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更新日:2014年1月17日
長野県知事 阿部守一
1月17日の会見を始めさせていただきます。私の方から冒頭1点お話を致します。皆さんの所にも資料をお配りしていると思いますが、「地域づくり総務大臣表彰」についてであります。既に今月の7日にプレスリリースさせてもらっていますけれども、来月、2月1日土曜日に地域づくり総務大臣表彰の表彰式が長野市内で行われる予定になっています。この大臣表彰は、地域づくりへの情熱や想いを高め、豊かで活力ある地域社会の構築を図るということを目的に、毎年全国各地で取り組まれている中で優良な取り組みを表彰されております。今年度、全国で24団体、そして4名の個人が表彰されると伺っております。長野県からは、団体表彰の部で、特定非営利法人信越トレイルクラブ、そして地方自治体表彰の部で北相木村が、それぞれ表彰を受ける予定になっております。信越トレイルクラブは、新潟との県境にある旧道・古道をロングトレイル、いわゆる長距離自然道として復元整備し、地域の活性化や観光振興に大いに貢献していただいてきているところであります。また、北相木村につきましては、20年以上の歴史がある山村留学について、地域おこし協力隊を活用しながら継続をさせ、山村留学生とその家族を含めたつながりを生かして都市との交流を行ってきております。こうしたことが評価されて今回の大臣表彰につながったところであります。詳細につきましてはプレスリリースの裏面をご覧いただければと思います。表彰式には私も出席してお祝いを述べ、これからの長野県としても地域振興の取り組みを一層強化していきたいと考えておりますので、ぜひ県内の地域づくり団体がさらに一層頑張って、いろんな取り組みを進めていただけるようにお願いもしていきたいと思っています。当日、表彰式だけではなくて、受賞された方をパネリストとしてパネルディスカッションも行われる予定と聞いています。内容については、総務省で決定して、発表するということになっているようでありますが、一般の参加についても募集をしておりますので、ぜひ大勢の皆さま方にご参加をいただければと思っております。
私の方からは以上でございます。
信濃毎日新聞 牛山健一 氏
東京都知事選ですけれども、細川さん、元総理が出馬表明してですね、脱原発を争点に掲げているんですが、なかなか長野の知事選のことは、繰り返しお伺いしてもというような感じですので、都知事選、このような状況について受け止めをちょうだいしたいのですが。
長野県知事 阿部守一
このような状況というのは、どのような、どういう観点でしょう。
信濃毎日新聞 牛山健一 氏
元総理がですね、首都で脱原発というのを主な争点に掲げて出馬するということです。
長野県知事 阿部守一
まだ出馬会見をされてらっしゃらない状況だと思いますので、どういう訴えをされるのかということは分かりかねるわけでありますが、報道等でみれば原発問題について争点になるんじゃないかと報じられているわけでありまして、私とすれば長野県、環境・エネルギー自立地域を創造していこうという形で取り組んできていますけれども、エネルギーの問題について大消費地においても、どうあるべきかということが議論されるということは、ひとつ重要ではないかと思っております。ただ、東京の抱える課題、あるいは地方が抱える課題というのはさまざまあるわけでありますから、そうした全体像についても、候補者がそれぞれの政策をしっかりと打ち出して都民の判断をもらうということが必要ではないか。そういう意味ではさまざまな課題についてしっかりと議論が深められるような選挙戦になっていただくことが必要ではないかと思います。
信越放送(SBC) 清水秀行 氏
先日、南長野運動公園に関して長野市長の方から財政支援等の要請がありましたけれども、それについて知事のお考えをお聞かせください。
長野県知事 阿部守一
先般ご要請をいただいたところでありますので、まだ全体の予算編成これからの状況でありますが、あの時も申し上げましたけれども県としてもスポーツを通じて地域を元気にしていきましょうと、これは加藤市長、体育協会の理事長もお引き受けいただいてきておりましたから、そういう話を従前からしてきましたので、長野市の考え方、そして県としてさまざま県内にもいろんなスポーツ施設等あるわけでありますから、全体をしっかり考えた上でどのような形の支援ができるのかということについては、予算編成の中で判断していきたいと思っています。
信越放送(SBC) 清水秀行 氏
変わりまして、松川村の減反の要請に関してですね、松川村が昨日ですけれども、農家に対して減反の要請というのをしない方針というのを決められましたけども、理由というのが、減反に協力的でない比較的協力的でない地域よりも削減率が今年に関しては高かったと、不公平感があるのではないかというところでですね、県の方針を基本的には批判する形になっているかなと思うんですけれども、それについて、今年に関してですね、知事のお考え、松川村のそういったお考えに対して知事はどのようにお考えになりますか。
長野県知事 阿部守一
まず、これは村の考え方をよく聞くということが必要だと思います。私も、報道されている内容でみると、これまで通り個々の農家に生産枠を配分しますよと書かれていますし、生産調整の仕組みについて全く何もしないということでおっしゃっていることではないのではないのかなと思っていますので、そういう意味で、まずは村の考え方をしっかり、われわれとしては伺うということが必要だろうと思っています。
信越放送(SBC) 清水秀行 氏
話を聞くのは重要かと思いますけれども、それを出す前の段階でですね、市町村とのコミュニケーションという部分で、そういった減反政策がですね、政府の方で大きく転換しようとしている中ですので、今年に関して、よく、事前にですね、そういうコミュニケーションはとれなかったかというところはいかがでしょうか。
長野県知事 阿部守一
これは、協議会、ちょっと正式な名称があれですけど、市長会とか町村会も加わる中で議論をした結果として方向付けをさせてきていただいておりますので、これまで県として取り組んできた方向性については、多くの関係者の皆さんのご理解はいただけていると思っています。この生産調整の問題については、稲作経営をされている皆さんにとっては非常に重要なテーマだと思いますので、村としてどういうお考えで、どういう対応をしようとされているのかということについてはしっかりお伺いをした上で対応していきたいと思います。
信越放送(SBC) 清水秀行 氏
あと一点だけお願いします。昨日県教委の方で、朝の部活動についてですね、原則廃止という、例外の規定は持っていますけれども、原則廃止という素案を示しましたが、これまでは報告書の段階でしたけれども、これで県教委の指針の素案という形で、県教委側の考え方が示されたということで、改めて知事のお考えをお聞かせください。
長野県知事 阿部守一
教育委員会としても、パブリックコメントも踏まえて、引き続き丁寧に議論・検討をしながら最終的に方向付けをしたいと聞いておりますので、私とすれば教育委員会の出す方向性を尊重していきたいというふうに思っています。
信越放送(SBC) 清水秀行 氏
ありがとうございました。
日本放送協会(NHK) 清木まりあ 氏
昨日、ツルヤの上田の中央店の方でアクリフーズが回収すべきものがそのまま年明けても売り続けられていたということがありましたけれども、これを受けて県内のスーパーですとか、そういった立ち入り検査を考えていらっしゃるとか、県としての対応が何かありましたらお聞かせください。
長野県知事 阿部守一
はい、それは担当課の方からお願いします。
健康福祉部食品・生活衛生課長 高木正明
ツルヤから自主回収の対象食品を売ってしまったという報告がございまして、おとといの夕方消費者から届け出があって、それを受けてツルヤの方へ確認をするように指示を上田保健所からしました。それを受けて昨日の朝ツルヤから販売の事実があったという報告があがったものですから、これを受けて上田保健所の方で現地を立ち入り検査した上で自主回収の報告を出させて、その事実を公表したというのが昨日までの流れです。それから県内のスーパー関係につきましては、1月6日から順次保健所で立ち入り調査をして自主回収対象食品の販売等がないよう指導するとともに確認をしている状況です。
長野県知事 阿部守一
いいですか。
日本放送協会(NHK) 清木まりあ 氏
ありがとうございます。
信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
リニアに関してなんですけれども、先日環境影響評価の準備書に対する県から市町村への意見照会への答えといいますか、市町村側の意見が上がってきておって、環境部長の方にも手渡されたりしているところなんですけれども、その中で南木曽町は町としても町内2カ所の作業用トンネルの設置は受け入れがたいとかですね、あと阿智村から自分のところで出たトンネル残土以外の通過車両等は認めがたいとかですね、かなり厳しい意見も県に対して回答されているようなんですけれども、ここは月末には技術委員会なんかも開かれて、専門家の視点なんかでも論じられるところだと思うのですけれども、その技術委員会は技術委員会として、知事としてはこういう今後事業が具体化する地域からこういう結構厳しい意見が出ている、それをまた今後知事意見としてまとめていかれる段階にあって、どんなふうに対応していかれるかというのは考え方をお聞かせいただきたいのですけれども。
長野県知事 阿部守一
十分踏まえて対応していきたいと思っています。年初のごあいさつ等で関係する地域の市町村長の皆さんにお越しいただいた時も、リニアについてのさまざまな課題とかですね、懸念とかそういうお話がありました。技術的な側面は環境影響評価の技術委員会でしっかり議論していただきたいと思いますし、ちょっとテクニカルな議論とは違うようなものも含めてですね、われわれの方からJR東海に言っていくべきことがあれば、そうしたことも含めて、これ環境影響評価のプロセスには必ずしもストレートにかなう話ではない部分もあると思いますけれども、それはそれで別途ですね、しっかり意見を言っていきたいと思います。
信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
昨年末に、JRの山田社長さん以下、幹部の皆さんがお見えになったと思うんですけれども、これから知事意見を言っていくけれども、それなりに厳しいことも言わせてもらうよとか、そういう非公開の部分ではそういうやりとりといいますか、そんなこともあったのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
ごあいさつにお越しいただいたという形でありますけれども、どちらかというとJR東海の皆さんからすると、長野県厳しいスタンスでいろんなことを言ってくるなと受け止められてるんじゃないかなと私は思っています。リニアを整備することによって、しっかり地域振興を図っていくということも重要でありますけれども、他方で環境等に与える影響をどうやって極力低減させるかということについても真剣に考えていかなければいけないですし、JR東海にも地域の声を踏まえた責任ある対応を求めていきたいと思います。
信濃毎日新聞 竹村研人 氏
子ども支援条例の関係なんですけれども、ひと通り県民の方の意見を聞くプロセスが終わりまして、意見いろんな条例について賛否両論あるんですけれども、条例案をまとめるにあたって知事としてどんなスタンスで考えてらっしゃるか教えてください。
長野県知事 阿部守一
そうですね。パブリックコメントとって全部で653件パブリックコメント来ています。ちゃんと整理して私のところに教えてくれっていう話を今させてもらっていますけれども、さまざまご意見があります。改めていろんな子どもたちに対する見方があるのだなあと私自身感じています。私とすれば、やはり本当に子どもたちが例えば虐待であったり、いじめであったり、今日も新聞の中を拝見すると、自分の親からですね、適切ではないような行為をさせられているような子どもたちとかですね、そういう子どもたちがいる中で、県としてあるいは関係の皆さん、子どもたちを支えようと思っている人たちと力合わせて、子どもたちの人権をやはり守っていかなければいけないだろうと思っています。そういう意味で、この条例については、さまざまなご意見いただいておりますが、そうしたものを踏まえつつですね、本当に子どもたちが未来に向けて夢や希望を持って暮らしていけるような長野県を創ることにつなげられるようなものにしていきたいと思っています。
長野県知事 阿部守一
はい。ありがとうございました。
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