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更新日:2020年6月23日

知事会見(令和2年(2020年)5月8日(金曜日)16時01分~17時10分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 
本日も新型コロナウイルス対策の関連で、何点かお伝えしていきたいと思います。こちらの画面でお話をしていきたいと思いますけれども、緊急事態宣言が5月7日から31日まで延長されました。それに伴う基本的な対応については先日の会見でお話ししたところですけれども、さらにそれを具体化した点等についてお話をしていきたいと思います。
 まず「県民の皆様へのお願い」ということです。ここに書かれていることについては基本的に5月6日までと同じですけれども、ただこれから新型コロナウイルスとの戦いが長期化していくということを念頭に置いた上で、基本的な感染症対策の徹底については少し具体的なお話を入れています。まず引き続き県民の皆さまには「外出の自粛」をお願いしたいと思っています。特に人との接触機会を減らしていただくということで、この後、県内の感染事例を見て具体的にご注意いただきたいお話をしますけれども、まず外出自粛については引き続き徹底していただきたいと思っています。それから大きな2つ目が「県域をまたいだ移動の自粛」ということで、これも後ほど『「信州の観光はお休み中」キャンペーン』の大型連休中の効果と今後の対応についてお話をしていきたいと思いますけれども、引き続き不要不急の帰省、あるいは観光、こうしたものは県境をまたいで行うということはぜひ控えていただきたいと思っています。それから「基本的な感染症対策の徹底」ということで、「手洗い」についてはこれまでもお願いしてきていますけれども、特に今私もサージカルマスクをしていますけれども、「外出時のマスク着用」についてはぜひ県民の皆さまにお願いしたいと思っています。無症状であっても感染を広げてしまう可能性があるという状況です。ご自分の健康、命を守るという観点と、そして予期せず人に感染させてしまうということを防ぐ上でも、ぜひ外出時のマスク着用についてはお願いしたいと思っています。また「人との間隔はできるだけ2メートル以上空ける」こと、あるいは何度も繰り返し申し上げてきていますけれども、『3つの「密」の回避』、そうした場所に行かない、あるいはそうした場所をつくらない、こうしたことについては引き続き徹底していただきたいと思います。また「日々の健康チェック」ということで、私も毎日体温測定をしていますけれども、ぜひご自分の体調管理をしっかり行っていただきたいと思っています。新型コロナ対策のための取り組みは、これまで県民の皆さまにさまざまなお願いをしてきていますけれども、緊急事態宣言発令中、感染症対策続行中ということですので、引き続きこうした取り組みを県民の皆さまにはお願いしたいと思っています。
 抽象的なお話だけだとなかなか分かりづらいということで、県内での事例等を踏まえて、こうしたことにも気を付けてもらいたいというお話です。まず「友人や親戚との長時間にわたる会食」です。私のところにもメール等で県民の皆さんから、こうしたことがあるけれど大丈夫かというお話があることの一つに、外出自粛だから親戚とか、友人とか、家に集まって会食しているけれど、大人数ではリスクが高いのではないのかということを聞かれます。その通りだと思っています。外出自粛ということでお願いしているのは人との接触機会を減らすということですので、そういう意味では外には行かないけれども家の中で大勢が集まるといったようなことも、この期間中はぜひ控えていただきたいと思っています。それからこれも県内の事例にありましたけれども、長時間、車で一緒に移動する、ドライブするようなことも、友人とか知人同士ならいいのではないかとなりがちだと思いますけれども、こうした場でも感染が拡大したと思われる事例もありますので、ぜひこうした自動車で一緒に移動する、長時間ドライブするといったようなことも、この期間は控えてもらいたいと思っています。それから一番下に書いているのは、職場、事務所。ここも屋内で皆さんにマスクをしていただいていますけれども、職場、事務所は仕事上どうしても出掛けていかなければいけない、あるいは仕事上どうしても滞在しなければいけない場所ですが、そうした場所でも感染しているというケースもありますので、例えば職場も定期的に換気をするとか、ここもあまり換気していないような気はしていますけれども、まめに換気をするとか、人と人との距離をしっかり取ってもらうとか、職場でもマスクを着用してもらうといった基本的な対策についてお願いをしたいと思っています。
 こうした中で長野県としての緊急事態宣言継続中の大きな目的の一つは、県外から人を呼び込まない、これについてはしっかり継続していきたいと思っています。県有施設についても、前回の対応方針の中では基本的な考え方をお示ししていましたけれども、ここに記載しているような施設については、県外から人を呼び込んでしまう可能性が高いということで5月31日まで、緊急事態宣言発令中については休止という形にしました。ホクト文化ホールや伊那文化会館、松本文化会館はもともと休館中ですので、文化会館はすべて休館とします。また信濃美術館 東山魁夷館、これも全国からお客さまにお越しいただいていますので休館とします。以下、こうした県有施設については人を呼び込まないようにということで、観光関係の皆さまにもご協力をお願いしている話ですので、県としても率先してこうした施設については5月中は休館としたいと思います。
 それから民間主催のイベントについてですけれども、『「信州の観光はお休み中」キャンペーン』は5月も継続ということにします。県主催のイベントだけではなくて、民間が主催されるイベントについても5月中においては、全国的なイベント、それからクラスターが発生する恐れのあるイベントについては開催の中止、または延期ということをお願いしたいと思っています。
 それから先ほどマスクの着用をお願いしました。県として、サージカルマスクをはじめとした医療資材を確保することは、新型コロナウイルス対策を医療機関において行っていただく上でも、また介護施設をはじめとするさまざまな施設で感染拡大を防いでいただく上でも大変重要だと思っています。県としては医療資材調達・供給チームというチームを特別に編成して、これまで医療資材、物資の確保に努めてきたところです。そういう中で、一つは医療機関等へ一定の供給を行っていこうと。それからもう一つは新型コロナウイルス対策として必要な資材については、県として一定の備蓄を行っていこうというものです。ここに記載していますのが配布をする分です。まず感染症指定医療機関等、今実際に新型コロナウイルス感染者を受け入れていただいている施設を中心として、N95については約2万枚、フェイスシールドについては約5000個、アイソレーションガウンについては約1万7000着を今月中には配布したいと思っています。またその他の医療機関についてもサージカルマスク100万枚、これについては国からの供給分を含んでいますし、上の感染症指定医療機関と共通ですけれども、サージカルマスク100万枚を医療機関に対して供給していきたいと思っています。それから社会福祉施設、介護施設、障がい者施設、児童養護施設等に対しても、サージカルマスクを約51万枚配布していきたいと思っています。これについては当面ということですので、今後、必要量、状況等を判断しながら、さらに継続的に対応を行っていきたいと思っています。
 そのために県としてもなかなか確保が難しい物資については一定量の備蓄を行っていこうと思っています。まだ県内における感染者数がこれからどう変動するかという部分がなかなか見通せない状況ですので、当面の備蓄については、今現在の状況を踏まえたときに約3カ月間対応できる量ということを目安に備蓄量を定めています。N95マスクについては約6万枚、フェイスシールドについては約1万5000個、アイソレーションガウンについては約5万1000着を当面の備蓄量とし、医療機関等で必要な場合には、この中から随時供給を行っていきたいと思います。またその一方で、今後の患者数の動向等を踏まえて必要な量が増加することが見込まれる場合については、備蓄量についてもさらに上積みすることも含めて考えていきたいと思っています。
 続きまして、『「信州の観光はお休み中」キャンペーン』の今後の対応についてです。まず大型連休中の取り組みの総括ですけれども、これはヤフーのデータから昨年のデータと比べて長野県への来訪者がどうなっているかという数字です。大型連休中、4月25日から5月6日の期間を昨年と今年で比較したものですけれども、期間中の平均でマイナス77.6パーセント、約8割近いマイナスという形になっています。期間中最大のマイナス幅になっている日が5月3日ですけれども、この日は昨年比でマイナス86.5パーセントということで、かなり大きく来訪者数が昨年に比べて減っているという結果になっています。観光、旅行、宿泊関係の皆さまの大変なご協力と、そしてメディアの皆さまも含めて多くの皆さまのご支援のたまものだと思います。心から感謝を申し上げたいと思います。
 次は活用したツールですので飛ばします。ゴールデンウイーク期間中の状況ということですけれども、先ほどのデータは人の移動のデータを取っていますけれども、こちらは毎年主な観光地の入り込み調査をやっていますが、まだ速報値ですけれども、今の時点で9割以上減少していると見ています。北陸新幹線の利用状況は前年比で4パーセントという状況ですし、また入山者も前年比で約8割から9割程度減少しているものと考えています。そういう意味で大型連休中の人の移動について、大変大きな懸念を持っていたわけですけれども、さまざまな取り組みを行った結果、一定程度、人の移動を抑えることができたのではないかと思っています。
 これから引き続き緊急事態宣言発令中ですので、特に長野県としては県境をまたいだ往来については、引き続き縮減のための取り組みを行っていきたいと思っています。二つポイントを書いていますけれども、一つは大型連休中のデータを見ますと、全体的には相当減っていますけれども、広い長野県の中でも特に南信地域を中心に中京方面からのお客さまが比較的多かったということで、JR名古屋駅でのデジタルサイネージでの呼び掛け、あるいは南信州地域の町村での呼び掛け、こうしたものの強化を今後は行っていきたいと思っています。また先ほど申し上げたように、民間主催のイベントについても全国的なイベント等については開催の自粛を要請します。引き続き県境付近での巡回、あるいは看板の設置、あるいは県境の市町村における広報やパトロール、こうしたことは引き続き徹底していきたいと思っていますし、また県外の駅、あるいは高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、こうしたところで「信州の観光はお休み中です」、「長野県では往来自粛を要請中です」ということを強くアピールしていきたいと考えています。
 それから引き続いて、登山者についての入り込みの抑制も行っていきたいと思います。大型連休中の登山客は大変減少しているという状況ですけれども、5月も引き続き気を抜くことなく対策を継続していきたいと思っています。再三申し上げてきていますけれども、この期間は救助活動が非常に困難な期間ですので、登山をされようという方については、緊急事態宣言発令中においてはぜひ思いとどまっていただきますようお願いしたいと思います。こちらの画像での説明は以上です。
 加えてもう1点だけお話ししたいと思います。産業面、経済面への対応についてです。今、緊急事態宣言発令中で、これから経済界、産業界の皆さまと一緒になって当面の産業に対する支援策、それからもう少し中期的に観光も含めた産業の再生策について検討を行う、新型コロナ対策産業支援・再生本部会議を開催したいと思っています。構成メンバーはいわゆる経済4団体、それから金融機関、それから労働団体としての連合長野、さらには市長会、町村会、財務事務所、経済産業局、長野労働局、そして長野県という構成で対応していきたいと思っていますが、1回目の会合を5月13日水曜日の午後に開催したいと考えています。今、県内経済が危機的な状況になっていますので、まず新型コロナウイルスへの対応と、それから今の危機的な状況をどう捉えて、行政、あるいは金融機関と連携してどのような支援策をさらに行っていくかということについて早急に検討を深めていきたいと思っています。またその前段として、私も各事業者の皆さまの実情を把握したいと思っていますので、今後、旅館ホテル組合会の皆さま、あるいは飲食関係団体の皆さま、さらには福祉施設、高齢者施設や障がい者施設、いわば新型コロナウイルスのリスクと向き合いながら頑張って取り組んでいただいている事業者の皆さまと意見交換をして、そうした皆さまと問題意識を共有しながら新型コロナウイルス対策を進め、乗り切っていきたいと思っています。長くなりましたけれども、私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

共同通信 岡田健太郎 氏
 『「信州の観光はお休み中」キャンペーン』ですけれども、ゴールデンウイーク期間中は平均で77.6パーセント減ったというデータが示されていると思うのですが、人との接触を8割減らすという、その数字とは単純に比較できないとは思いますけれども、77パーセント減という数字についてどのような評価をされるでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほども申し上げましたけれども、県ももちろんいろいろな発信をしましたし、また宿泊施設の皆さんとか、観光関係の皆さんが、逆に普段であれば誘客促進をやるところを行わずに、県の取り組みにご理解いただき、ご協力いただいたおかげで、県境をまたいだ往来についてはかなり縮減することができたと思っています。大変ありがたく感謝をしているところです。ただ緊急事態宣言発令中ですので、引き続き気を抜くことなくしっかり対応していきたいと思っています。

共同通信 岡田健太郎 氏
 もう1点、登山者の規制ですけれども、5月7日以降も山岳の現状を考慮し、「山小屋休業と駐車場閉鎖の継続を依頼」するとありますが、これに加えて4月24日から行っている「行けません」、「泊まれません」といった広報も引き続き強化なり、継続なりしていくということでよろしいのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 緊急事態宣言発令中に長野県として一番警戒しなければいけないことは、県外との人の移動が多くなってしまうことですので、登山対策にしても、観光対策にしても、引き続きしっかりと継続していきたいと思っています。

日本経済新聞 畠山周平 氏
 県有施設の営業再開の件ですけれども、記憶が確かだったらホクト文化ホール、東山魁夷館は15日までの閉館で16日から開けるというはずだったのですけれど、方針を変えたということでよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 恐らく15日までというのは、当面15日までという出し方をしていたと思いますけれども、長野県全体としての考え方は先ほど申し上げたように、県境をまたいだ人の移動を徹底的に抑え込もうという考え方ですので、こうした施設はある意味、観光誘客施設でもありますので5月中はお休みという形にしました。

日本経済新聞 畠山周平 氏
 それとの関連にもなるかと思うのですけれども、16日から観光、宿泊施設に関しては県外から人を招かない形で営業してもよいですという形になっていると思うのですけれども、この方針は維持したままということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 おっしゃる通りです。県外からの誘客については行わないように、まだ16日以降の話ですけれども、16日以降はそういう形のお願いに変えていこうと思っています。その前段で、先ほど申し上げましたけれども、宿泊施設の関係の皆さまとも意見交換して、16日以降、宿泊事業者の皆さま、観光事業者の皆さまがどう対応していただければいいかということについてもしっかり話し合いをしていきたいと思っています。

日本経済新聞 畠山周平 氏
 『「信州の観光はお休み中」キャンペーン』と、県外から人を呼ばずに営業するというのはねじれているといいますか、どう営業していいのか分からないみたいな声も聞こえてくるのですけれども。この辺りはどういった営業の仕方がいいのか、具体的なお考えがありましたらお願いします。

長野県知事 阿部守一
 長野県は以前から地域内経済循環とか、あるいは地産地消の推進ということで取り組んできています。もちろん観光については、これまでもインバウンドの推進をはじめとして県外、あるいは海外からのお客さまを迎えることを前提にいろいろなことに取り組んでいますけれども、この時期は地域の中での支え合い、助け合いというような観点での取り組みが重要になってくると思います。そうした取り組みについて、県としても応援していきたいと思っていますし、また宿泊施設の関係の皆さまとお話をしていく中でも、ほとんどの方が正常な形の営業再開を望んでいらっしゃることはもちろんだと思いますけれども、ただ全国的に感染者が多数いる中で、逆に県外からお客さまをお迎えするということに対しての懸念や心配を持たれている事業者とか、あるいは従業員もいらっしゃいますので、そうした皆さんの思いも受け止めながら一緒に対応していきたいと思います。

日本放送協会(NHK) 高橋圭太 氏
 スライドの4ページの民間主催のイベントについての自粛要請のことで2点伺います。重なる部分が多いかと思うのですけれど、狙いとか理由としては県外から人が訪れるということを抑え込むために予防的にやることなのか、あるいはもうすでに民間のイベントで人を呼び込んでいるようなケースが、例えば連休期間中とかに見受けられたとか、そういったのはいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まず先ほど申し上げたように、大型連休期間中は市町村、あるいは関係の皆さんも観光で訪れる方をなくそうということで、普段であれば開催しているようなお祭りやイベントも基本的には行わないでいただきましたので、そういう意味で大型連休中にこうしたことがあったということではありません。逆に大型連休が終わった後も、全国から人を呼び込むようなことについては行わないでもらいたいというお願いを改めて徹底したいと思っています。

日本放送協会(NHK) 高橋圭太 氏
 素朴な疑問ですが、民間主催のイベントがどこで、いつ、どういうイベントが開かれるかを把握するのは結構難しいのではないかと思うのですが、どのように把握して、かつ呼び掛けというか要請、アプローチを掛けていくのかというのはどうでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、例えば県の文化会館は基本的に休止という形になっていますし、市町村においても多くは同じような対応をされていらっしゃいますので、そもそもそういう公的な施設で行われるイベントというのはあまり想定できないだろうと思います。ただ本県の場合だと、例えば屋外のイベントとか、いろいろな形でのイベントがあり得ますので、そうした場合には関係の皆さまからご連絡をいただければ、イベントの中身にもよりますけれども、個別に要請を行うということも含めて考えていきたいと思います。

中日新聞 渡邉陽太郎 氏
 これからの他県での呼び掛けについてですけれども、名古屋駅が挙げられていますけれど、県がインターチェンジで調査した県外ナンバーの車は愛知県が1位ということで、わずかに東京都を上回っているのですけれども、ただ他の2位、3位を見ると東京、山梨、埼玉と関東の県が続いている中で、中京圏として愛知県を挙げられたというのは、データの中でお休みに入る5月のところで、愛知県の伸び率、入ってくる率がすごく多かったというようなことを判断されて中京圏ということを挙げられたのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 特定の地域を特別扱いするという意味ではないのですけれども、もちろん先ほど申し上げたように関東圏をはじめ全国との往来については、県としては控えていただくようにお願いしますし、観光地等での声掛けも引き続き行っていきたいと思っています。ただこれまでの大型連休中の動向を見ていると、例年に比べれば絶対数は少ないですけれども、南信州地域を中心として、例えばツーリング等で他県からお越しになられているということを言われていますので、特にそうした大型連休中の状況を踏まえて、今後中京圏に対しての働き掛けというのを相対的に強めていこうと思っています。

中日新聞 渡邉陽太郎 氏
 調査の結果について、私は今知事が言われた二輪車という視点が抜けていたのですけれども、全体的に落ち込んでいるとはいえ、この期間中に県境をまたいだ移動をされるということはやめてと言われている中で、これだけ来るというのはよろしくないというところで呼び掛けを強めていこうということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 愛知県、あるいは静岡県も含めて全国で引き続き往来自粛を強く求めていますので、それぞれの地域にお住まいの皆さんには当該地域の要請と、それから長野県からのお願い、要請と両面ありますので、ぜひ不要不急の往来は控えていただきたいと思っています。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 ゴールデンウイークの減少を見て、達成点などを説明していただいたのですけれども、知事が今考えていらっしゃる中で逆に見つかった課題であるとか、これから取り組むべきものを、今述べていただいた部分と重なっても結構ですけれども、改めてお伺いしてもよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、大型連休中の来県者の減少というのは一定の成果を上げられたと思っています。ただ5月6日までだった緊急事態宣言がさらに延長されて、全国的にも切替えの時期になっている中で私が心配しているのは気が緩んでしまう、自粛疲れとか、そういう時期になりかねないと思っています。そういう意味で、冒頭申し上げたように大変申し訳ないですが、県民の皆さまには引き続き外出の自粛、そして他県との往来自粛を強くお願いすると同時に、県としては往来を何とか食い止めるという取り組みは引き続き5月いっぱい継続していきたいと思っています。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏 
 そういう中で民間主催のイベントというお話が出たのですけれども。知事は前にもおっしゃっていたのですが、長野県は県民性で地域との関わりが非常に大きくて、地域で小さなイベントをやったりだとか、そのようなことをやる例も非常に多いのですけれども、基本的にはこういうのも控えた方がよろしいでしょうか。例えば10人、20人とかで集まっておじいちゃん、おばあちゃんがウオーキングをしたりだとか、多種多様なものが考えられるのですけれども、そういったものについてはいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、この時期に行わないでもらいたいものというのは、一つは全国的なイベント、これは県外から人を呼び込んでしまうということですし、もう一つはクラスターの発生源となるような、いわゆる「三密」のようなイベント、こうしたものについては中止または延期をお願いせざるを得ないと思っていますけれども、地域のローカルな行事で、しかも「三つの密」とは関係ないというイベントについては、それはそれぞれの皆さんの判断という形になろうかと思います。ただ冒頭申し上げたように、この時期は人との接触機会は引き続き極力減らしてもらいたいと思っていますので、私としては先ほどのイベントの中止、延期という観点ではなくて、冒頭申し上げた外出自粛、それから往来自粛、この観点から今の時期に人が集まることは極力避けてもらいたいと思います。今の時期にどうしてもやらなければいけないこととか、あるいは先ほどお話があったウオーキングを一定の距離を保ちながら、みんなでマスクを付けてやるみたいなことは否定するものではありませんけれども、例えば少人数とはいえ、先ほど申し上げたように会食等で感染が拡大しているような事例もありますので、地域の会合等もこの時期は極力行わないようにしていただきたいと思っています。

中日新聞 城石愛麻 氏
 今回、『「信州の観光はお休み中」キャンペーン』が継続されるということで、先ほど知事もこの時期は地域の中での支え合いが重要ですということをおっしゃっていましたけれども、一方で地域の中でというのを強調する反面、県外の方に対するバッシングというか、嫌がらせのようなことも各地で起きているということもありまして、知事から改めて、県外ナンバーの車への嫌がらせですとか、そういったことはやめた方がいいとか、何かありましたらメッセージというものをいただけますか。

長野県知事 阿部守一
 こうして県境をまたいだ往来の自粛を強く求めていますので、今ご指摘いただいたように、逆に県境をまたいで移動される方に対する偏見とか差別については、絶対なくさなければいけないと思っています。この時期であってもどうしても移動しなければいけない方もいらっしゃいます。仕事上の大事な案件があるとか、あるいはご家族の重要な事案があるとか、そうした個々のご事情によっては、こういう時期だけれどもどうしても移動しなければいけないという方たちもいらっしゃいますので、そういう意味では表面を捉えて県外ナンバーだからけしからんという対応はぜひ控えてもらいたい、行わないでもらいたいと思います。またそのことだけではなくて、今、医療関係者であったり、感染者、あるいは濃厚接触者の方、ご本人、あるいはご家族に対する誹謗(ひぼう)中傷であったり、嫌がらせであったり、そうしたものがネット上も含めて行われてしまっているという残念な現状がありますので、それぞれの人たちの存在をぜひ尊重していただいて助け合い支え合う、分断をするのではなくて、お互い協力し合って乗り越えようという思いで取り組んでいただければありがたいと思っています。

読売新聞 田ノ上達也 氏
 登山に関して1点質問させてください。県警からの発表ですけれども、大型連休中に山岳遭難が3件あったと聞いています。もちろん例年に比べれば非常に少ない数ですけれども、県としてこれだけ注意を呼び掛けている中で3件発生してしまっている、より多くの方が山に入ってしまっているかもしれない現状についての知事のご認識と、実際には罰する手段がない中で呼び掛けることの難しさみたいなものを感じているようでしたら教えてください。

長野県知事 阿部守一
 まずベースとしては、先ほど申し上げたように登山者の方も、この時期、そして比較的天候もよかった中でかなり少ない数にすることができたと思っています。ただそうした中でも、あるいは県から強くお願いしている中でも登山をされ、また遭難されるという方がいらっしゃるということは、私としては大変残念な思いもあります。遭難された方には心からお見舞いを申し上げますし、そうした方が先ほどもあったように、いわれのない誹謗(ひぼう)中傷を受ける対象になっては決していけないと思います。ただ今後、登山については、緊急事態宣言発令中はぜひ行わないということは多くの皆さんに共有していただければありがたいと思っています。

読売新聞 田ノ上達也 氏
 完全にゼロにすることができない難しさみたいなものというのは感じていますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 登山を規制するということ自体、そもそもかなり難しい課題があると思っています。長野県も登山安全条例を全国に先駆けて制定したわけですけれども、その際もいろいろな規制を掛けようという議論もずいぶんしました。ただ、例えば長野県だけが規制をしても、県境にある山は反対側からも入って来られますし、なかなか登山、あるいは入山に対して規制を掛けるというのは、今回の新型インフルエンザ等対策特別措置法のスキームだけではなくて、そもそもかなり難しい部分があると思っています。山を愛される方というのは、登山というものには危険がつきものだというリスクを判断しながら登っていただいている、平常からそういう状況ですので、ぜひそういう方たちには今の環境についてしっかりご理解いただいた上で対応してもらいたいと思います。

毎日新聞 島袋太輔 氏
 スライドの10ページの「主な観光地の延利用者数」の部分で、大変細かい部分ですけれどもお聞きします。昨年の大型連休期間中、370万人がいらしたかと思うのですけれども、それから「9割以上減少」ということで、これの実数が分かれば教えてください。例えば県としていつから統計を取っていて、恐らく過去最低になるかと思うのですけれども、これまでの過去最低は何年だったというのが分かれば教えてください。

長野県知事 阿部守一
 それは観光部から答えてもらえますか。

山岳高原観光課長 田中達也
 調査の関係ですけれども、まずいつからかということについては、ゴールデンウイークの関係だけ切り取って調査したのは昨年度からです。昨年度は約370万人ということでして、今、連休が終わったところですので、実はまだ市町村でも連休中の状況を確認できていないところがあります。緊急に速報で調べてみていただいたところ、県全体では9割以上観光客が減っているという状況でして、今また市町村の関係で数値を精査して、できるだけ速やかに分かった時点で皆さまにきちんとお知らせしたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 先ほど別の方の質問であった、県外の方へのバッシングというところで、実際バッシングと言わざるを得ないような言動を取っていらっしゃる方も、多分県境をまたいだ往来をしないでくださいと言っているのと同じ意識で言っている可能性があると思うのです。多分差別しているという意識がなくて、そういう暴力的な、暴言的なことを言っているのではないかと思うのですけれども、例えばこういう言動は差別ですよとか、誹謗(ひぼう)中傷に当たりますよとか、そういうことを例示しないと自覚しないのではないかという気がするのです。何か例を示して、こういうことをしないようにと呼び掛けたりということをしようという考えはありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 多分言語的なものだけではなくて、物理的な対応とか、あるいは例えば感染リスクと向き合いながら日々過ごされている医療従事者のご家族に対する、ここには来ないでくれみたいな、そういうことまで含めて、言語表現の問題だけではないと思っています。そうした具体的な問題事例があれば、こういうことはくれぐれもやめてもらいたいというお話をしたいと思っています。法務局でも人権相談に対応していますので、法務局とも連携して、こういうことはやめてもらうということを例示すべき事例があれば、ご指摘のようにそうした対応、働き掛けを行っていきたいと思います。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 注意の呼び掛けとの境目が難しくなってしまう部分もあるかもしれないので、ご検討を期待しています。
 また話は変わりまして、スライドの5ページ、6ページのところの話になるのですけれども、6ページの「備蓄」が3カ月分とおっしゃいました。前のページの「感染症指定医療機関等」という配布枚数がちょうど3分の1になっているので、だから1カ月分に相当して、来月までもつみたいな、そういう意味だと考えていいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 ご指摘の通りです。説明が足りなくて失礼しましたけれども、今、感染症指定医療機関においても一定の備蓄を持たれている医療機関もあります。そういう意味で今後1カ月分がきっちりこの数量かというと、必ずしもそうではないところもありますけれども。県の考え方としては、5月中におおむね1カ月分に相当する物資を感染症指定医療機関等に提供していく。3カ月分相当と現時点で思うものについては、県として備蓄をしようというものです。ただ先ほど申し上げたように、感染者数が仮にもっと増えてしまうと、必要量はもっと増えてきますので、そうしたものをにらみながら今後の供給量であったり、あるいは備蓄量については変動させることも考えられると思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 いずれにしても5ページの分は、補正予算によって調達しようとしている数ですか、これまでに配った分はまた別で。

長野県知事 阿部守一
 これから配ろうというものです。

毎日新聞 島袋太輔 氏
 先日、愛知県で感染者の個人情報を間違えて一時的に県のホームページにアップするということが起きました。長野県ではそういった感染者の個人情報というのをどのように管理していて、またその愛知県の事例を受けて知事から何か指示を出したとか、そういったことがありましたら教えてください。

長野県知事 阿部守一
 メディアの皆さんには叱られながらも、個人情報の保護と情報の提供による感染拡大防止の両立を目指していますので、個人情報の管理というのは行政機関にとって非常に重要だと思っています。そういう意味で、健康福祉部においてもかなり細心の注意を払いながら対応してきています。今回のケースがあったからということで改めて私から指示はしていませんけれども、同じような事例が決して起こることのないように長野県としては引き続き対応していきたいと思っています。

中日新聞 渡邉陽太郎 氏
 きょうの会見で知事から出た中で重要なキーワードだと思ったのは、大変申し訳ないけれども、県民の方にもう少し外出自粛を要請させていただく、というのは知事がおっしゃったとおり、自粛疲れを懸念されるというところが多いと思います。実際、3月の3連休で一気に感染者が増えてしまったということを懸念されていると思うのですけれども、それを踏まえまして、本日から5月末までの時期、県民だけではなくて全国民にとってもそうですけれども、阿部知事としましてはどういう時期だということを県民に呼び掛けたいと思っていらっしゃいますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 本来であれば5月6日までの緊急事態宣言発令中に、一定の方向性が全国的に出されればよかったと思いますけれども、残念ながらそうしたことにはならず、5月末まで現時点では全国延長という形になっています。この時期は私としては、今お話しいただいたように、かなり期間が長くなってきますので、緩むということ、あるいは対策が持続しなくなってしまうということが一番心配です。まだまだ長野県においても、あるいは全国においても気を抜いていけるような状況では全くないと思っていますので、経営者の皆さま、あるいは事業者の皆さまには経済的には厳しい状況が続きますけれども、ぜひこの期間は引き続きご協力いただきたいと思いますし、また県民の皆さまにも一人一人の行動が大切な方の命を救うということを、今一度、認識いただいて引き続きご協力いただきたいと強く思っています。

中日新聞 城石愛麻 氏
 先ほどの愛知県からの来訪者の方が一番多かったという話で、実数といいますか、何人いたというのは確認できますか。

長野県知事 阿部守一
 データがあれば観光部から紹介してもらえますか。

観光誘客課長 大槻覚
 ホームページにも出ていますけれども、インターチェンジの流入調査については、12日間で1489台、8インターチェンジを調査した中で愛知県のナンバーが1189台です。あと南信州の道の駅等も調査したのですけれども、そのデータについてはまた個別にご紹介したいと思いますのでお願いします。

中日新聞 城石愛麻 氏
 ヤフーの調査ではなくて、流入調査で愛知県が一番だったということですか。

観光誘客課長 大槻覚
 そうです。流入調査でインターチェンジと、あと南信州の道の駅で個別に調査数があるので、それはまた個別にお願いします。

中日新聞 城石愛麻 氏
 もう一つですけれど、長野県に来ないでくださいというような呼び掛けを県外でやるというのは初めてでしょうか。東京で既にやっていたりしますか。

長野県知事 阿部守一
 大型連休中に東京駅等でも行っていますので、全然やっていないわけではないです。

中日新聞 城石愛麻 氏
 愛知県では初めてですか。

観光誘客課長 大槻覚
 そうです、名古屋駅では初めてです。連休中には東京駅と新宿駅で、サイネージで「お休み中」ということでキャンペーンをやりました。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 きょう発表されたこととは違うことでお伺いしたいのですけれども。休業要請から感染防止の徹底ということに切り替わりまして、今までは営業していないかどうかというのは、外から見れば一目瞭然で確認が非常に簡単だったと思うのですけれども、感染防止策の徹底となると、中に入ってそれがなされているか、またその基準も国からの指針を見ますと、割と曖昧というか明確には書かれていません。これ自体は県が悪いのではなくて、そもそも法律の枠組みというかが不十分なのかと思うのですけれども、中に入るにしても、私の理解では新型インフルエンザ等対策特別措置法上の権限で入ることはできないですし、そうすると一般的な実務をあずかる県の職員の皆さんが中に入るのは難しいかと思います。強引かもしれないですけれど、感染症法なんかを使えれば、そういう手も使えなくはないかとも思うのですが、難しいか、現実的ではないかなと思うのですが。そういう中で、実務をあずかる県の皆さんの立場というのは非常に悩ましいと思うのですけれども、今後、感染防止策が徹底されているかどうかというのを、どのように見ていくかというところで考えをお伺いしてもよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 長野県のアプローチというのは、当初の緊急事態宣言の第2弾で休業要請等を掛けた際も、対象とする事業者は他県に比べるとかなり絞っています。また今現在においてもさらに対象を絞った形になっていますので、そういう意味で新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく休業要請をしている部分については、ある程度休業の確認はできると思っています。ただ今後の進め方というのは、休業するか、休業しないかということの二者択一ではなくて、むしろ新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎつつ通常の活動を行っていくという形に徐々に対応していかなければいけないわけですので、そういう段階になると県からもいろいろとお願いはしていきますが、その一方で各事業者の皆さまの主体的な取り組みということも重要だと思っています。そういう観点で、先ほど申し上げたように私もいろいろな事業者団体と個別に意見交換していくようにしていきます。旅館、ホテルの皆さんはもとより、例えば飲食関係の皆さんとか、あるいは先ほど申し上げたようなクラスターが発生すると大変影響が大きくなってしまうような介護施設の皆さんとか、そういう方たちとも意見交換していく中で各業種の皆さんが、あるいは各事業者の皆さんが考えている課題、あるいは今後どのように改善していこうかという方向性、そうしたものを共有して、県が応援できることは応援して、より新型コロナウイルスに対抗できる、そうした事業であったり、長野県をつくっていきたいと思っています。あと先日もお話ししましたけれども、「新型コロナ対策推進宣言の店」であったり、あるいは新型コロナ対策推進員であったり、そうした皆さんの自主的、主体的な取り組みを県としてもしっかり後押ししていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 きょうの発表事項とは別なのですけれども、先日の会見のときに有症状者相談窓口の相談基準が広がるように、検査しやすいように見直すとあったのですけれども、その前に上田市で女性が3回保健所に相談したけれども検査対象にならなかった。それで重症になったとか、そういうわけではないのですけれども、結局その後、検査を受けることになって陽性だったということがあったのですけれども、こういうことも起きないようにということを念頭に条件を変えていくということなのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 一つは例えば37.5度、4日間というのを変えようというのは私の意見でもあって、専門家懇談会の皆さまとも話したのですけれども、平熱が低い人もいれば高い人もいるので、一律基準ではない方がいいのではないですかということで、変えようという方向性にしています。それから長野県内でも具体的なケースが積み重なってくる中で、こうしたケースはしっかりPCR検査に回した方がいいのではないかというものも、ある程度見えてきています。見えてきていますというのは、先ほど来ずっと県外との往来の話をしていますけれども、例えば県外に14日以内に滞在歴がある人とか、そういう人たちが発症した場合にはしっかり検査した方がいいのではないかと思っています。そうしたある意味、経験値の積み上げの中で、長野県としての考え方を打ち出して対応していこうとしているものです。ただ37.5度については、国も同じようにそこを外す方向になってきているので、私としては望ましい方向だと思っていますけれども、あくまでも長野県としての必要性とか考え方を踏まえて見直しを行っていこうというのが、前回お示しした考え方です。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 先ほど私が言った上田市の女性の方のケースについては、もっと早く検査ができた方がよかった、遅れたのではないかとお考えなのでしょうか、どうでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そのケースだけコメントするのはあまりよくないので差し控えますけれども、私も個別のケースについて随時報告を受ける中で、これはもっとこうできたのではないかとか、これはもっとこうする必要があるのではないかというのはかなり議論しています。ただ非常に難しいと感じているのは、後付けで見るとこうした方がよかったということは言えても、実際に時系列で見ると、果たしてその段階でそういう判断が可能だったかというと、実は結構難しい場合が多いというのが実感です。もちろん対応は日々改善すべきところは改善していかなければいけないと思いますけれども、いろいろなことが見えてから振り返ってこうすればよかったと感じることはあっても、なかなかその時点で判断できたかというのは結構難しいケースが多いというのは私の感覚です。ただ随時必要な対応の見直しは行っていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 最後にもう一つ。現在のPCR検査の件数ですけれども、最近、1日に40前後とか、30前後という日が多いと思うのですけれども、この検査数は十分だとお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今、長野県の陽性率が3.67パーセントという状況です。そうした状況を考えれば、これまでの検査件数が決して少ない、課題があるというような状況ではないだろうと思っています。ただこれまで申し上げてきているように、今後、長野県もできるだけ検査件数を増やすべく、今1日200検体対応できる体制まで来ていますので、先ほど申し上げたように、入り口の相談基準等も少し見直しを行う中で、引き続き検査の改善には努力していきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 ということは今、もっと検査をしなければいけない状態にあると思っていないのだけれども、間口は広げておこうというところですか。

長野県知事 阿部守一
 あまりそういうケースは想定したくないのですけれども、感染者数が広がってくるようなケースがあると思います。私の問題意識としては、例えば1人の感染者が出たときに、検査件数1件では多分済まなくて、同居の濃厚接触者の方とか、あるいはお仕事をされている方であれば、今、濃厚接触者の定義が発症前まで広がっていますので、そうするとある程度検査体制がしっかりしていないと十分な対応が取りにくくなってきていると思います。そういう意味で必要な検査が行えるように取り組んでいる状況です。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 全体的な検査数は少ないというわけではないけれども、37.5度とか、そういった条件で取りこぼしてきた人はいるかもしれないという、そういうことは危惧されているということですか。

長野県知事 阿部守一
 多分取りこぼしという感じではあまりないのかもしれないですけれども、私の個人的な感覚でも、私は平熱がそんなに高くないので、37.5度が4日続いたら大変だと、実は専門家懇談会でもそういう話もさせてもらいました。多くの専門家の皆さんもそうだということで同意をいただいたので、県としてはそういうところは見直そうという形にしています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 つまり取りこぼさないまでも、もう少し早く対応できた方がいいということですか。

長野県知事 阿部守一
 どうしても微妙な線引きはせざるを得ないところがありますし、あと体温の問題だけではなくて、その方の行動履歴だとかいろいろなことを総合的に判断して、必要な方に検査をしていただくということが重要だと思いますので、一律に一つのポイントだけ捉えて変えたから改善という話にはならない部分もあると思いますけれども、ただ全体としては、必要な検査はしっかり行えるような対応を県としては引き続き行っていきたいと思っています。

毎日新聞 島袋太輔 氏
 今のPCR検査の基準についてお伺いしたいのですけれども、京都とかの方ですと、濃厚接触者の場合は全員調査するなどという基準を定めたらしいのですけれども、長野県としては37.5度以上の文言に限らず、4日以上ですとか、濃厚接触者も対象に含めるとか、例えば他にどういったことを定めることを考えていらっしゃいますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 それはこの間もお示ししているかと思いますけれども、今、一番警戒しているのは県外での感染ですので、県外に滞在歴がある方というのは一つ大きなポイントだと思っています。それから全国的な状況を見ていると、院内感染とか、あるいは施設内感染というのは非常に大きなリスクですので、そうした例えば医療とか介護に従事されている方についてはできるだけ幅広く検査をしていくということも必要だと思っています。その他いろいろ申し上げれば切りがないですけれども、ただPCR検査をして陰性だから必ずしも感染していないということは言い切れない状況ですので、検査をして陰性だから安心ということを行うのが望ましいとは思っていないです。必要な検査についてはしっかり行っていきつつも、逆に本来、自宅待機をしていただかなければいけない方については、しっかり待機をしていただくということと両面行っていくということが重要だと思っています。

毎日新聞 島袋太輔 氏
 独自の基準についてはいつ頃、公表される予定とか何かありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 この間、先ほど申し上げたように緊急事態宣言の延長の対応の中でお話をしているところです。
 ありがとうございました。

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