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更新日:2020年5月18日

知事会見(令和2年(2020年)3月31日(火曜日)16時03分~17時17分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について  

取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 それでは本日の新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果等についてお話を申し上げたいと思います。本日は「新型コロナウイルス感染症対策・長野県の基本的対処方針」について決定しました。国の基本的対処方針を踏まえて長野県としての考え方を取りまとめたところです。今回の対処方針の中で一番重要なポイントが、こちらに図示していますけれども、対処方針の4ページの図です。「新型コロナウイルス感染症対策の目的 概念図」ということで書いていますけれども、長野県としては県民の皆さまの命を守り抜くということが最も重要な使命だと考えています。そういう中で4ページに大きく4点書いていますが、その中でも「①」と「②」、ここが一番コアとなる重要な部分になります。それがこの図ですけれども、先ほどの本部会議でも申し上げましたけれども、最も懸念されるのが今の医療体制を上回る患者が発生してしまうという事態は、何としてでも避けなければいけないと思っています。そのためにやらなければいけないことは、一つはピークを遅らせて、ピーク時の患者数を小さくしていくということです。諸外国で現在見られているような急激な患者数の増大を招くということになりますと、こちらが模式図ではありますが現在の医療提供体制、今後の医療提供体制ということで、医療提供体制を超えてしまうと患者に対する十分なケアを行うことが困難な状況になりますので、そういう意味でまず一つは患者数の発生をできるだけ遅らせていく。そしてなおかつピーク時の患者の数を少なくしていくということで、何も対策を講じなければ仮にこういう山になるとすれば、こういう形のなだらかな山に患者の発生数を抑えていくということが一つです。このためにはこれまでも何度もお願いをしています通り、県民の皆さまの行動が何よりも重要ということですし、基本的な感染症対策の徹底ということで、手洗いの励行とか、せきエチケットとか、発熱等風邪症状がある方は外出を控えてもらいたいとか、そういうことをぜひメディアの皆さまにもご協力いただいて、一人でも多くの皆さまにしっかりお伝えして、適切な行動をとっていただくということが最も重要だと思っています。それと同時に、これが従前の医療提供体制の能力だとすれば、これをより強化していかなければいけないということです。先に県からお示ししていますように、例えば帰国者・接触者外来についても、11病院を28病院まで拡充してきていますし、また、感染症指定医療機関に46床の感染症病床があるわけですけれども、医療機関との調整によって220床を超える病床数まで入院可能な医療機関を増やしてきているというところです。通常であれば、ここのレベルを今、長野県としても一定程度引き上げてきているところです。これについては引き続き医療関係の皆さまと協力しながら、受け入れ体制の強化充実を図っていきたいと思っています。県民の皆さまには、長野県が取ろうとしている対策の方向性、目的、こうしたものについて、ぜひ共有をいただければありがたいと思っています。
 それからもう1点、私からまさにこちらのピークを遅らせる行動変容については、これまでもいろいろなお願いをしてきていますけれども、今日も2点ほどお願いしたいと思います。まずこの2点ですが、今回、基本的対処方針を作成するに当たり、県の専門家懇談会の皆さまからいろいろなご意見を伺っています。そうした中から県民の皆さまにお伝えしておくべきものということで、2点お願いを申し上げたいと思っています。一つはマスクの着用についてです。マスクの着用については、県民の皆さま、あるいは長野県で行動される皆さまには、例えば電車やバス、スーパー、デイサービス、こうした多くの人が集まるような場所、しかも屋内ですが、こうした人が集まる場所、人混みに行かれる際にはぜひマスクの着用をお願いしたいと思っています。現在なかなかマスクが手に入りづらい状況であることは重々承知していますが、例えば布製のマスクであったり、あるいは最近マスクの手作りキットみたいなものも販売されていますが、人への感染を防ぐといった観点で人混みに行く際にはマスクを着用していただくようにお願い申し上げたいと思います。それから2点目になりますが、今長野県としては、感染が拡大している地域との不要不急の往来については控えていただきたいということでお願いをしているところです。これに関連して、今、年度末、あるいはあしたから新年度に入るわけですけれども、若い方々が帰省等で帰ってこられるケースが非常に増えている状況です。こうした方が県外から戻ってくる、あるいは県外からいらっしゃる皆さまにはご高齢の方がいるような実家に戻るということもあると思いますけれども、できる限りそうした状況は控えていただくことが望ましいと思っています。いろいろお願いがあるわけですけれども、基本的な感染症対策の徹底ということについては繰り返しお願いしますし、また「三つの密」が重なる空間は避けていただきたいということについても繰り返しお願いしますが、今日は今の2点について、ぜひ県民の皆さまにお願いしたいと思っています。私からは以上です。

 

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

日本放送協会(NHK) 西澤文香 氏
 今、知事がおっしゃった二つのお願いについて確認なのですけれども、マスクの着用というのはこれまでは症状がある方はマスクをということでしたが、これに関してはそうでなくても人混みの多いところにはマスクをしていってほしいということなのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
発熱等の症状がある方は、まずは外出を控えてもらいたいというのが基本ですが、県としてはマスクの着用については、人に感染させてしまうということを防ぐという観点から、県民の皆さまにお願いしたいと思っています。特に感染しても、非常に軽度、あまり自分自身が自覚されない方もいらっしゃるという状況ですので、そういう意味でぜひ、多くの人が集まる場所に行かれる際、先ほど申し上げたような、電車やバスの中であったり、あるいはスーパーも多くの皆さまが集まる時間帯もありますし、そうした場所に行かれる際にはマスクの着用をお願いしたいというのが私どもの考えです。

日本放送協会(NHK) 西澤文香 氏
 これはせきなどの自覚症状のがなくても、積極的にしてほしいということですか。

長野県知事 阿部守一
 ぜひ積極的にマスクの着用を心掛けていただければありがたいと思っています。

日本放送協会(NHK) 西澤文香 氏
 もう1点ですけれども、若い人たちが、高齢の方がいらっしゃるような実家に帰ることを極力控えてほしいということですが、これは首都圏など、感染拡大地域などにいるような方の帰省というか、今、コロナ疎開とかも言われていますけれども、こういうことを避けてほしいという意図でしょうか。

長野県知事 阿部守一
 感染が拡大している地域等への不要不急の往来は、できるだけ控えていただきたいとお願いしています。その概念の中に入っているわけですけれども、どうしても年度末、年度初めというのは若い方々、特に学生の方たちは多く移動される時期になっていますので、マスクの着用と同じ観点であるのですけども、身近な人に感染を拡大させないという観点から、そうした若い方たちが往来する、特にご高齢の方がいらっしゃるような実家に戻られるということについては、ぜひよく考えていただきたい、できるだけ控えていただきたいと思っています。

時事通信 真勢春海 氏
 発生段階の区分というお話は、先ほどの対策本部会議でありましたけれども、この地域ごとというか、保健所管轄単位で段階を示すことの意義と、あと今、レベル1から4までありますが、県内はどういうレベルにあると判断できるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 この概念図で、言い忘れたことを思い出しましたけれども、この目的を達成する上で、暫定版という形で発生段階の区分について、レベル1から4という考え方を共有したところです。これについてはいくつか特色がありまして、一つは行動計画の中では「県内感染期」という、今回お示ししている区分よりもう少し区分が荒っぽい形になっていますけれども、長野県としては現在の感染の拡大状況を踏まえると、もう少しきめ細かな区分を念頭に置きながら対策を講じていく、あるいは県民の皆さまに働き掛けをしていくということが必要だと考えて、今回「発生早期」のレベル1から、長野県内において「緊急事態宣言が発出された状態」のレベル4までの4区分を作っていこうということで考えているわけです。今回の特徴、長野県独自だと思いますけれども、保健所管轄単位でこうしたレベルを想定し、対応していこうということです。おそらく都道府県によってだいぶ状況が違うと思いますけれども、東京等は日々県境をまたいで大変多くの方たちが移動しているわけですので、なかなか保健所単位で考えるという状況になりにくいのではないかと思いますが、長野県の場合は、一定程度、生活圏の中で日常生活を営まれている場合が多いわけですので、まず一つは長野県としては、保健所管轄単位、広域圏単位で状況を考えていきたいと思っています。そのことによって、よりきめ細やかな対策が可能となると思いますし、またそれぞれの地域に応じた状況の認識を県民の皆さまとも行えると思っています。
 今どのレベル感かということですけれども、まだ暫定版ということでお示ししていますし、暫定版としているのは、政府により明確な基準を示してほしいということを知事会等を通じてお願いしているので暫定版としますけれども、現在のレベル感としては基本的にレベル1だと思っています。ただ、松本市において、調査中ですけれども感染経路が特定されていない患者がいらっしゃるという状況ですので、そういう意味では、レベル2とまでは言い切れないけれども、レベル1の中で少し注意をしなければいけない状況ではないかと思っています。この現状のレベルに合わせた分析については、今週また専門家懇談会を開催したいと思っていますので、その中でご議論いただきたいと思っています。今回専門家の皆さまと個別にお話をしている限りでは、基本的にはレベル1の範疇(はんちゅう)にどの圏域も収まってはいるけれども、1点、松本保健所管内についてはレベル1の基準に照らすと、感染経路が特定されていない調査中の方がいるということで、少し要注意の部分があるかという認識です。

時事通信 真勢春海 氏
 ピーク時の医療体制の維持という観点で、「軽症者の自宅宿泊施設等での療養」という点も入っているのですが、宿泊施設の活用というのは今、検討に着手したという段階でしょうか。あと自宅療養に関して、「市町村に食品の配達や心のケアなどの支援を進めるよう要請する」という項目が入っているのですが、要請は今後行う話でしょうか。それとも、この前の市町村との懇談会で行われている内容でしょうか。

長野県知事 阿部守一
 資料のどの部分ですか。

時事通信 真勢春海 氏
 方針の9ページと12ページです。

長野県知事 阿部守一
 先ほども本部会議の時に、私から各地方部に対して、市町村と十分連携するようにということで指示していますけれども、今後先ほど申し上げたように、医療提供体制についても順次対応を強化していきたいと思っていますが、今の時点でまだ自宅療養者が生ずるという状況にはなっていません。今後自宅療養者が生じる場合、あるいは、県としては一定の宿泊施設等にお入りいただくということもにらみながら対策を考えていきますけれども、そうした状況に至って、自宅療養者が生じる場合については、市町村で対応していただきたいと思っていますので、こうした問題意識はできるだけ早く市町村と共有をしながら、対策を講じていただくようにしていきたいと思っています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 
レベルの関係で確認できればと思います。先ほど知事がおっしゃったレベル感の認識の中で、県内がレベル1、松本は2に近い1ということだったのですが、これに従うと、「感染経路が特定できない者が発生」とあるのですが、松本はこれに当たるのでないかということを確認したいことと、仮に県内が1の範囲に収まっているとすると、これに合わせた対策というのは基本的対処方針の中のどこに書いてあるのか教えていただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 
まず状況認識の確定については、専門家懇談会を開いた上で共有していきたいと思っていますが、個別に意見の聞き取りをした範囲では、基本的にはレベル1の範囲だろうという状況認識です。感染経路が特定されていない方がいらっしゃるのではないかというご指摘ですけれども、二つの観点があろうかと思います。一つは先ほど申し上げたように調査中という状況であること。それからもう1点はその後、松本保健所管内では患者が発生していないという状況ですので、これも先ほどご説明しなければいけなかったのですけども、レベル1、レベル2、レベル3、レベル4という区分にしているのは、例えばレベル2に上がってもまたレベル1に戻るとか、そういうことも想定しています。われわれは2週間程度以前の状況を見ているわけですけれども、患者の発生が確定してから、さらに2週間程度その地域で患者が発生しないという状況になれば、仮にレベル2に上がってもまたレベル1に戻すということもあるという前提です。そうしますと松本保健所管内の今の状況というのは、他の患者が今生じてきていないということですので、松本保健所管内で感染経路が特定されない方が出ているという状況ではありませんので、このままそういう方が出てこなければ、調査中であっても、またレベル1に戻っていくという形になると思います。そういう意味で専門家の皆さまの多くの認識は、今の状況であればほぼレベル1という認識ではないかと。ただ、先ほど申し上げたように、少し他の地域と比べて、注意する必要があるのではないかというのが認識です。

中日新聞 我那覇圭 氏
 
仮に県内がレベル1だとすると、もともとあった行動計画や基本的対処方針の中のどこに対策が書いてあるのか教えていただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 
発生段階区分の暫定版を作った意味というのは、県が対策を講じる上でも県民の皆さまが対応していただく上でも、一定のレベル感を共有しないといけないだろうということで作成しています。そういう意味では、これから県が対応を考えていく上でこうしたレベル感も念頭に置きながら対策を講じていくという形になりますけれども、今の時点で例えばレベル1とレベル2において明確に対応の仕方が変わるかというと、必ずしもそういう状況ではないということです。県としては、レベル1、2、3、4というものを念頭に置きながら、その時点その時点で必要な対策をしっかり講じていきたいと思っていますし、国の専門家会議では、非常に大枠で三つのレベル感が示されていますけれども、より具体的なものを示してもらいたいということを、昨日の全国知事会の社会保障常任委員会でも厚生労働省、内閣府が出席しているところで、私からも直接お願いしていますので、ぜひそうしたものをしっかり出していただき、対応できるようにしてもらいたいと思っています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 
先ほど徳本技監が、行動計画の中で言えば、「県内発生早期」か「県内感染期」ぐらいのところだとおっしゃっていたのですけれども、今回出してもらった発生段階区分というものはあるけれども、基本的な行動としては、もともとの行動計画にある「感染期」あたりの対策というのを進めていくということですか。

長野県知事 阿部守一
 
いずれの場合も基本的な感染症対策については、引き続き徹底をお願いしたいと思っていますけれども、例えば仮に「域内感染発生期」だったり、「域内まん延期」ということになれば、これは当該地域内において感染が起こっているという状況になります。警戒レベルというものについては、県民の皆さまもしっかり認識していただいて、より行動については考えていただくということが必要になってまいりますので、そういう意味でこうしたレベル感を設定していますし、また県としても、こうした状況に応じて要請をしたり、対策を講じたりしていきたいと思っています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 先ほどの質問の中ではコロナ疎開という言葉を挙げて、おそらく意味としては首都圏で今感染が急拡大しているので、例えばそれを避けるために長野県の実家に戻ってくるということを挙げた上で、避けてほしいのかという質問だったのですが、できるだけ控えてとお答えはそうだったのですが、そういうケースを控えてほしいというふうな意味でおっしゃっているのか確認させてください。

長野県知事 阿部守一
 そういうケースというのはどういうことでしょうか。

中日新聞 我那覇圭 氏
 感染が拡大しているので緊急避難的に帰省するなり、あるいは住む場所を見つけて来るという方になるべく控えてという意味でおっしゃったのか、そこを確認できればと思います。

長野県知事 阿部守一
 
私が申し上げているのは専門家の皆さまのご意見を受け止めた上でお話をしていますけれども、今、若い人たちが非常に活発に往来する時期になっています。そういう中で帰省をしてくる人たちも多いという中で、例えばおじいちゃん、おばあちゃんなど、ご高齢の方と接する機会については、できるだけ慎重に考えてもらいたいというご意見も出ていますので、私からは、感染拡大地域との不要不急の往来については控えていただきたいというお話をしていますが、その中でもこうしたケースについて専門家からも懸念が示されているので、ぜひご注意いただきたいと申し上げたところです。

中日新聞 我那覇圭 氏
 確認ですが、要するに緊急避難で、例えば自分の身を守るために、感染しているかどうかは分かりませんけれども、拡大している地域からこっちに、一時的にかもしれませんが、引っ越してくることについて、それは控えてくれというふうな意味合いでおっしゃっているのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今、移動の自由を制限しているというわけではありません。ただ先ほど申し上げたように、マスクの着用も他者に感染させていくということをできるだけ防ぐ取り組みにご協力いただきたいということです。もちろんそれぞれのご家庭によっていろいろなご事情があると思いますので、絶対こうあらねばいけないということを申し上げるわけではありませんが、そうした点についてはぜひご留意いただいて考えていただきたいということです。

毎日新聞 島袋太輔 氏
 発生段階の区分の広域圏単位、いわゆる保健所管轄単位の件でお聞きします。先ほど知事も県独自のとおっしゃっていましたけれども、これの背景には、長野県の面積が広いこと、そういったものがあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 おっしゃる通りです。先ほど申し上げましたけれど、例えば首都圏のようなところは、県境があっても、都道府県境を日々多くの皆さまが日常的に往来している地域がたくさんありますが、その反面、長野県においては、同じ県内とはいえ、例えば東信の人が毎日のように南信に行くかというと、必ずしもそういう状況ではないということです。そういう意味で、県が対策を講じたりしていく上では、広域圏ごとに状況認識をしていくことが適切ではないかということを、専門家懇談会の皆さまにもお諮りをした上で、考え方を整理しているものです。

毎日新聞 島袋太輔 氏
 関連してもう1点なのですけれども。ということは、細かい部分ですけれども、長野市保健所と長野保健所というのは一緒にして考えるという、そういう理解でよろしかったでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 県は広域圏単位で考えていますので、長野広域の場合は、長野市が保健所設置市になりますけれども、そこだけ抜くという形は少し変な形になりますので、そういう整理ではなくて、長野広域という形で考えていきたいと思います。

長野放送(NBS) 中村明子 氏
 今日の対策のことではないのですけれども、私どもも県民の方に危機感を持ってもらえるように報道したいと思っているのですが、より自分事として感じてもらうために、もう少し具体的な感染者の内容をお伝えする必要があるのではないかと感じています。視聴者の方からも、地域ですとか、もう少し情報が欲しいという声もありますし、例えば患者の属性が学生ということが分かれば、親御さんはご自身のお子さんに具体的に注意することもできますし、会社員の方が出張で感染したと分かれば、経営者の方も何かしら考える、自分事として考えるきっかけになると思うのですけれども。そういった観点で情報の公開の仕方について、今後の方針を変える可能性というか、考えはありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今のお話は大変重要だと私も思います。先日も私からお話ししたと思いますけれども、基本的人権なり、個人情報を守るということと、感染拡大を防止するということ、両方をわれわれは念頭に置いて取り組まなければいけないわけですが、ただ状況が日々刻々と変わる中で、われわれも決して画一的な対応をしようと思っているわけではありません。属性もどういう出し方をするのが適切かということがありますが、例えば一つの属性を出すことによって、逆に「誰だ」、「どこの学生だ」などというような形の、正確に、素直に理解していただく場合だけとは必ずしも限らないわけですので、個人のプライバシーであったり、そこから逆にあらぬ、根拠のない噂が出てしまうということを考えながら慎重に対応させてきていただいているところです。ただ、われわれも決して硬直的に考えるつもりはありませんので、池上広報県民課長もいますけれども、私としてはメディアの皆さまとしっかり意見交換をしたいと思います。多分メディアの皆さまも、読者の方や視聴者の方からいろいろなご意見を聞かれていると思います。また非常にセンシティブな情報と、安心、安全を、安心の部分はできれば本当は県を信頼してもらいたいと思っていますけれども、どう両立させるかということは非常に難しい問題だと思っています。

広報県民課長 池上安雄
 広報県民課長の立場で発言をします。今知事からも発言がありましたけれども、記者の皆さまと、知事が申し上げたようなことについて、ディスカッションでもないですけれど、お互いにこう思っているということを話し合う場を持ちたいと考えています。おそらく記者の皆さまも、4月になると人が代わるということもあろうかと思いますので、どのタイミングかというのは今ははっきり申し上げられませんが、ある程度皆さまの顔触れも整ったタイミングでそのようなことを考えていますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 私の率直な思いを申し上げれば、たびたび申し上げているように、今回の新型コロナ対策というのは、通常の行政の取り組みとは全く違う取り組みだと思っています。それは行政が動くだけでは全く解決できないからです。県民の皆さまお一人お一人が適切な行動を取っていただくということが、感染拡大防止には一番重要なことであり、そういう意味で、私としては、メディアの皆さまのご理解とご協力なしに感染症対策はできないと思っています。私も会見、あるいはブリーフィングの状況を聞かせていただいていますけれども、どういう情報を出すか、出さないかということに結構長時間を要しているということがあって、このことについては、お互いにとってあまりよろしくないと思います。ぜひ率直な意見交換をさせていただく中で、出す、出さないのところに焦点が当たるというのは、私としては少し残念な状況で申し訳ないと正直思っていますので、県としては必要な情報はしっかり出していく、皆さまの立場からはもっとこうではないかというご意見もいろいろあると思いますので、しっかり意見交換、意思疎通をして、毎回毎回同じような話をするのではなくて、ぜひ一緒になって進んでいけるようにしていきたいと思いますので、ご協力いただければと思います。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 先ほどの質問に少し関連するのですが、きのうの囲み取材でも話題になりましたけれども、取材後に情報が錯綜(さくそう)してしまったので、再度質問させてください。今回の対処方針でも5ページに「情報提供・共有」などにより「感染拡大の速度を抑制する」と盛り込まれています。それに関連してなのですが、新型コロナの感染者が確認された飯田保健所管内で、感染者の属性とか、行動歴などに関してインターネットなどで流言と申すものが飛び交っています。この状況について、再度ですけれども、どうお感じになっていらっしゃいますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まず、そうした情報が飛び交うようなことは、私としてはできるだけ控えていただきたいと思っています。いろいろな風評被害を招くという恐れもありますし、何よりも患者の方、あるいは濃厚接触者の方にも個人の生活、プライバシーというものがあるわけですので、できるだけそうしたことに対する配慮というものは、お願いをしないといけないと思っています。中身の話については先ほど申し上げたように意見交換したいと思っていますので、あまり立ち入った話をするとまたここで同じ話になってしまうので控えたいと思いますけれども、例えば検査に多額の費用がかかるとか、私もフェイスブックとかツイッターとかを見ていると、そうした情報が出ているケースもあります。私が懸念しているのは、それに対するコメントにも出ていましたけれども、そんなにお金がかかるなら受診したくない、検査したくないという声も出ています。県としては、適正な受診はしっかりしていただかなければ、感染拡大を防ぐという意味では大きな問題ではないかと思いますので、そうしたことについては、しっかり否定をしていかなければいけない、正確な情報を出していかなければいけないと思っています。先ほど申し上げたように、今回の新型コロナウイルス対策というのは、こうした情報との戦いでもあると思っていますので、そういう意味で通常あまりそういうことはない部分でありますけども、ぜひメディアの皆さまとは率直に意思疎通をして、お互い納得できる、県民の皆さまにとって最善の対応をぜひ模索していきたいと思います。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 今、検査費用のことをおっしゃいましたが、きのうの囲み取材の中では誤った情報が非常に危険だとして、県が情報を徹底していくような取り組みが必要だという発言がありましたが、念頭にあるのは今言ったようなケースのことでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私が昨日申し上げたのは、そうした情報については誤った行動を導きかねないと思っています。そういう意味ではそうしたものについては、県の方からも正確な情報をお出ししていくということが必要だと思っています。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 話題変わりまして、政府は新型コロナ感染のリスク分散を図るために、安倍首相とか麻生副総理が同一の会議に出ないというような、そういったことを決めたそうです。県でも知事とか副知事が同様の、先ほどもそうですけれども、会議で出席していますが、政府と同じような対応を取る可能性がありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、日々刻々状況が変わるので、常にその状況を見ながら対応していきたいと思っています。先ほどのようにレベル感を地域ごとに設定していこうということも、そうしたものに応じてわれわれ自身の行動も変えていかなければいけないという問題意識ですので、政府の具体的な取り組み内容を現時点で承知はしていませんけれども、そうしたものも参考にしながら、対策をしっかり行っていきたいと思います。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 県の基本的対処方針について伺いたいのですけれども、もともとの新型インフルエンザ対策特別措置法の中で、例えば県知事だったりが、まず緊急事態が出ていない状態でも、公私の団体とか個人に協力を求めることができるという条文があったかと思います。それから緊急事態になりますと、強制的に物資を収容したりとか、買わせてくれということができて、あと臨時の医療機関をつくるための土地の収用とかもできるのですけれども、そういったことについては特に触れていないように思えるのですけれども、例えば緊急事態宣言があったときのことはまた別途定めるということで、ここからはとりあえず除いてあるということなのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 緊急事態宣言については今回の基本的対処方針の15ページ、最後のところに、「本県の各地域が区域に含まれる緊急事態宣言が発せられた場合、県対策本部長は、「状況を踏まえて、県専門家懇談会及び有識者懇談会の意見を聴きながら、緊急事態措置の実施について総合的に判断するものとする」と記載しています。常にいろいろなことを念頭に置きながら対策を講じていかなければいけないわけですので、新型インフルエンザ等対策特別措置法の適用の在り方等についてもいろいろ考えているところですけれども、今まだ政府が緊急事態宣言を出していないので、どのような状況で政府が出すかということも必ずしも明確になっていない状況ですので、現時点ではそうした記載にとどめています。今後より具体的な対応の考え方、政府の考え方が見えてくれば、県としてもそれを踏まえてしっかり考えていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 現状では、新型インフルエンザ等対策行動計画というのが、県の計画としてもあります。同じ法律に基づくものだとは思うのですけれど、これはこれで生きていると考えていいのですか。

長野県知事 阿部守一
 生きていまして、今度の対処方針の2ページ、「新型コロナウイルス感染症は新型インフルエンザとはウイルスも病態も異なる感染症であることから、既存の県行動計画等を参考にしつつ、柔軟に対策を選択していく必要があるが」ということで、県の行動計画はいろいろな感染症を念頭に置いて事前に定めている計画です。従って例えばワクチン接種みたいなことも書かれているわけですけれども、今回の新型コロナはまだワクチンがないという状況ですので、そういったものは適用できません。従って県の行動計画は行動計画として存在していますけれども、それをそのまま当てはめるのではなくて参考にしながら柔軟に対策を講じていくということにしています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 
例えばワクチンなんて分かりやすい話ですけれど、単純過ぎるかもしれませんが、できないものを除けば、それが現時点での行動計画ということになるのでないかと考えて、県民がそういう形で先々も見通せるように、何かまとめられてもいいのでないかと率直に最初拝見したときは思ったのですけれども、要するに基本的対処方針のことで、とりあえず今進めていることしか書かれていないと正直感じたところもあるのです。もし緊急事態になったときにどうするかというのは、行動計画でできることは書いてあると思うので、そういうところがまとまるのかと思ったのですけれども、入れ込まなかったのはどうしてですか。

長野県知事 阿部守一
 
入れ込まないとか入れ込むとかではなくて、基本的対処方針と行動計画は両立するというか、変わってしまうものではなくて、先ほど申し上げたように、行動計画は行動計画として参考にしながら対策を進めていこうというものです。今までのことしか書いてないということでは全くないと思っていまして、これからの事態も想定しながら対処方針については記載しているところです。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 
とにかく行動計画よりも時期を区切ったものを詳しく書いてあるということですか、対処方針の方が。

長野県知事 阿部守一
 
そういう意味では対処方針は方針ですので、こういうこと、ああいうことをやっていくと。行動計画の方はご指摘があったように、ご覧いただいているように、「県内発生早期」とかフェーズに応じて書いているわけですので、当然そうしたものも念頭に置きながら対策を講じていくという考えです。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 
先ほどの本部会議のところでも話題になりましたPCR検査のことなのですけれども、民間の検査機関に頼むというのは、もう進んで始まっていると考えていいのでしょうか。

保健・疾病対策課 課長補佐兼感染症対策係長 唐木英司
 
始まりました。数件あります。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 
いつから何件やっているかというのは。

保健・疾病対策課 課長補佐兼感染症対策係長 唐木英司
 
ブリーフィングの時にお願いします。

長野朝日放送(abn) 川見能人 氏
 
帰省の関係で1点確認ですが、念頭に置いていらっしゃるのはあくまで感染拡大をしている地域ということであって、そこも明示されてはいらっしゃいませんけれども、それ以外の往来ということに関しては対象外という理解でよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 
先ほど申し上げたように、感染が拡大している地域との往来についてはできるだけ控えていただきたいというお話をしている中で、特に専門家の方からもそうしたご懸念の声がありましたので、あえてそこについてはお話をしました。

長野朝日放送(abn) 川見能人 氏
 
先ほどから出ているお話に関してお聞きしますが、昨今情報の提供について、感染の拡大を防止するためということが目的にあるということをよくおっしゃられます。ただ行政の情報というのは本来、すべて公開が大原則であって、そこの中においてこれはしゃべれないということもあるということが原則かと思います。一方、感染の拡大を防止するためという目的をそこにオンされているということについて言うと、そこに何らかの法的根拠があろうかと思います。それは何でいらっしゃるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
今回皆さまがお求めになられる情報のほとんどは原則個人情報です。個人情報ですから、通常業務をしているときにも、誰がどういう職業でどこに行っているというようなことは、基本的には公開していないと思います。

長野朝日放送(abn) 川見能人 氏
 
つまり感染拡大を防止するためという目的があるからということではなく、あくまで個人情報を守るためということでしゃべっていないという理解でよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 
おっしゃる通りです。新型インフルエンザ等対策特別措置法にも基本的人権に配慮するという形の条文もありますし、県としてはもちろん感染が拡大しないようにしていかなければいけない責務を持っていますから、必要な情報をしっかりお出ししていくということが重要だと思いますけれども。行動履歴とか基本はすべて個人情報で、しかも私のような公人の情報ではなくて、全くの私人の方の情報ですから、それだけ慎重に取り扱う必要があると思っています。

長野朝日放送(abn) 川見能人 氏
 
であるとすると、よく感染拡大を防止するために言う、言わないということをおっしゃられますが、そういう言い方はやめられた方がいいように思いますがいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
それはどういうことですか。

長野朝日放送(abn) 川見能人 氏
 
感染拡大を防止するためということで言ったり、言わなかったりという判断をされているということを部長もおっしゃるのですけれども。それは誤解を招くかと思いますが、いかがでしょうか。

広報県民課長 池上安雄
 
知事が今申し上げたように原則個人情報は出さない、出さないのだけれども、感染拡大防止のために必要なものは、当然ご本人とかその関係者の了解を取ってお出しをするということです。出す理由としては感染拡大防止のためということです。出さない理由は感染拡大防止のためではない。出さないのは個人情報だから出さないということです。

長野県知事 阿部守一
 全くその通りで、われわれは感染拡大の防止のために必要な情報は出したいと思います。出さなければならない。だけど片方で個人情報を守らなければいけないわけですので、本来であれば原則出さない情報をどこまで公開していくかという判断になってくると思います。

共同通信 岡田健太郎 氏
 知事の隣にあるピークカットの図についてです。医療提供のキャパシティというものを超えてしまうことを避けるということが大事だとお話がありましたけれども、知事の中で具体的に限界を超えたと考える点というのはどういったところになるのでしょうか。例えば感染症指定医療機関の病床がすべて埋まるとか、そういった何か明確な基準というのはあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
この図も例えば、ここが何人だとか、あるいは何床だとか、そういうものを現時点でお示ししていません。それはいろいろな状況で常に変化しうると思っています。医療提供体制についても、先ほど申し上げたように、入院可能な医療機関も感染症指定医療機関だけだと46床というところを、関係病院のご理解をいただきながら、200床以上は対応可能という状況になっていますけれども、こうしたことも今後もし感染者が増えていくという状況になれば、病院の定員を超えての入院とか、そういう臨時的な措置も含めて考えていかなければいけないと思っていまして、そうするとさらに医療提供のキャパシティは上がってくるという可能性というか、そうしなければいけないと思っていますので、そういう意味で定性的にお示ししていますが、定量的にこうだと示すのはなかなか難しいと思っています。

テレビ信州(TSB) 厚芝智行 氏
 先ほど話があった発生段階の区分についての暫定版のものについてです。先ほどのお話だと基本的にはレベル1で、松本地域がレベル2に差し掛かるか、いつなってもおかしくない状態といったお話があったと思います。

長野県知事 阿部守一
 おかしくないというのは微妙に違います。基本的にはレベル1。ただ松本地域においては、感染経路が特定されていない方について現在調査中ですので、完全にレベル1というところまで言い切るのではなくて、レベル2という可能性も視野に入れながら対応していかなければいけないと思っています。

テレビ信州(TSB) 厚芝智行 氏
 松本地域は、感染経路が特定できない方が発生しているという点ではレベル2と言えるのでないかと思ったのですが、どうですか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたことの繰り返しになって申し訳ないですけれども、二つ要因があって、一つは今申し上げた調査中だということ。それからもう一つは、松本においてはその後、感染経路が不明の方が出てきているという状況ではなくて、感染経路が判然としない方、分からない方が出てきているという状況であると、レベル2ということがほぼ確実になってくると思いますけれども、現時点でそういう状況にはなっていないというわけです。先ほど申し上げたように、レベル1、レベル2というのは不可逆ではなくて、2に行ったら必ず3、4に行くというよりは、むしろレベル2からまたレベル1に戻っていくと、一定期間患者が発生しなければ、レベル1に戻るということも念頭に置いてレベルという分け方をしていますので、今の時点においては、基本的にはレベル1という認識だけれども、少し注意をする必要があるというのが県の認識です。

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 一つだけ情報提供の関係で知事のお考えをどうしても聞きたかったのですけれど。豚コレラ改め豚熱との比較で言うと、私も子細な検討ができていないので、うまく説明ができないかもしれないのですが、例えばある感染者の方が、症状があったのにある不特定多数の人が出入りをする場所に行ったと。そこでは不特定多数の人と直接は接していないけれども、長い時間ある密閉した空間の中にとどまったと、例えば飲食店だったりカラオケ店であったり。そこへ飛沫(ひまつ)感染の元となる飛沫が付着しているというリスクが私はあると思うのです。直接は接していないけれども、何日間かウイルスが残ると言われていて、本当だったら皆さまがそこをきちんとクリーニングする。公衆衛生上そこはもうきれいになっていますと、消毒をしてクリーンな状態になっているんだということを明らかにするのであれば、私たちはとても安心できると思います。それが今回、特に飯田の話の場合にはそれがなくて、場所も明らかになっていないですし、そこがクリーンになったという情報もない。そうすると臆測が飛ぶ。そこへ行って、どこに行ったんだろうか。それはどこだろう、あの店でないかとまたうわさが出る。この話を健康福祉部のレクでもさせていただいて、飛沫というのは残るリスクがあるのではないか。この点について納得がいく回答が、私は聞けていないと自分で思っていまして、この点について知事どうお考えですか。

長野県知事 阿部守一
 よく意見交換すべき課題だということがまず前提ですけれども、私の認識を申し上げると、ゼロリスクもなければ100パーセントのリスクもないと思っています。先ほども、人混みに行かれるときはマスクの着用をお願いしますということでお願いしました。必ずしもそれで100パーセントリスクがなくなるとか、あるいはマスクをして行かないことが100パーセントのリスクだということを申し上げているわけではなくて、できる限りの感染拡大を防ぐという観点でのお願いです。どういう行動をされたかということも、おそらくゼロ、100ということはなくて、ある程度蓋然(がいぜん)性が高いとか、そこから感染が広がる可能性が高いとか低いとか、どうしてもそういう話にならざるを得ないというのはぜひご理解いただきたいと思います。そういう中で、先ほど申し上げたように、個人の行動履歴であったり、あるいは特定の施設の名称であったりというのは、風評被害の元等にもなる可能性がありますので、県としてはできるだけ公表を差し控えていかなければいけない部分だと思っています。ただ感染拡大をしてしまいそうな場合にあっては、公表しなければいけない場合もあるということで、その際は南牧村のケースのように、私としても事業者の皆さまにとっては厳しい決断をしなければいけないと思っています。今回のようなケースではかなり詳細に保健所が調査をしています。濃厚接触者となっていらっしゃらない方々も含めて、いろいろな方を調べていく中で、県としては現在出しているような情報で、必要な情報としてはお出しできているのでないかと思っています。ただ、これが例えば特定の場所でクラスターが発生する兆候がもし出てくるような場合によっては、県としてはできるだけ早く固有の情報を出さなければいけない場合もあるかと思いますけれども、その場合も私としては非常に厳しい判断になると思っています。明らかに100パーセントリスクがあるとか、明らかに安全だとかという中で、われわれも非常に悩みながら検討しているということはぜひご理解いただきたいと思います。

中日新聞 我那覇圭 氏
 先ほどおっしゃっていた、例えば首都圏からいらっしゃる方について改めて確認なのですけれども。通常の帰省はさておいて、あまり同じように比較していいものかどうか分からないのですが、例えば急拡大している状況で、自分の身とか命を守るためにいわゆる自主避難みたいな形で帰省という形で来るのか、あるいは一時的に泊まる場所を確保してくるのかという方もいらっしゃると思います。先ほど知事がおっしゃっていた、要するにここにいらっしゃるお年寄りの感染拡大を防ぐためとか、あるいは移動の自由を制限するものではないという趣旨は重々理解した上でお尋ねするのですが、そういう自分の身を守るために来る方もなるべく控えてほしいというような意味合いでおっしゃったのかどうか、そこだけもう1回確認させてほしいです。一般的な帰省で毎年恒例行事みたいな感じで帰ってくる学生さんもいらっしゃるかと思いますけれども、例えば首都圏で急拡大していて、まさに知事もおっしゃっていますけど、2週間前の状況がもうすでにたくさん出てきている中で、そこから2週間たってもしかしたら悪化しているかもしれない。そういう中で、命を守るために来る人たちに対しても、来るなという意味ではないけれども、控えてほしいという意味合いでおっしゃっているのかどうか、そこだけ確認させていただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 これは非常に難しい問題だと思います。居住移転の自由とか、通行の自由は認められているわけですから、何の権限もなく、移動してはいけないということは申し上げられないと思っています。感染拡大地域との不要不急の往来は、ぜひ控えてもらいたいとお願いしているのは、感染を拡大させてしまうリスクがあるということを前提に置いた上で、それぞれの方が適切な行動を判断してもらいたいということです。そういう意味では、先ほど申し上げた学生が帰省するということについても、絶対いけないということを申し上げているわけではなくて、自分はあまり自覚していない、非常に軽い症状でも感染を拡大させてしまうということも、今回の新型コロナウイルスについてはあるということを、ぜひ念頭に置いていただいた上で、慎重にその移動については考えてもらいたいと思っています。ですから絶対駄目とか、別に大丈夫だということではなくて、こうした状況の中ではリスクがあるので、ぜひ慎重に考えてもらいたい。ですから、どうしても用事があるのに来てはいけないということを申し上げているわけでもありません。ただ、定期的に戻っている中で、今必ずしも戻らなくてもいいと、ご家族で相談してこういう対応をしようというような検討を行っていただくということも必要な状況ではないかと思っています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 先ほど、控えてほしいとおっしゃったような記憶があるのですけど、そういうわけでは必ずしもないということですか。つまり不要不急なものはもちろん控えてほしいということだと思いますが。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、これまでも感染拡大地域との不要不急の往来については、できるだけ控えてもらいたいというお話をしています。そういう中で、今の時期は特に学生を中心に若い人たちが帰省されるということも行われている状況ですので、そうしたことについては、今の状況をしっかり念頭に置いた上でよく考えていただきたい、できるだけ控えていただくということを念頭に対応してもらいたいということです。微妙なニュアンスですけれども、確実に申し上げることは、移動を規制する権限はないし、移動を規制しているわけではない。ただマスクの着用と同じで、今私も含めてそうですけれども、一人一人が、場合によっては自分から他の方に、あるいは家族に感染させてしまうのではないかという思いを持って、慎重な行動を行ってもらいたいということです。

毎日新聞 島袋大輔 氏
 先ほどの対策本部会議の最後の方で飯田保健所の所長から検査体制の拡充をしてほしいというようなご意見が出ました。おそらく趣旨としましては、飯田保健所管内で感染者並びに濃厚接触者が増えている状況の中で、環境保全研究所ですとか、長野市保健所の検査機関が飯田地域からかなり遠いところにあるといった中で検体をチェックする時間がかかってしまうという、現場の苦悩があるのかと私は推察したのですけれども、そこら辺の知事の受け止めをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 全くご指摘の通りだと思います。現在検査機関が限られている中で、飯田保健所としては、検体を長距離運ばなければいけないということで、先ほどのような所長の発言があったものと受け止めています。いろいろな手法を決して否定しているわけではありませんので、飯田保健所ともよく相談をしながら、できるだけ最適な、今私が心配しているのは保健所の職員が疲弊してしまうという状況になりつつあるので、そうしたこともできるだけ軽減しなければいけないと思いますので、しっかり状況を聞いた上で対応していきたいと思います。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 意図を確認しないとメッセージとしてどうなのかと思った部分がありまして、若い方とおっしゃったのは、若い方は重症化するリスクが小さいからということなのですか。

長野県知事 阿部守一
 私が申し上げたのは、専門家懇談会の委員の中から、そうしたことを懸念される声が出ています。先ほど申し上げたように、一般的に感染拡大地域との不要不急の往来はできるだけ控えてもらいたいというお話をしているところですので、そこはベースとしてあるわけですけれども、専門家の方からもそうしたご懸念があるということを受けて、この時期ですので、若い方を中心に移動する機会が多いので、特にお願いをしたところです。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 若い方だからということでなはくて、若い方が移動する機会が多い時期だからということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 この間も申し上げましたけれども、特に若い方は多少具合が悪くても元気で動けてしまうという状況もあります。ここ数日の患者の発生事例、私も報道等で見ていると、本県も含めて比較的若い年代の方が大勢発症されている、患者になっているという状況ですので、特にきょうその点についてお願いをしました。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 例えばぜんそくの持病があって、東京にいるより長野の実家にいたいとか、それは不要不急の里帰りでないと認めていいですか。

長野県知事 阿部守一
 それは全く不要不急だと私は思いません。もちろん個々の方の事情に応じて、自分として最適な行動を取っていただくということを何ら否定するものではありません。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 若い人でもそうだし、特に実家におじいちゃんとかおばあちゃんがいる方は気をつけてくださいということで。

長野県知事 阿部守一
 仮にそういうときでも、例えばご高齢の方と接するときは必ずマスクをしてもらうとか、いろいろな対応もありますので、ぜひ注意はしっかり行ってもらいたいと思います。
 ありがとうございました。

 

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