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更新日:2015年4月16日

知事会見(平成27年(2015年)4月16日(木曜日)14時30分~14時45分 会場:県庁)

項目

知事からの説明

取材者からの質問

  1. 「日本創生のための将来世代応援知事同盟」発足について
  2. 北陸新幹線の利用状況について

本文

知事からの説明

 「長野県飛び立て若者!奨学金」を創設し奨学金の募集を開始、銀座NAGANOでの神城断層地震復興支援感謝イベントについて

長野県知事 阿部守一
 それでは4月16日の会見を始めさせていただきます。私の方からはまず2点お話を申し上げます。
 1点目ですが、先般予算の中でも項目立てとして入っておりますけれども、「長野県飛び立て若者!奨学金」の創設と募集の開始についてであります。お手元のプレスリリース資料をご覧いただければと思います。この奨学金につきましては、先般ルートインジャパン株式会社、そしてルートイングループ会長の永山勝利(ながやまかつとし)様と基金を作って奨学金を出していこうということを確認させていただいたわけですけれども、頂戴するご寄付を県が基金として創設し、そのお金を活用して児童養護施設等に入所されている若者、そして里親に委託されていた若者で大学・短期大学等に進学される学生を支援していこうということで設けるものであります。2月4日に覚書を締結しましたが、今後11年間にわたって総額2億円程度、初年度であります本年度につきましては、600万円ご寄付をいただける予定となっています。奨学金の募集人数につきましては、今年度10人程度ということで、給付額は月額5万円、返還は不要の給付型でございます。5月8日まで応募を受け付けて、選考委員会を経た上で5月中には奨学生を決定する予定にしております。困難を有する子ども、若者の支援は、これまで県としても重点を置いて取り組んでまいりましたが、今回ルートインジャパン株式会社、そして永山勝利様の善意でこうした奨学金制度を創設できること、大変うれしく思っております。ぜひ若い人たちにこの奨学金有効に使っていただいて、ご自分の希望をかなえ、そして未来を切り開いていただきたいと思います。ルートインジャパン株式会社そして同グループ会長の永山勝利様に、この場をお借りして改めて感謝と御礼を申し上げます。
 それから2点目でございますが、銀座NAGANOでのイベントについてでございます。このたび銀座NAGANOが立地しておりますすずらん通り商店会主催の第16回「銀座すずらん通り祭り」というお祭りがあります。4月26日(日曜日)に開催されるわけでありますが、銀座NAGANOも地域の一員として初参加をさせていただきます。そして併せて北アルプス地域、飯山市が、北アルプスについては震災復興・復旧支援のお礼、そして飯山市は新しく新幹線新駅ができたということもあり、お礼とPRを兼ねて参加をしていただくことにしております。当日、銀座NAGANOのテントで美味(おい)だれ焼き鳥、おやき、生ビール、日本酒を販売しますし、白馬村、大町市のテントでアスパラやこごみなどの山菜の販売もさせていただきます。また、銀座NAGANOの2階のイベントスペースにおきましては、観光大使の峰竜太さんにご協力をいただいて、白馬バレー復興支援感謝イベントということで牛越大町市長と峰竜太さんとのトークショーを行います。そして利用された方々からお預かりしております応援メッセージを峰竜太さんから白馬村の下川村長にお渡しするセレモニーも予定しております。飯山市からは新しい飯山駅の紹介をしていただくとともに、飯山の菜の花まつりに向けた観光PR、そしてすずらん通り商店会にちなんだ「すずらんの花」の提供、こうしたことも行なっていただく予定にしております。銀座NAGANOにこうしたイベントで多くの皆さま方に足を運んでいただきたいと考えておりますし、被災地の皆さま方の復旧・復興、そして精神的な応援につながることを心から期待をして開催していきたいと思っております。
 私の方からは以上でございます。

取材者からの質問

 1 「日本創生のための将来世代応援知事同盟」発足について

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 1つは先日、紙で発表がありましたけれども、20日に知事をはじめ12県の知事で、将来世代応援知事同盟ですか、新たな知事同盟を発足されますが、こちらの方の狙いと、これまでの子育て同盟との違いといいますか、よりこういう部分について力を入れるんだというところを教えていただきたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 この点については、詳しくは20日に東京で発表していきたいと思っております。私の思いを申し上げれば、地方創生、国として大きなテーマになると同時に、われわれ都道府県、市町村も地方創生のための戦略作りに今取り組んでいるわけでありますけども、都道府県だけで取り組むのではなくて、県であれば市町村や県民の皆さま方と一緒になって、この地方創生、人口減少に歯止めをかけ、そして東京一極集中を反転させるということに取り組んでいくわけであります。全国の都道府県、横に連携しながら、国としての取り組みも単に一過性の取り組みということで終わってもらっては困るわけでありますので、地方の側からも具体的な提言あるいは問題提起をしていくと同時に、まさに地方創生を専ら担っていかなければいけない私ども都道府県が、いろいろな先進事例であるとか失敗事例を情報共有しながら、具体的な実践行動を起こしていこうという思いで、この同盟を作っていこうと考えています。具体的などんな取り組みをどうしていくかということについては、20日の段階でお話をさせていただきたいと思っています。

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 分かりました。ちょっと補足して伺うと、各県というのは、国に対して政策提言であるとか要請していく上ではひとつ、連携して力になる面があるとは思いますが、一方で東京一極集中を是正していくという意味では互いに競争相手になる面もあります。このあたりは同盟との取り組み方、難しい面もあるのかと思いますがどんなふうにお考えですか。

長野県知事 阿部守一
 例えば北陸新幹線の沿線各県との関係も同じようなところがありますけども、もちろん短期的な視点で見れば競争しなければいけないところもあります。しかしながら、日本の国土構造のあり方であるとか、あるいは国民の価値観であるとかそういうものに訴えかけるような取り組みがなければ、なかなかこの人口減少であるとか東京一極集中は変わっていかないだろうと思います。それぞれの県が、県の発展・振興を目掛けていろんな活性化策とか産業振興とか取り組んでいくのは、これは当然の話でありますが、私なりに今回の地方創生というある意味、国から投げ掛けられた大きなテーマについては、それぞれの地域が自分のところだけ良ければいいという発想で取り組んでは、決していい成果にはつながらないんじゃないかと思っています。もとより、独自のアイデアであるとかそれぞれの地域の持っている強みとか価値は必ずしも同じではないので、そういうところにこそ違いを出していくことが地方創生につながっていくだろうと思います。取り組みの方向性であるとか大きな考え方については、やはり共有をして進めていくということが望ましいと考えています。

 2 北陸新幹線の利用状況について

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 今、お話も若干触れられた点ですけれども、ちょうど北陸新幹線の延伸開業から1カ月が経ちまして、利用状況についても出ました。数字などご覧になって、どんなふうに受け止めて、今後必要な部分、県としての取り組みとしてどんなところが重点、必要なのかお考えをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 北陸新幹線の利用状況については、私も利用客数の動向等を関心を持って見ているところであります。当初目指している1年間で80万人に新幹線駅の乗降客数を増やしていこうと、この目標についてはこだわりを持って進めていきたいと思いますし、関係部局にはそういう形で指示をさせていただいているところであります。今JR東日本から出されている数字、飯山駅と長野駅の利用者数の状況が出ているわけでありますが、報道等されているわけでありますけども、長野駅については今のところ目標をやや上回っていますけれども、飯山駅については大幅に下回っているということでありまして、この点については、しっかりと現状を直視して取り組みをしていかなければいけないだろうと思っています。観光であればその地域の観光の強みのシーズンということもありますので、通年を評価するにはまだ早いわけではありますし、ちょうど新幹線の延伸の時期が、冬のスキーシーズンから、春の長野県であればお花見であったり、あるいはこれからいろんなお花が咲き乱れる長野県にとって一番いい季節になってきますけども、そこのちょうど境目の時期に新幹線開業ということもありましたので、今後の動向についてもしっかりと見極めつつ対応を考えていかなければいけないと思っています。そういう中で、5月には北信で移動知事室を開催する予定であります。観光関係の皆さま方とも懇談をさせていただく予定にしておりますので、飯山新駅、新しくできて北信の皆さま方がどんな受け止めをしているのか、どういう課題があるのか、そうしたことについてしっかり共有をさせていただいて、県としての取り組みを進めていきたいと思っています。特に飯山駅については、菜の花公園に向かう直通バス、今年初めて運行していくと聞いておりますし、お客様の交通手段をしっかりと確保していく取り組み、これまで十分でなかったところも対策を強化していくと聞いておりますので、こうした状況も見ていきたいと思ってます。またJR東日本では、4月から6月にかけて、重点販売地域に本県と新潟県を指定していただいているとこでありますので、JR東日本とも連携してしっかりとPRをしていきたいと思います。飯山線でも観光列車「おいこっと」を走らせていただいているところでありますので、こうしたさまざまな取り組みを連携させながら、しっかりとした発信に努めていきたいと思っています。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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