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更新日:2015年12月28日

知事会見(平成27年(2015年)12月28日(月曜日)15時35分~15時47分 会場:県庁)

項目

知事からの説明

取材者からの質問

  1. 御嶽山の再捜索について
  2. 子どもの貧困対策について
  3. 子どもを性被害から守るための取り組みについて
  4. 大北森林組合補助金不適正受給について

本文

知事からの説明

 平成27年を振り返って、「住みたい田舎ランキング」10年連続日本一について

長野県知事 阿部守一
 それでは12月28日、今年最後の会見をさせていただきたいと思います。
 私の方からは平成27年を振り返って、先ほど全職員にも申し上げましたけれども、大北森林組合の問題については、このことを教訓にしっかりと県民からの信頼を回復し、そしてコンプライアンス体制を推進する、そうしたことを宿題として来年対応していかないといけないと思うと同時に、いろいろな分野で長野県政を進めることができた1 年だったと思っています。ここで全てをご説明するのは省略致しますけれども、地方創生の総合戦略も策定し、人口減少社会に取り組む県の方向性というものはしっかり示すことができたと思っています。これから県民の皆さんやいろいろな団体の皆さんを巻き込む中で、オール信州で取り組む体制をしっかりと形作っていきたいと思っています。それから、今年度の初めに文化振興元年、あるいは国際関係再構築年、さらには防災・減災対策の推進と、こういうことを県として重点的に取り組む事項として打ち出したわけでありますけども、それぞれの分野でも一定の進捗(しんちょく)を遂げることができたと思っています。
 今年のキーワード、以前質問されて考えておくと言っていてまだお話ししていなかったんですけれども、先ほど先に申し上げてしまいましたけれども、子どもの「子」だと思っています。ね年の「子」でもありますが、来年さる年ですから関係なくて子どもの「子」であります。子ども支援施策、今年度からかなり充実をさせた1年にもなりましたし、また新たな課題として子どもの貧困対策をはじめとして、来年に向けても現在進行形でいろいろな政策の検討をしているところでございます。また、子ども支援センターの設置やいじめ防止条例の制定等によって、さまざまな子どもへの施策を進めた1年だったと振り返っています。また、これは来年への宿題になっておりますけども、子どもを性被害から守る取り組みを進めているわけですが、条例については来年2月県議会までに方向性をまとめ、方針を出そうとしている中で、私の頭の中には今年1年、常に子どもの「子」という字がいろいろな意味で入っていた年だったと振り返っています。ぜひ来年度以降も長野県に暮らす子どもたちが未来に向けて夢と希望を持てるような県づくりに取り組んでまいりたいと思っています。
 それからあとはもう1点、いいニュースでありますけれども、例年「田舎暮らしの本」という本が読者アンケートで移住したい県ランキングというのを出して、明日12月29日発売の「田舎暮らしの本」2016年2月号でありますけれども、おかげさまで長野県が10年連続で移住したい県ナンバーワンという形になったということであります。いろいろな移住相談会の開催でありますとか、信州型自然保育をはじめとする子育て環境のPRであるとか、そうしたことが成果にもつながったのではないかと思っております。来年以降も移住政策に力を入れて取り組んでいきますが、今後は単なる移住ということに加えて、さまざまな分野で人材不足、人手不足ということが顕在化しておりますので、こうした働くこととセットでの移住ということも前面に打ち出して取り組んでいきたいと思っております。
 私の方からは以上でありますが、本当に今年1年間、メディアの皆さまにもいろいろな形で、時には厳しいご意見ご質問を頂きながらも、県民の皆さまにしっかり伝えるべきことを伝えていただきましたこと、心から感謝を申し上げたいと思います。来年以降もできるだけ私もなるべく県の持っている情報はどんどん出していかなければいけないと思っています。県の情報の出し方が遅いというご指摘を頂いたこともありましたが、そうした点も含めてもっともっと改善をしていきたいと思いますので、引き続きまた忌憚(きたん)のないご意見、ご質問を頂きますようお願いし、そして1年間の皆さま方のご協力、ご支援というと適切ではないのかもしれませんけれども、読者目線で報道いただきましたこと、心から感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。

取材者からの質問

 1 御嶽山の再捜索について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 最初に、今年1年を振り返って、先ほど仕事納め式でいくつかできごとを挙げられたと思うのですが、最初に挙げられた御嶽山の再捜索、結局全員見つけることができなかったという部分も含めて、その部分について最初にコメントいただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 御嶽山の捜索から1年以上が経過したわけであります。まず、大勢のお亡くなりになられた皆さま方のご冥福を改めてお祈り申し上げたいと思いますし、また、けがをされた方をはじめ被災された皆さま方には心からお見舞いを申し上げたいと思います。今回の噴火災害、私どもとしてはまずは人命救助最優先ということで、当初の捜索、そして行方不明者が依然残っているということで、再捜索ということで行ったわけでありますけれども、残念ながら2回の捜索を行っても発見することができない方が残ってしまいました。しかしながら、捜索隊員、本当に行方不明の皆さま方のご家族の思いに寄り添って全力で任務を果たしてもらったということ、私からは改めて感謝申し上げたいと思います。これからは御嶽山、災害からの復興に向けた取り組みを地域の皆さん、市町村とも一緒になって全力で取り組んでいきたいと思っています。ぜひスキー、温泉、観光等で大勢の皆さんに木曽地域を訪れていただきたいと思いますし、また登山道の復旧であったり、あるいは山小屋の再建だったり、こうしたものについては関係の皆さま方のご意見もお伺いする中で、県としてもできる限りの支援を行っていきたいと思っています。また、今回の噴火災害が全国の火山対策に対する大きな教訓になったわけであります。御嶽山噴火を直接的に体験した私ども長野県がやはり率先して火山対策に取り組んでいかなければいけないと思っております。来年度に向けて予算面、体制面、いろいろな側面から火山防災体制の充実に取り組んでいきたいと考えています。

 2 子どもの貧困対策について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 今年の漢字で「子」を挙げられて、来年の施策として子どもの貧困対策というのを挙げられたのですが、現時点で検討されている方向性がもしあれば教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 まだ具体的な政策としては、必ずしもこれとこれと明確に申し上げられる段階ではありませんけれども、やはり貧困対策の中でも、特に今回私どもアンケートして明らかになったことは、教育に対する不安、心配、そうした部分が非常に強いということを認識しています。政府も1億総活躍ということで、こうした分野に光を当てるような動きになってきていますので、国の取り組み状況というものも私ども十分把握をしながら、県として本当に必要な部分、本当に重要なものは何なのかということを見極めた上で、しっかりと対策を取っていきたいと思っています。

 3 子どもを性被害から守るための取り組みについて

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 これも先ほどお話がありましたが、子どもを性被害から守る条例モデルについて、2月まであと実質1カ月ちょっとになるかと思いますが、その辺、最終的な判断に向けて、今改めてお考えというのを教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 年をまたいでも若者の皆さんとの意見交換会も予定されていますし、また、私だけではなくて県民文化部においても県民の皆さま方との対話を行ってまいります。こうしたことを踏まえて、いろいろ多様な意見が出てきておりますが、そうしたものをしっかりと私としては受け止めた上で、基本的な方針をまとめて、大勢の皆さま方の理解と協力が得られるように取り組んでいきたいと思っています。

 4 大北森林組合補助金不適正受給について

共同通信 松本智恵 氏
 家宅捜索のところに戻るんですけれども、捜索の容疑の根本的な確認で、虚偽公文書作成・同行使と補助金適正化法違反で捜索を受けたということで認識としてはよろしいでしょうか。県警の方の取材ではそういうふうに聞いているんですけれども。

長野県知事 阿部守一
 県警がそういうふうに話しているのであれば、私は県警の発表を覆すことはできないので、それはその通りだろうと思います。

長野県知事 阿部守一
 どうも1年間お世話になりました。ありがとうございました。また来年もよろしくお願い致します。

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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