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更新日:2014年6月25日

平成25年(2013年)6月28日(金曜日)17時10分~17時30分 県庁:会見場

項目

知事からの説明

  1. 県議会6月定例会の一般質問が終了、職員給与の特例減額、信州若者1000人会議について

取材者からの質問

  1. 新県立大学基本構想について(1)
  2. 安倍政権の経済政策について 他
  3. 新県立大学基本構想について(2)

本文

知事からの説明 

 1 県議会6月定例会の一般質問が終了、職員給与の特例減額、信州若者1000人会議について

長野県知事 阿部守一
 6月28日金曜日の会見を始めさせていただきたいと思います。
 6月定例会の一般質問も本日で終了したわけでありますが、さまざまご意見、ご議論いただいたところであります。来週から委員会でございますので、さらに個別具体的な議論が行われると思いますので、県議会のご意見等もしっかり承る中で県政運営を進めていきたいと思っております。
 今日、私の方からは2点お話しをしたいと思います、まず1点目でありますが、職員給与の減額、特例減額についてであります。先ほどの県議会本会議におきまして、職員給与の特例減額に関する条例案につきまして、早期議決を賜りました。県議会の皆さま方には慎重にご審議いただいた上で、ご議決いただきましたこと、お礼を申し上げたいと思います。また、議員報酬に関しても、一般職あるいは常勤特別職と軌を一にして特例減額を行うという形で、条例案に修正、追加をいただいたということで、議会側の自律的なお取り組みにも敬意を表したいと思います。県民の皆さま方には、今回県職員の給与を削減するという形を取りながら、地方交付税あるいは義務教育の国庫負担金が削減されたわけでありますけれども、今回の給与の特例減額によりまして、交付税等の削減が県民サービスの直接的な低下、あるいは新しい県民負担に結び付くことが無いように措置するものであるということを、ぜひご理解をいただきたいと思います。また、県職員そして義務教育国庫負担の対象の職員におきましては、今回の対応、決して国の要請通り、あるいは国が減額したものとそっくり同じ、国の言いなりに対応しているのではないということを理解いただきたいと思います。今回、期末勤勉手当については削減しないと、また給料の削減分の諸手当への反映は行わないということで、県職員、職務に精励してもらっていることに対して、そしてこれまでも行政・財政改革に長野県全体として取り組んできたことを十分勘案させていただいた上での対応だということで、理解をいただきたいと思っています。県職員、そして義務教育の先生方におかれては、ぜひ全体の奉仕者としての自覚をしっかり持った上で、引き続き職務に精励していただきたいと思っております。また本会議でも申し上げましたけれども、今回の措置、地方自治の観点から問題があると考えております。これから知事会等での議論を経て、国との交渉になっていかざるを得ないんじゃないかと思いますけども、こうした今回のような措置が二度と行われることがないように、他の都道府県であるとか、県内の市町村とも連携して対応をしていきたいと考えています。職員給与の特例減額についてでありました。
 それから、もう1点。明日、東京のヒカリエホールで「信州若者1000人会議」が開かれます。私、そして教育長、観光部長が参加して、長野県出身の若者たちと交流をしていきたいと思っています。私は、ミニ講演会にもスピーカーとして参加をさせていただく予定ですし、また大学生によるプレゼン大会にも審査員というような立場で加えていただくことを予定しております。ぜひ、若者の力で長野県を盛り立てていってもらいたいと思いますし、また、今回自治研修所を政策研究所という形で位置付けておりますが、その中のグループがですね、今回の1000人会議にも自主的に参加をしてもらうという形になっております。たいへん県の職員の前向きな姿勢に私もたいへんうれしいなと思っておりますし、皆さんのところに、これお配りしているの。はい、未来の信州探しということで、職員が今、政策研究をやっていくということで、北川前三重県知事の指導の元、さまざまな取り組みを進めているところでありますけれども、今回の1000人会議に参加している若者にも呼び掛けて、一緒に信州の未来を考えていこうということで取り組んでもらえると聞いております。ぜひ、こうしたさまざまな組織との連携・協働というのは、県全体で進めている話でありますので、こうした職員による自主的な取り組みは、これからもしっかりサポートしていきたいと思いますし、ぜひ、県の職員にあっては、いろんな形の主体的な行動をどんどん、この若者1000人会議を企てた若者たちに負けないようにがんばって取り組んでいただきたいと思っています。私の方からは以上でございます。

取材者からの質問

 1 新県立大学基本構想について(1)

信濃毎日新聞社 牛山健一 氏
 県立大の基本構想ですけれども、議会でも一般質問で話題になっておりましたけれども。ちょっと気付いたのは、来週の日程で和田副知事が、塩尻市と長野大学と清泉、あ、まあ塩尻市はそれに該当するかどうかちょっと私は分かりませんけれども、行かれますけれども、これは、その関連したお話なのか。もしそうであれば、理解度というのですかね。私大側の理解度っていうのは、今現時点でどのように知事は考えてらっしゃるのか。

長野県知事 阿部守一
 その日程を私はよく承知していないので、それは副知事に聞いてもらった方がいいかと思います。

信濃毎日新聞 牛山健一 氏
 では、そうします。引き続きですけども、わが社にもいろいろな意見、知事の話を支持する意見、それから異論もいろいろ寄せられているんですけれども、県民、特に高校生ですとか、そういった皆さんがどのように受け止めているのかということを意見把握するつもりはないでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今回、県立大学の基本構想を決定したわけでありまして、これから詳細にわたるカリキュラム等の設計をしていったり、あるいは施設整備の面での取り組みを具体化していかなければいけないわけでありまして、そうした過程、まだまだわれわれが取り組まなければいけないことが多くあります。
 その反面、今回こういう形で基本構想を取りまとめたわけでありますので、できるだけ県民の皆さま方にしっかりした形で伝えていく必要があるだろうと思っています。具体的に、いつどのような形でということで決めているわけではありませんけれども、私としては、かねてから申し上げているように、この県立大学の在り方というのは、多くの皆さま方に期待していただくなかで進めていくということが大変重要だろうと思っております。
 まだまだ県立大学の目指す方向であるとか、具体的な教育の特色だとかですね、そういうところが十分に県民の皆さまに伝わりきってないんじゃないかと、構想段階の中身も伝わってないんじゃないかと思いますので、そうしたところはしっかり発信していきたいと思います。例えばホームページ等での発信も、私もまだまだ十分じゃないと思っています。県立大学準備室の今の状況は、そこまでの状況じゃないというのが正直なところだと思いますので、県民向け、そして生徒向けの発信、これは教育委員会にも協力してもらわなければいけませんけれども、しっかりやって多くの皆さんに構想の内容がですね、伝わるような取り組みをしていきたいと思います。

信濃毎日新聞 牛山健一 氏
 現状の私大側の理解の状況については、現時点でのご認識はいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 われわれが基本構想を取りまとめた後、私が直接大学関係者と話をしてないんで、はっきりとしたお考えをまだ私も十分把握はできておりませんけれども、私としては県議会でも答弁申し上げたようにですね、高等教育の振興については、まず一緒になって取り組ませていただきたいと強く願っておりますし、また県立大学構想を具体化していく際にも私立大学の皆さんのご意見もですね、聞きながら進めていくということが必要ではないかと思っています。これまでの準備委員会等でのご発言でもですね、100パーセント構想自体に反対だという形のご認識をされている大学はないと思っていますので、私は県全体、将来の子どもたち全体を含めて考える立場でありますが、各大学はやはり学生生徒のことももちろん重要でありますが、他方で大学の経営という観点でさまざまご懸念をされている部分がありますので、そうしたものについては、われわれもぜひ共有をさせていただきながら、いい形で進めていけるような関係性であり続けたいと思っています。

 2 安倍政権の経済政策について 他

毎日新聞 小田中大 氏
 別件になりますけれども、今日、閣議の方で参院選の日程決まりまして、4日公示の21日投開票ということで決まりました。で、知事会見は恐らく、次の会見は公示後になってしまうので、その前にお伺いしたいんですけれども、まず昨年12月以後に発足した安倍政権の経済政策が今、中心に議論されていますけれども、その政権について半年をどう見られていらっしゃるのか、というのが1点。また、参院選、なかなかムードとしては盛り上がっていない部分もあるわけですけれども、参院選について知事自身はどのような点に関心を持たれてご覧になるのか、また、争点というのをどのように考えていらっしゃるのかっていうのを、お考えがあればお伺いしたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 安倍政権、いろんな政策に非常にポジティブに取り組まれているな、と思っています。特に、アベノミクスと称されている経済政策、いろいろ議論はあるわけでありますけれども、これまでの停滞感を払拭(ふっしょく)したという部分は、評価できるんじゃないかなと思います。ただ、これから実体経済をどう上向きにさせていくかというところがまさに正念場であると思いますし、そこの部分に関しては、私たち地方公共団体もですね、同じ方向を向いてしっかり取り組まなければいけない部分だと思っております。われわれも産業イノベーション推進本部をつくりましたので、しっかりと長野県経済、有効求人倍率も少し上向きになりかけではありますけれども、もっともっと上がっていける、いくことができるようにですね、県としても取り組んでいきたいと思っています。ただ、何というか、全体としてではなくて、地方分権との関係では、やや地方に対してのスタンスというのが弱い感じが致しております。今日、まさに給与の臨時削減について、県議会でもさまざまな議論ありましたし、私自身も政府の対応は地方自治の観点からみて問題だということを常に申し上げてきているわけであります。これから来年度予算編成、あるいはさまざまな取り組み、経済的な取り組みだけではなくて恐らく財政再建の取り組みということも課題になってくると思いますけれども、ぜひそうした議論の過程においては地方の声を真摯(しんし)に受け止めていっていただきたいと強く願うところであります。それから参議院選の争点、テーマ、これは私が設定する話ではなくて各政党がどういうところに力点をおいて主張されるのかということをみないとなかなか私は判断しきれないところがありますけれども、ただこれは自治体の首長という立場から申し上げれば、やはり地方分権、道州制という議論もありますけれども、地方分権に関してどういうスタンスで各政党が望んでいくかということについては、しっかりと注目をしていきたいと思っています。

毎日新聞 小田中大 氏
 あと一点ですが、衆議院選もそうでしたけれども、今回の参議院選についても政治家としては今回の参議院選については特段関わらない姿勢ということでよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 今の時点で特にそういう話はありませんので、衆議院選の時は特段何の対応もさせていただいておりませんが、今の時点で何か対応するという予定は全く入っていません。

 3 新県立大学基本構想について(2)

市民タイムス 渕上健太 氏
 県立大の質問に戻ってしまって恐縮なんですけれども、今日一般質問を終わられて県立大に関しても質問がいくつか出た中であると思うのですけれども、改めて知事として先日各党派の懇談会から提言書という形で議会から出たという中で、今回の一般質問でかなりいろいろ厳しい意見も含めて出たと思うのですけれども、それについて改めて知事の受け止めというか、県議会における県立大設置に関する理解をどのように考えているのかをお聞きしたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 今回基本構想を取りまとめたわけでありますけれども、基本構想自体に対してはおおむねのご理解をいただけているのかなと。ただ先ほどもお話にありましたけれども、他大学との関係、特に私立大学の皆さんが構想の一部に懸念を持たれているという部分が正直ありますので、私自身はそうした懸念はある意味で当然の部分だろうと、ご自分が経営されている大学と他の大学が出てきたときにどういう影響が生じるかということは、当然各大学の経営陣の皆さんもお考えになる話でありますので、そうした部分はある意味で出るべくして出ているご意見かなと思っています。ただ、そうしたご意見をわれわれ真摯に受け止めながらですね、進めていくことが必要だと思っておりますし、本会議でもご答弁させていただきましたが、やっぱり私立大学ではなかなか取り組めないようなことにですねしっかり取り組めということが、全体としての私大の皆さんのご意見だと受け止めておりますので、われわれ自身、県立大学を進めようとしている県が志を高く持ち続けられるかどうかということに一番注目されているんじゃないかと思いますので、しっかり責任を持ってですね、全力で取り組ませていただきたいと思っています。

市民タイムス 渕上健太 氏
 すみません。そうしますと県議会内においても、基本構想についてはおおむね理解いただいているという知事の認識ということでよろしいんですか。

長野県知事 阿部守一
 少なくとも、個々の議員の皆さんとお話したわけではないですけれども、一般質問を通じて、明確に反対だというご意見は出てないんじゃないかと思います。私立大学あるいは県内の高等教育の振興をしっかり進めるという趣旨のご意見が多かったと受け止めておりますので、そうした部分はわれわれしっかりと取り組んで行きたいと思っております。

市民タイムス 渕上健太 氏
 先ほど構想について県民に情報提供、力入れていきたいという話があったんですけれども、具体的に例えばこれから進学を考えるような人が見ても分かりやすい内容にするであるとか、その辺もう少し具体的に教えていただけないですか。

長野県知事 阿部守一
 そうですね。今回の基本構想は大学の作り込みの基本構想という形で作ったので、私の会見の時に別途考え方の紙もお配りしましたけれども、基本構想だけだと県の考え方がなかなか全体に伝わりにくいなということで、例えば産業振興のために大学を作るんでしょとか、高校生の皆さんの選択肢を増やしていくということで必要なんでしょというようなことを書かせていただいたものを、構想とは別途出させていただきましたけれども、そういう部分も含めて、県民の皆さんにしっかりお伝えしていくということが重要だと思っています。

長野県知事 阿部守一
 はい、よろしくお願いします。

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企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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