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更新日:2020年2月10日

知事会見(令和2年(2020年)1月31日(金曜日)11時02分~11時40分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症について 1
  2. 来年度の当初予算案について 
  3. 県内の人口増減について
  4. 新型コロナウイルス感染症について 2
  5. 台風第19号災害への対応について 1 
  6. 気候非常事態宣言について
  7. 台風第19号災害への対応について 2

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本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 今日私からは特にお伝えすることはありませんが、1点だけお知らせをしたいと思います。新型コロナウイルス感染症対策本部会議について、本日午後4時半に開催する予定にしています。そこで今後の対応や現状の共有を行い、しっかりとした体制を確立しながら、県民の皆さまの安全安心を確保していきたいと思っています。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症について 1

日本経済新聞 北川開 氏
 午後に会議ということなのですけれども、コロナウイルスに関して、現在中国の団体旅行が停止になったことに伴う県内への旅行のキャンセル状況など、県で把握していることをお伺いしたいと思います。

国際観光推進室長 小林一洋
 現在、中国の団体旅行が停止されていることによって、約6,000人泊のキャンセルが出ていると推計しています。2月というのが、例年、中国の旧正月、春節に当たりまして、今年春節にお見えいただく予定であったと推定される旅行者の皆さま、約4万人を超えるお客さまに泊まっていただける予定だったというところから推計しました。

日本経済新聞 北川開 氏
 7,000人ではなく、6,000人ですか。

国際観光推進室長 小林一洋
 6,800人です。約7,000人ということでお願いします。

長野県知事 阿部守一
 全部の把握はできないので、推計値ということでご理解いただければと思います。

時事通信 真勢春海 氏
 新型肺炎に関連して、県内で疑われる事例や感染者は、今は確認されていないということでいいのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 県内での発生は現時点で確認されていません。

時事通信 真勢春海 氏
 今後、県として観光などに対して対策は考えられているのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 午後の会議でも情報共有しながら対応していきたいと思っていますけれども、中国からの団体旅行がストップしている現状ですので、インバウンドの推進に力を入れてきた本県としては非常に重大な問題だと受け止めています。観光面においてもしかるべき対応を講じていく必要があると考えています。

テレビ信州(TSB) 三澤琢 氏
 今のコロナウイルスの件で関連して伺いたいのですけれども。飯山市などではデマ情報みたいなものがたくさん出ているということもありまして、今日WHO(世界保健機関)から緊急宣言が出たということで、すごいシビアになっている部分もあるかと思いますが、県として対応というか市民への呼び掛けと、県の防災ツイッターにも真偽を確かめる投稿がきているということも拝見させてもらったのですが、その受け止めがあれば伺いたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 県としては対策本部を設置して、現場の保健所等とも連携を取りながら、新型コロナウイルスに対する対策を進めているところです。そういう意味で、先ほど申し上げましたように、現在長野県内で患者が発生しているという状況はありません。ですから、いろいろな情報が飛び交っている部分もあるかもしれませんけれども、県民の皆さまには正確な情報に基づいて対応していただきたいと思いますし、県としても正確な情報をこれからも提供していきたいと思っています。そういう意味で、午後の会議においても、現状を総合的に勘案した上で、県民の皆さまに対するメッセージもお出ししていきたいと思っていますので、報道の皆さまには、県から出す情報あるいはメッセージをぜひお伝えいただければありがたいと思います。

市民タイムス 田子元気 氏
 新型コロナウイルスに関連してなのですけれども、先日大阪府知事が感染したツアーガイドの行動歴を知事判断で公開したということがありました。長野県内ではまだ発生は確認されていないということなのですけれども、もし仮に感染者が確認された場合、知事判断で行動歴を公開するという考えがあるかどうかということを伺えればと思います。

長野県知事 阿部守一
 発生していませんので仮定の話ということにはなりますけれども、ケースバイケースではないかと思っています。今回の新型コロナウイルスは濃厚接触の場合に感染が起き、空気感染等は今のところ確認されていないと理解していますので、そういったことを考えると、過度にプライバシー情報を公開するということは、逆にさまざまな問題を引き起こす恐れもあるかと思っています。ただ、今後、ウイルスもいろいろ変異する可能性等もありますし、また濃厚接触者が多数存在しているような恐れがある場合等は、事前の予防の見地から情報提供しなければいけない場合もあり得ると思います。そういう意味でいろいろなケースが考えられるわけですので、一概に絶対出さない、あるいは絶対全部公開する、と仮定の段階ではお答えするのは難しいかと思います。

市民タイムス 田子元気 氏
 先日、対策本部会議が開かれたときに、知事からの、県内で発生していないけれども、いろいろな分野で影響が出る恐れがあるので、どのような課題があるかということを早急に挙げるようにという指示があったと思うのですけれども、現時点で課題として挙がっているものがあるのかどうかということをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 それはまた午後の会議で共有しなければいけないと思っていますけれども、先ほどもご質問がありましたように、観光のキャンセルは直接的に生じている影響だと考えていますので、県としても観光関係の皆さまの問題意識を共有しながら、適切な対応を行っていかなければいけないと思っています。

中日新聞 渡邉陽太郎 氏
 コロナウイルスに関してです。午後の会議でも出るかもしれないのですけれども、国でも地方自治体でも、基本的に感染が確認された段階で発表されていると思います。それで1点なのですけれども、感染を確認した段階で、いろいろな自治体で対応が分かれているのですが、厚生労働省の発表を待って県も発表する、厚生労働省の発表を待たず県が独自に素早く発表するというケースがあると思いますが、現段階では長野県としてはどちらをとりたいと思っているのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 確認は国でしかできないので、先んじて発表するというのは物理的に難しいのでないかと思います。例えば国の発表が著しく遅いなど、そういうことがあればともかく、現時点では基本的に同じタイミングで発表するということになるのではないかと思います。

中日新聞 渡邉陽太郎 氏
 では環境保全研究所での検査体制、試薬などは届いたと聞いていますが、それが整った以降となるとどうなるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 それは今後どういう体制をとって、国との間で連絡調整をどのようにしていくかということにも及んでくると思いますが、国との関係は現時点で整理はできていませんけれども、当然のことながら、感染事例が発生すれば、確定した段階でできるだけ速やかに公表していくということが望ましいと思っています。

中日新聞 渡邉陽太郎 氏
 どの自治体、国においても、発表は感染が確認された段階です。ただ知事も先日の対策本部会議で過度に心配することや不安感をあおることはよくないという認識を示されていましたが、現実問題昨日のツイッターの投稿をきっかけに県職員を巻き込んでの騒ぎになったわけですけれども。先ほど他社の方もおっしゃったように、県のツイッターに真意を確かめる投稿があったということで、どうしても不安が広まっている状況です。感染の疑いがあるという段階で情報提供するということも一つの手だと思うのですけれども、それは一方で風評被害を生むリスクもあります。知事として今のところ発表の基準は感染の確認をもってというお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 例えば一般のインフルエンザの流行期でもありますし、体調を崩される方は県内に数限りなくいらっしゃいます。そういう意味で、疑われるという段階でいちいち情報を出していくということはなかなか難しい、現実的ではないです。確定しない間に情報発信するということはいろいろな風評被害にもなりかねないと思っています。私としては、長野県内で新型コロナウイルスの患者が発生したということが確認できれば、できるだけ速やかに県としてしっかり情報提供していかなければいけないと思っています。それ以外の情報は、県が発表していないということは県内では確定患者がいないということでありますので、ぜひそういうことでいろいろな風評が飛び交うことのないようにしていただければありがたいと思います。

中日新聞 我那覇圭 氏
 今の質問に関連してお願いと質問になるのですけれども。情報提供という意味で、例えば昨日いろいろな情報が飛び交っていたということもあるのですけれども、担当課が本件の対応でかなり忙しくて、問い合わせに応じてもらえない状況がありました。忙しいのはよく分かっているのですけれども、対応する体制というものをもう少ししっかりしていただけるとありがたいです。これは要望です。

長野県知事 阿部守一
 対応というのはメディアの対応ですか。

中日新聞 我那覇圭 氏
 そうです。確定した時点で情報提供するとおっしゃったのですけれども、いろいろな情報が飛び交っている時点で、常に動いているので、その確定を待っていると逆の意味で良くないことも起こり得ると思いますので。

長野県知事 阿部守一
 確定したら速やかに出します。

中日新聞 我那覇圭 氏
 それはその通りだと思うのですけれども、確定していない時点でも、例えばその都度出せる情報の提供や対応をしていただけるとありがたいという要望です。
 それに関連するのですけれど、電話相談窓口が24時間対応となっているのですけれども、例えば県庁だと日中は保健・疾病対策課の番号になっていて、夜は代表になっているのですけれど、これは24時間対応と言っていいのか、どのようにお考えになっているのか、対制をどのように構築するのかお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 1点目は、メディアの皆さまからのご要望にはできるだけ対応できるようにしていきたいと思います。感染者を出さない、あるいはもし感染者がいれば、できるだけ早く発見して適切に対応していくということに力点を置いてやっているので、メディアの皆さまからのご質問への対応が十分ではないところもあるかもしれませんけれども、全庁体制でしっかり向き合って、広報担当部局も巻き込んで対応できるようにしていきたいと思っていますので、そこは改善したいと思います。
 相談窓口は私も同様の問題意識を持っていますので、そこは改善していく考えです。今の考え方を担当課は説明してください。

衛生技監兼保健・疾病対策課長 徳本史郎
 県庁の夜間対応代表電話になっているということですが、現状は代表から担当の携帯電話に転送するという形をとっているのですが、ご指摘の課題を解決するため、後ほどプレスリリースしたいと思っていますが、専用相談電話を設置しましてダイレクトに24時間繋がるようにしていきたいと思います。

 

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 2 来年度の当初予算案について

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 来年度の当初予算案の関係です。先日知事査定が終わりまして、どんな観点で臨んだのかということと、結果についての感想をお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 まだ最終的な取りまとめをしていないので、それは発表する時にお話させていただければありがたいと思いますけれども。今回の予算編成に臨む際にも申し上げてきていますが、一つは台風第19号災害からの復旧・復興を着実に進めていく。それから台風第19号災害を教訓にしながら、災害に強い県土づくりをしっかり進めていく。そして「しあわせ信州創造プラン2.0」も折り返し点になりますので、併せて総合計画の着実な進捗を図っていく、こうした観点を持ちながら予算編成しています。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 一部の査定結果が順次発表されまして、それを見ていきますと、先ほど知事もおっしゃられた通り、台風第19号災害の復旧・復興の対応もあって、その一方で新規事業が少なめでもあるかという感触を持ちました。特にイベントの開催とか、広報PRを目的とした事業の要求額からの減額が目立っているという印象もありまして、知事がおっしゃられていた県の仕事を見つめ直すといった観点も少なからずあったのかと思うのですけれども、その点についてはどうでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 予算編成に臨む姿勢としては、災害関連で相当多額の事業費が必要になってきていますので、選択と集中をしっかり行い、既存の事業についても見直しを行っていくことが必要だと思っています。新規事業については、おそらく予算案の最終的な発表の段階で出していくものもいろいろありますので、今の時点ではそういう形に映っているのかもしれませんけれども、新しい時代に向けた取り組みもしっかり進めていきたいと思っています。

 

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 3 県内の人口増減について

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 先ほど発表になりました2019年の県内の人口増減で、3年ぶりに社会減少になったと思います。引き続き県外からの転入者というのは前年に比べて増えている状況ですけれども、それよりも多くの県外への転出があったわけなのですけれども、これについてのご所見をお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 まだデータを見ていないのですけれども、毎月の人口異動調査を見ていて、ご指摘のような傾向だと思っています。行政が関与して取り組んでいる移住政策については、年々移住される方が増えてきている状況ですので、移住したい県という位置付けも、いろいろなところで確定してきている感じがありますので、移住者の受け入れについては、さらに力を入れて取り組んでいきたいと思っています。
 もう一つは人が出ていってしまう方ですけれども、できるだけ若者が定着しやすい地域にしていくということが重要だと思っていますので、県として高等教育の振興、とりわけ定員増を伴う学部の新設等については、これまでも応援してきています。長野県は大学の収容定員が少ないので、どうしても高校を出たら一度県外に出ざるを得ない、一度県外に出てしまうと半分以上戻ってこないという悪循環をどこかで断ち切らなければいけないので、そういう意味では、大学の振興が必要だと思っています。
 それからもう一つはUIターン就職をしっかりと進めていけるように、県外からのUIターンの促進に力を入れていくということで取り組んでいきたいと思っています。
 あともう1点、若い人たちに魅力のあるまちづくりもしっかり進めていきたいと思っています。

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 4 新型コロナウイルス感染症について 2

日本放送協会(NHK) 高橋圭太 氏
 コロナウイルスの話に戻るのですけれども、今日、中小企業向けの相談窓口も設置されたということで、その狙い、中小企業からも懸念する声が出ているのかということや、どのように支援をしていきたいのかなどお聞かせいただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
それは夕方の本部会議において整理して発表していきたいと思います。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 
コロナウイルスの情報公開についてですけれども、厚生労働省は陽性が確定した段階で発表します。それで県が発表するという形になると思うのですけれども、それ以外は特に検査の状況などは明らかにしないということが基本姿勢だと思うのですが、検査した上で陰性だったという場合には積極的に発表するか、あるいは報道に対して情報を提供するかということについて何か考えているのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
陰性だと問題がないのでそれは考えていないです。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 
特に風評被害に繋がるというような話ではないと思いますし、感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)の第16条では厚生労働省と都道府県は、積極的な情報の公表に努めなければならないという条文もありますので、プライバシーの観点でも問題がないように配慮すれば、それは公表できるのでは。

長野県知事 阿部守一
 
先ほどもお答えしていますけれども、県としては発生が確認されれば、速やかに情報提供していきたいと思っています。そういう意味で県から発表させていただく情報に、メディアの皆さまにも情報提供にご協力いただきたいと思いますし、正確な情報をしっかり踏まえた対応を県民の皆さまにお願いをしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立花敏也 氏
 
陰性でもそれは正確な情報ではないのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
陰性であるということは、人に新型コロナウイルスをうつすという可能性は100パーセントないわけですから、それはウイルス対策においての必要性は低いのでないかと思っています。

信濃毎日新聞 立花敏也 氏
 
ただ根拠があって言っているのかは分からないのですけれども、現にツイッターなどでは飯山市で患者が出たという断定した言い方で情報が出ています。

長野県知事 阿部守一
 
メディアの皆さまにお願いしたいのは、県からの正確な情報を伝えていただきたいということです。県が公表していないのに発生しているという事態はあり得ませんので、そこは先ほど申し上げた通りです。

信濃毎日新聞 立花敏也 氏
 
県として誤った情報を打ち消す必要はないですか。

長野県知事 阿部守一
 
出ていませんと明確に申し上げています。出ていないと言っていますので、ご質問の趣旨がよく分からないのですけれども、発生が確認されたら速やかに出しますと、発生は確認されていません。そういう人がいるのではないかということは根拠がないのではないかと、新型コロナウイルスに感染した人がいるという情報を私は見たことないのですけれども、出ているとすれば、それは誤った情報だということを申し上げているわけです。

信濃毎日新聞 立花敏也 氏
 
1点ですけれども、正しく恐れるという観点で考えますと、日本で感染が確認された人が亡くなったということは、中国とは違って無いわけです。国立感染症研究所で検査をしても陰性だった方が大半だったということで、疑いがあっても必ずしも感染しているわけではないですし、感染したからといって死ぬわけでもないです。そういう意味で正しく恐れるという観点から考えますと、検査したけれど陰性だったということをアナウンスしていくことも情報のバランスとして良いのではないかという考え方もあると思います。

長野県知事 阿部守一
 
ご意見としては承っておきます。

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 5 台風第19号災害への対応について 1

信越放送(SBC) 熊﨑陽太 氏
 
また災害関連に戻ってしまうのですが、国の今年度の補正予算案で信濃川、千曲川水系の緊急治水対策プロジェクトが成立したわけですけれども。県内でも千曲川の流域をはじめ、数カ所を個別にこのような事業をやっていくということで、予算でかなり具体的な数字が出てきたかと思うのですけれども、改めましてスピード感といいますか、国の対応への受け止めと今後の事業への期待感といいますか、そういったことについて知事のご所見をお願いします。

長野県知事 阿部守一
 
今回の台風第19号災害への対応につきまして、国土交通省の皆さま、発災初期から積極的に現場の応援に入っていただき、また今回の緊急治水対策プロジェクトについても、非常に迅速に、県と一緒になって取りまとめをしていただきましたことを大変ありがたく思っています。特に今回の緊急治水対策プロジェクトの中で、長年の懸案であり、また、地域の皆さまの長年の願いでもあった、立ヶ花あるいは戸狩の千曲川狭窄部の掘削を国としても今回の取り組みの中に位置付けていただいたということは、大変重要な事だと思っています。概ね5年間で同じような災害が起きないようにしていくという方向を共有して、流域の市町村の皆さまとも一緒に取り組んでいくわけですので、県としても、予算案をまた発表しますけれども、防災・減災対策の予算については、これまで以上に充実していきたいと思いますので、緊急治水対策プロジェクトと相まって、県土の安全安心を向上できるように取り組んでいきたいと思っています。

 

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 6 気候非常事態宣言について

中日新聞 我那覇圭 氏
 気候非常事態宣言について、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロということを知事は宣言されていますけれども、足元では市町村で、タイムラグがあるから仕方ないと思うのですが、例えば環境に関する計画で、2050年にゼロになっていない自治体もあるかと思うのですけれども、どのように足並みをそろえていくかということと、それに関連するのですけれども、2050年に向けてどういう課題があるのか、今のお考えをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 
1点目については今回、予算案を検討中ですけれども、その中でもゼロカーボンに向けた取り組みをスタートさせていきたいと思っていますが、それは県だけでは達成できませんので、市町村をはじめ、多くの関係者をどう巻き込むかということに力点を入れて取り組んでいきたいと思っています。これまではG20(持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合)の時に「長野宣言(持続可能な社会づくりのための協働に関する⻑野宣⾔)」を出して、「長野宣言」への賛同も県内市町村に呼び掛けてきましたけれども、今回の「気候非常事態宣言」であったり、「ゼロカーボン」への協力あるいは取り組み、こうしたものも今後、市町村の皆さまにはしっかりとした形で呼び掛けて、共に取り組んでいけるようにしていきたいと思っています。
 それから2050年に向けての課題ということですけれども、たくさんあります。分野別に挙げればきりがないと思いますけれども、一番は今のライフスタイルが相当変わらないと実質ゼロはなかなか達成しづらいだろうと思いますし、それと同時にいろいろな技術開発とかテクノロジーの進化がありますので、そうしたものをどう積極的に取り入れていくのかということが重要だと思います。こうしたことを十分念頭に置きながら、これからの具体的な取り組みを考えていきたいと思っています。

 

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 7 台風第19号災害への対応について 2

時事通信社 真勢春海 氏
 先ほどの台風第19号の治水対策の関係で、県としても防災・減災対策の予算を充実していきたいというお話でした。先日の会議の中で浸水想定と河川の浚渫(しゅんせつ)の話をされていたと思うのですけれども、今、県として防災減災対策で考えられている主要な取り組みをお伺いしたいのと、あと浸水想定に関しては建設部から11河川分の要求があったと思うのですけれど、規模感はどのくらいと考えているのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 その話も予算案の発表の時にまとめて整理してお出ししていきたいと思います。お話のあった浚渫については、かねてから県単独の浚渫事業には桁を変えて取り組むということを申し上げてきていますし、今の浸水想定区域図についても、水害対策を地元の市町村が検討されていく上ではまず区域図がないとなかなかハザードマップも作れないということで、地域の皆さまから強く要請をいただいています。相当限られた厳しい予算ではありますけれども、しっかりした予算付けをして進めていけるようにしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 
千曲川の関係なのですが、今日のプロジェクトにも盛られましたけれども、遊水地というものが出てきています。遊水地は雨が降ったときに水を貯留する施設になるわけですけれども、長野県には平たい所はそうそうないという中で、川の近くに家が建ち並んでる所が善光寺平にもあるわけなのですが。遊水地を具体的に設定するとなると、もちろん地権者の方たちにもいろいろなお考えがあるでしょうし、基本的には市町村が間に入る形で地権者と話をしていくという、厳しい話し合いになるのではないかと予想されますが、県として遊水地の設定について支援をするとか関わっていくということがあるのかどうなのかお聞かせください。

長野県知事 阿部守一 
 今回の対策は、河川における対策、流域における対策、まちづくり・ソフト対策という形になっています。遊水地の整備等は河川における対策という形になりますので、河川管理者としての国あるいは県がしっかり責任を持って進めていかなければいけないと思っています。また水ができるだけ河川に流れ込んでこないようにするための流域対策であったり、あるいはソフト対策であったり、こうしたことについては市町村にも十分協力をいただいたり、あるいは主体的にお取り組みいただきながら進めていくということが重要だと思っています。緊急治水対策会議においても、それぞれの市町村からはかなり雨水貯留の取り組みについての考えを示されていましたので、そうした市町村における取り組みと河川管理者としての国や県が取り組んでいく、遊水地の整備等を全体として、治水安全度の向上を図っていきたいと思っています。
 ありがとうございました。

 

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