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更新日:2019年1月30日

知事会見(平成22年(2010年)11月25日(木曜日) 17時20分~18時00分 県庁:会見場)

項目

阿部知事からの説明

  1. 11月県議会定例会開会、リニア中央新幹線、地域職業訓練センターの譲渡、10月の観光客数(速報値)について

取材者からの質問

  1. リニア中央新幹線について(1)
  2. 民主党の政権運営について
  3. 飯田市の専修学校の事業委託費不正受給について(1)
  4. 子どもの権利条例について
  5. 11月県議会定例会について 他
  6. リニア中央新幹線について(2)
  7. リニア中央新幹線について(3)
  8. リニア中央新幹線について(4)
  9. 民主党の地域主権関連3法案について
  10. 県教育委員との懇談について
  11. 飯田市の専修学校の事業委託費不正受給について(2)
  12. 信州型事業仕分けについて
  13. 県職員の給与について

本文

阿部知事からの説明

1 11月県議会定例会開会、リニア中央新幹線、地域職業訓練センターの譲渡、10月の観光客数(速報値)について

長野県知事 阿部守一
 だいぶ夕方になってしまいましたけれども、25日の知事会見始めさせていただきます。まず、私のほうから冒頭4点ほどお話を申し上げたいと思います。
 まず1点目、本日県議会の11月定例会開会ということであります。会期は12月10日までの16日間ということでございます。補正予算をはじめ、いろいろな議案を出させていただいておりますので、ぜひとも議会にはご議決をいただきたいと思っています。本日、給与関係条例案につきましては早期議決をお願いして、原案どおりご可決をいただいたところということで、大変ありがたいと思っております。
 それから2点目でございますけれども、リニアの関係でこの会見の場でも皆さんから、いろいろなご質問等いただいてきているわけでありますけれども、リニア中央新幹線の整備に関しまして、政府に対して要望書を出させていただきました。県内さまざまな議論、さまざまな意見、現時点であるわけでありますので、私としては審議会として客観的、公正中立な検討をしっかり行っていっていただきたいと思っております。県としては、このリニアの問題だけではなくて、やはり総合的な交通ビジョン全体がしっかりと長野県にとって有効なものになっていくということが重要だと思っています。そうした観点で国やJR東海などの関係機関によって総合的な交通のあり方を考える場を、このリニアに限らず検討していく場というものをぜひ答申の中に設置することを位置付けていただきたいということなどを含めて国土交通省に要請を致しました。これは11月18日に書面で出させていただいているところであります。12月15日に中間取りまとめが取りまとめられると聞いておりますので、その内容を踏まえて関係者の意見も聞きながら、さらに長野県としての考え方が最終的な答申に盛り込まれるように取り組んでいきたいと思っております。
 それから3点目でありますけれども、地域職業訓練センターに関連してであります。これも国に対して私のほうから要望書を、こちらは明日提出したいと思っております。雇用能力開発機構、独立行政法人が設置しているわけでありまして、長野市と中野市、現在本県2カ所あるわけでありますが、事業主による各種職業訓練や講習会の会場ということで利用されております。国においては職業訓練センターを今年度末で廃止をするという方針を決めて土地所有者である地方公共団体を譲渡先として今月末を期限に譲り受けの意向確認という形になっております。非常に雇用情勢厳しい折でありますし、重要な意味があると、地元の市においても非常に大きな課題であると認識しておりますので、私どもとしては施設の無償譲渡、それから修繕に対する支援制度の創設といった必要な対策を講じるように国に対して要望をしてまいりたいと思っております。雇用能力開発機構が行ってきた事業なわけでありますけれども、私としては本来この職業訓練のあり方とか、雇用問題の対応とか、そうしたものをまさに国と地方の役割分担をどうするかということをしっかり議論することなく、なし崩し的に地方に移管して、しかも地方が負担をしていかなければいけないというようなことについては、大きな問題意識を持って国に対して意見を言っていかなければいけないと思っているところであります。
 それから4点目でありますけれども10月の観光客数の速報値、お手元に資料があるかと思いますけれども、10月から今年いっぱい信州デスティネーションキャンペーンを行っているところであります。10月の観光客数の速報値ということが取りまとまりましたのでご報告をしたいと思います。県内の主な観光地、観光施設、22カ所の抽出ということでありますが、その抽出では10月の観光客数延べ199万3千人。対前年比で112.3パーセントの数という形になっています。前年より減少したところは4カ所、増加したところが16カ所という状況であります。週末の天候不順や紅葉の遅れといったマイナス要因があったものの、キャンペーンの効果が功を奏した部分があると思っています。全体としてメディアの皆さんを始めとする関係者の取り組みのおかげということで、数値的には良好な状況でデスティネーションキャンペーンが進行していると思っております。残り1カ月余りということでありますけれども、ぜひ初冬に向けてのさまざまな観光PRを引き続き積極的に行って、このデスティネーションキャンペーンをさらに有効に利用して長野県の観光の活性化につなげていきたいと思っております。引き続きデスティネーションキャンペーンの盛り上げにメディアの皆様方もご協力をいただければありがたいと思っております。
 私のほうからは以上4点でございます。

 

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取材者からの質問

1 リニア中央新幹線について(1)

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 今知事のほうから説明がありましたリニアの関係ですけれども、この総合的な交通ビジョンのあり方を考える場、これは国ベースで設置して例えば沿線自治体も参加するようなそういった枠組みを想定されたものなんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そうですね。これは総合的な交通体系を検討してもらう場にしていきたいと思っていますので、国とかJR東海をはじめとする交通事業者、関係機関が入った検討の場をぜひ作るという方向性を答申の中に位置付けていってもらいたいというものです。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 これはそのルートがどうなろうとそれは・・・

長野県知事 阿部守一
 これはルートがどのルートに決まるかによらずですね、長野県あるいは他の県も同じような問題があると思いますけれども、リニア新幹線の整備によって他の交通機関に対して当然影響が出てくる部分がありますので、単にリニアを通す、通さないという議論だけではなくて、それを地域全体のプラスにできるだけ転じていくための検討を、関係機関、国も入った形でですね設置をしていただきたいと、そういう趣旨でございます。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 分かりました。

 

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 2 民主党の政権運営について

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 話変わりまして国政のほうなんですけれども、明日にも官房長官の問責決議が出されるというような話もあってですね、法相の辞任等々もあったんですけれども、知事は知事選で民主党の推薦等を受けて今の立場になられていると思うんですが、政権に対して今どういう所見を持たれているかということと、予算編成期を迎えての注文があったら聞かせてください。

長野県知事 阿部守一
 一つは、私は民主党、社民党、国民新党に選挙時に推薦をしていただきましたが、何度も繰り返しているように、だからといって政党のために仕事をしているわけではないわけで、県民全体のために仕事をしているわけであります。私は国の今の現状に対して、やはり県民の皆さんの多くが経済的な状況あるいは将来に対するなかなか希望が開かれない、展望が開かれないという状況の中で、もっとしっかりと国政を運営していってもらいたいという思いが非常に強くなっているのではないかと思っています。ぜひ政権においてはしっかりと気を引き締めてこの難局に取り組んでいっていただきたいと思っています。それから予算編成、先般全国知事会議が開かれて、総理も出席をされて国と地方の協議の場を含む地域主権の関連3法案、なかなか成立のめどがたっていないようではありますが、ぜひ民主党政権、これ地域主権が非常に大きなテーマとして訴えてこられていたわけですので、今一括交付金の議論等も行われていますし、さまざま国と地方をめぐる関係の大きな次の時代に向けての議論が行われておりますので、ぜひ思い切った地方分権、地域主権の取り組みを進めていただきたいと思っています。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 ありがとうございました。

 

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3 飯田市の専修学校の事業委託費不正受給について(1)

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 長野地検が強制捜査に踏み切った飯田市のコア学園委託金不正受給事件に関連して伺います。私どもの取材ですと、コア学園の関係者が今年に入ってから県の情報公開・私学課に2回電話で告発をしているという情報があります。関係者によると、今は担当者がいないので折り返すと言われたけれども、1カ月たっても連絡がこなくて、自分からまた電話をしたというように聞いています。結局、学園側から直接話を聞くなどの対応というのが取られていなかったというふうに聞いているんですけれども、これらの対応について知事として所感というか伺います。

長野県知事 阿部守一
 今の話は直接、情報公開・私学課からは私は聞いていないので、どういう状況があったのか、そして県としてどういう判断をしたのかということについては、まずしっかり聞いて判断をしたいと思いますが、それはいつごろの話なのですか。

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 今年6月とか7月とか、そういう話だと思っていますが。

長野県知事 阿部守一
 6月とか7月。それは私が就任する前の話ではありますけれども、現状もこれは問題になっているわけでありますので、県としての対応の仕方に問題があったのかなかったのか、その辺りも含めて担当課から話を聞いてみたいと思います。

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 許認可権とか監督責任とかある上に、県も職業訓練の事業を委託している先ですので、知事としては今おっしゃられたようにきちんと担当課に確認をしていただいて、必要であれば調査等きちんとしていただきたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 はい、事実関係をよく把握して必要な対応を取るようにしたいと思います。

 

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4 子どもの権利条例について

中日新聞 大平樹 氏
 昨日ですね、子どもの権利条約のフォーラムの共同代表の方お一人が県警に逮捕されるという事件がありました。このネットワークはですね、来月5日にフォーラムを長野市内で開催予定で、そこには阿部知事も出席されるご予定だったかと思うんですが、まずこの事件について何か感想があればお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 事件について、私も新聞報道等で知っている限りなので具体的にどういう状況下でどういう事が起きたのかつまびらかに承知しているわけではありませんけれども、報道されているようなことが事実であるとすればそれはあってはならないことだと思っています。12月5日ですか、「子どもの権利研究フォーラムinながの」ということで私も参加する予定でおりましたけれども、中止になると聞いていますが、事件は事件として公正にこれから捜査当局でしっかりと対応してもらう必要があると思いますけれども、子どもの権利をめぐる対応については、この事件とは別にしっかりと対応していきたいと思っています。

中日新聞 大平樹 氏
 すみません、その条例の制定を知事公約に掲げておられると思うんですが、そういったお考えへの影響というのは特にないということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 個別の、特段今回の事件の当事者の方がどういうことになろうとも、私が県政として進めていくことについて直接的な影響はまったく無いですね。むしろこの民間側の取り組みに私も協力をさせていただこうかと思っていたわけでありますので、こうした事態になったことについては、大変私としては、事件自体はあってはならないことだと思っていますし、今回こういうものを企画した方々に対してはぜひ今回の事件を乗り越えて取り組んでいってもらいたいと思います。大変残念な状況だと思います。

中日新聞 大平樹 氏
 改めてその条例の制定に向けて、たぶん知事のお考えを前にお伺いしたときには、市民側から上がってくるものをまず見たうえで知事として考えたいということをお伺いした記憶があるんですが、そういう動きにちょっと水を差すようなことになるのではないかとも思うんですが、その辺りはどうでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今回のこの1グループだけのご意見でどうこうするというものではもちろんないわけですので、そういう意味では、私の取り組んでいこうとする条例制定について特段の影響があるとは思っていません。

 

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5 11月県議会定例会について 他

日本放送協会(NHK) 山口雅史 氏
 今日の定例議会開始日ということで、改めてですね今後15日間の知事の意気込みと、特に力を入れたい部分についてお聞かせ願いたいのと、すみません、ちょっとリニアの先程のお話の関係で聞き漏らしていたら大変恐縮なんですけれども長野県の意見を答申の中に取りまとめていってほしいということなんですけれども、具体的に長野県の要望、意見というものをその要望書の中にはどのようなふうに入れたのかと。

長野県知事 阿部守一
 これ(要望書)は、皆さんの所にはいっていないのかな。それでは後でちょっと見ていただいたほうがいいと思います。
 まず意気込みという観点からすれば、今日も提案説明の中でも前段申し上げたのですけれども、私として次のステップに進む種まき的な要素をいくつか入れた補正予算になっております。一つが中期計画の見直しであります。これは社会経済情勢が現行計画策定されてから大きく変化してきているということと、私が県民の皆さんに教育再生はじめさまざまなことを訴えて県民の暮らしを守る、そして県民主権の県政を実現するということを訴えて知事に当選をさせていただいたわけですので、そうしたことも踏まえて新しい計画を作っていきたいと、これはぜひ県民の皆さんと一緒になって長野県の将来に対して夢と希望が持てるような計画を作っていきたいと思っています。それが1点です。それから2点目は、経済戦略会議。これも長野県を元気にするためには経済をなんとか活性化させていくということが重要なわけで、避けて通れない、そしてこれからの長野県を考える上では経済的な視点が欠かせないものだと思っていますので、これはいわゆる従来型の審議会みたいに諮問して議論してもらって答申をいただいてそれから実行というような形ではなくてですね、私、そして副知事、関係部長も一緒になって議論に加わって本当に長野県の経済のあり方をどうするかということを官民一体で考えていく場として作っていきたいと、必要な施策については迅速に取り組むような場にしていきたいと思っております。それから、いろいろ議論はありましたけれども信州型事業仕分け。信州型事業仕分けも私は県政の重要な転換を位置付ける事業だと思っておりますので、こうした事業を通じて新しい県政を着実に進めていきたいと思っております。その他経済対策関連の補正予算、これはぜひご議決をいただいて長野県の経済が少しでも上向きになるように県としては努力していきたいと思っています。今のが意気込みの話ですけれども、リニアの関係でありますが、私のほうから大きく3点要望事項として3項目出しています。その中でもちょっと細かくいろいろありますけれども、一つは地域への効果をしっかりと検討してその上で結論を出してほしいと。そのためにも総合的な交通ビジョンというものがこれから必要になってくるので、JR東海あるいは国などの関係機関が入った検討の場を置くということを答申のなかで位置付けてほしいというのが1点目です。2点目が自然環境、生活環境への影響ということで、とりわけ南アルプスルートを取った時には環境面への影響も心配されている方も多いわけでありますので、ルートごとの環境面への影響について十分検討し、環境保全の措置についても十分配慮してほしいと、環境面の問題提起です。それから3点目が財務面からも事業計画を十分検証した上で事業実現の可能性を明確にしてほしいと、厳しい経済情勢でありますので、確実な実現可能性のあるものを作っていってほしいということです。以上大きく3点を要望させていただいております。

日本放送協会(NHK) 山口雅史 氏
 総合的な交通ビジョンというのは、この問題が最近浮上してから知事のお口からも聞かれているお言葉なんですけれども、今回改めて要望書を出すということでこの総合的な交通ビジョンというものについて、そろそろ時期的にも長野県としてはこういうふうな感じでビジョンを考えているんだけどというような形が出てくるのかなあなんて思うんですけれども、今回の要望書の中で総合的な交通ビジョンについて何か踏み込んだ表現等はあるんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これは先程も言いましたように、関係事業者が入った検討の場をぜひ作ってほしいということでありまして、それは何となれば、県だけで勝手な絵を書こうと思えば書けなくも無いですけれども、それだとまったく実現可能性が低いと、要は国も含めて、そして交通事業者も入ったうえでこのリニアをどう地域全体の利便性の向上、それから地域の活性化につなげていくかとそういうことを検討していくことが必要だということで、まずは場を作るということをしっかりと行ってほしいということを申し上げておるわけでありまして、現時点でそれは「こことここをこうすれば」ということは、それは机上で考えればいろいろ考える余地はあると思いますけれども、それではただの言っているだけという話になりますので、それよりももっと地に足の着いた議論検討を行える場づくりが必要だと思っています。

 

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6 リニア中央新幹線について(2)

読売新聞 香取直武 氏
 今のリニアの件なんですけれども、これは他県もその場に入るというイメージで考えてよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これは他県のことについては特段言及していません。政府あるいは交通政策審議会がそれは当然判断することだろうと思いますし、私どもとしては他県うんぬんではなくて、こういう場が必要だと、長野県としては必要だということを言っているということであります。

読売新聞 香取直武 氏
 国と県とJRという、その3者の・・・

長野県知事 阿部守一
 JRに限らず、交通事業者も関係するところは入っていただく場が望ましいと思います。

読売新聞 香取直武 氏
 分かりました。もう1点で、ルートをどちらにもよらずということでなので、これは知事の趣旨としては、仮に直線ルートであったとしてもそれはもう受け入れた上で、県としてはそれ以降は前向きに協力していきますというメッセージと、こう受け取ってよろしいんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 ルートについては先程も申し上げたように、客観的な見地から公正な立場で十分議論をつくした上で結論を出していただく必要があると思っていますし、事業面の、財務面からの実現可能性等も含めて十分議論して、それは地域それぞれ意見があるわけでありますけれども、そうした関係者が納得しうるような結論を出してもらいたいと思っています。現時点でどちらかの結論を前提にした提言をしているということではありません。

 

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7 リニア中央新幹線について(3)

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 今のリニアの要望の件で続いてお願いします。今知事が3点説明された、総合的な交通ビジョンを検討する場であるとか環境への影響をしっかり検討せよとか、実現の可能性をとかっていうあたりは、6月に前村井知事が国のヒアリングに対しても確か同趣旨のことを要望というか、注文をされた部分とほぼ重なるのかなというふうに理解しておるんですけれども、改めて阿部知事がそのことをメッセージとして発せられた意義っていいますか思いっていいますか、前村井知事のところを支持されたうえで改めてそういう要望をされたのかどうかっていうことをまず確認させてください。

長野県知事 阿部守一
 まず村井知事の取り組みを支持しているとか支持していないということはまったく私は念頭に無いです。私はここまで議論がされてきて、その上で中間取りまとめに向けた議論が行われている中で、私としては、こうした今申し上げたような点について、十分考えてもらいたいと、そういうことで今回要望書を出したということです。ですから、前の延長線だとか、新しい視点だとか、そういうことではなくて、小委員会の議論も中間とりまとめに向けて動いてきていますので、そうした中で、しっかりと一定の方向性を出してもらいたいということについての事項を要望しているというものです。

 

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8 リニア中央新幹線について(4)

中日新聞 小柳津心介 氏
 まず、そのリニアの件について、現時点で国からの何らかのリアクションというのはあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今のところは、特には・・・、担当課長のほうから。

企画部交通政策課長 小林利弘
 知事からご説明させていただいておりますように、本件につきましては、知事の命を受けて、私が11月18日に提出をさせていただいたということでごさいますが、国土交通省のほうからは、責任をもって審議会に伝えるという旨のお返事をいただいたところでございます。

長野県知事 阿部守一
 よろしいですか。

 

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9 民主党の地域主権関連3法案について

中日新聞 小柳津心介 氏
 あと別件なんですけれど、民主党はですね、地域主権の関連3法案で自民党と協議した結果、地域主権という文言を法案名や条文から削除する方向で検討に入ったということなんですが、このことをどう受け止められるか、お願いします。

長野県知事 阿部守一
 具体的な情報を持っていないので、よく分からないのですけれども、法律上の用語の使い方として、どういう文言が適切かというところは、たぶん議論はあるのだろうと思います。私としては、文言、言い回しよりは、むしろ実質的な中身の地方分権、地域主権、どちらでもいいですけれども、本当に都道府県、市町村がより自由度の高い、そして財源的にもですね、国に過度に依存しない社会を作って欲しいと思っていますので、私自身は文言うんぬんではなくて、むしろ実質的な部分をしっかり進めていっていただきたいと思っています。

中日新聞 小柳津心介 氏
 民主党のほうの理由なんですけれど、「国民主権」という言葉が憲法の原則になっているので、それと相両立しないんじゃないかっていう指摘から取り下げることになったみたいなんですけれど、知事は県民主権っていうのをスローガンにされているんですけれど、そういうお言葉とかお考えについては、何ら改める考えはないということですか。

長野県知事 阿部守一
 私は県民主権という言い方をさせていただいています。これ例えば法律上の文言として適切かどうかってことを考えたときには、たぶん私の感覚からすると、内閣法制局に持っていけば、あっちからもこっちからもいろいろな指摘を受ける可能性があるのだろうと思っていますが、ただ、法令用語の使い方とですね、一般的に住民の皆さんにどういう形で分かりやすく伝えていくかっていうのは、まったく別次元の話だと私は思っていますので、むしろ法令用語に厳格に従っていろいろなことをお伝えしていくと、むしろ何が言いたいのだか分からなくなってしまうということがありますから、そういう観点では、今のお話しを伺って、特段私が申し上げている県民主権の話に直接的な影響があるようなものではないのではないかと思っています。

 

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10 県教育委員との懇談について

鈴木恵美子 氏
 長野市に住みます鈴木恵美子と申します。長時間恐縮です。知事と県教育委員の懇談について伺います。先週19日の知事会見では時間切れとなってしまいまして、この件に関してやや時間が経ってしまいまして、お尋ねすることをお許しください。11月18日に、先月に続いて2回目の県教育委員さんとの懇談会がございました。2回とも取材は冒頭のみということで非公開だったと思いますが、これについて3点伺います。1点目です。11月18日の懇談会ではどのようなお話をなさったのでしょうか。2点目です。非公開となさったのは知事のご方針でしょうか。3点目です。非公開とされた理由を教えてください。

長野県知事 阿部守一
 なるほど。非公開は、別に私は積極的に非公開にした方がいいとも思ってないのですけども、あれは何でかね。
 率直な意見交換の場としては公開しないほうがいいということが働いたようですが、別に私は公開してもいいのではないかとは思います。ちょっとそこは教育委員の皆さんの意見も聞いた上で考えたいと思います。まあ、できるだけ私は公開性が高いほうがいいのではないかと思っていますし、あまり個人情報にわたるような話とか、公開になじまないような話を毎回毎回するような場でも必ずしもないのではないのじゃないかと私は思っているので、ちょっとそこは教育委員会の側の考え方と調整をしたいと思います。それから、どういう内容だったかというのは、私も毎日いろいろなことをやっているので、正確にこれとこれだというふうに記憶してないところもありますが、私のほうから特にお願いをさせていただいたのは、教育委員会と知事とそれぞれ役割分担があって仕事をしているわけですけれども、とりわけ学力向上的な課題が私は教育そのものとしては、重要な課題だと思っていますが、その点については、教育委員会として具体的な方策をぜひ検討していっていただきたいと、それから、例えば不登校の問題であったり、あるいは発達障害の問題とか、そういう問題については確かに一義的には、教育委員会の問題である部分もあるかもしれませんけれども、ただ地域で支えなければいけなかったり、あるいは保健福祉部局との連携が必要だったりする分野でありますから、そうした課題については、ぜひ一緒になって取り組んでいきたいと、そういう趣旨の話を私のほうからはさせていただきました。

鈴木恵美子 氏
 ありがとうございます。本日の県議会での知事のごあいさつの中でも、「教育委員の皆様と私との定期的な懇談を始めさせていただいたところですが」と述べられています。これからもおそらく定期的に県教育委員の皆様と懇談をされると思いますが、冒頭知事が述べられましたように、公開というか、非常に県民も高い関心を寄せておりますので、ぜひそれにこたえる形で情報公開及び県民参加がより進むような形でお進めいただきたいと思います。どうもありがとうございました。

長野県知事 阿部守一
 はい、ありがとうございます。

 

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11 飯田市の専修学校の事業委託費不正受給について(2)

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 ちょっと先程聞き漏らしましたんで1点伺わせてください。
 先程伺ったコア学園の問題に関連してなんですけれども、今後あの、調査というか事実関係は確認されるということだったんですけれども、この問題については20日付の弊紙の朝刊で報道してるんですけれども、これまでご存じなかったということですかね。

長野県知事 阿部守一
 いや、そういう問題が生じているということは知っていましたけれども、これは、問題自体は文部科学省の委託事業ですよね、問題そのものはですね。そういう観点で、私としては直接的には文部科学省の委託事業の問題でありますけれども、先程お話があったように県としてもまったくかかわりがないわけではないので、そういう観点で担当課からよく話を聞きたいと思っています。

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 あの、20日の時点ではそういう指示はされなかったということですか。

長野県知事 阿部守一
 そういう指示はしてないです。

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 とういうのは、それは問題視されなかったから、ということですか。

長野県知事 阿部守一
 いや、問題視されなかったというよりは、問題自体が文部科学省の委託事業で、これは例えば県の予算を通しているとかいうことであれば、県が直接的なかかわりになると思いますけれども、その委託事業のあり方としては、これは県が直接関与してる話ではないと考えています。ただ、今お話があったように、県に事前にそういうお話があったんじゃないか、というようなことがあれば、それについてはしっかりと把握して必要十分な対応であったのかどうかということについては検証したいと思います。

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 分かりました。

 

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12 信州型事業仕分けについて

読売新聞 井上知幸 氏
 3点お伺いします。事業仕分けについてなんですが、開催日と開催場所が決まったわけなんですが、まず当日これまで政府の刷新会議では、事務局で裏方だったわけなんですが、知事はどういう形で当日のやりとりに加わる、あるいは議論の行方を見守るというんですか、当日の日程はどのように今考えてらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 それはまだまったく考えていないのですけれど、やはり状況は把握したいですね。ちょっと当日、私が、しかしながら、逆にべったり張り付いているのがいいのかどうかというところもあるので、そこは現時点ではまったく白紙です。

読売新聞 井上知幸 氏
 分かりました。あと他県から、あるいは、政府与党等からですね、視察に来る、あるいは招かれるというような予定等はありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 招くというのはどういうことですか。

読売新聞 井上知幸 氏
 オブザーバーというんでしょうか、「ちょっと見に来てや」というような形で誰かお呼びする予定等はありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 いや、それは計画していないですね。見に来たい人はいらっしゃるかもしれませんし、他県で事業仕分けをやっているケースを見ると、他の県からも見学に来たりするケースもあると思いますので、長野県の皆さんのために公開するわけですけれども、他の県あるいは行政の関係者がいらっしゃるということも当然ありうるだろうなと思います。

読売新聞 井上知幸 氏
 分かりました。

 

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13 県職員の給与について

読売新聞 井上知幸 氏
 最後、県職員の給与の問題なんですけれども、結果的には他府県の状況を見ると、こういう経済情勢の中でですね、期末勤勉、いわゆるボーナスについては軒並み下がっている中で、長野県は昨年の状況があるのか、据え置きという状態になったと思うんですけれども。このことについて、今回の労使交渉を振り返って、改めて、現在の知事のご所見をお伺いしたいんですが。

長野県知事 阿部守一
 ごめんなさい。給与の…

読売新聞 井上知幸 氏
 職員給与について、他府県はボーナスについては昨年に比べて、引き下げになっている状況の中で、長野県については据え置きになったわけなんですけれども…

長野県知事 阿部守一
 その所見ですか。

読売新聞 井上知幸 氏
 はい。

長野県知事 阿部守一
 これは、今日も議会でも質疑やりとりがあったわけですけれども、昨年、国を上回る大幅な引き下げを長野県はやっているわけであります。そうした状況もあって、今回の人事委員会勧告においては期末勤勉手当については、民間とおおむね均衡しているということで、結果が出ているわけでありますので、私としては人事委員会勧告を尊重するということを基本に判断をしたということであります。よろしいでしょうか。

読売新聞 井上知幸 氏
 ありがとうございました。

長野県知事 阿部守一
 どうもありがとうございました。

 

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企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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