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更新日:2019年1月1日

知事会見(平成22年(2010年)12月28日(火曜日) 15時00分~15時45分 県庁:会見場)

項目

阿部知事からの説明

  1. 年末を迎えて、信州農産物のテキスト化、知事ブログの開設について

取材者からの質問

  1. 就任後4カ月を振り返って(1)
  2. 次期統一地方選挙について
  3. リニア中央新幹線について
  4. 知事ブログについて
  5. 民主党の政権運営について
  6. 信州型事業仕分けについて(1)
  7. 信州農産物のテキスト化について 他
  8. 就任後4カ月を振り返って(2)
  9. 並行在来線支援について
  10. 臨時議会の開催について
  11. 2011年度政府予算案について
  12. この1年を振り返って 他
  13. 信州型事業仕分けについて(2)
  14. 県政タウンミーティングについて

本文

阿部知事からの説明

1 年末を迎えて、信州農産物のテキスト化、知事ブログの開設について

長野県知事 阿部守一
 仕事納めの12月28日の会見を始めたいと思います。私のほうからは2点、今日は仕事納めの日ということで9月に就任して以来、おおむね週1回、議会等で週1回開けなかったこともあると思いますけれども会見を行わせていただきました。本日で17回目ということのようであります。さまざまな形で県政の課題とか取り組みとか紹介をいただいてきました。今日ご参加の皆様方には改めて就任以来の4カ月、御礼を申し上げたいと思います。またホームページ等を通じてこの会見をご覧いただいております県民の皆様方にも県政に関心を持っていただいていることに対して私からも御礼を申し上げたいと思います。
 それから私のほうからは二つ、一つは先般17日の会見のときに「“見える県政”発信力向上プロジェクト」のお話をしましたが、その中で農産物等のテキスト化を進めていくということがありました。今は米とかリンゴとかそういうものを県の職員も農政部の職員だけではなくて、地域の人たちも一緒になって宣伝していくための基礎的なデータを共有しようというものでありますが、本日県のホームページ上にこのテキストを掲載する「知ってる?信州農産物」コーナーというのを設置しました。第一弾としてリンゴ、そばなど主要な5品目、米、そば、リンゴ、ブドウ、レタスですね、主要な5品目の栽培の歴史、あるいは食べ方そうした基礎的な情報を掲載致しました。ぜひ大勢の方に利用していただければと思っております。
 それからもう1点は、来年からの話でございますけれども、1月から長野県魅力発信ブログの中に知事のブログを設けるということに致しました。今もタウンミーティングとかランチミーティングとか、いろいろな県民の皆様方と接したり意見交換させていただいてきておりますけれども、そうしたことを県政の動き、それから各地の自慢を紹介しながら私の目線でお伝えをしていきたいと思っております。できるだけ親しみやすくそして多くの皆さんに読んでいただけるようなものにしていきたいと思っております。これは今申し上げました「“見える県政”発信力向上プロジェクト」の中でも「知事がもっと率先してブログ等に登場せよ」というご意見もありましたので、そうしたことも踏まえて今回取り組ませていただきたいと思っております。また、私のツイッターとかホームページからもリンクできるようにしていきたいと思っておりますのでご期待をいただければと思っております。私のほうからは以上でございます。

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取材者からの質問

1 就任後4カ月を振り返って(1)

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 今日仕事納め式でもごあいさつされてましたけども、就任後4カ月振り返られて感想といいますか所見をいただきたいというのと、もう一つは職員の皆さんにも呼びかけて立ち止まって見直すものとかいろんなものを考えてほしいというような呼びかけもありましたけれども、4カ月やってみて知事のほうからこういったところを変えていったほうがいいかなとかそういった課題等、思ったものがあれば教えてください。

長野県知事 阿部守一
 9月1日に就任してから4カ月経つわけでありますけれども、振り返ればあっという間だったなというのが正直な感想です。とはいえ県民の皆様方にお約束したことの具体化についてはいろいろと種まきをすることはできた4カ月でもあったのではないかと思っています。中期計画の見直しに向けての予算ですとか、あるいは信州経済戦略会議の設置ですとか、あるいは事業仕分け、昨日も模擬仕分けを行わせてもらいましたけれども、さらにはドクターヘリの配備の検討委員会の設置等ですね、あっという間に感じますけれども県民の皆様方にお約束した県民の暮らしを守る県政の一定の種まきはできたのかなと思います。もう少し本格的な種まきは来年度予算という形になると思いますけれども、4カ月を振り返りますといろいろなところに種をまいた4カ月だったかなと思います。立ち止まって振り返って考えてもらいたいと県職員にお願いさせてもらいましたけれども、私としてはいろいろ課題はあるのではないかと思っています。一番気になるというか、9月1日の就任のときにも、今日も申し上げた、垣根、壁の問題です。特に県庁の組織のトップとしてはやはり県庁内の壁というのはできるだけ無くして、組織の縦割りですよね。子どもたちに向き合うのにやはり教育委員会と健康福祉だったり、あるいは農政部と教育委員会だったり、複合的、横断的により取り組みを強化していくべき部分が多いのではないのかなと。久方ぶりに長野県庁の組織の中に入って改めてそれは感じたところです。ぜひこの点は各部局も十分意識はしてきてもらえていると思っているので、次年度以降、具体的な形にしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 そうしますと一つはハード的には組織を少し見直すとか、もしくは大所高所で応急的にいろいろなセクションというのかプロジェクトを立ち上げるとか、そういった臨機応変な対応が中心になるとか何らかのものに取り組んでいくということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そうですね。いろいろな対応の仕方があって、組織そのものを変えるやり方もあれば、組織はそのままにして部局横断のプロジェクトチームみたいなものを作るとかですね、あるいは人事をもう少し関係部局間で積極的に交流させるとかですね、いろいろなやり方があると思いますので、そうしたものを複合的に活用しながら組織の中の壁を低くするようにしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 あとすみません、年明け以降で短期的な課題と中長期的な課題とあると思うんですけれども、間近なものでいえば予算もありますし、それから諸課題でいえば並行在来線であるとかリニアであるとかいろいろなものがあると思うんですけれども、年明け早々にですね、いくつか知事が重点的に取り組んでいかなければと考えているところがあれば教えてください。

長野県知事 阿部守一
 やはり予算編成ですね。各部局からの要求概要については皆様方にすでにお知らせしているところでありますけれども、さらにそれを総務部のほうで調整して、私のところでどういう形で最終的な予算案にするかというところは、一つは政策の面でどういう形でメリハリをつけるかという観点と、もう一つは厳しい財政状況の中でどういう形の財政のフレームを作っていくかと。政策面と財政運営と両面から、年明け早々は私としてはしっかり取り組まなければいけない課題かなと思っています。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 分かりました。

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2 次期統一地方選挙について

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 あと最後に毎回しつこくていけないんですが、統一地方選が近くてですね、それぞれ立候補を予定される方でかなり阿部県政に対するスタンスというのも割と明確に出す方がちらほら出てきてましてですね、そういった支持される候補の方等との今後の連携とか支援とかそういったものについての考え方を教えてください。

長野県知事 阿部守一
 いろいろ新聞で阿部県政との距離感みたいなものが書かれていますけれども、私は議院内閣制と違って、そもそも本質的な与党、野党という関係は、いわゆる大統領制的な知事と県議会の間にはないと思っています。そういう意味で最初から最後まで徹頭徹尾支援するとか反対するということとも違うだろうと思っていますので、議員の皆様方とは議場で申し上げたようにそれぞれ信頼関係を作りながら県政を運営していきたいと思っていますので、そうした私の基本的な考え方を踏まえて、これから対応を考えたいと思っています。

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3 リニア中央新幹線について

日本放送協会(NHK) 梅本一成 氏
 リニアの関係でちょっとお聞きしたいんですが、以前パブリックコメントが終了する1月中旬くらいまでに県としての考え方をまとめたいとおっしゃっていましたが、そのためのスケジュールというか、県の協議会を開くだとか、そういったことについてはどのように考えていらっしゃるのかお聞きしたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 県としての意見はしっかりと申し上げていかなければいけないと思っていますが、事務的なスケジュールは交通政策課長のほうでお話できる点があれば話してもらえますか。

企画部交通政策課長 小林利弘
 ただいまお尋ねの県の協議会の総会ということでございますけれども、現在、1月11日に東京で開催する予定に致しております。なお、現在日程調整、あるいはその後に国土交通省に対してそこでもし意見が一本化されれば、知事はじめ関係首長さんと一緒に要請活動をしていただければと、しっかり意見を伝えていただければと考えていまして、その辺の最終日程調整は今進めておりますので、年明けのしかるべき時にマスコミの皆さんに対してはお知らせをさせていただきたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

日本放送協会(NHK) 梅本一成 氏
 1月11日というのは固まっているんですか。

企画部交通政策課長 小林利弘
 パブリックコメントが1月14日までとなっておりますので、やはりパブリックコメントの一環としてお出しをするということから知事とも相談させていただいて、今1月の11日という日程だけは押さえさせていただいてあります。

日本放送協会(NHK) 梅本一成 氏
 ありがとうございます。

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4 知事ブログについて

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 先程知事がおっしゃっていたブログでの発信の件ですけれども、先程のお話ではどちらかというとPR的な中身のことをおっしゃっていましたけれども、そちらで発信されることを想定していらっしゃるのは、例えば今の段階では具体的にはそうした先程のお話のような中身の他に例えば政策的な県の取り組んでいくことの説明であるとか、もしくはその意見対立がいろんな部分で市町村とか議会であるとかと生じた場合にですね、県としての考え方の説明であるとかどんなところまでをイメージされてらっしゃるんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 正直言ってあまり固い話を載せてもどうかと思っているのです。いろいろなところに出かけて行って、いろいろな人と会ったりいろいろな行事に参加したりしますので、そういう中で私が思ったことや感じたことを書き述べていきたいと思っていますので、政策的な話とかというのは、こういう会見みたいなところではしっかりお伝えしていかなければいけないと思いますけれども、やはりちゃんとした形で伝えなければいけないようなものというのは、もう少し気合を入れて臨まなければいけないのではないかと思いますし、もちろん政策的なことは全く発信しないということも逆にないと思いますけれども、あまり固い話ばかりにはならないようにしていきたいと私は思っています。

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 そうするとむしろ中心はご自身を県の広告塔、PR塔としての役割を果たして・・・

長野県知事 阿部守一
 そうですね。いろいろな人とか、いろいろなものとか、いろいろな行事とか、そうしたものを私の目線を通じて見たものを発信して宣伝していきたいと思っています。

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 あまり固くは考えませんけれども、発信の頻度だとかというのはご自身の中では今のところ・・・

長野県知事 阿部守一
 それはたぶん不規則にならざるを得ないですよね。いろいろなところに出向くことが立て続けになれば、そういうときが増えるかもしれないですし、議会中とかは多分あまり発信できないと思いますし、ちょっとそこはそんなに定期的という形にはなかなかなりづらいのではないかと思います。

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 あまり仰々しくは考えてらっしゃらないかもしれませんけれども、今も個人としてツイッターの発信をされてらっしゃると思うんですけれども、それとの役割分担みたいなのはどんな感じで・・・

長野県知事 阿部守一
 ツイッターは140字で限られたところにしか発信できてないので、先程も言ったようにツイッターとブログの連携みたいなものもあると思うけれども、ツイッターでアドレスだけ載せて「こっち見て」みたいな話の使い方もあると思いますけれども、ツイッターは本当の一言感想みたいなことしか言えないので、そこはだいぶ違うと思います。できれば写真とかそういうのも載せていきたいと思っています。

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5 民主党の政権運営について

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 それからもう1点、全然話は違いますけれども今国政で非常に民主党内でですね、小沢元代表のですね、政倫審出席などをめぐって都内でもばたばたしていますけれども、今日小沢代表は政倫審に年明けに出席する意向を伝えられたようですけれども、この状況であるとか、党並びに小沢元代表への対応などをめぐって、知事は民主党から推薦を受けられた立場でもありますけれども、どんなふうにお感じになってらっしゃるかお聞かせいただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 推薦は受けましたけれど、民主党員ではないので民主党内のそのどういう力学が今あるのかというのは正直全く分からないのですけれども、都道府県知事の一人としては、やはりその来年度の予算関連法案が早期に成立してもらうということが非常にこれから重要な課題だと思いますので、そうしたことが実現されるように政府としても与党としても取り組んでいっていただきたいと思っています。

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6  信州型事業仕分けについて(1)

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 1点目がですね、先日、昨日ですか模擬仕分けが行われましたけれども、見ていた県議の方なんかからは信州型の特徴が見えなかったというような感想もありましたけれども、その点について知事の所感というかを教えていただきたいですが。

長野県知事 阿部守一
 実は私はちらっと見ましたけれども、最初から最後まで見てないので具体的にどんな雰囲気で、どんなやりとりがあったかというのを全体把握できていないのですが、それはどういう観点での今みたいな信州型ではないのではないかというご意見だったのですか。

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 私もツイッターで見ただけなので、ちょっと詳しくは分からないんですが。

長野県知事 阿部守一
 私はできるだけ県民の皆さんに参加していただける機会をつくりたいということで、昨日は模擬仕分けですからある種他の団体でもやっている広報事業を対象にしていますけれども、一つは県民の皆さんから事業提案していただいた事業を今回、仕分け対象としていますし、県民の公募委員も昨日来てもらっていますし、さらには市町村の委員にも入ってもらっています。市町村の委員の人にはぜひ市町村が日頃感じている目線で発言をしてもらいたいと私は思っていますけれども、そうした工夫がある意味信州型事業仕分けでもあるし、昨日私あいさつでも申し上げましたけれども、青木課長が昨日、説明役だったのですけれども、職員をたたくというか、説明がいいとか悪いとかそういうことを批判するのが仕分けの場ではなくて、県民の皆さんと県の職員が一緒になってよりよい事業の形を目指していくというのが事業仕分けであると思いますし、私の目指す方向ですからそういう方向で行っていっていただくことを期待しています。昨日の議論は私聞いていなかったのでどのような感じだったのかよく分からないですけれども、どうだったのですか。

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 すみません。私も別の記者が取材に行っていまして・・・

長野県知事 阿部守一
 そうなのですか。ちょっとそれでは聞いていない同士で話をしても、あまり話かみ合わないと思いますので。

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 分かりました、すみません。

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7 信州農産物のテキスト化について 他

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 あと、今日発表いただいた「県のホームページに「知ってる?信州農産物」コーナーを設置しました」というのを今いただきましたけれども、これは背景として、例えば米の一等米比率の高さだとかっていうあたりについて十分まだPRできないっていうような考え方があられてのことなんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そうですね。これは農政部が非常に積極的にやってもらっていますけれども、別に農政部だけの取り組みというよりは県庁全体でやはり情報を共有化しなければいけないと、県庁全体がある意味で、県職員全体が、それぞれの職員にとってみればなんとか部の○○さんだと自分は思っているけれど、よその人から見れば長野県職員の○○さんと見られていることが多いと思うので、そういう意味で県の職員も情報を共有しなければいけないし、長野県にお住まいの皆さんとも共有できるような情報はできるだけ共有していきたいと。そうしたものの一つに農産物の売り込みというのはこれから県として積極的に取り組まなければいけない分野ですから、農政部として率先してこういうことをやってもらっているという状況です。

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 分かりました。最後にあと1点だけ。先程予算編成の話があったかとは思うんですけれども、改めて来年の目標みたいなものがあれば教えていただきたいと思うんですが。

長野県知事 阿部守一
 予算の目標?

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 来年の知事としての目標、予算なら予算のことでもいいんですけれども、知事として最大の目標みたいなものがあれば。

長野県知事 阿部守一
 それは、抽象的な話?・・・目標というのは・・・。

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 よくお正月に来年の目標を考えますが、そういう程度の話ですが。

長野県知事 阿部守一
 各部も回ってあいさつをした時にも言いましたけれども、やはり来年は長野県全体が今より元気で明るい県になりたいと、そうしていきたいと思っています。そのためにも県職員の全体の協力をお願いしたいと言っていますので、ここで質問されて今年の漢字は「難」ということを選ばせていただいていますけれども、来年はより明るい漢字を、「去年明るい漢字を」と言ったからという意識をしないでもひとりでにそういう漢字を選べるような年にしていきたいと思っています。

朝日新聞 二階堂友紀 氏
 分かりました、ありがとうございました。

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8 就任後4カ月を振り返って(2)

中日新聞 大平樹 氏
 先程、今年の4カ月の振り返りというか実績をいくつか挙げられたんですが、逆に今年中にできなかったことというのを個別具体の政策で挙げていただければ助かります。

長野県知事 阿部守一
 できなかったことは、まだいっぱいありますよね。事業仕分けは予算が通ったけれどやれていないですし、さっきも言いましたけれど種まきはやれたけれど、まだ実現まで結びついていないものというのはかなりいろいろありますので、例えば経済雇用対策も切れ目ない経済雇用対策ということで取り組んできたし、一定程度長野県としての効果を上げてきていると思いますけれども、私は再三再四、大きな時代の転換点だと申し上げてきているように今までの施策の単なる延長線上に乗っているだけでは長野県の未来はないのではないかと思っていますので、そういう意味で、転換するべきところの転換というのはまだこれからかなと、これからというのは、来年度予算、来年度の組織、そうしたものを具体的に形作る中で転換をしていく必要があると思っていますので、そういう意味で種まきはしたけれども本来行うべき転換というのは予算であったり、あるいは中期計画の検討だったり、そういうところで具現化していく必要があると思っています。

中日新聞 大平樹 氏
 すみません、個別のことで恐縮ですが、知事はいくつか公約を掲げられておられます。その中に女性副知事の登用という話がありました。今の時点での状況というのはどうなっているのですか。

長野県知事 阿部守一
 これは人事の話なので、事細かに途中経過を申し上げるのは必ずしも適切ではないと思いますので、この人事の話については、しかるべき時にしかるべくしっかりとご説明していきたいと思います。

中日新聞 大平樹 氏
 それは進んでいるというふうに考えてよろしいんですか。

長野県知事 阿部守一
 私としては公約の実現に向けて常に念頭に置いて行動をしてきているというところです。

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9 並行在来線支援について

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 先日、政府の予算編成に合わせて知事もこれまで何度か要請された並行在来線支援の一端、一端といいますか貨物調整金の拡充ですとか一部剰余金を国に返した上でその上で今できることをこんなことだといくつか示されたかと思うんですけれども、知事がこれまで再三国のほうへ訴えてこられた内容からすればちょっと物足りなさもあるのではないかとこちらとすれば考えているんですけれども、こちらについての所感と今後どんなふうな対応で2014年度の長野以北を迎えるにあたってどんなふうに取り組み進めていきたいというのをお伺いしたんですけれども。

長野県知事 阿部守一
 鉄道運輸機構の利益剰余金については、より地域交通に私は使っていただくほうが良かったのではないかと思っています。並行在来線の支援に対しては、貨物が通っているところはいいのですけれども、長野以北の信越線はほとんど貨物が通過しないという状況の中で、並行在来線の支援の在り方については、引き続き国に対して求めていかなければいけないと思っています。その中の一つの有力な選択肢は、JRへの貸付料をどう今後活用していくかという視点が重要ではないかと思っています。

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 これまでよりも、より力を入れていくかどうかという、ちょっと漠然とした言い方ですけれども、これまでかなり知事も就任以来ですね、関係両県等と連携をして強力に訴えてこられたと思うのですけれども、今後の戦略といいますか、もっとこういう点を、何というか、的を絞って言っていかなければいけないとか、そういう具体的なことはありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 並行在来線の問題は、広くとらえると整備新幹線全体の問題でもあるので、整備新幹線まだこれから建設されるところ、もう既に建設されているところ、それから並行在来線の問題が非常にウエイト高いところとそうじゃないところ、いろいろあるわけですね。ただ、整備新幹線の建設を進めていくという観点では、一定程度歩調を合わせていかなければいけないわけですから、そういう意味では他の県と一緒になってやるところは、ある意味最大公約数的な要求にならざるを得ないと。その点については、一定程度は政府は対応していただいてきているのではないかと思っています。個別具体的な長野以北の問題を考えた時には、もう少し具体的な提言なり要求を長野県としてはしていかなければいけない部分があるのではないかと思っています。

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10 臨時議会の開催について

信越放送(SBC) 花岡晃子 氏
 もう出ている話だったら申し訳ないのですけれども、前回の部局長会議のときに、補正予算に関係して、1月の臨時議会の開催も念頭に置いてというようなお話が知事のほうからあったかと思います。このあたりの見通しは現時点ではいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 その時と状況は同じ状況ですので、そうしたことも含めて各部には作業はしてもらっているという状況です。必要性を見極めた上で判断をしていきたいと思っています。

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11 2011年度政府予算案について

中日新聞 小柳津心介 氏
 先週の政府予算案決定の際もコメントをいただいたのですけれども、改めて予算案への評価を教えていただきたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 はい。私とすれば全体的な、さっき私が長野県でも今までの延長線上ではいけないのではないかというふうに申し上げましたけれども、日本全体もたぶん今までの延長線上ではいけない時代に来ていると思いますので、そういう意味で必ずしも大きくかじをきりきれていない部分があるのではないかと思っています。ただその反面、これは特に地方自治体の側からすれば、地域公共交通の関係だとか、鳥獣被害の関係とか、これは再三県議会でもいろいろ質問されて、仕分けの結論ではないんだというふうに私は申し上げましたけれども、結局予算的には充実する方向で政府の予算案が決まったわけでありますし、さらにこれも臨時財政対策債という名の下で、必ずしも地方財政が健全な状態じゃないと、あるいは国も借金抱え、都道府県も借金、市町村も借金抱えて、さらになんとなく責任の所在があいまいな形の臨時財政対策債がどんどん積み上がっていくという状況だったわけですけれども、今回、臨時財政対策債の発行総額の枠自体は、地財対策の中で縮減するという方向になったわけでありますから、それと地方交付税の出口ベースの総額も今回の政府予算案では増えているということですから、そういう意味では地方自治体の立場からすると、評価できる部分が多い予算ではないかと思っています。

中日新聞 小柳津心介 氏
 分かりました。

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12 この1年を振り返って 他

中日新聞 小柳津心介 氏
 
あと、県政のお話しで印象に残ったお話というのは、さっきの仕事納めのお話でもされていましたけれど、県政以外の話題も含めて、知事がこの1年印象に残っている出来事というのは何かありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 印象に残っているのは、この間もお答えしたような気がしますけれども、印象に残っているのは、やはり選挙ですよね。選挙の何が印象に残っているかというのは、県民の皆さんから力をいただけたっていうことが印象に残っていますよね。手を振っていただいたり、握手してもらったりっていうのは、私自身に対して皆さんの思いを伝えてもらうと同時に、パワー、活力、やる気、そういうものを随分注入していただいたと思っていますので、そういう意味で私自身は一番印象に残っています。その選挙の過程における県民の皆さんとのふれあいというか、接したさまざまな場面というのが、私にとっては一番思い出深い今年の出来事ですね。

中日新聞 小柳津心介 氏
 最後に細かいんですけれど、ブログのタイトルって考えてあるんですか。

長野県知事 阿部守一
 考えてる?

総務部広報県民課長 青木弘
 知事ブログですが、「知事が出会った信州あれこれ」というふうに名付けたいと思っております。

中日新聞 小柳津心介 氏
 分かりました。ありがとうございました。

長野県知事 阿部守一
 よろしくお願いします。

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13 信州型事業仕分けについて(2)

鈴木恵美子 氏
 長野市に住みます鈴木恵美子と申します。信州型事業仕分けパイロット事業について伺います。1点目はですね、これは先行実施という位置付けだと思いますが、本格的な実施は来年度、知事はいつぐらいを想定されてらっしゃいますでしょうか。また、今回のですね、先行実施というのは、本格的な実施とどのような違いがあるのか。できましたら具体的に、また、分かりやすく教えていただければありがたいです。

長野県知事 阿部守一
 来年の実施は来年度予算の編成の中できっちり考えていかなければいけないですけれども、来年度は、今年度は年が変わった1月ですけれども、もっと早い段階ですよね。今のところ9月頃を目途に考えたいと思ってますけれども、これは、今回が先行実施ということでありますので、そこから出てくる修正点等があれば、そうしたものも含めて、時期のあり方も含めて考えていきたいと思っています。それから、本格実施とどこが違うのかというところは、いろいろまだ多分県の職員も含めて事業仕分けの感覚というのは、必ずしもよく分からないところがあるのではないかと思いますので、今回事業数も20数事業と比較的小規模な形でありますけれども、本格実施のときには、より対象事業は増やしていきたいと思いますし、今回、公募の仕分け人に入ってもらったりもしますけれども、参加した方からのご意見等も踏まえて改善する、例えば、体制とか、県民の皆さんに参加してもらえる参加の仕方とか、あるいは今回は期間的に短かったので、いろいろな仕分け人の募集とか、あるいは事業の募集とか、短い期間になってしまいましたけれど、本来なら1カ月とか取らなければいけない話だと思っていますので、そうした点について、改良を加えた上で本格的な実施につなげていきたいと思っております。

鈴木恵美子 氏
 ありがとうございます。細かい点で恐縮ですが、知事は9月議会でですね、10月の初旬に県民委員の判定人を当初置かれることですね、無作為抽出の県民委員を置かれることや、高校生の方をご参加いただきたいというそんなこともおっしゃってましたが、そういうことも含めて、また来年度は実施をされたいというそういう受け止めでよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 判定員は市町村だと非常に実施しやすいのですけれど、無作為抽出をやるとすれば市町村にお願いしていかなければいけない分があるので、そうした技術的なところがクリアできれば、私は実施したいと思っています。来年どういう形にするかというのは、予算の議論もこれからなので、全然固まっているわけではありませんけれども、できるだけ開かれた形は進めていきたいと思いますし、多くの県民の皆様方に、より積極的に参加してもらったり、ご提案いただけるような形にしていきたいというのが私の考え方です。

鈴木恵美子 氏
 どうもありがとうございます。続きまして、仕分け人、県民委員、今回の決定の仕方について、その選考について伺います。12月24日のプレスリリースを拝見しました。こちらに、仕分け人、県民委員の項目に、応募者の中から、信州型事業仕分け県民委員選考委員会による選考を経て、最終的に県民委員を知事が決定しましたと書かれています。報道によりますと、県民委員は小論文などから県の関係部課長が選んだという一部報道がございます。そこで伺います。まずこのですね、今私が申し上げました選考委員会のメンバーはどなたになりますでしょうか。続けまして、このメンバーは来年度実施される本格的な実施まで継続されるんでしょうか。3点目はですね、この県民委員の選考の観点について教えて下さい。

長野県知事 阿部守一
 選考委員会のメンバーは、総務部長、行政改革課長、政策評価課長、人事課長の4人です。来年も継続するのかというのは、もっと期間を取って多くの人たちが応募してくれると、変えなければいけない部分もあるかもしれませんけれども、それも先程申し上げたように、来年度以降の実施の仕方をどうするかというのはこれからですから、それと合わせて考えていくという形になろうかと。積極的に変えなければいけないとも思っていませんし、積極的に変えようとも思っていないというのが今の状況です。具体的な選考の仕方は、小論文を書いていただいていますから、小論文の評価を4人で行って、その総合的な得点で判定したということです。

鈴木恵美子 氏
 ありがとうございます。ではその選考委員会に伺いたいんですが、何かですね、こういったところを特に重視した、今回特に地域性、また男女別、また年齢等は発表されていますけれども、もし何かあの、お伺いすることがありましたらお願い致します。

長野県知事 阿部守一
 それは、行政改革課長が選考員会のメンバーなので、課長のほうからお答え致します。

総務部行政改革課長 倉沢幸一
 よろしくお願い致します。ただいまの指摘の点でございますけれども、一応ホームページのほうにも「信州型事業仕分け県民委員選考要領」というような形でお示しをしてございますが、その中で、応募申込書の中から、応募の動機から意欲、問題意識が感じられるかという点、それから、地域活動や社会経験等から事業仕分けに必要な知識を有しているかというような点、それから小論文につきましては、応募要領の字数の範囲内で論旨が要領よくまとまっているのか、あるいは内容がテーマの趣旨に沿っているのか、あるいは意欲、問題が感じられるのか、それから、一般論に終始せず自分の意見がみられるのか、あるいは考え方が偏っておらず公平的な見地から述べられているか、というような観点から評点をつけさせていただきました。その4人の合計点で上位の8名の方に、今回はお願いしたところでございます。

鈴木恵美子 氏
 どうもありがとうございました。

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14 県政タウンミーティングについて

鈴木恵美子 氏
 続きまして県政タウンミーティングについて伺いたいんですが、続けて質問してよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 どうぞ。

鈴木恵美子 氏
 はい、ありがとうございます。
 12月26日に開催されまして、教育関係のことで、今までになく、失礼しました、今まで以上に210名の参加者があったというふうに、県の教育委員会から、私も問い合わせをしましたところお答えをちょうだいしまして、大変活発に行われたと思います。知事もお時間大変忙しい中15分延長してくださいまして、最後までまだまだ手をあげていらっしゃる方がいました。そこで知事に伺いたいんですが、最後のごあいさつの中で、今後も教育関係についてタウンミーティングを開催したいということをお述べになられたと思いますが、そういうことも含めましてご感想をお聞かせください。
 
長野県知事 阿部守一
 タウンミーティングを何回かやりましたけれども、教育については初めてだったわけです。私は非常に有意義だったと思っています。教育長にも協力してもらって、一緒にやらせていただいたということも、私は非常によかったと思っています。今までなら、知事だけだと「それは教育委員会の話です」という話になったり、教育委員会だけだと、「それは予算が関係するから知事に言わなきゃ」みたいな話になりかねないところを、私と教育長が出ていればそういう形はできない、ならないわけですから、ある意味で教育についてはいろいろな方がさまざまな立場で問題意識を持たれているわけですけれども、多分行政と対峙(たいじ)する時、行政に要求したり、意見を言ったりする時には、やや隔靴掻痒(かっかそうよう)の感がある方が多いのではないかと思います。今回、私も教育長もできるだけ誠実にお答えをしたいということで対応させてもらいましたので、そういう観点で私はいい意見交換の場になったのではないかと思っています。ただ、時間がやっぱりまだまだ、最後も、ご意見言いたい方はちょっと言っていただき切れなかったというところがあるので、ぜひ私は再度同じような形の企画を考えたいと思っていますし、タウンミーティングの場でも申し上げましたけれども、決して教育というのは教育委員会だけが考えるものでもないし、知事だけが考えるものでもなくて、地域の皆さんとか、保護者の皆さんとか、学校の先生方と一緒になって考えていかなければいけない、作っていくものだと思いますので、できるだけさらに意見を言われる側、あるいは意見を聴く側、答える側というのではなくて、もっと一緒になって考えられるような場の雰囲気作りをしていきたいと思っています。

鈴木恵美子 氏
 どうもありがとうございました。

長野県知事 阿部守一
 今年一年大変お世話になりまして、ありがとうございました。私は9月1日から4カ月だったわけですけれども、ぜひ来年、長野県にとっていい年になるように、私自身努力していきたいと思いますし、ぜひ皆さんもご協力をいただきたいと思います。皆さんにとりまして、よいお年になること、そして長野県全体にとって、いい年になることを改めて祈念致しまして、私のこの会見の結びと致したいと思います。ありがとうございました。

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お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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