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更新日:2024年11月27日
長野県(健康福祉部感染症対策課)プレスリリース令和6年(2024年)11月27日
2024年第47週(2024年11月18日~11月24日)の感染症の発生情報です。
潜在性結核感染症3例、腸管出血性大腸菌感染症1例、レジオネラ症2例、水痘(入院例)1例、梅毒2例、百日咳1例の届出がありました。
※梅毒の届出状況については号外をご覧ください。
手足口病は6週続けて減少し、定点あたり5.89人でした。
インフルエンザは先週から増加して、定点あたり4.09人でした。県内は流行期に入っており、今後、更なる患者数の増加が見込まれるため、外出後の手洗いや手指消毒、室内の換気や適度な湿度の保持、適切なマスクの着脱、症状がある場合の咳エチケットなど、基本的な感染予防を心がけましょう。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は先週から減少して、定点あたり2.77人でした。
マイコプラズマ肺炎は先週から増加して、定点あたり1.33人でした。石けん・流水による手洗い、症状がある場合の咳エチケット、タオルの共有を避けるなど、感染予防に努めましょう。
第48週は、12月4日(水曜日)発行予定です。
「長野県感染症情報」も併せてご覧ください。
・梅毒トレポネーマという病原菌による感染症です。主な感染経路は、病原菌と粘膜や皮膚の直接の接触であり、性的接触などで感染が広がります。
・感染初期には痛みのないしこりや潰瘍が感染部位に形成され、治療せずにいると全身の皮疹・リンパ節の腫脹、数年~数十年後には血管や神経の障がい等、全身に多様な症状をきたすことがあります。早期の薬物治療で完治可能ですが、治療が遅れると重大な後遺症が残ることがあります。
・妊婦の感染は早産や死産、胎児の重篤な異常につながる可能性があります。
全国の梅毒届出数は、近年急増しており、令和6年1月から11月17日(第46週)までの届出数は12,904件(速報値)となっています。
県内についても、ここ数年の届出数は急激に伸びており、今年は11月24日(第47週)現在で81件と、平成11年に感染症法による調査を開始して以降、最多となっています。
男女ともに、幅広い年代で流行しています。
特に男性では20代~60代、女性では10~40代で感染者が多い状況です。
また、約3割の方は症状が進行してから診断を受けており、診断までの間にパートナー等の他者に感染をさせてしまう可能性もあります。
自分の大切な人に感染させないためには早期発見・早期治療が重要です。
(1)感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないように、コンドームを適切に使用しましょう。
ただし、コンドームが覆わない部分から感染する可能性もあるため、皮膚や粘膜に異常がある等気になる症状がある時には、性的接触を控え、早期に医療機関を受診しましょう。
(2)感染不安のある方は、検査を受けましょう。
県内の保健所(県保健福祉事務所、長野市保健所、松本市保健所)では匿名・無料で性感染症の検査(HIV・梅毒・性器クラミジア)を実施しています。
検査は予約制です。まずはお近くの保健所にお問い合わせください。
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