ホーム > 県政情報・統計 > 県概要 > 知事の部屋 > 知事会見(動画とテキストでご覧になれます) > 2014年度知事会見録一覧 > 知事会見2015年3月20日

ここから本文です。

更新日:2015年3月20日

知事会見(平成27年(2015年)3月20日(金曜日)13時30分~14時08分 会場:県庁)

項目

知事からの説明

取材者からの質問

  1. 副知事の担当事務について
  2. 来年度の人事異動・組織改正について
  3. 御嶽山の防災対策について
  4. 北陸新幹線開業時の駅利用者数について
  5. 浅川ダム下流右岸法面表土崩落について(1)
  6. 御嶽山の遺族会結成・東洋ゴム工業免震ゴム問題について
  7. 浅川ダム下流右岸法面表土崩落について(2)

本文

知事からの説明 

 長野県北部地震の復興状況視察のための栄村訪問、「しあわせ信州移動知事室」(北信地域)の実施、副知事の担当事務について

長野県知事 阿部守一
 
3月20日の会見を始めさせていただきます。私の方からまず始めに3点お話を申し上げたいと思います。
 まず1点目でありますが、長野県北部地震、神城断層地震があるので北部地震と言うとゴチャゴチャになってしまいかねないのですけれども、栄村の地震から4年が経過という状況であります。復興に向けた取り組みも進んできておりますけれども、状況を直接拝見したいということで4月30日に栄村に訪問させていただくことを考えております。具体的な日程については現在調整中でございますけれども、島田村長にも直接お話をお伺いしたいと思っておりますし、特に復旧から復興のフェイズに入っておりますので、産業振興に関連する施設、地域の主体的な地域づくりへの取り組み、こうした現場を直接拝見させていただいて、今後の県としての支援、あるいは県としての取り組みに反映をさせていきたいと思っております。詳細についてはまた後日お知らせしたいと思います。
 それから2点目でありますが、「しあわせ信州移動知事室」についてであります。お手元にプレスリリース資料をお配りさせていただいているかと思いますが、第2回目の移動知事室の開催日程、場所について決定致しましたのでお知らせしたいと思います。開催期間は5月18日から21日までの4日間、北信地域に移動知事室ということでお伺いしたいと考えております。先日の新幹線の金沢延伸で県内唯一の新しい駅ができた地域ということもあります。今後の活性化策、振興策を地域の皆さんと一緒に考えていくことが必要だということで、北信地域にお邪魔をして移動知事室を開催していきたいと考えています。詳細な日程等については、また具体的に決定次第お知らせをしていきたいと思っております。
 それから3点目でございますが、副知事、現在は太田副知事1人ですが、4月1日から中島副知事と太田副知事の2人体制になります。そういう中で担任事務について検討してまいりましたけれども、「副知事の担任事務に関する規程」という形で、今後正式に決定していきたいと思っておりますけれども、おおまかな担当についてお話を申し上げたいと思います。従前は基本的に担当部局をベースに、〇〇部担当、××部担当という形にしておりましたけれども、そういう部担当、最終的に決裁をする関係の部担当というのはどうしても必要になってくるわけでありますけれども、もう少し大くくりの担当にしていこうということ、これは部局横断的な視点を加えていこうということ、それから県議会でも答弁申し上げましたけれども、地域ごとに担当を決めていこうということで考えております。具体的な規程については、またお示ししてまいりますけれども、まず地方創生については両副知事共通テーマということで取り組んでもらいたいと思っています。そして太田副知事には防災・減災対策、人材の定着、産業・経済の振興、行政・財政改革の推進、こうした重点政策に関することを担任事務ということで取り組んでもらおうと思っています。地域については佐久、下伊那、木曽、松本、北信については太田副知事が担当してもらうということにしております。各部ごとの事務処理の関係もございますので、一応部局担当としても決めていこうという考えでございまして、太田副知事には危機管理部、企画振興部、総務部、産業労働部、観光部、建設部、会計局それぞれの事務の担当ということと、加えて企業局と、教育委員会を除いた行政委員会との連絡調整を担ってもらう予定でございます。それから中島副知事でありますが、地方創生は共通でありますが、重点政策として、子育て支援、教育・人づくり、信州ACE(エース)プロジェクト、文化振興、国際連携の強化、環境エネルギー政策、こうした政策を担ってもらう予定でございます。地域については上小地域、諏訪地域、上伊那地域、北安曇地域、そして長野地域ということを担当としてまいりたいと思います。加えて部局としては、県民文化部、健康福祉部、環境部、農政部、林務部、そして教育委員会との連絡調整ということで考えております。ちょっとまだ、規程しっかりと定める前の段階でありますけども、おおむねこうした方向で部局との対応関係を講じていきたいと思っています。従前と違う点、繰り返しになりますけども、テーマごと、防災・減災であったり子育て支援ということで、重点政策それぞれの副知事に担当してもらうということと、それから地域担当を定めていくということであります。また、規程を定めた段階で公表をしていきたい、文書の形で公開していきたいと思っています。私の方からは以上でございます。よろしくお願い致します。

取材者からの質問

 1 副知事の担当事務について

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 
1点は、今お話がありました、お2人の副知事の担務についてになりますが、今回は先日の県議会でもご答弁があったとおり、それぞれに地域担当を当てはめていらっしゃいます。それで分け方としてはいろんな分け方があるんだと思いますが、たとえば東北信と中南信とかそうした大くくりではなくて、今伺うとある程度交互にと言いますか、10広域を交互に当てはめるような形を取られています。この辺りにした理由と、部局の方の決裁の権限というのは分かるんですが、地域担当の方の役割、権限などについてはどのようにお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
はい、そうですね。まず地域担当についてですが、一定程度土地勘があるエリア。例えば太田副知事であれば木曽の地方事務所長を経験しておりますし、また中島副知事においては諏訪地域が住所地ということもあり、そういう点を考えたのと、それからそれぞれの副知事が東北信中南信それぞれまんべんなく担当するというような形で考えているところであります。それからこの地域担当については、先ほど本庁の事務が基本的に全て各部の縦系列ということで、いったん現地機関の話も分解されて上がってくるわけでありますけども、むしろ例えば地方事務所長との直接のコミュニケーションを取っていただくような中で総合的に地域のことを考えてもらう、担ってもらう、そういう位置付けで今回の地域担当を考えているところであります。

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 分かりました。補足で確認したいのは、そうしますと地域担当については何か権限を付与するようなものではないのかどうかというのが確認点です。それからもう一つ、せっかく両副知事の体制のお話をされたので伺いますと、知事ご自身、ご自宅が今小諸にあって、平日はこちらにいらっしゃる。それから太田副知事でしたら、安曇野にご自宅があってこちらに平日は行ったり来たりになられると。中島新副知事もご自宅は諏訪にある、そういう3人とも二地域居住のような形になるんだと思いますが、危機管理の面、たとえば何か当番制のような形で、誰かが長野にいるようにするであるとか、どういうふうに今後の体制をお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そうですね。お話あったように、今回3人の知事・副知事がそれぞれ、東信だったり、中信だったり、南信だったり。非常に結果的に分散しているなという感じはしますけれども、いろんな危機管理事象が発生したときはどうしても長野市中心に行動していかなければいけないことになるわけでありますので、そういう意味で私と副知事、そして危機管理監がしっかりと分担して、空白が生じないように、土日の対応も含めて、考えていきたいと思っています。それから地域ごとは、これは決裁みたいな話は直接関係はないです。先ほど申し上げたように、どうしても本庁に来るとそれぞれの地域課題が各部に分散して、それが地域の課題をストレートに見つめにくくなっているというところがありますので、今回地域担当を定めることによって、地域の状況とか課題とか、問題意識をストレートに地域の皆さん、あるいは県の現地機関と共有していこうということで、こういう取り組みをしていきますので、決裁の在り方等について特段変更が伴うということではありません。

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 
次々浮かんでしまって、もう一つ補足でお伺いしたいんですけれども、来年度予算について、「スマート県庁」の構想があって、その一環で「サテライトオフィス」っていうものも試行的に始められるというお話がありましたけれども、副知事お2人は基本的には本庁にいらっしゃる。たとえば、太田副知事が松本の合庁に一定期間行ったりする日があったりとか、中島新副知事だったら、諏訪の合庁に一定期間居たりするという、こういうことは特段今のところないんですよね。

長野県知事 阿部守一
 
今の時点で合庁に滞在してということで考えているわけではありません。ただ、前もお話したかもしれませんが、私も横浜の副市長のときは、区役所担当を持っていましたから、そうした地域とのつながりは当然重視していましたし、そうした区に出向くという機会は、担当でありますから必然的に増えておりましたので、そういう部分は意識した運用になってくるだろうと思います。

 2 来年度の人事異動・組織改正について

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 
今日午前中に県の幹部級の方たちの人事の内示がありました。だいぶ部長級の方々も入れ替わったりというようなこともあります。今回の、知事にとっては2期目最初の春の定期異動になります。そこでの人事の狙い、それから意向などお話いただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
いつの人事でもそうですけど、やっぱり適材適所でしっかり県政を前へ進めていきたいと思っています。特に27年度は予算の名称も「反転攻勢・信州創生予算」と名付けさせていただきましたので、そういう意味では、それぞれの部局が攻めの姿勢で仕事に取り組んでもらいたいと思っています。そうした観点も込めて人事をさせていただいたところであります。

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 
今回の人事のタイミングの話ですけれども、来年度の組織改正については、リニア整備推進局をJR東海さんとの話が、協議がある程度整った段階で発足させるというお話で、他の組織と同様に4月1日という条件を明示はしませんでした。現時点ではまだそうした内示は出てないように伺いますけれども、こちらの整備推進局の設置時期であるとか、それからJRさんとの協議の進捗状況についてご説明願いますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
これは、これまでもお話ししている通りJR東海と一定の協議をした上で設置が直ちにできるように準備をしているという状況でありますので、引き続きしっかり協議はしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 
確認ですけれども、4月1日には発足しないということでいいかと思いますが、その確認と、できるだけどのくらいの時期をめどにはしたいというような目標がありましたら。

長野県知事 阿部守一
 
相手がある話ですからできるだけ早い段階でということしか申し上げられませんし、内示をしていない状況でありますから、今の時点で4月1日を予定しているわけではないということであります。 

 3 御嶽山の防災対策について

共同通信 小田智博 氏
 
御嶽山噴火災害について伺います。入山規制の縮小に関してなんですけれども、現在3kmというのが気象庁から出されていて、王滝村では既にもう3kmということでなっていると思うんですね。県は直接入山規制を決定する立場ではないことは前提として伺いたいんですが、今後2km、1kmといつか火山活動が落ち着いていけばなっていくと思うんですけれども、先日の防災会議でも有識者の方からご指摘ありましたが、やっぱり近付いて行くと噴石の危険とかっていうのが非常に増してくるというような状況が、特に1km周辺くらいまで噴石が飛んできたと。で、八丁ダルミなんかでは数十秒で飛んできたというような実態があると聞いています。そんな中で、今後警戒範囲の縮小を考えていく中で、知事はどのようなところを重視していくべきとお考えなのか、お考えをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 
昨日、中央防災会議の火山対策のワーキンググループに私もメンバーとして参加をしてきましたけれども、そこでの議論でも出ていましたけれども、今回の警戒区域どうするかとか、そこの話については、1つは当然安全面しっかり担保してかなければいけないということであります。それと同時に多くの活火山は観光地でもありますので、そういう意味で観光への影響ということも片方では視野に入れながら考えていかなければいけない部分があるだろうと思います。基本的には安全性をしっかり担保して、今後、警戒区域がさらに縮小するという状況になれば、そうした中でできるだけ多くの皆さま方に御嶽山の自然であるとか、景観であるとか、そういうことを楽しんでいただけるような工夫というものも別途しっかりと行っていく必要があるだろうと思っています。

共同通信 小田智博 氏
 
安全性のお話が出たかと思うんですけれども、先ほども申しあげたように数十秒ぐらいで噴き上げてきたという状況がある中で、現時点でやはり100%というのはなかなか言えない面があるのではないかと私は思っておるんですけれども、有識者の方のご指摘もあるかと思うんですけれども、知事としては、100%というのは難しいとお考えかどうか、もしそうであるとすれば、そういった限界を踏まえた上でそれでも警戒範囲を縮めていけるとすれば、どういった施策であったり、もしくは登山者の準備であったり、どういうことが求められるとお考えかお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 
昨日の議論の中でも出ていましたけれども、活火山というのも年中噴火しているのが活火山というわけでは必ずしもないわけでありまして、活火山と称されている山の活動状況も山によってさまざまであります。そういう意味では、例えば御嶽山であれば御嶽山に対する正しい知識、認識、そういうものをわれわれ防災対策に関わる者、あるいは地域住民の皆さん、さらには観光で行かれる皆さま方も基本的な知識、情報をまず知っていただく、そういうことが基本としては重要なんだろうと思っています。その上で、いざ火山の活動が活発になってきたという場合の情報伝達の強化であるとか、いざというときの避難場所としてのシェルターの設置であるとか、そうしたソフト面・ハード面、両面の対策をしっかり講じる中で、火山の防災対策を行いながら、他方では観光地としても楽しんでいただけるような地域づくりということをしていく必要があるんだろうと思っています。そういう意味では、昨日の検討は非常に広範かつ、われわれ被災した地域の観点から見た場合にもかなり多岐にわたるご検討をいただいてきているところでありまして、大変ありがたいと思っておりますし、ぜひ国の立場でも具体化を速やかに行っていっていただきたいと思っています。

共同通信 小田智博 氏
 
知事のお考えはよく分かるんですけれども、一方で100%が難しいということは事実だと思うんですね。今の策をやってもなお、噴火が突然やってきて、現時点で、八丁ダルミに例えば全部シェルターをつけるわけにいきませんでしょうし、たぶん限界があるかと思うんですね。その限界というものを踏まえた上で、何ができるのか、それでも警戒範囲の縮小できるとすれば、何なのか。それは何なのかというのをもう一言だけいただけませんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
ちょっと意味はよくわからないですけど、4kmから3kmへの縮小も、3km圏であれば、今の活動状況から見れば安全だろうという判断で縮小されているわけでありますから、さらなる縮小も当然火山の専門家の皆さんのご意見を踏まえた上で、方向付けがされてくるわけでありますから、ただ他方で火山の活動状況っていうのは常に固定されているわけじゃないですから、そういう変化に対して、より迅速に対応できるような体制をわれわれ行政関係機関が取っていくということが重要であろうと思っています。

共同通信 小田智博 氏
 
どうしてこういうことを聞きたかったかと申しますと、被災者の方の中には今回噴火があって、ここまで大きな被害が出るはずとは思わなかったというところで、仕方のないのはあるんだと。ただ、今回こういう噴火が起き得るということが判明したのであれば、その噴火の可能性っていうのをゼロにできないのであれば、それは入山を認めてはいけないんじゃないかと、そういうお考えを述べられている方がいらっしゃったんです。一方で、先ほど知事がおっしゃった観光面もありますし、そこは可能な範囲でやるしかないんじゃないかというような思いを持たれる方も分かるというふうに思うんです。どっちの気持ちも分かると思うんですけれども、そんな被災者の方のお気持ちをどう知事として受け止められるかということを伺いたいんですが。

長野県知事 阿部守一
 
被災された方々のお気持ちとか思いは、われわれしっかり受け止めていろんな対策に生かしていかなければいけないと思っています。登山安全条例、別途今検討しているわけでありますけれども、例えば、毎年登山で遭難される方は増えているという状況であります。これ、どうやってわれわれとしては遭難される方を極力少なくしていくということが重要なわけでありますけれども、単純に一つの解決策だけでは対応できないだろうなと思っています。先ほど申し上げましたように、火山も同様でありまして、火山に対する知識、そうしたものをやはり、しっかりわれわれ防災関係機関だけではなくて、登山される方もしっかり持っていただくような取り組みであるとか、あるいは情報伝達であるとかハード面の対応であるとか、こうした総合的な対応を行うことによって、これまでより安心して楽しんでいただけるような環境をつくっていくということが、観光地としては重要だろうと思っています。そういう意味で、防災面での取り組みの状況、あるいは国で今、火山の警戒レベルの表現等も検討しているわけでありますから、そうしたものを受け止めて、地域としてでき得る限りのことをしっかりと行っていくと。被災された皆さま方の思いもさまざまあろうと思いますし、われわれとすれば、そうした皆さんの思いにもしっかり寄り添いながら、地域経営をどうするかという観点でこの火山の問題についても対応していきたいと思っています。

 4 北陸新幹線開業時の駅利用者数について

日本放送協会(NHK) 保科賢一 氏
 
先日、北陸新幹線が開業されました。JRが、開業から3日間の利用者数を発表したわけですけれども、長野駅についてはおおむね県が目標とした数値になっているんですが、飯山の方はやはりちょっと若干下回ってしまっていると。地域の活性化が望まれる中で、こういった下回ってしまった実態についてのまず受け止めと、今後これを地域の利用促進に向けた県の取り組みなど、知事も今日の発表でも移動知事室で飯山の方でもこのような話をされているように、今後県としての利用促進、また、より呼び込むような取り組み、具体的なものが何かあれば教えてください。

長野県知事 阿部守一
 
開業当初の3日間の数字だけの状況ですから、まだ確たる方向性というのはそれだけではなかなか断定しづらいと思います。ただ、はやりわれわれとすれば、しっかり利用客が増えるように相当気を引き締めて取り組んでいかなければいけないだろうなと思っています。そういう意味では、企画振興部、観光部を中心にさらなる誘客をどうするかということをしっかり考えると同時に、先ほど申し上げたように、今回北信で移動知事室を行うのも、長野県唯一の新幹線新駅ができる地域の振興をどうするかということを、地域の皆さんの声も直接伺いながら考えていきたいという思いでありますので、そういう中で、地域の皆さんと一緒になって方向性を考えていきたいと思っています。

日本放送協会(NHK) 保科賢一 氏
 
そうなると、やはり気を引き締めなければいけないという言葉なんですけど、少しその考えが甘かったというか、やっぱり期待していたものよりも来れなかった、残念という部分が大きいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
まだ、先ほど申し上げたように3日間だけの数字でどうだこうだというのは、なかなか言いづらい状況だろうと思います。私は飯山のポテンシャルを考えれば、もっとお客さんにお越しいただくことは十分可能な地域だと思っていますので、そういう意味で、より効果的な取り組みを地域の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

 5 浅川ダム下流右岸法面表土崩落について(1)

テレビ信州(TSB) 松澤亮 氏
 
浅川ダムに関してなんですが、昨日、右岸側の斜面で土砂崩落があったということで、去年も土砂崩落があった場所ということで、また何かしらの対応が必要だということだったんですが、特に完成の工事に向けては影響はないということなんですが、紆余(うよ)曲折がある中で建設が進んでいるダムですので、非常に注目の高い場所でのそういった崩落があったということは、知事自身はどういうふうに受け止めてらっしゃるかお考えをお願いします。

長野県知事 阿部守一
 
今回の法面の崩落については、表層が落下したということで、地滑り等ということとは関係ないと受け止めています。今後現地調査をしっかり行って原因の確認、そして対策の検討を行っていきたいと思っておりますので、そうした状況を逐次把握しながら対応していきたいと思っています。

 6 御嶽山の遺族会結成・東洋ゴム工業免震ゴム問題について

読売新聞 松本由佳 氏
 
2点質問があるんですが、まず御嶽山に関連して1点。遺族の方々が遺族会をつくるという動きがあるようなんですけれども、そちらと知事としてというか、県として何らか接触なり係わりを持っていかれるご予定があるかということが1点と、それと、これは直接県と関係なかったことではあるんですけれども、東洋ゴム工業の免震ゴムの関係で、長野市の市庁舎に当該ゴムが導入されたということがございましたけれどもその点に関して知事の受け止めと、もし何か、県として市と一緒に何かに支援されたり、何かご指導されたりすることが今後あるのか。以上2点よろしくお願いします。

長野県知事 阿部守一
 
御嶽の遺族の皆さま方が会をつくるというのは、私も報道で知っているだけでありまして、今後は、われわれ県としてそういう皆さんの思いやお考え、先方の皆さま方がどういう思いで会をつくられているのか承知していないので、むしろ先方の方から何かお話があれば丁寧に対応をさせていただきいと思っています。玉井課長、何か遺族の会の方からコンタクトはありますか。

危機管理部危機管理防災課長 玉井裕司
 
今現在、遺族会の方からは連絡等はありません。

長野県知事 阿部守一
 
という状況ですので、われわれの方があまり立ち入り過ぎてもいけない部分もあるかもしれませんので、そういう意味では、会の皆さま方の思いとか行動を尊重する中で、必要があれば、われわれ誠意を持って対応していきたいと思います。それからもう1点、東洋ゴム。これは長野市の問題ということで、直接県としてどうこうする立場ではありません。ただ、こうした市庁舎であるとか重要な構造物が、こうした問題が起きるというのは大変重大な問題だと受け止めています。そういう意味では、今後、長野市の方でいろいろな対応をご検討されていると思いますけれど、私の評論家的な話になってしまって恐縮でありますけれど、無事予定された工期内に完成を願うという思いであります。

 7 浅川ダム下流右岸法面表土崩落について(2)

信濃毎日新聞 林和磨 氏
 
浅川ダムの関連でちょっと追加でお伺いしたいのですけれど、昨年5月にも同じ場所で一部崩落したというふうにお話をお伺いしているのですけれども、改めてあの辺の一帯調査をする必要性があるかどうかというその辺の認識と、住民もやはり不安をされている方がいらっしゃいますので、そういった方々に対しての説明みたいなものとか、今後の工事を進めるにあたっての、その辺の考えを教えてください。

長野県知事 阿部守一

そうですね。先ほど申し上げたように、今回浅川ダムの下流右岸の斜面が崩落しているということを工事の作業員の方が発見をされたという状況であります。直ちに浅川改良事務所の職員が現地調査をして、表層が落下したと、地滑りの兆候はないということを確認しております。また今回の箇所以外の状況も把握したところ、崩落あるいは地滑りがないということを確認しています。そういう意味でダム工事等に影響するようなものではないという認識であります。ただ今回の対応については、現地の調査を明日から着手したいと思っております。そういう中で先ほどからお話ありますように、関心が高いダムであるということもわれわれ十分承知をしておりますので、原因の確認、対策案の検討をしっかり行うなかで適切に対応していきたいと思っています。

信濃毎日新聞 林和磨 氏
 
特に周辺の一帯調査みたいな、改めてやるとかってことはそういうことは考えてない・・・。

長野県知事 阿部守一
 
周辺の調査っていうのは、先ほど言ったように、他で同じようなことは承知してないということは確認してますし、ダム工事にあたって必要な調査っていうのはこれまでも行ってきているわけでありますので、今回の崩落の原因の調査等については行っていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 林和磨 氏
 
分かりました。

長野県知事 阿部守一
 
ありがとうございました。

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?