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更新日:2019年1月21日

知事会見(平成23年(2011年)8月9日(火曜日) 16時00分~16時20分 県庁:会見場)

項目

阿部知事、内山県民支援本部委員長からの説明

  1. 子どもリフレッシュ募金について

取材者からの質問

  1. 子どもリフレッシュ募金について

本文

阿部知事、内山県民支援本部委員長からの説明

1 子どもリフレッシュ募金について

東日本大震災支援県民本部 運営委員長 内山二郎
 皆さま、お暑い中ご苦労様です。それでは、私から、子どもリフレッシュ募金の金額の公表と県民本部からのお礼を申し上げます。6月24日に開始致しました子どもリフレッシュ募金ですけれども、開始から46日目の昨日、8月8日に目標金額の1千万円を超えることができました。昨日、8月8日には、阿部知事を先頭に、ボーイスカウト、ガールスカウトの日本連盟長野支部からも72名もの子どもさんたちやメンバーの皆さんたちにご協力いただいて、長野駅前で盛大に募金活動をしていただきました。
 概要は、配布資料をご覧ください。その街頭募金で集まった8万6,496円を、前日までに集まりました993万2,440円に加えますと1,001万8,936円ということになって目標額を超えたということになります。ちなみに本日までの最新の募金額は、別紙の配布資料にもありますけれども1,102万7,536円です。これは、当初の予測をはるかに超えるスピードで、募金が目標額に達したこと、これはひとえにこれにご協力いただきました県民の皆様、関係団体の皆様、それから併せてマスコミの皆様が県民に広く知らせていただき、ご協力いただいたおかげと改めて厚くお礼申し上げます。前回7月19日の会見のときには募金額は、250万円をちょっと超えたくらいだったんですね。1週間後には、いよいよサマーキャンプが始まるという時期だったんですけれども、これで本当にお招きして、その交通費と保険料を払えるんだろうかと正直言って、どきどきしておったのですけれども、その心配も杞憂(きゆう)に終わりました。しかしその後、県民本部のメンバーやそれぞれ関係各位の努力で今のような額になったわけですけれども、これも県民の皆様、そしてマスコミの皆様のおかげと心よりお礼申し上げます。
 今後すでに終了しているサマーキャンプをはじめとして、実施団体より、募金への助成申請をこれからいただくことになっておりますけれども、選考委員会での審査を経て、各団体へ助成させていただく予定ですけれども、おそらく想定する助成金額よりも募金額の方が上回る可能性が高くなってまいりました。そこで県民本部としては、ぜひ9月以降も引き続き、被災地からのご要望があれば、ぜひ県内の受入可能地域との積極的なマッチングを進めてまいりたいと考えております。募金をいただいた皆様には、改めて目標額を超えたことのお礼を直接申し上げたいと考えておりますけれども、取り急ぎ、今日のこの会見で報道各社を通じまして、まずはお礼の気持ちを県民の皆さんにお伝えしたいと思います。なお目標額は達成しましたけれども、募金は当初の予定どおり年末まで、12月31日まで継続致しますので、マスコミの皆様には引き続きのご協力を改めてお願い申し上げます。

長野県知事 阿部守一
 内山委員長からお話ありましたとおり、1千万円の目標を子どもリフレッシュ募金が突破することができたということで、私からも、今回の募金に協力していただきました県民の皆さん、関係団体の皆さん、さらにはメディアの皆さんに改めてお礼申し上げたいと思います。始める当初は、内山委員長とも1千万円は本当に大丈夫だろうかということを正直話したこともありましたけれども、予想以上に多くの県民の皆さんにご支援をいただけたということは、私としては大変うれしいことでもありますし、これだけ大勢の皆さんが、被災地の子どもたち、被災者の皆さんを応援したいと願っているということが形に現れたと思っていますので、県政を預かる立場としても、今もいろいろな形で被災地の皆さん、被災者の皆さんのご支援、応援をさせていただいておりますけれども、改めてしっかりと被災地、被災者の方々の日々の暮らしの改善はもとより、1日も早く普通の暮らしへ、そしてよりよい暮らしへ進んでいけるように、県としても取り組んでいかなければいけないと改めて思っております。県民の皆様方、関係者の皆様方に改めて心からのお礼を申し上げまして、私からの謝意とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。

東日本大震災支援県民本部 運営委員長 内山二郎
 別紙配布資料にも記載してありますけれども、すでに報道各社の皆様も御存じだと思いますけれども、今週月曜日の8日までにですね県民本部が仲介したサマーキャンプは無事全て終了致しました。現在、県民本部が仲介した伊達市、南相馬市、気仙沼市からの受け入れ状況については、各受け入れ地域ごとに記録した詳細報告書を作成中であります。出来次第、皆様にもお配りしたいと思いますけれども、全ての事業において子どもたちがたいしたけがもなく、事故もなく無事に帰ったという報告を受けて、われわれ、とても喜ばしく思っております。いずれの地域も自治体が中心になっているところもありましたけれども、自治体とグループ、団体、NPOなどが実行委員会を組んでそれぞれの地域で特色を出しながら創意工夫を凝らして子どもたちに楽しいもてなし、素晴らしいもてなしができたこと、大変よかったと思っています。子どもたちも本当に堪能して帰っていきました。テレビや新聞などでも報道されておりましたけれども伊達市や南相馬市では、放射線の影響を心配して4カ月以上もマスクをし、長袖、長ズボンで、そして全く外に出ることもできず、学校に行っても校庭で遊ぶこともできずという大変ストレスに満ちた日々を暮らしていたわけでありますけれども、子どもたちの口からもそのことは随分聞かされました。そして長野県に来て、放射線の心配が全くなくこんなにのびのびと走り回ることができた。そして特に喜んだのがプールでの水泳だったようですね。そしてついて来た人たちが言っていましたけれども、地元の子どもと比べてみてすぐ分かるというのですね。なぜかというと、真っ白だというのです。要するに全然太陽に当たらない。今年の夏、初めてプールで泳ぐ子どもがほとんどだったわけですね。体は真っ白で、信州の地元の子どもたちと見ただけで分かる。これほど子どもたちは閉じ込められていたのだなとつくづくとおっしゃっていらっしゃいました。そして、引率の方々もお話していたのですけれども、信州でのリフレッシュ、地域の人たちのもてなしによってですね本当に忘れられない体験になったのではないか。また来年も来たいという子どもたちが随分いました。これを本当に実現したいということで、伊達市の場合、現地の社会教育の係長さんがいらしておっしゃっていたのですけれども、今回は信州の行為に甘えておんぶに抱っこだったけれども、もし来年も企画するとすればきちんと伊達市として、送りだし側としてしっかりとプランを立て、予算措置もしっかり取って、そして今回は企画、プログラムも全部こちら側にお任せだったけれども企画の段階からかかわって、子どもたちの交流、地域の人たちの交流をぜひ、実現させたいというようなことをおっしゃっていました。受け入れの子どもたち自身もテレビや報道などで聞いていたけれども、福島県の放射能被害のお友達と直接お話ができて、どんなに大変かということが知ることができてとても良かったというような声も聞かれました。また、冒頭でお話しましたように募金も目標額を達成して、助成申請も十分になるかどうか分かりませんけれどもお受けできるようになってきましたので、県民本部としても9月以降、今もいろいろな形でのオファーはきております。それにできる限りマッチングできるように努めてまいりたいと考えております。そして、東北地方で被災した子どもだけではなく、この子どもリフレッシュ募金はわが長野県の栄村の子どもたちも対象にしております。栄村の子どもたちのためにも栄村と相談しながら楽しい企画を立ててその事業にもこの募金を有効に活用してまいりたいと考えております。
 県内全域での被災地からの児童等のサマーキャンプ受け入れ状況ですけれども、今回のサマーキャンプ実施と併せて信州全域においてこの夏被災地からどのくらいの数の子どもたちが訪れたのかということをまとめてみました。皆様のところに資料はいっていると思いますけれどもまとめてみました。これによりますとこれずっと細かく書いてありますけれども県民本部が仲介して受け入れた子どもの数、558人ということで8市町村になります。これは地図でいいますと実線で囲ってある部分ですね。それから点線であるのが各市町村やNPOが受け入れた自主的な受け入れ部分でこれが2,291人、17市町村ということになっております。これは見ていただきますと分かりますけれどもほとんど終わっているところもありますけれども、これからというところもあるわけですね。もしかしたらここから抜け落ちている地域もあるかもしれません。今後もこうした情報をですね、最新のものをアップデートしていきたいと思いますので、報道の皆さんも、もしここから抜け落ちているようなことがありましたら情報として県民本部までお伝えいただければと思います。なおこの資料には教育委員会で把握している家族での転住による受け入れ人数というのは含まれておりません。また、自主避難も含めて個人単位とか家族単位で信州に観光などでいらしている子どもさんたちも含まれておりません。あくまでも短期間のキャンプ等にグループで招待されたような事業のみを掲載しております。その点ご了承いただきたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 内山委員長からお話がありましたけれども、募金集めの話だけではなくて実際に被災地から子どもたちをこれだけ大勢長野県にお迎えした、あるいはこれからお迎えするということで市町村、社会福祉協議会はじめそれぞれの地域の皆さんの熱意あふれる取り組みに私としては大変ありがたいと。こういう東日本大震災発災後には地域単位でまとまって来てもらおうということで「安らぎの逗留村」構想ということで県としては出しましたが、実際はあまり利用されなかったわけです。やはり家族で避難するということ、地域でまとまって避難するということは結構ハードルが高くてですね、発災後、亡くなられたあるいは行方不明の親族も大勢いたりとかそういう中で移られるというのは難しかったわけですけれども、夏、子どもたちだけでも何とか伸び伸びと、という思いで県民本部を中心にこうした取り組みをしていただいて本当に大勢の子どもたちに過ごしてもらえた、あるいはこれから過ごしてもらえるということに結びついてきたということは私としては大変ありがたいなと、うれしいなと思っています。昨日の募金でもボーイスカウト、ガールスカウトの子どもたちにも随分協力してもらいましたけれども、これは被災地、被災者の応援ということがもちろん第一義的な目的ではありますけれども、先ほど内山委員長からも話がありましたけれども、テレビとか新聞では見ているけれども実際はどういう状況になっているのかなかなか直接話を聞かないと分からないというところもあります。私も短い間でしたけれども善光寺に行って伊達市から来ている小学生たちと話をしましたけれども、皆元気な顔はしていましたけれども暑くなっても帽子をかぶらされて長袖で学校に行っているのだとか、長野に遊びに来させてもらってプールへ行けたとかですね、当たり前のことが彼らの喜びになっているということで改めて私も今回の原子力災害を含む大震災の根深さ、あるいは被災地に与えた大きな傷というものを垣間見た感じはしましたし、きのう募金に協力してもらった子どもたちやあるいはサマーキャンプでそれぞれの市町村で交流するような子どもたちも一人ひとりが今回の地震なり原子力災害というものに対していろいろな感想、いろいろな思いを持っているのではないかなと思います。そういうことはこれからの日本の社会、長野県のあり方を考えていくうえでも私はいろいろなきっかけになっていくのではないかなと思っています。そういうさまざまな観点でこのサマーキャンプの事業というのをそれぞれの地域が取り組んでいただいているということは、県全体にとっても素晴らしいことだと思っています。まだまだこの事業は、今日は目標金額を突破しましたという報告でありますけれども、現在進行形でありますので引き続き大勢の皆さんにぜひ参加をしていただいて、ぜひご協力をいただきたいなと思っています。私の方からは以上です。

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取材者からの質問

1 子どもリフレッシュ募金について

中日新聞 小松田健一 氏
 確認ですが、資料に挙げられた事業が原則として助成の対象になるということでよろしいのでしょうか。このポンチ絵の裏に書いてある、この資料、受け入れ実績がありますけれども、ここに挙げられている事業が県民からいただいた浄財をもとに助成をする事業であると考えればよろしいのでしょうか。

東日本大震災支援県民本部 運営委員長 内山二郎
 そういう想定です。基本的には前にもお話しましたけれども、交通費とそれから保険ですね、1回の交通費と保険これが助成、そしてその条件としてはリフレッシュをしてもらうというプログラムがあると同時に地域の子どもたちとの交流というのを中に入れてっていうことが条件です。

中日新聞 小松田健一 氏
 助成申請はまだ出てないのですね。

東日本大震災支援県民本部 運営委員長 内山二郎
 今それぞれにやっと終わったところで、今整理をしていて、その報告書と併せて申請ということになるので、これからということになります、主には。

中日新聞 小松田健一 氏
 分かりました。あともう1点、募金を年内いっぱい継続するということで、9月以降の事業も対象にすると、そういうことでよろしいですね。

東日本大震災支援県民本部 運営委員長 内山二郎
 はい、結構です。

中日新聞 小松田健一 氏
 分かりました。ありがとうございました。

企画部次世代サポート課企画幹 竹内延彦
 今のご質問のちょっと補足ですけれども、以前からお配りしているこういう一覧のものは基本的に申請があがってくれば助成の対象として検討されるという事業です。あと今日新しくお出しした全圏域のですね、この2,849名の事業に関しては一番最初に申し上げたように、自治体が単独で市町村の予算を使ってというものはそもそも対象にはなりませんし、なおかつそれ以外の市町村単独でないものも、申請があがってこなければ対象にはなりませんので、一応今のところ県民本部としては、この千名ちょっとのこの事業を想定として計画をしているということになります。

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企画振興部広報・共創推進課

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