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更新日:2015年6月22日
長野県知事 阿部守一
10月14日の会見を始めさせていただきたいと思います。私の方からは、5点お話を申し上げたいと思います。
まず1点目でありますけれども、浅川ダムの関係でF-V断層の再確認をしていこうと考えておりますけれども、その確認をしていただく専門家の人選ということについてお話をさせていただきたいと思います。この浅川ダムの問題は、これまで長野県において、ずっと議論が繰り返されてきたわけでありますが、私としては、方向性を出して、工事を進めているところであります。しかしながらF-V断層が活断層であるかどうかということについて、改めて第三者的な方に確認をしていただきたいということで、今回、独立行政法人の産業技術総合研究所に対して専門家の推薦依頼をさせていただきました。産業技術総合研究所の専門家の方に、今回の浅川ダムのF-V断層についての確認をしていただきたいと思っております。産業技術総合研究所は、ご存じのとおりでありますけれども、経済産業省所管の研究組織ということであります。地質あるいは断層を研究分野の一つとしているわけでありまして、活断層についても政府の断層調査に携わる研究者の方々が、多数在籍していて高度な知識を持った機関であります。また、国土交通省系の研究機関と違って、ダムの建設推進に直接係わってきている組織ではないわけでありますし、浅川ダムについても、もちろん、これまでも関係がない組織でございます。そういう観点で産業技術総合研究所の専門家の意見を聴取するということで、この再確認を行いたいと考えております。F-V断層については、まず掘削場所についても、この専門家の皆さんの意見を聞いて決めたいと思っております。また掘削が終わった段階で、一般の皆様方も含めて、現場の公開を行いたいと思っております。そのうえで専門家の方に現地を確認していただいて、F-V断層の再確認の結果も含めて。そのほか地質のさまざまな調査等も行ってきていますので、そうしたものを取りまとめて報告をしたいと思っております。調査あるいは報告については、全て公開ということにさせていただきたいと思いますので、日程については、具体的に決まりましたら、プレスリリース等でお知らせを致したいと思っております。詳細、技術的な側面等については、この会見の後に河川課長の方で、この場で取材に応じることにいたしておりますので、よろしくお願いいたします。
それから2番目でございますけれども、補正予算成立の際にこの場でもお話を致しましたけれども、赤ちゃん「ほっと」ルーム整備事業についての補助金の申請を来週から受け付けるということで、5億円以上の予算を計上している事業でありますので、できるだけ多くの民間の人が集まる施設の関係者の方々にご活用いただきたいと思っております。1施設当たり50万円を補助するという事業でありまして、いろいろな施設の整備あるいは備品の整備というものにも補助金を充てられるということであります。おむつの交換台であるとか、ベビーベットであるとか、あるいはおむつ用のゴミ箱とか、授乳用のいす、テーブルあるいは子ども用の便座とか安全いす、さらにはキッズスペースのための設備、遊具等も含めて幅広く補助対象になりますので、ぜひ大勢の皆様方にご活用をいただきたいと思っています。スーパーであるとか鉄道の駅であるとかあるいは医療機関であるとか、不特定多数の方がご利用されるような施設で広く活用していただきたいと思っています。また、そうしたスペースを整備していただいた方に関しては、県のホームページでもこういう所でこういう施設、設備がありますよということを広く県民の皆様にお知らせをしていきたいと思っておりますし、ステッカー等での赤ちゃん「ほっと」ルーム整備事業の実施個所ですということも表示したりということで、県民の皆様方に伝えていく、お知らせしていくという努力もあわせて行っていきたいと思っております。詳細については、本日、県のホームページで掲載する予定にしておりますので、ぜひご関心のある方はそちらをご覧いただいた上で、担当課にご連絡いただければと思います。
それから3点目でございますけれども、放射性物質の関係、いろいろ全国的に、横浜でストロンチウムが検出されたとか、いろいろな動きがあるわけでありますけれども、長野県、今、食品の放射性物質の検査を県外産も含めて行い始めたわけでありますが、県のホームページにですね、県外産の物については長野県が行ったものだけが参考になるわけではなくて、ほかの都道府県とかほかの検査機関が行ったものも参考にしていただくことができるということで、長野県のホームページに全国の食品等の放射性物質検査結果をトータルで見れるサイトが作られていますので、そこにリンクを貼らせていただきました。食品流通構造改善促進機構という財団法人がありますけれども、私も見ていますけれども品目別あるいは地域別に非常にこれまでの測定結果が分かりやすく掲載をされているところでありますので、それを長野県のホームページから入って見れるようにさせていただいておりますので、これは県民の皆様方への情報提供ということでお知らせをさせていただきます。
それから大きく4点目でありますけれども、技能五輪それからアビリンピックの関係でございます。来年にいよいよ長野県での大会が迫っているわけですけれども、技能五輪の国際大会、国際アビリンピックが先般行われたわけでありますけれども、長野県選手が入賞したということで大変うれしいニュースでありますのでお知らせを致したいと思います。まず10月4日から10月9日にかけてイギリスのロンドンで第41回技能五輪国際大会が開催されました。その印刷職種におきまして、長野市の亜細亜印刷株式会社所属の伊東真規子さんが金メダルを獲得されたということであります。また9月25日から9月30日にかけまして韓国ソウル市で開催されました第8回国際アビリンピック、この中の英文DTP種目において長野市の社会福祉法人ながのコロニー長野福祉工場所属の米澤勉さんが銅メダルを獲得をされたということで、来年本県で開催するにあたって、大変長野県の若者が国際的な舞台で活躍をして優秀な成績をとられたということで大変うれしいニュースだと思っております。ぜひ来年を目指して頑張っている若者たちに後をどんどん続いていってもらいたいと思っています。
それから最後5点目であります。10月25日の予定でございますけれども、東京の文京区にあります椿山荘において「信州を味わう夕べ」という催しを開催を致します。このイベントは先日10月11日に「おいしい信州ふーど(風土)宣言」というのを出させていただきましたけれども、おいしい信州ふーど(風土)、これ県内だけに宣伝していても仕方がないわけでありますので、県外に対する発信の第一弾ということで行わせていただきます。当日は、エッセイストの玉村豊男さんによるトークショーを行いますが、私も一緒にトークに加わらせていただいて信州産、長野県産のおいしいもの、おいしい農作物のPRに努力をしていきたいと思います。また信州観光宣伝部長になっていただいています、こてつさんの二人にも参加をしていただいて、県内の観光PRも行いたいと思っております。
信州サーモン、あるいは信州プレミアム牛肉をはじめとする信州ならではの食材「プレミアム、オリジナル、ヘリテイジ」「プレミアム、オリジナル、ヘリテイジ」というふうに呪文のようにぜひ皆さんで唱えてもらいたいと思いますけれども、そうした食材あるいは原産地呼称管理制度で認定したワイン、日本酒、そうしたものを一度に味わうことができるパーティーとして開催を致したいと思います。特にその中でワインについては、実はこの椿山荘の経営主体であります藤田観光株式会社が本当においしいワインを発掘して発信していこうということで今年の7月に「日本で飲もう最高のワイン2011」というコンテストを行ったわけでありますが、これもあまり伝わってないところがあるのですけれども、国産ワインの部のトップ「国産ベストワイン賞」を受賞した「NACカべルネ・ソーヴィニヨン(樽熟)2009」。これは井筒ワインのワインでありますけれども、それをはじめとして長野県の優れたワインも味わっていただくことができます。ぜひ長野県産の農畜産物のさらなる振興、発展の第一歩にしていきたいと思っておりますので、ぜひ皆様方にも広報等ご協力いただければありがたいなと思っております。
以上、私からは5点申し上げました。よろしくお願い致します。
テレビ信州(TSB) 大和洋介 氏
放射性物質の関係で、軽井沢町の調査でも小学校など雨どいの下から検出されたということですが、これを受けて県での対応ですとか何か一斉に行うようなことっていうのは知事はお考えでしょうか。
長野県知事 阿部守一
これは、昨日ちょっと私はずっと県庁にいなかったのですが、加藤副知事に指示して軽井沢の測定で比較的高い放射性物質が検出されたということに対して県としても行うべきことを横断的に至急検討するようにということで指示をしております。私、まずは軽井沢町とですね情報を共有していくということが重要だと思っておりますし、それと併せて一つは安心・安全を確保していくために必要な検査、測定ということはしていかなければいけないと思いますし、それと同時に、軽井沢は観光地でもありますので、いたずらに不安感が広がることのないようにですね、対応していくということが重要だと思っています。
テレビ信州(TSB) 大和洋介 氏
安全・安心のための検査も必要というのは、それは県全域、もっと広い範囲での調査というのも必要だとお考えということでしょうか。
長野県知事 阿部守一
広い範囲での調査というか、福島原発からの放射性物質の飛散の仕方等をいろいろなデータで見ていると福島から群馬県側、長野県の東部側の方に比較的放射線量が多いのではないかと思われる地域があるわけで、これまで軽井沢、観光地あるいは学校等も含めて、あるいは農作物も含めて長野県としての測定で著しく高く健康に影響があるような数値は出ていないわけですけれども、例えば軽井沢町が行った測定方法、具体的にまだ私はお伺いしていませんけれども、とりわけ例えば放射性物質が集まりそうな場所とかね、そういうところを測定した場合には高い値が出る可能性もなくはないだろうと思いますので、そうしたことも含めてどこまで、今の測定体制の話もあるので、どこまでのことができるのかっていうのは至急検討してですね、これは県だけでどうこうする話ではないので軽井沢町の考え方もお伺いしながら対応していくということが重要だと思っています。
テレビ信州(TSB) 大和洋介 氏
はい、分かりました。ありがとうございます。
信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
先ほど出た、浅川ダムのF-V断層の関係で断層の上部に関しては一部ではコンクリートをはがしてですね、県会等の説明だと一応掘削等をやっているところもあったやに聞いていたのですけれども、先ほど、専門家の意見を聴取して掘削個所についても聞いてというようなお話があったのですが、これはより客観性を持たせるというか信ぴょう性を持たせる意味でその掘削個所についてのやり方についても段取りを仕切り直したということなのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
今掘削しているところで、仮に十分だという判断であれば、それでいいとは思いますけれども、何というか県が長野県という今はダムを建設している立場になっているわけでありますから、長野県という組織として決めた場所だけでよしとするのではなくて、専門家のご意見も聞いた上で、正確に判断するには、こういう地点も必要なのではないかというご意見があれば、それにも対応していくということであります。
信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
分かりました。
信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
それから、ちょっと話変わるのですけれど、日本地震学会でですね、東海、東南海、それから南海地震に糸静(糸魚川-静岡構造線)のですね構造線断層が連動した形で巨大地震が起きる可能性っていうのを指摘する発表みたいなのありましてですね、政府の対応というのはこれからだと思うのでどうなっているかまだ分からないのですけれども、そういった可能性を含めて地域防災計画、今見直しこれからやってくところですけれども、今回報道もしておりますけれどもその件に関してとりわけ計画を見直す際にですね何か留意するとか考えるところがあれば教えてほしいのですが。
長野県知事 阿部守一
これは例えば東海地震と糸魚川―静岡構造線が連動するということになれば長野県全体が極めて大きな被害を被る可能性はあるのだろうなと思うのですけれども、私もその発表なり研究自体がどういうものかっていうのは十分承知はしていないので、防災計画の中で一定の想定はしますけれども、広域的な被災があった時にどうするかというのは、今回の防災計画はこれまで以上にある意味で広域的な被害を想定して、他の県との応援関係も考えていくということになりますので、そうした中で一つの考え方、見方としてそういうものもあるということは取り入れていく形になると思いますけれども、ただ特定の考え方だけということではなくて広く広域的な災害が発生した場合の計画ということになろうかと思います。あと東海地震については大規模地震対策特別措置法で東海地震のみは今の法制度上、予知が可能な地震という形になっているので、仮にそれが本当に連動するということであればそこの法体系のあり方からして考え直していただかなければいけない話なので、それはもう少し全国的な研究とか調査を待たないと何とも対応しづらいと思います。
信濃毎日新聞 渡辺知弘 氏
先ほどの浅川ダムの関係でちょっと追加でお願いしたいのですけれども、今現在はまだ産業技術総合研究所さんの方のどなたがいらっしゃるのかということですとか人数的なことなどはまだ決まっていないということでよろしいでしょうか。
長野県知事 阿部守一
これは名前はいいのかな。河川課長の方から説明を。
建設部河川課長 鎌田朝秀
ちょっと説明、その辺長くなりますし、私が後でこの場でお話したいと思っております。
長野県知事 阿部守一
いいですか。相手側がとの話があるので、今の時点で私がどこまで言っていいかということもあるので、後で課長の方からちゃんとご説明をさせていただきたいと思いますので。
信濃毎日新聞 渡辺知弘 氏
お名前とか人数とかはとりあえず置いておくとして、今回依頼する時にですね、県の方から例えばこういう条件の人をお願いしたいっていう条件を提示して、研究所の方でじゃあこの人が、って具体的に選ばれたのか、それとも県の方から具体的にこの人にお願いしたいっていうような形で依頼をしたのか、その辺はどうでしょう。
長野県知事 阿部守一
産業技術総合研究所、さっき言ったように断層調査の研究者が大勢いらっしゃる中で、われわれの方としてはそれにもっとも適任な方をお願いしたいということであります。これ名前とかは大丈夫なの、言っても。今回専門家として調査、判断をしていただきたいと思っております方お二人でして、お一方は佃栄吉さんという地質分野の副研究統括、専門は地震地質学の方です。それからもうお一方は吉岡敏和さん、地質分野の活断層・地震研究センター、活断層評価研究チームの研究チーム長という方であります。よろしいでしょうか。
信濃毎日新聞 渡辺知弘 氏
分かりました。いずれにしても知事、以前の会見でも第三者性を担保したいということを再三おっしゃっておりましたけれども、その辺はこの人選で確保できるとお考えでしょうか。
長野県知事 阿部守一
私も自分自身でですね、どういう方にお願いするのが最も良いかなということで、私もかつて防災関係の仕事に携わってきたこともあるので、そういう何人かの人間にも聞いてアドバイスをもらう中で、国土交通省系の研究機関っていうのはやはり、その人とかその組織自体に問題がなくても、他から見た時に本当に第三者的な中立性が確保されているのかということになりかねないだろうと、それからいろいろな学者の方々がいらっしゃいますけれども、やはりそういう方だとそれぞれいろいろな専門分野があると同時にやはり個人としての公共事業に対する思いとかですね、ダムに対する思いというものもお持ちになられている方もいらっしゃる。そこは分からないですよね、どういう考え方か。そうした時にやはり産業技術研究所は政府関係の機関ではありますけれども、別にダムを推進するとかしないとかということには全く関係のない組織でありますし、なおかつ活断層について研究、専門家の方が多くいらっしゃるということで、最も適切だということで産業技術研究所にお願いするということにしたところであります。
信濃毎日新聞 渡辺知弘 氏
分かりました。あと以前、10月下旬頃までをめどに報告会等で結果を含めて公表していきたいというご説明をいただいていたのですけれども、もう今、10月の中旬になっているのですが、日程的にはかなりタイトな日程になるかと思うのですけれども、具体的な調査ですとか公表のスケジュール的なこと、今の段階でどんな・・・
長野県知事 阿部守一
細かいスケジュールは後ほど河川課長が質問にお答えすると思いますが、私としてはこれは大変重要な話というか、何となくスケジュール始めにありきということで進めてしまうということでは県民の理解は得られないと思いますので、そういう意味では先ほど申し上げたような手順もしっかり踏みながら判断を求めたいと思っています。なのでスケジュールありきだからそのスケジュールにどうしても押し込むようにやります、ということではなくてF-V断層の再確認をしっかりするということが目的なわけですから、それを最重要ということで取り組みたいと思っています。
信濃毎日新聞 渡辺知弘 氏
分かりました。
日本放送協会(NHK) 横井悠 氏
まずリニア中央新幹線についてお伺いしたいのですが、昨日JR東海の山田社長がですね記者会見の中で、中間駅の建設費用についてですね、地元の全額負担が原則としながらもですね、必ずしも全額にこだわらずに年内にも地元自治体と幅広く協議したいという考えを示されたのですけども、これについての知事の受け止めとですね、今後どういう形でJRと協議を進めていきたいかというお考えをお聞かせいただければと思います。
長野県知事 阿部守一
これもJRから直接お話を伺っていないので、コメントしづらいですけれども、何度も繰り返して申し訳ないですけれども、起点と終点の駅と中間の駅が全く異なる扱いというのは私としては理解しがたいと思っていますので、そういう意味ではそうしたことも十分勘案していただいた上で、JR東海としてお考えになられるのかなと思っています。
日本放送協会(NHK) 横井悠 氏
あと今月18日、県の建設促進協議会が予定されていますけれども、この場で改めてなのですけれども中間駅の位置案に対しての、協議会として意見を集約していきたいとお考えだと思うのですけど、どういった方向性で協議を進めていかれたいかという考えを改めてお伺いできますでしょうか。
長野県知事 阿部守一
何についてですか。
日本放送協会(NHK) 横井悠 氏
建設促進協議会での議論の集約に向けてどういうふうに議論を進めていかれたいかというお考えをお聞かせいただきたいのですけれども。
長野県知事 阿部守一
これはリニア新幹線自体は長野県全体に大きな経済効果、地域の活性化の効果を及ぼすものにしなければいけないと思っておりますので、そういう意味では今回協議会を開いて、それぞれの地域の方向性がばらばらにならないように方向性を同じくして、それぞれの地域が一緒になって取り組んでいくということを私としては最優先に考えていきたいと思っています。
日本放送協会(NHK) 横井悠 氏
ありがとうございます。あとすみません、最後に放射性物質対策の関係でお伺いしたいのですけれども、先ほど、軽井沢の比較的高い放射線量の関係で、軽井沢町とまた今後情報を共有していきたいということをおっしゃられたのですが、先ほど知事自身のご発言の中でですね、県の東部側に比較的放射線量の高い地域があるとおっしゃられたのですけれども、その軽井沢町だけじゃなくてその周辺地域もですね、同じような問題を含んでいる可能性があるとは思うのですが、その辺り例えば対象地域を軽井沢町に限定せずに対応していくなどお考えがあればお聞かせいただきたいのですが。
長野県知事 阿部守一
こういう話は何か出たから対応するというのはよくない対応だと思っていますので、文部科学省の方で航空機のモニタリングをやっていて11月の上旬くらいに、今、群馬県までは結果が出ていますけれども、長野県のデータも出てくると伺っていますので、そうしたものも含めてですね、今後補正予算等の対応も含めて、検査機器も充実をされてくるわけでありますので、そうした中で、いろいろな課題があると思います。過度に心配、不安をしていただくような状況では、今、長野県全体はないと考えていますけれども、しかしながら、妊婦の方とか、小さなお子様をお連れの方とかは、やはり少しでも放射性物質のない社会にしてほしいという思いがあるわけでありますので、そうした中で、できる限りの先ほど言ったようなきめ細かな情報提供をですね、これまで以上に、長野県としてはほかの県に比べれば、県内産の物以外の検査を始めているところでありますけれども、それに加えて、さっき言ったようにほかの県とかほかの機関がやったデータもホームページで一緒になって公開をするようにしてきていますし、さらにどこまでどういうことをやっていく必要があるのかということは、とかく部局縦割りになりがちなところはありますけれども、そうならないようにですね、行っていきたいと思っています。
中日新聞 小松田健一 氏
先ほど知事がお話しになった、浅川ダムの専門家の皆さんについての確認ですが、公平、公正な方々というのは、つまり現在も過去も受注者、発注者双方に利害関係が存在しなかった方たちということでよろしいのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
受注者、発注者というのは浅川ダムの受注者、発注者ということですか。
中日新聞 小松田健一 氏
そうですね。
長野県知事 阿部守一
それは関係ないです。もし万が一関係があればはずします。ご本人の個人情報まで、そこまで、具体的には確認していないのですが、われわれ県として知り得る限りはありません。もし万が一ご本人に聞いて、そういう関係があれば、当然これは、私ははずさなければいけないだろうと思っています。
中日新聞 小松田健一 氏
通常それは事前に確認するものだと思うのですが、いかがでしょうか。
長野県知事 阿部守一
先ほど言ったように、産業技術総合研究所は基本的にダムには関係していないです。もともと経済産業省の所管で、鉱山関係の地質調査、昔の地質調査所というところが、産業技術総合研究所になっていますので、そういう意味で、具体的な事業の受発注にかかわるというような立場の方では基本的にないという前提であります。もし、万が一そういうことがあれば、疑念を抱かれることがないように対応しなければいけないのだろうと思います。
中日新聞 小松田健一 氏
分かりました。あと、先ほど知事が挙げられた皆さんのお名前ですけれども、後ほど事務方から紙で出していただけないでしょうか。
長野県知事 阿部守一
それはかまいません。後で河川課長が、ここでご質問を受けたいと思いますのでよろしくお願いします。
信濃毎日新聞 河原千春 氏
長野県の地域医療再生計画を進めるためのですね、再生臨時特例交付金の関係でお伺いをしたいのですけれども、長野県の内示額は全国でどの程度の位置付けなのかということとですね、要望額から大幅に下回ったということで、今後その計画に影響が出てくるかと思うのですが、その中でですね佐久総合病院の基幹医療センター整備への影響について具体的にお伺いをしたいのですがお願いします。
長野県知事 阿部守一
まだ正式な通知がきてないので、詳細はここではちょっとお話しはできないです。内容的にどういう点が評価されたかみたいな話も付記されて県に通知されるというふうに伺っていますが、それについてまだ私どもの手元に届いていないので、ちょっと具体的な中身については今の段階で申し上げられないと。ちゃんときて、どういうことが記載されているかというのを見た上で判断していきたいと思います。
信濃毎日新聞 河原千春 氏
ありがとうございました。
信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
リニア中央新幹線の関係で今、JR東海が環境アセスメントの方法書の説明会を県内含めて沿線各地で開いているのですが、方法書の性格上というか、なかなかその地域住民からトンネルの場所ですとか、3キロ幅はどの程度なのだというような、そういう具体的な質問が出されてもJR東海側はなかなかその、現段階では答えられないというか、そういう趣旨で現時点での積極的な情報開示に慎重なのですけれども、まあこれ県内の環境を保全したり、あるいは積極的な情報提供というような観点で知事、こういう状況について何かコメントいただければと思うのですが。
長野県知事 阿部守一
3キロ幅がどういう範囲か分からないというのは。
信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
今あの、配慮書段階で既に県内軌一の5キロ円と3キロ幅は一応示されていますけども、じゃあ具体的に当地ではどこからどこまでをルートが通るのだとかっていう、まああの地元住民とすればごく素朴な疑問かと思うのですけれども、そういうまあ具体的な計画について住民側が突っ込んでもですね、なかなかその現時点では答えられませんというような、まあ大ざっぱに言うとそういうやりとりが結構散見されるのですけれども・・・
長野県知事 阿部守一
それはどういう意味なのでしょうか。3キロ幅の地点が確定できないから答えられないと言っているのか、3キロ幅を絞り込む、これから絞り込むのでそこの時点ではまあ確定的な話しはできるけれど、それまではアバウトに示しているだけだから、ここからここまでって線引きできませんという、そういうことなのでしょうか。ちょっとそこは、JRの感覚が私もよく分からないので、住民の皆さんの言っていることがごもっともなのかどうなのか、直ちに今お話を伺っただけでは判断できないですけれども、交通政策課の方でそれは話しを聞いていますか。
企画部交通政策課長 小林透
聞いている範囲では、3キロ幅を現時点で示してですね、今後アセス等の調査を経て絞り込んでいくという中で詳細な部分については、今、知事がちょっと申し上げたのに合うかと思いますが、詳細の部分についてはまだ、要するにまだ絞り込む過程で具体的にどこの位置に、その3キロ幅の中でですね、どこの位置にどういう物ができるかというところはまだ、説明できないということかなと聞いておるのですが。またその他いろいろあればですね、お話をお伺いしながらということじゃないかと思います。以上です。
信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
事業者の理屈というのも多分あると思うのですけど、一方で県内のこれから数年後には着工を迎えるというような環境に暮らしている皆さんが、個別具体的なことをなるべく早く示してほしい、あるいは県側としてもそういう構造物とかですね配慮書に対して早期に示すように要望していらっしゃる立場かと思うのですけども。
長野県知事 阿部守一
それは、多分JRの側としては、3キロ幅自体3キロというその中の線をどこに通すかというところの幅なので、3キロ幅自体にはそれほど深い意味はないという感覚でそういう対応になっているのではないのかなと、これはわからないですけれど。ただの推測ですけれども、しかしながら住民の皆さんがそれに対して、疑問や不安をもっているということでは、市町村を通じてどういう状況なのかということを把握して、ちょっとこれはおかしいなということであればJRに伝えるなりしなければいけないだろうと思います。それどこの地域でしょうか。
信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
すでに済んでいるのは、南木曽町の馬籠、妻籠宿の周辺ですとか。
長野県知事 阿部守一
じゃあ木曽の皆さんにも聞いてみてください。
信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
あともう一点、昨日から今日まで北信越の市長会で、北陸新幹線のその長野新幹線との呼称について、ぜひ北信越としても取り上げてほしいというような要望が長野県の市長会から出されたのですが、昨日の事前の協議の中でなかなかそれは難しいというのが北陸方面の皆さんの意見の中で議題として取り上げられなかったというようなふうに伺っていましてこれについて、知事も市長会から要望を受けられた際に、北陸方面の意見も確かめた上でというような認識だったかと思うのですが、改めてこの件について今後も含めていかがでしょうか。
長野県知事 阿部守一
物事は、自分だけで決められる話と、いろいろな関係者がいる話とさまざまあるので、最終的には名称の話はJRが決定するということになると思いますけれども、私は市長会でどのような議論がなされたかまったく承知していないので、具体的なことについてはちょっとコメントできないですけれども、長野県の市長会がそういう意見を出されたということなのでそれはまた後で状況はよくお伺いはしたいなと思っています。
信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
ありがとうございました。
信濃毎日新聞 島田誠 氏
今日の知事のご発言の中で、一、二、確認したいことがありまして伺うのですが、ひとつは軽井沢町に関連しての県としてできることはやっていくのだという話ですけれども、先ほどのご発言の中では、長野県で言えば東信地方の方に比較的線量が高いところがあるのではないかと推測されるというお話ありましたけれども、これはまあ当然先ほどおっしゃった航空機からの文科省のモニタリングなども併せて判断されるべき話かとは思いますが、少なくとも今まで県では各役場それから市役所だとかでの線量調査と、それから学校ごとにもやってらっしゃると、その上で今回軽井沢のケースとの違いを考えるのであれば、軽井沢のケースでは雨どいであるとか、もう少し他県の状況なんか見てもですね高い線量が比較的でやすいところというのはかなり絞られてくると思うのですけれども、知事の今のところ念頭におありなのは今まで調べた地点よりもさらに他県の状況だとかみながら、出やすい場所というのは限られるわけなので、そうしたところについてもう少し広い、例えば東信一帯であるとかについて、これはまあ危機の兼ね合いとかもあるのでしょうけれどもそうしたところの重点的な調査というのを念頭に検討されるとおっしゃっているということなのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
まず、どこまでやるかと言うことはまだ検討中ですが、これからすると、もう至急しなければいけないと思っていますけれども、軽井沢のデータも私は具体的なものを見ていないので、まずはその市町村と情報共有をしっかりやるべきだと、これは県だとか市町村だとかいう話ではなくて一緒にやらなければいけないと思っているので、それは大至急やらなければいけないだろう思っています。そういうことを行う中で、測定機器も市町村で購入されているところもあるし、軽井沢も独自にやられていますので、県と市町村で一緒にどういうことを行うべきかと、あるいはどういう分担にしていくべきかというようなことも相談した上で考える必要があるのかなと思っています。
信濃毎日新聞 島田誠 氏
今、おっしゃったところでは、一つは大至急というふうにスピードを重視されてらっしゃるのだと思いますけども、そのためにはある程度全市町村に意見聞いてってわけではなくてですね、一定程度絞ってやらないといけないわけですし、そういう意味では、知事が先ほどおっしゃったように飯田であるとか松本に比べれば比較的距離的には近いのは確かに東信だったりするので、そうした東信の市町村を重点的に意見交換する中でということを念頭に置いていらっしゃるのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
まずは、軽井沢ですよね。あと県としては軽井沢の周辺も同様に考えるのかどうかっていうところは、要検討だと思いますけれども、いずれにしても誤解されるといけないので、申し上げますけれども、東信地域も別に直ちに問題があるという話ではないわけでありまして、そうした中でより安心面とかね、あるいはやっぱり観光地なので私は中途半端な形の状況は逆によくないだろうと思うので、それは、軽井沢町の皆さんのお考えも聞かなければいけないので、まずそこをしっかりやった上で、何をやるべきかということを県として決めて取り組んでいきたいと思っています。
信濃毎日新聞 島田誠 氏
分かりました。
信濃毎日新聞 島田誠 氏
それから2点目はですね、先ほどの浅川ダムに関連した断層調査の話ですが、先ほどのお話ではスケジュールありきではなくて、目的は断層の安全性を確認することなので、というご指摘がありましたけれども、これまでのですね県会での一般質問、それから委員会等の答弁、県側の答弁だと基本的にはですね、今、建設途中で岩盤掘削して見えやすくなってきている、断層が露出しているところもありますし、見えやすくなっているということで、工事の中でですね確認できることをやっていくのだというお話が一方ではあったかと思うのですけれども、先ほどの知事のご指摘どおり、工事の過程の中でというよりは断層調査をですね、それを主目的に置くのであれば、これからのですね、これは進行具合によるのでしょうけれども、スケジュールありきではないということであれば、工事が途中で必要によっては工事を途中で、中断しなきゃいけない可能性も出てくるかと思いますけれども、それについての判断というのは、絶対工事は止めないで工事の進ちょくの中でやるということなのか、必要に応じて、必要があれば工事を一時止める可能性もあるということなのか、それについてはどんなふうにお考えでしょうか。
長野県知事 阿部守一
それは、可能性があるのか、ないのかという議論はあまりここではしづらいですけれども、私の感覚は、活断層の災害要因というのは、もし活断層であったらダムの適地じゃないという話になるわけですよね。当然それはしっかりやると。ですから、工事を中断するのか遅らせるのかとかそういうレベルの次元の話ではないだろうと、再確認をするということは、再確認をしっかりやるということですし、何となく中途半端にやりましたということは、これは許されないだろうと思います。
信濃毎日新聞 島田誠 氏
でしたら、確認ですけれども、部局側は今のところ今までの調査でですね安全性というのは確認してきていると、ただそれをさらに一歩、県民にさらに一層安心してもらうために、今回の掘削をやるものであって、基本的には工事は止めないんだというようなご説明を今まで受けていますけれども。
長野県知事 阿部守一
工事を進めている時に軽々しく工事を止めますという話はそれは普通は言えないですし、私も別に工事を止めることを想定して発言しているわけではないです。しかしながら、これは報道のされ方によっては、工事の方が優先で確認はその合間にやっていますと、そういう報道のされ方は困るのですよ。再確認作業をしっかりやるというのが私の判断ですから、それは県民の皆さんにもぜひこれは理解していただきたいと思っています。
信濃毎日新聞 島田誠 氏
分かりました。その認識を伺いたかったところなので、はい結構です。
長野県知事 阿部守一
よろしくお願いします。
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