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更新日:2022年10月30日
環境保全研究所
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循環型社会部で行っている調査・研究や日常の出来事などの業務風景を掲載しています。 |
毎年実施している諏訪湖の湖水・底泥のサンプリングを実施しました。環境省が全国で実施している環境実態調査の一環で、環境中に化学物質がどれくらい含有しているか調べることを目的としています。
この日の諏訪湖は雨風もなく絶好のサンプリング日和でした。湖水はガラスビンやポリタンクなど様々な容器で直接湖水をすくって30本以上の容器に採水しました(写真(1))。底泥のサンプリングはエクマンバージ(写真(2))を使用しました。
(写真(1))湖水のサンプリングの様子 (写真(2))底泥のサンプリングの様子
採取方法は分析する化学物質ごとに異なり、採水容器の大きさは100mLから3Lと様々です。中にはサンプリングした湖水にその場で薬品を加えて保存性を向上させる必要のある物質もあります。また、分析したい物質が洗剤にも使用されている場合は容器を、サンプリング前に洗剤を使って洗浄してはいけなかったり、目的物質によっては手袋をつけてサンプリングしてはいけなかったり、注意が必要なものもあります。
このほか、湖水の放射能を低濃度まで測定するために、諏訪湖の水を約100L採水しました。
さらに同日、伊那市の伊那市立図書館近くの中央橋から天竜川の水もサンプリングしました(写真(3), (4))。
(写真(3), (4))天竜川(中央橋)の河川水のサンプリングの様子
なお、溶剤や冷媒に使用されるトリグリムという化学物質の分析法を、昨年度に長野県が開発したので、この物質が含まれているか当所の分析機器を使用して分析する予定です。
令和3年12月2日、立ヶ花橋(中野市・長野市)から千曲川の河川水のサンプリングを実施しました。今回のサンプリングも前回の諏訪湖のサンプリングと同様、環境省が全国で実施している環境実態調査の一環で、化学物質がどれくらい含まれているか調べることが目的です。 今回のサンプリング地点の千曲川は、奥秩父山塊の甲武信ヶ岳北西斜面(川上村)を源流として佐久市、小諸市、上田市、千曲市を流れ、長野市で犀川が合流し、新潟県まで流れており、全長367kmにもなります。 河川水は左の写真のように、ロープのついたステンレス容器を橋の上から下ろしてサンプリングします。100mL~3Lの容器に合計30本分の河川水を採取しましたが、橋の上から水面までは30mもあり、水の入ったステンレス容器を何度も引き上げるのは非常に労力がかかる作業でした。なお、千曲川は12種類の化学物質を対象に分析を実施します。 |
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河川水のサンプリングの様子1 | 河川水のサンプリングの様子2 |
令和3年11月15日、諏訪湖の湖水・底泥のサンプリングを実施しました。今回のサンプリングは、環境省が全国で実施している環境実態調査の一環で、湖水・底泥中に化学物質がどれくらい含まれているか調べることが目的です。 この日は天候に恵まれた中で実施できました。湖水は上段写真のように、ビンやポリタンクなど様々な容器で直接湖水をすくって採水しています。底泥は下段写真のような器具を使用しました。この器具の下は開閉式になっており、湖底に達してから開口部が閉じて泥を容器内に取り込むことで底泥を採取できる器具です。 低濃度まで測定するために湖水だけで採取方法が異なる100mL~4Lの容器に合計45本採水し、50種類以上の化学物質を対象に分析を実施します。底泥は湖心を含めて3ヶ所で18本の容器に採取し、38種類の物質を分析します。 このほか、湖水の放射能を低濃度まで測定するために、諏訪湖の水を100L以上採水しました。 今年度、本調査では諏訪湖だけでなく信濃川でもサンプリングを実施する予定です。 |
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湖水のサンプリングの様子 |
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底泥のサンプリングの様子 |
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