ここから本文です。
更新日:2023年4月18日
環境保全研究所
酸性雨による中・長期的な影響を把握するために、人為的な汚染の少ない山岳地の湖沼(北八ヶ岳双子池)での水質調査を行っています。
調査対象湖沼の双子池は、長野県中部北八ヶ岳の標高2,050mに位置しています。双子池は雄池・雌池のふたつの湖を指しています。共に長径およそ200m程のよく似た規模の湖沼が、深い森の中で100m程の距離を隔てて並んでいる姿は、双子池という名前にふさわしいものです。
両湖は流入する河川が無く、集水域に降る雨により、かん養されています。共に貧栄養湖で、水中のイオン量を示す電気伝導率やアルカリ度が低く、降雨の水質変化の影響を受けやすいと考えられています。また集水域の地質の影響を受け、両湖では水質がわずかに異なることから、その比較により酸性雨の影響が把握される可能性があります。自然界の大きな水循環を念頭に置いて、精密な水質測定を継続的に実施しています。
右が雄池、左が雌池、中央に双子池ヒュッテ
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください