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更新日:2015年6月22日

知事会見(平成24年(2012年)1月6日(金曜日) 11時00分~11時25分 県庁:会見場)

項目

阿部知事からの説明

  1. 平成24年度「新しい公共の場づくりのためのモデル事業」の事業提案を募集

取材者からの質問

  1. 新しい公共の場づくりのためのモデル事業について(1)
  2. 社会保障と税の一体改革について
  3. 政治団体収支報告書について
  4. 県外からの避難者への支援について
  5. 北陸新幹線について
  6. 新しい公共の場づくりのためのモデル事業について(2)

 

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本文

阿部知事からの説明

 1 平成24年度「新しい公共の場づくりのためのモデル事業」の事業提案を募集

長野県知事 阿部守一
 1月6日の知事会見をはじめさせていただきたいと思います。私の方からは、新年早々、会見をしましたので今日は1点だけお願い、お伝えをしたいと思います。新しい公共の場づくりのためのモデル事業の募集ということで、年末にプレスリリースをさせていただいているところではありますけれども、改めてお願いをしたいと思います。新しい公共の場づくりのためのモデル事業、これはNPOや行政、企業などの多様な担い手が協働してさまざまな課題にあたっていこうという事業であります。県民の皆様との共創、協働の県政を進めていきたいということで昨年、円卓会議でさまざまな議論を私も入って行ってまいりました。そうした中の一環として県民の皆様方と行政とで協働する事業をモデル的に行っていきたいと思っておりまして、その事業提案を2月13日の月曜日まで募集をしているところであります。募集テーマは高齢者が安心・元気に暮らせる地域づくり、あるいは地域エネルギーの活用の推進、観光の振興等9テーマということにさせていただいております。事業提案を行うことができる団体はNPO等と県又は市町村を構成員に含む協議体、あるいはNPO等と連携して事業を実施する市町村のいずれかということであります。23年度も実施をしたわけでありますが、この県または市町村を構成員に含む協議体というところが「かつ」に実は23年度はなっていまして、県と市町村と一緒にやっていくのはなかなかNPO側からするとハードルが高いというご意見もありましたので、NPO等と県または市町村を構成員に含む協議体という形で、県が入らなくてもNPOと市町村でもいいですし、あるいは逆に広域的な活動をしているところであればNPOと県という組み合わせでも結構という形にしております。23年度は27件の応募のうち8件を事業採択、約3,500万円の事業費ということで実施をすることにしたわけでありますけれども、24年度もぜひ大勢の皆様方から、本当にこれは県だけではできない事業、行政だけではできない事業はたくさんあります。また他方ではNPOだけではなかなか難しい取り組みだということもあると思いますので、ぜひ積極的な提案を多くの皆様方からちょうだいしたいと思っています。私の方からは以上1点お伝え、お願いを申し上げます。あとは皆さんの方からのご質問を受けたいと思います。よろしくお願いします。

 

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取材者からの質問

 1 新しい公共の場づくりのためのモデル事業について(1)

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 ただいま説明のあった新しい公共の場のモデル事業の関係ですが、自然エネルギーの導入という意味で元気づくり支援金ではですね、その分野においてテーマを設けて政策誘導的に募集をされた経緯があると思うのですが、今回のこの公共の場に関してもそういった意義付けというのはあるのか、それとも9つのテーマっていうのは普遍的に募集を募って選んでいくのかその辺はいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 県としては自然エネルギーの普及、拡大は大きな課題だと思っていますが、この新しい公共の場づくりのモデル事業はもちろん県の施策遂行の一つの方法ではありますが、むしろ多様な公共の担い手と行政が連携していく上でのモデル事業という位置付けで考えておりますので、特に自然エネルギー、地域エネルギー活用の推進も項目の一つということで位置付けておりますので、このテーマについてもぜひどんどんご提案をいただきたいと思いますが、目的を絞り込むというよりは、むしろいろいろな地域での活動がある中で行政と連携をしていくモデル、いい形をぜひ作っていきたいと思っておりますので、特段自然エネルギーを重点的に対象にしますという形で考えているわけではありません。この事業スキームについては先ほど申し上げた、円卓会議でも議論をされてきたわけでありますので、幅広い募集テーマの中で県民との協働を進めていきたいと思っております。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 分かりました。

 

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 2 社会保障と税の一体改革について

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 それから政府与党の方で、社会保障と税の一体改革に関して大綱の素案っていうのが先ほど決定したと聞いているのですが、改めてそれについての知事のコメントをいただきたかったのと、それから首相の方は与野党協議っていうか野党側に協議への参加を呼びかけていて、党によっては対応がちょっと分かれているところがあるのですが、今後の議論のあり方について注文等があればお伺いしたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 政府が最終的に確定した案というのは、現物を私も見ていないのでストレートにそれに対してのコメントという形にはならないですけれども、社会保障と税の一体改革についての私の考えを改めて申し上げると、社会保障制度のあり方についての踏み込んだ議論というのが、私は率直に言って十分なされてないのではないかと思っています。年金にしても医療にしても介護にしてもいろいろな定性的な表現はされているわけでありますけれども、定量的に国民が本当に安心ができる社会像が描き切れていないのではないかという問題意識を持っております。そういう意味で霞ヶ関の作文は私も慣れていますけれども、霞ヶ関の作文ではなく、本当に国民の思いを体現したしっかりとした社会保障のビジョンというものをぜひこれからもしっかり考えていってもらいたいと思っております。そうした中で消費税の増税というのは、私は今の著しく借金に依存した国の財政状況を考えれば、次世代、子どもたちに負担を先送りしないという観点からすれば増税をしていくということもやむを得ないと思ってはいます。しかしながら社会保障と税の一体改革という側面でとらえたときに本当に消費税を増税するということに納得性があるビジョンに必ずしもなっていないのではないかと思っていますので、今の後段のご質問とも関連しますけれども、これは政党がどうとか、政局がどうとかということではなくて、まさに日本の社会保障制度あるいは国の財政というのは崖っぷちにあると私は思っておりますので、そういう観点でしっかりとした議論を国会の場においてあるいは国政の場において国民的な理解が得られるような議論をしていってもらいたいと強く思っておりますし、また消費税の増税をして負担を国民にお願いするということになるわけでありますから、国家公務員の給与の削減とかあるいは国会議員の定数削減ということも議論のそ上に上がってきていますけれども、ぜひしっかりとそうした身を切る、身を削る努力も、国として政府として行っていっていただきたいと思っています。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 分かりました。

 

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 3 政治団体収支報告書について

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 あと1点、後援会の政治資金の問題ですけれども、年末税理士さんを決められてチェックに入っていたと思うのですが現状について報告できることがあればお伺いしたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 税理士の皆さんのチェックは受けつつあるということで後援会の方から報告を受けておりますので、最終的な確認をした上で、まだいつということは今明示的には申し上げられませんけれども、近々、週明け来週中ぐらいを目途に修正報告を出せるように今作業をしていると聞いています。

 

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 4 県外からの避難者への支援について

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 今度の11日で震災から10カ月を迎えるにあたってお伺いをしたいのですけれども、避難者の支援でですね、年末に知事の方で民間賃貸住宅の借り上げ制度だとか交流会の開催について市町村に要請されたところかと思うのですが、今時点で知事が避難者支援での一番課題に感じているところはどんなところにあるのかということをお伺いさせてください。

長野県知事 阿部守一
 はい。避難者の皆さんと意見交換会をした際にも感じて、皆様方にもお伝えしたと思いますけれども、当面、何とか難を逃れて避難しようというところから、一定程度これからの生活設計をどうしようかという段階に移られてきていると思っております。若干、福島県の皆様方、放射能の関係で非常に判断に悩まれる立場に置かれていらっしゃる方も多いわけでありますけれども、今後の生活設計ということを考えたときに、やはり居住の問題だとか、仕事の問題だとか、そういう点がこれまでのとにかく身を寄せるところをどうにかしようというところから問題が変わってきているなと思っておりますので、県としても、長野県に既に定住をされようという方も出てきているわけでありますけれども、そういうご意向の方も含めてですね。引き続き、しっかりとした支援をしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 今、知事がおっしゃったようにですね、緊急時から抜けて、今はもう中長期的にどう支援していくのかというのが問われてくる段階になるかと思うのですが、長野県は、特に例えば定住を考えられた方への独自の支援策ですとか、災害救助法によらないような独自の対応だとかというものを、もし考えているものがあれば教えていただきたいのですが、いかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 はい。既に例えば緊急雇用でも被災者の皆さんへの対応をしてきたわけでありますし、農業に従事されたいという皆様方には、里親制度をはじめとして、いろいろな制度があるわけですので、そうした情報提供についても、これまでも行ってきていますし、これからもしっかりと行っていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 それからですね、年末に交流会の開催を市町村にお願されたところかと思うのですが、今後市町村と連携して、一義的には市町村が支援をしていくことになるかと思うのですが、県と市町村との連携をしていくにあたっての課題だとか、もう少し一緒に連携してやっていきたいと思っていらっしゃるようなことがあれば教えていただきたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 課題というか、交流の場を作っていってほしいという要請をさせていただいて、例えば県としても場所の提供とか、そういうことで一緒になって協力していきたいと思っています。民間のレベルというか、行政ではない民間団体でもいろいろな動きがありますので、ぜひそういう人たちも含めて、一緒になって暖かく被災者の方々を支えるような取り組みをさらに進めていきたいと思います。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 分かりました。県で11月下旬に懇談会、あの全県的に多くの方集められて、ニーズ把握されてやったかと思うのですが、今後そういったものの予定とかというのはおありでしょうか。また、ニーズ把握を全世帯に対してされたりだとか、人数刻々と変わっているかと思うのですが、どのようにお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 もちろんニーズは刻々と変わるので、その都度、その都度、把握できるのが一番良いとは思いますけれども、昨年、直接お話を伺ったり、あるいはその前段に避難されている方のアンケートを取らさせていただいて、かなり具体的な思いを把握させてきていただいていると思っていますので、そうしたものにきめ細かく応えていくと、県だけではできないことも多いので市町村と一緒になって取り組んでいく、あるいは国の制度改正を求めていくということで、当面、今意見交換会をやるという予定を持っているわけではありませんけれども、引き続きさまざまなご意見として寄せられてくるものも十分念頭に置いて対応していきたいと思っています。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 ありがとうございました。

 

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 5 北陸新幹線について

信越放送(SBC) 伊藤一郎 氏
 北陸新幹線の関係で何点か伺いたいのですけれども、新幹線開業まで年を越えたので、あと3年少しということになりましたけれども、昨年末、新幹線延伸を活用した経済活性化協議会というものも立ち上がりまして、いよいよ準備の段階に入ったと思います。今年ですね、特に積極的に取り組みたいこと、いろいろな面があるかと思うのですが、特にこういった面に力を入れたいというのをまず伺いたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 はい。北陸新幹線の開業に伴って、長野県としてぜひ大きなプラスの効果を引き出さなければいけないと思っておりますので、今ご質問の中にもありましたように経済界の皆様方とも一緒に協議会を作って、地域振興に結び付ける方策を具体的に考えていきたいと思っています。協議会の場で私からも、集まってシンポジウムを開くだけではなくて、具体的なアクションプランを作って、それぞれ分担して取り組んでいきましょうというご提案もさせていただいていますので、ぜひそうしたものを具体化していきたいと思っています。それから、今後やはり北陸あるいは新潟県との競争関係になる部分もありますけれども、逆にもっと広い広域的な視点で考えれば協力関係を強固にしていくということが必要だと思っていますので、そういう意味では北陸各県あるいは新潟県とは、インバウンド等の観光も含めてより密接な協力関係を築き上げていきたいと思っています。

信越放送(SBC) 伊藤一郎 氏
 次にですね、昨年の秋にも質問させていただいた点と関連するのですが、新潟県の泉田知事なのですが、建設負担金の支払いを拒否されていて、昨年の暮れの会見でもやはり国が協議に応じない以上解決しなければならない問題とは考えていないと明言されていまして、今後も支払いを拒否するスタンスは変わられていないと、そのままつまりまったく進展しないまま1年が経ってしまったのですが、いよいよあと3年という期間が迫っている中こうした他県ではありますが泉田知事の行動についてどのようにお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 知事の行動についてですか。

信越放送(SBC) 伊藤一郎 氏
 そのお考えというか、行動というか、支払い続けないことについてどのように考えているのか。

長野県知事 阿部守一
 新潟県は新潟県としての考え方なり状況というものがあるのだと思いますが、これまでも新潟県も一緒に期成同盟を組んで建設促進ということで取り組んできたわけでありますので、今まさに国と新潟県の間でどうしようかということを検討されていると思いますので、泉田知事においても賢明なご判断をされていかれるのではないかと思っています。

信越放送(SBC) 伊藤一郎 氏
 工事の遅れについての懸念はいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今のところ具体的にわれわれは平成26年度末の開業のスケジュールということでさまざまな取り組みを進めてきているわけでありますので、そういうこれまでのスケジュールどおりに開業できるように関係者の取り組みをしていってもらいたいと思っています。

信越放送(SBC) 伊藤一郎 氏
 分かりました。あともう1点なのですが、名称についてなのですけれどもさまざまな団体、商工会議所連合会からはじまっていると思うのですが、「長野」という名前をということで昨年の協議会の中でもその話しが出ました。改めてこの新幹線という名前の中に「長野」という名前を入れるように県として協力するかどうかもう1回伺いたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 地域の皆さんの声とか、経済界の声としてそういう意見があるということは私も十分承知しておりますし、私自身も長野県の知事でありますからそうした皆さんと思いは共有していると思っています。ただ路線の名称というのは、長野県だけを走っている路線ではありませんので、できるだけ多くの皆さんの理解、共感を得られる中で決められていくべきものと思っています。最終的にはJRにおいて路線名、法律上の名称はともかく実際に使う名称については決められることになろうかと思いますので、私としては周辺の皆さんの考え方も聞きながら適時適切な行動を取るように考えたいと思っています。

信越放送(SBC) 伊藤一郎 氏
 ありがとうございました。

 

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 6 新しい公共の場づくりのためのモデル事業について(2)

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 最初に、ご案内のあったNPOに関連してなのですけども、昨年の4月から知事も参加して円卓会議の議論を続けてきていらっしゃって、県内に900くらいのNPOがあると伺っているのですけど、今後NPOの認証業務が県に権限が移ってくるという動きがあるなかで、知事としては、県内のNPOの取り組みとか力をどのように認識していらっしゃって、今後とすればどんな活躍というか活動を期待してらっしゃるかお願いたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 人口比にすれば非常にのNPO活動が活発な県だと思っていますし、ある意味、県政運営を進める上で、そうしたNPO活動をされていらっしゃる皆様方の志とか思いをしっかり受け止めながら、協働の県政を進めていきたいと思っています。しかしながら、課題としては、NPOに関係している皆さんとお話しするたびに、資金的な問題、あるいは人材面での問題とか乗り越えなければいけない課題、志とか熱い思いだけではなかなか長続きしない現状も他方ではあるわけでありますので、私としてはそうした部分を県としてもサポートしていくことができないだろうかと思っておりますし、そうした観点で円卓会議も発言や議論をしていただいているところです。

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 あと北部地震で、栄村の地震なんかでもいろいろ地元のNPO等の活躍が報じられたりとか紹介されたりしてきているところだと思うのですけれども、今後例えば過疎とか中山間地とか県内特有の課題がいくつかあると思うのですけど知事としてNPOの分野とか活動の方向性で長野県らしいこういう活動を県として、行政として期待したいなあという活動の分野として何かご期待というのはありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 県として重点を置いていかなければいけない例えばさっきの自然エネルギーとか、そういう分野はもちろんありますけれども、NPOの皆さんの活動というのはやはりそれぞれの皆さんの思いとか志のもとで始まっているわけですから、私の方で確かに協働してもらわなければいけない部分はいろいろありますけれども、特にこういうところでNPOが活躍してもらいたいというよりは、いろいろな分野で活躍をされているNPOの皆さんを側面的にしっかりと支えていける県政でありたいなと思っています。

信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
 分かりました。ありがとうございます。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

 

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