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更新日:2015年10月22日

知事会見(平成27年(2015年)10月22日(木曜日)11時04分~11時57分 会場:県庁)

項目

知事からの説明

取材者からの質問

  1. 「長野県人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」について
  2. オスプレイの横田基地配備について(1)
  3. 大北森林組合補助金不正受給について
  4. 長野県青少年インターネット適正利用推進協議会について
  5. オスプレイの横田基地配備について(2)
  6. 山のグレーディングの活用について
  7. 世界水準の山岳高原観光地づくりについて
  8. 信州型自然保育認証制度について
  9. 教育委員に就任する荻原健司氏について
  10. マンション傾斜問題に係る県の対応について
  11. 諏訪東京理科大学公立化について

本文

知事からの説明

 部局長会議を開催(「長野県人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」の策定、平成27年度下半期統一広報テーマ、平成28年度当初予算編成方針、銀座NAGANOの運営状況について)、信州の伝統工芸品(飯田水引)のご紹介について

長野県知事 阿部守一
 10月22日の会見を始めさせていただきます。私の方からは今日の部局長会議の議題に上がった点を中心にして、全部で4点お話をしていきたいと思います。
 まず、部局長会議の中で決定致しました「長野県人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」の策定に関してであります。この戦略、これまでも市町村の皆さん、あるいは関係団体の皆さん、さらには県民の皆さんのご意見を伺う中で取りまとめてきたところでございます。戦略(案)という形で9月16日に公表させていただいて後、県議会、あるいは人口定着・確かな暮らし実現会議、さらには県民の皆さまへのパブリックコメント、こういう形でさまざまなご意見を集約する中で本日、取りまとめをさせていただいたところでございます。今回、信州創生の基本方針ということで方針を六つ立てております。今日の部局長会議でも各部局長の皆さんにはこの六つの方針を念頭に置いて業務に当たってもらいたいというお話をさせていただいたところでありますが、これから県民の皆さま方にもこの総合戦略を分かりやすくお伝えして、ぜひオール信州、長野県全体でこの実現に取り組んでいきたいと考えています。「人生を楽しむことができる多様な働き方・暮らし方の創造」、「若者のライフデザインの希望実現」、「活力と循環の信州経済の創出」、「信州創生を担う人材の確保・育成」、「賑わいある快適な健康長寿のまち・むらづくり」、「大都市・海外との未来志向の連携」、この六つが2060 年、少し中長期にわたる方向ということでお示しをしております。この基本方針をしっかり踏まえて、これからの予算編成等にも当たっていきたいと考えています。また、今回、「長野県人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」については、今年度下半期の統一広報テーマという形で位置付けることと致しました。いろいろな手段で積極的なPR をしていきたいと考えています。また、今回の総合戦略は市町村との連携事業等をさらに工夫していくという観点から3月に再度改定予定で、また市町村の皆さま方とも意見交換をしていきたいと考えています。合計特殊出生率の向上であったり、社会減の縮小であったり、労働生産性の向上であったり、こうした具体的な数値目標も定めておりますので、県としての総合力を発揮してその実現に取り組んでまいりたいと考えています。
 それから2点目でありますけれども、来年度の予算編成方針について本日決定を致しました。平成28年度の財源不足額67億円ということで、引き続き厳しい財政状況が続く見通しではありますが、しあわせ信州創造プラン、あるいは人口定着・確かな暮らしの実現に向けて財源を重点的に配分していきたいと考えています。県民起点で考えてほしい、あるいは部局の垣根を低くしてほしいと、そういったことを先ほど部局長会議で各部局長に予算編成に対する心構えということでお願いをさせていただいたところでございます。また、政策経費のシーリングについては、昨年度に引き続き、マイナスシーリングではなくて、前年度当初予算額の範囲内で認めるということに致しております。各部局責任を持って予算編成に取り組んでいってもらいたいと考えております。今後、12月に要求概要を公表させていただいて、県民の皆さまの意見募集を行った上で、県民のご意見を踏まえ、そして庁内でも議論を重ねていい予算になるように取り組んでいきたいと考えています。
 それから3点目でありますが、しあわせ信州シェアスペース、銀座NAGANOの運営状況についての報告がありました。昨年10月26日に開設したわけでありますが、大勢の皆さま方にお越しいただき、そして県内のさまざまな皆さま方にもイベントへの参加、協力をいただく中で、おかげさまで大きな成果を上げてきていると考えています。昨日までに76万人を超えるお客さまにご来場いただき、販売額も2億円という状況でございます。銀座NAGANOについては単なる物産館にはしないと、首都圏総合活動拠点ということで、あえてアンテナショップという言い方をしてないわけでありますけれども、さまざまな出会いの場としてもご活用いただけているのではないかと思っています。部局長会議の中でも、伊藤教育長からは高校生がある意味ああいうところで発表・活動することによって自信を持っているという話もありましたし、林務部長からは職員の意識改革にも役立っているという趣旨の話もありました。また、銀座NAGANOでさまざまな方が長野県にお越しをいただく、移住であったり、あるいはさまざまな体験ツアーであったり、そうした入り口としても大きな役割を果たしてきているわけであります。さらにこれからも発展させていくために、実際の現場スタッフの意見も聞きながら、今後の在り方を一緒に考えていきたいと思っています。これからも銀座NAGANO、さまざまな出会いの場、活動の場として、ぜひ多くの県民の皆さま方に積極的にご活用、ご利用いただければありがたいと思っています。また、昨日から工夫の一環として、お買い物をしていただくとポイントが貯まって特典を受けていただけるメンバーズカードも始めています。また、鮮度の高い果物や伝統野菜を常時扱っていくことができるようにする等いろいろな工夫をする中で、さらに長野県のファンを増やしていきたいと思っています。今週末の24日(土曜日)、25日(日曜日)におきましては、銀座NAGANOの1周年大感謝祭を開催する予定であります。併せて諏訪の御柱祭、飯田お練りまつり、7年に1度のお祭りでありますが、こうしたお祭りのPRも行ってまいりたいと思います。25日には私も銀座NAGANOに行って、多くの方々と交流をして銀座NAGANOの1周年を祝いたいと思っております。
 それから最後、4点目であります。これは部局長会議のテーマとはちょっと違うわけでありますが、昨年度から始めております、信州の伝統的工芸品の知事室への展示についてでございます。四半期ごとに知事室にさまざまな伝統的工芸品を置かせていただいてPRをしているわけでありますが、今回は、私も名札の横に付けていますが、飯田の水引でございます。こちらにも飾っていただいておりますけれども、昨年11月に長野県知事指定の伝統的工芸品という形に位置付けさせていただきました。古くから金封、結納品飾り等に利用され、水に強く、光沢があって丈夫であるという特徴があり、高い評価をいただいているところでございます。1998年の長野オリンピック・パラリンピックにおきましては、パラリンピック入賞者に対して飯田水引で作られた月桂冠が授与されたということで、世界に対して水引を発信する機会にもなりました。現在、飯田地方の水引の全国シェアは約7割ということでありまして、地域の代表的な地場産業でございます。今回展示をさせていただきます「夫婦鳳凰(めおとほうほう)」、それから「雪を被った松」、清らかな信州、そして長寿県の信州をイメージいただいた作品と伺っております。今日は飯田水引協同組合の大橋廸夫(みちお)理事長にもお越しをいただいておりますので、私の説明ではなく大橋理事長に直接ご説明をいただいて、ぜひしっかりPRをいただければと思います。では理事長お願い致します。

飯田水引協同組合 理事長 大橋廸夫 氏
 このような立派な場所に飾っていただきましてありがとうございます。こちらの松は松竹梅、非常に縁起のいいものと、1年中青々したもので縁起がいいものに真っ白い新雪が降った様子を表しました。それから向こうの鳳凰は鶴よりさらに縁起のいいものとされる架空の鳥ですが、清らかな場所にしか生息しないと言われ、天下泰平を祈るめでたい瑞鳥でございます。一茶ゆかりのお寺にも「八方睨(にら)みの鳳凰の図」というのが、びょうぶが飾ってあるそうです。この水引の一対で、青のグラデーションで信州のイメージを、清らかなイメージを意識して作りました。稲穂を持って長野県民の皆さんの健康長寿を祈って今回作りました。よろしくお願い致します。

長野県知事 阿部守一
 どうもありがとうございました。私の方からは以上でございます。よろしくお願い致します。

取材者からの質問

 1 「長野県人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 大きく4点お願いしたいんですが、予算編成方針と今日決定しました総合戦略、関連するというか併せてお聞きをしたいんですけど、まず最初に総合戦略で、非常に多岐な目標、施策を盛っていると思うんですが、基本的なところを確認したいんですけど、2060年160万人の人口を達成というか維持するために、具体的にこの5年間の目標として合計特殊出生率は5年後に引き上げて1.68にすると。4つの基本目標でさらに細かく見ていきますとKPIでかなり細かい目標達成を挙げてらっしゃると思うんですけど、この目標を達成するためにここに盛られている全ての施策を実現しないとできないという前提で作ってらっしゃるのか、それとも一方、総合戦略については国が非常に主導していて地方公共団体をある意味競わせるような形で施策を提案させているという部分があって、提案が採択される国の新型交付金の採択を目的にして計上しているというか、そういった部分があるのかというか、それはどういうふうに考えればよろしいんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 もちろん国の交付金、しっかり措置してもらうには越したことがないと思っていますけども、別にここに掲げてる話は全部が全部交付金がなければできないという話でもありませんし、9月補正予算のご説明の中で申し上げましたけれども、すでにわれわれ地方創生に向けた取り組みは先取りをして事業化を始めてきています。あるいは国が地方創生だという前からこうした取り組みを進めてきているわけでありますので、人口ビジョンを掲げることによって、合計特殊出生率の問題であったり、あるいは人口の社会増減の問題であったり、そうしたことについて各部局全体がしっかり意識を持って取り組んでいくということが重要だと思っています。そういう意味では、交付金を取るために戦略を作っているということではなくて、かなり未来の長野県、人口減少に歯止めを掛けて、かつ、人口減少社会の中でも活力を維持していく上ではどういう取り組みが必要なのかということを、関係団体、あるいは県民の皆さんの意見を踏まえて取りまとめたというものであります。具体的に事業化するを当たっては、当然予算の議論をしていかなければいけないわけですけれども、特に信州創生の基本方針に則したような取り組みについては、しっかりと実現できるように取り組んでいきたいと思っています。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 その部分、非常に多岐にわたる中から来年度の取捨選択というか、どこの部分から手を付けていくというのは、例えばこちら拝見すると、信州らしさを伸ばす突破策の主な施策ということで、概要版のところを見るといくつか抜き出せる事業があったりとか、優先的に取り組むというのはもう内部的に決まってらっしゃるのか、それともこれからこの中からどれを来年度やっていくというのは、これから決めていくという形になるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今、主要事業の説明を受けているところでありますけれども、ボトムアップ的な説明と、それから今回県としてこういう総合戦略を作ったわけでありますから、これは各部局共通の実現目標でありますから、こうしたものに則した取り組みをしっかりと部局にも挙げてもらうと同時に、先ほど申し上げましたように各部局長には信州創生の基本方針を念頭に置いて事業推進に当たってほしいとお願いしていますので、当然予算編成の中でもこうした点を強く意識した要求をしてもらいたいと思っていますし、また私の方からもこういう視点の施策作りについてはこれまでも各部局にはお願いしてきていますし、これからも引き続きそういう姿勢で取り組んでいきたいと思っています。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 300ぐらいの施策を5年間でどのように進めていくかという全体的なロードマップ的なものというのはあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほどから申し上げているように、もうすでに始めているわけです。例えば「地消地産」という話を掲げていますけれども、今日の部局長会議でも省エネルギーの取り組みについて、中部電力管内の中で長野県は平均を上回る電力削減に取り組んでいますけども、これも自然エネルギーの普及拡大策と相まって、エネルギー自給率を高める取り組みということで、すでに「しあわせ信州創造プラン」の中でも位置付けているわけであります。ここにあるものが全てが全て新しい取り組みではなくて、むしろすでに予算措置をして具体化に向けて取り組みを始めているというものもあるわけでありますから、もとよりこれから新しく着手していかなければいけないものもあります。当然そうしたことも含めて毎年の予算編成の中で、総合戦略を踏まえて着実に進められるように取り組んでいきたいと思います。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 財政の関連の話をしたいのですが、例えば今おっしゃった新しい事業に取り組んでいくとすれば、国の新型交付金1,080億円と言われているのはおそらく年が明けないと採択が決まるかどうかわからないと、2月までの予算編成を考えると非常にタイトな日程になってくると思うのですが、そこを踏まえた上でどのような編成を進められますか。逆にいうと国に対して今回はかなり急いで10月までに一度作って、さらに3月にまた改定するというタイトなスケジュールかと思うのですが、通常の予算編成とは違う部分があるかと思うんですけど、その部分はどのようにお考えになりますか。

長野県知事 阿部守一
 通常の予算編成と違うという認識は全く私は持っていなくて、通常の予算編成です。交付金が特別なものという感覚のようですけれども、この地方創生の取り組みというのは、交付金だけではなくて地財措置されている部分もあるわけでありますから、そういう意味で国からの交付金がなければ全く進まないし、作ったら全部交付金で措置してくれというものではないので、そこのところがだいぶ感覚が違うような気がしますが、そこはいわゆる地方財政措置されている部分もあるので、そういう中でわれわれとしては取り組んでいくということであります。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 一方で、交付税の措置というのは言い方はあれですけど狙っていくというか、現実そういう部分というのは国が措置する以上は施策の提案をして取っていかなければいけない部分があると思うんですけど、その部分では狙っていかざるを得ない部分があるかと思うのですが。

長野県知事 阿部守一
 交付金のところだけフォーカスしているようですれども、ここに掲げているような事業は、例えば地財措置されて交付税で地方が自主的にやるものもあれば、あるいは国の補助事業を使って取り組むものもあれば、先駆的なものについてはそれは交付金等でちゃんと措置してもらうということは求めていきたいと思いますけれども、たかだか日本全体で1,000億円の交付金でここにある全ての事業をやろうと考えているわけではないので、そういう意味では少し論点が違うのではないかという感じがします。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 そうすると、今回の方針のところで、先ほど知事も部局長会議のところでやめるべきものは思いっきりやめようと、新しく新規事業をやっていく上ではスクラップアンドビルドを進めていかなきゃいけないと思うんですが、県の内部的に新しく事業をやっていくとすれば、今日のポイントのところにも書いてありますが、徹底的に検証し、既存事業の廃止・再構築を進めていくと、それを進めていくことによって、総合戦略を進めていきたいという、そういう気持ちということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 部局長会議でも言いましたけれども、県民の皆さま方から見たときに、本当に効果が上がっているのかというような指摘を受けることもあります。もちろんいろんな会議とか事業というのは必要性があるから組み立てられてきたわけでありますけれども、ただ、社会が、環境が変化する中で本当に維持し続けるべきものかどうかということについては、常にしっかりと考えていかなければいけないと思いますし、地方創生をはじめとして、新しい視点で取り組んでいかなければいけない事業を行うときには、これまでの事業の中で優先順位を付けていかざるを得ないというものもあろうか思います。そういう意味で、予算編成に当たってはしっかりとそういうことを念頭に置いて取り組んでいきたいと思いますし、また各部局にもそうした指示をしたわけでありまして、このことは別に地方創生に取り組むからということではなくて、むしろ行政の姿勢としては当たり前のことを決定していると理解いただければと思います。

 2 オスプレイの横田基地配備について(1)

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 あと別の質問で、先週防衛省から示された横田基地のオスプレイの配備の関係なんですが、2017年までに長野県内も訓練空域になる可能性があると、危機管理の方で具体的に情報収集を進めていらっしゃると思うんですが、知事ご自身が具体的に何か指示を出していらっしゃるというか、そういう部分はございますか。

長野県知事 阿部守一
 この問題については10月14日に北関東防衛局から私どもの方に、CV-22の横田飛行場配備に関する環境レビューというものが取りまとめられたということで、危機管理部に対して情報提供があったところであります。オスプレイの配備、あるいは訓練、これは国がしっかりと責任を持って対応していただくべき課題と考えております。これまでもオスプレイの安全性の確認等について防衛大臣等へ要請をしてきております。今回、環境レビューを受け取る際にも、危機管理防災課長から改めてこれまで要請してきている点について、口頭ではありますけれどもお伝えをさせていただいているところでございます。現在、県内の全市町村に環境レビューを提供させていただいておりまして、質問等があれば今月23日までに提出してほしいということでお願いをしているところでございます。こうしたことも踏まえて、防衛省に対して私どもとして申し上げるべきことはしっかりと引き続き申し上げていきたいと考えています。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 県民の方の不安というか、今回エリアとしてその三角形に近い方向で設定されている長野、群馬、新潟のところは通称ホテルエリアと言われている地域のようで、今、佐久地方でごう音の問題が出ている空母艦載機が同じところのエリアも飛んでいる状況があるようなんです。同じ空域で今までごう音問題があった艦載機が飛んでいて、今度新しくCV-22が飛ぶとなると、当然ごう音の問題もあるでしょうし、最悪の場合は墜落という状況も考えられると思うんですが、県民の方にしてみればオスプレイに対する不安というのは非常に大きいかと思うんですけれど、今知事もおっしゃられた防衛省の方にいろいろ申し上げていくという部分があると思うんですが、不安を踏まえた上で何か取り組みというか考えられる部分はございますか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げましたように、まず関係自治体等に対して事前に十分説明をしてほしいということや、あるいは飛行高度等について日米合同委員会の合意事項があるわけでありますから、こうしたものの順守について在日米軍に強く求めるといったようなことをこれまでも言ってきています。今回、こうした環境レビューが示されたわけでありますので、市町村の皆さま方の考えということも十分お聞かせいただいた上で、これは国に対して一緒になって取り組んでいきたいと思っています。

 3 大北森林組合補助金不正受給について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 あともう1点。大北森林組合の補助金不正受給問題で林務部の中の有志の方が寄付を募るという動きがあると思うんですが、この動きについて知事ご自身どのように捉えていらっしゃるでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これは有志として取り組もうということで考えているわけでありますので、私が直接どうこう言うべきものではないと思いますけれども、私も林務部の現地機関の職員とも車座集会でお話をさせていただいた中では、いろいろな思いが職員の中にあると率直に感じています。林務部有志としてどういう形で対応されるのかということについては、まだどういう形で対応するか正式に決まっているわけではないのではないかと私は認識をしておりますので、そういう意味では私がどうこう今コメントするのでなくて、取り組みを見守りたいと思っています。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 先週もお聞きしたんですけど、林野庁との話し合いで県の責任というのはまだなかなか見えて来ていない部分があると思うんですけど、今後を考えた場合に知事ご自身の責任がもしいろんな形で明確になった場合というのは、ご自身の給与の返納とか、職員の方はこういった形で寄付するということならば、ご自身の部分で何か考えられるということはございますか。

長野県知事 阿部守一
 職員の処分については、今全体どうするかということを検討しているところでありますので、そういう意味では、今私にというお話がありましたが、私のことについては私が責任をもって考えなければいけないことだと思いますけれども、ただ、職員全体の処分の在り方については、今人事課を中心に、非常に長年にわたり、そして、関係者も大勢いるわけでありますので、厳正な処分に向けた取り組みを進めてもらっているわけでありますので、まずはしっかりとそうした対応を進めていきたいと思っています。

 4 長野県青少年インターネット適正利用推進協議会について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 最後にもう1点、県の青少年インターネット適正利用推進協議会を10月29日に開くというリリースが先ほど出たんですが、これは子どもを性被害から守る取り組みの一環のおそらく県民運動の推進事業の一つになるかと思うんですが、知事とすれば、こういった取り組みに期待される部分というのは、事業者の方に集まってもらってインターネットの適正利用を話し合ってもらうというような、どのような期待というか、どのようなことをやってもらえればいいかと考えられますか。

長野県知事 阿部守一
 インターネットの適正利用の関係者集まっての場というのは、やはりこれは性被害から子どもを守るための取り組みの一環として行っていこうというものであります。さまざま社会環境が変化していく中で、特にインターネットを通じて全く知らない人とコミュニケーションできるような時代にもなっているわけでありますので、単純に規制を掛けると、罰則を掛けるということではなくて、関係者の皆さんにしっかり協議をしていただく中で、子どもたちを守る方策をしっかり考えていく場にしていきたいと思います。

 5 オスプレイの横田基地配備について(2)

信濃毎日新聞 田中陽介 氏
 先ほどの質問の中で、オスプレイのホテルエリアを訓練空域とすると北関東防衛局の方から情報提供があった件に関しまして、今回配備されるCV-22オスプレイなんですけども、防衛省のホームページなどには、CV-22の安全性についてかなり事細かに説明した国民向けに分かりやすく説明した資料というのが上がっていまして、その中では、つづめて言うとCV-22というのは、すでにわが国では安全性が十分確認されているMV-22、これ今、普天間に配備されているオスプレイなんですが、海兵隊仕様のMV-22と基本構造は同じなので、安全性については同等であるというような説明になっています。一方で、別の国の出している事故報告書等の資料によると、CV-22というのは空軍の特殊作戦用の機体であって、かなり安全性もMV-22と比べると事故率も高いというような説明もあります。国としては一応安全性についてはこういった説明をしてきているという姿勢ではあるんですけれども、知事ご自身の認識としてはオスプレイの安全性、あるいは危険性についてどういう認識でいらっしゃるのかということと、また国の安全性についてのご説明というのは十分と考えていらっしゃるかどうかと、その辺りについてお答えいただきたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 私は航空機の専門家ではありませんから、私自身がこれについてこういう部分が極めて危険性が高いとか、この点については安全性が保障されているとか、そういうことを申し上げることはできないだろうと思っています。ただ、オスプレイについては海外において重大な事故が起きていたという経過がある中で、安全性に対して不安を覚える方もいらっしゃるということもあるわけでありまして、国に対しては安全性を確認した上で、関係自治体あるいは住民に対して十分な説明をしていただくように要請をしているところであります。今後の対応については、先ほど申し上げたように、市町村の皆さんと、問題意識を共有して取り組んでいきたいと思っています。

信濃毎日新聞 田中陽介 氏
 関連してもう1点なんですが、先ほどごう音の話も少し出ましたけれども、今回、北関東の方から示されたこの環境レビューによると、危機管理の方から騒音についてどうなのかという説明を当日したそうなんですが、そのときにこの環境レビューのページの中で、いわゆるCV-22の騒音というのが例示されていまして、500フィートで96デシベルとか、5,000フィートで83デシベルなどという数字が挙げられているんですが、90デシベルというと目の前で犬が大声で吠えているというぐらいのうるささだと、いわゆるそういう専門家のページには書いてあったりしまして、例えば今長野県では、例の米軍機のごう音について騒音測定とかはやっていないんですけども、例えば群馬県庁、群馬県の前橋市に設置されている同じ飛行機の騒音を記録したものによると、だいたい60から80デシベル、つまりほぼ同じレベルだと思うんですが、今佐久地方で問題になっているごう音というのは60から80であると。この数字だけ見ると、それよりうるさい数字がCV-22の騒音レベルには書いてあるんですが、知事ご自身として今、当然騒音が佐久地方などを中心に問題なっているとご認識あられると思うんですけども、地元住民からするとこの数字だけ示されるとよりうるさいのが来るのかという不安をかき立てられることになると思うんですが、例えば騒音測定とか、具体的に今後国に求めていくような対策というのは何かをお考えになってますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まず、私も小諸に家があるわけでありまして、そういう意味では、関係住民だろうと思います。そういう中で、現在でも騒音があるのではないかというお話があるので、この点については、やはり客観的な状況を把握したいと思っております。今、騒音の受付様式を統一して、市町村に協力をお願いしているところであります。どこでどういうどれぐらいの騒音があるのかということを、まずはちゃんと把握しなければいけないと思いますし、その上で市町村と共に対応を考えていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 田中陽介 氏
 もう一つ、最後にいわゆるホテルエリアというものは群馬と新潟と長野県の3県にまたがっているんですが、何かこの要望とか情報収集などをやっていく中で、この両県、新潟県と群馬県と、例えば連携するとか情報共有するというか、そういったようなことっていうのはお考えですか。

長野県知事 阿部守一
 それは必要があれば、当然各県とはこの問題に限らずいろいろな形で協力、連携していますので、必要があれば連携をしていくということにはなろうかと思いますけども、まだ、この環境レビューがこういうものだということが示されたばかりという段階でありますので、今後の対応については、先ほど申し上げたように、市町村の皆さんの考えもお伺いする中で考えていきたいと思っています。

 6 山のグレーディングの活用について

読売新聞 松本由佳 氏
 ちょっと古い話になってしまうかと思うんですが、10月5日に美ヶ原で登山の体力のセルフチェックに関するイベントが開かれまして、山のグレーディングを去年作られて、実力に見合った山選びをするという点で非常に有意義ないい試みだと感じて私も参加したんですけれども。ただ、県の山に来てもらう前にチェックテストはしてもらった方がいいし、もうちょっと普及なども課題かと思ったんですけれども、都内や首都圏の山にモデルコースを設けるなどが必要かと思ったんですが、知事ご自身の何かお考えがあったらお聞きしたいなと思います。

長野県知事 阿部守一
 今の話に具体的にすぐどうこうというアイデアがあるわけでありませんけれども、せっかく長野県発で山のグレーディングもさせていただいて、そして周辺の都道府県も歩調をそろえて同じようにグレーディングやってきていただいているわけでありますから、これはさらに他の県にも広げていきたいと思いますし、またご指摘あったようにグレーディングを生かす上では、やはりそれぞれの皆さんの体力レベルとか技能レベルとかを客観的に評価いただくという場も必要だろうと思いますので、来年は国民の祝日「山の日」の全国大会も本県で開かれますし、また長野県としての「山の日」も、もちろん継続していろんなイベントも行っていきたいと思いますので、少し山をどう生かすかという観点で、このグレーディングをどう活用するか、あるいは多くの皆さんにグレーディングに合った登山をしていただくためにはどうすればいいかということは今後考えていきたいと思います。

 7 世界水準の山岳高原観光地づくりについて

読売新聞 松本由佳 氏
 関連するんですけれども、今、知事のおっしゃられたように来年、国の「山の日」開催ということで、今3,000メートル級の山はもうそろそろ雪景色で、夏のトップシーズンは終わった、山のハイシーズンは終わったかと思いますけれども、来年に向けてもうすぐ準備をいろいろ始めなければいけない時期かと今思っているんですけれども、御嶽山をはじめとする火山や相次ぐ遭難の対策、安全対策もありますし、一方で来週ヨーロッパにいらっしゃって、多分見聞を広められてくるんだと思うんですけれども、こうした長野県の財産を生かしていくという方向で来年に向けて新たな意気込みなど、アイデアなどありましたらお聞きできればと思うんですが。

長野県知事 阿部守一
 「信州 山の日」を制定して、そして国の「山の日」がその後制定され、全国大会が長野県で開かれるということは、長野県の山をアピールしていく上ではありがたい状況だと思っています。世界水準の山岳高原観光地をつくろうということで取り組んでいるわけで、そのためにも来週オーストリアとスイスに行って、林業振興、それから観光振興、そして文化の交流、こういう観点でいろんな覚書の締結、あるいはさまざまな方との懇談をして、成果をぜひしっかり持ち帰っていきたいと思っています。山の関係は、今、来年度の主要事業の検討をしていますが、一つは国の「山の日」の全国大会。松本市が実行委員会の中心になって取り組んでいますけども、県も全面的に協力して、まずは成功させていきたいと思っています。そうしたその過程で、あるいはその以後、信州の山というものが観光資源としても、あるいはさまざまな癒しの場としても、多くの皆さんに親しまれるものとなるように、観光部であったり、あるいは登山道整備のしくみを今環境部中心に進めていますけれども、こうした各部横断的な取り組みの中で、さらに信州の山の価値を高めていく、そうした取り組みを来年度予算の中でもさらに具体化をしていきたいと思っています。

 8 信州型自然保育認証制度について

読売新聞 松本由佳 氏
 あと1点なんですが、森のようちえん、信州型自然保育の認証制度がスタートして認証も決まりましたけれども、他県も関心を持っている県もあったりしている状況かと思うんですが、2年目に向けて、また新たな展開などでお考えがありましたら、伺えればと思います。

長野県知事 阿部守一
 まず信州型自然保育は、多くの幼稚園、保育園、認定をすることができて、まずは第一歩を踏み出せたと思っています。ただ、長野県の環境を生かした自然の中での子育てということはもっと広げていきたいとも思っていますし、また、今回認定をさせていただいた中にはいわゆる認可外保育所ということで、必ずしも公的な支援が十分ではないようなところもあります。こうしたもの全体を考える中で県としてどういう支援ができるかということについては、今の時点でこれでよしということで立ち止まるのはなくて、さらに関係者の皆さんの考え、思いということもわれわれ受け止めながら、もっと発展できるように取り組んでいきたいと思っています。

 9 教育委員に就任する荻原健司氏について

長野放送(NBS) 野平崇 氏
 この後、午後に教育委員の辞令交付がありまして、改めて荻原健司さんに教育への狙いというか、期待することっていうのをお願いしたいんですけれども。

長野県知事 阿部守一
 荻原健司さんに教育委員をお願いをさせていただくわけでありますけれども、スポーツの世界で、ある意味世界のいろいろいろな方々と交流をされてきた広い見地で長野県の子どもたちの教育について、どんどんご発言、発信をいただければありがたいと思いますし、もう一つはやはりスポーツの分野では、長野県はこれからますますスポーツ振興には力を入れていかなければいけないと思っています。東京オリンピックも2020年にありますし、その前後のオリンピックは隣国であります韓国と中国での開催ということがすでに決まっているわけであります。そういう意味で他の国とのスポーツを通じた交流であったり、あるいはスポーツを通じた子どもたちの育成であったり、そうした観点も含めてこれまでのご経験、蓄積されたものを教育委員会の場において十分発揮をいただけることを期待しているところであります。

 10 マンション傾斜問題に係る県の対応について

長野放送(NBS) 野平崇 氏
 もう1点、旭化成建材の関係で午後にも国交省が都道府県別に公表するという話もあるみたいですけれども、現段階で県として県有施設でも県有施設じゃなくてもいいんですが、そういった対象の物件があるのか、その辺りを把握していくというのはあるんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 横浜のマンションでの傾斜から端を発したこの問題については、まず、今後全国的な調査が関係団体のご協力の下、国土交通省により行われると承知をしています。私どもとすれば、国土交通省と関係機関の皆さんと連携して適切に対応をしていきたいと思っています。特にお話がありました県有施設についてでありますが、過去10年にさかのぼって、旭化成建材が下請けとして施工に関わった工事、杭工事、県が調査した限りでは1件ございます。当該工事については、当時の施工記録の再確認、あるいは現地調査を行っているところでありまして、すでに問題がないということを確認しているところでございます。引き続き国土交通省と関係機関と連携をして適切に対応していきたいと思っています。

長野放送(NBS) 野平崇 氏
 県有施設1件については、どの施設だというのは教えていただくことは。

長野県知事 阿部守一
 問題なしということでありますので、固有の名称を公表する必要は必ずしもないのではないかと思います。

長野放送(NBS) 野平崇 氏
 分かりました。すでにそこは県の調査で問題ないと。

長野県知事 阿部守一
 当時の施工記録の確認、それから現地調査も行った上で問題がないと判断をしているところであります。

 11 諏訪東京理科大学公立化について

信濃毎日新聞 桑田菜央 氏
 諏訪東京理科大の公立化に向けた関係で、地元自治体さんから要望があったと思うんですけれども、県立化については難しいけれども、今後、人的あるいは財政的支援を検討していく方向性を示されたと思うんですが、改めて、今後どのような支援を検討していくのか知事のお考えをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 まずは地元の協議に入っていくってことです。地元でどうするかという方向がまだ確定しているわけではないわけでありますが、私どもとすれば、今回の「人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」の中でも高等教育の振興・支援は大変重要なテーマだと位置付けさせていただいております。そういう意味では、県としては今回の地元における協議に積極的に加わっていきたいと思っておりますし、そうした中で県としての役割を、どういう役割がいいのかということを最終的には確定していくという形になろうかと思います。

信濃毎日新聞 桑田菜央 氏
 関連してもう1点、信州高等教育支援センターが実現されればいろいろな各高等教育機関さんにそれぞれに対応した支援というのを、より今以上にされていくのかなと思うんですけれども、一方で県の財政にも限りがあると思うので、どういったところを全体を見渡したときに、各それぞれの支援を考えていく中で、どういったところを一番留意してやっていくとか、今の時点で考えているところはありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今回、いわゆる地方創生の総合戦略の中でこういう位置付けをさせていただいているところでありますが、やはり大学の役割はさまざまあろうかと思います。ただ、個別の大学の教育の中身は、やはりそれは各大学が主体性を持って取り組んで進めていただくということだと思いますが、われわれ県としては、一つはこの人口減少社会の中にあって若い世代が定着できるように、各大学に取り組んでもらうということは応援をしていかなきゃいけないと思っています。今回の9月補正の中でも、県内の教育機関を県外にPRしていきましょうと、一緒にPRをしていきましょうというような予算も計上させていただいたところでありますので、そういう意味で若い世代の定着促進の観点というのは一つ重要だと思います。それから、知の拠点としての大学の役割もあるわけでありますので、そういう意味で地域の活性化だったり、あるいは産業の振興であったり、そういう分野で大学が果たしていただく役割は極めて大きいと思います。こういう部分についても、県としても一緒になって取り組んだり支援をしたりということで、大学の活動が活性化するように応援をしていきたいと思います。長野県の大学は、おかげさまで地域貢献度ランキングは非常に高い、積極的に地域の皆さま方と交流していただいている大学が多いわけであります。大変ありがたいことだと思っておりますし、そうした取り組みがこれからももっともっと活発に行われるように、県としても応援をしていくということが重要だと思っています。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

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電話番号:026-235-7054

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