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更新日:2020年11月10日

知事会見(令和2年(2020年)8月28日(金曜日)16時37分~17時58分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. 三才山トンネル有料道路、松本トンネル有料道路の一般道路化について

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取材者からの質問

  1. 三才山トンネル有料道路、松本トンネル有料道路の一般道路化について
  2. 新型コロナウイルス感染症への対応について1
  3. 安倍総理大臣の辞任について1
  4. 新型コロナウイルス感染症への対応について2
  5. 安倍総理大臣の辞任について2
  6. 新型コロナウイルス感染症への対応について3
  7. 安倍総理大臣の辞任について3

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本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 それでは本日の会見を始めます。大きく2点、新型コロナウイルス感染症対応と、それから三才山トンネル、松本トンネル有料道路の一般道路化という話です。
 まず新型コロナウイルス対応ですが、本日も多くの新規感染者が報告されている状況ですけれども、現時点で入院されている方が59名、入院予定者が12名という状況で、入院される予定の方も含めますと、350人分の病床に対して約2割ということで、使用率がだいぶ上がってきている状況ではあります。ただ重症者はまだ1名ということで、多くの方が軽症、あるいは無症状という状況ですので、医療体制の方から見たときに、まだ危機的な状況になっているというような状況には至っていないわけです。そうした中で、きょうの本部会議で2点、感染警戒レベルの引き上げ、引き下げ、それから9月の対応方針を決定しました。本部会議の資料は皆さまお持ちになられているという前提でお話ししますけれども、まず9月1日以降の対応について、基本的な考え方は大きく変更してはいませんが、ただ重点取り組みについて、今までの三つの柱に二つ追加しました。一つはこの後お話しする上田圏域の対応と重なりますけれども、「第2波の収束に向けた的確な対策を実施すること」。そしてもう一つが「誹謗(ひぼう)中傷等を抑止し県民の絆を守ること」という、新たに重点を置く柱を二つ追加しました。この2点が、当面、長野県としての対応としては非常に重要だと考えています。まず「第2波の収束に向けた的確な対策の実施」ですが、とりわけ上田圏域における感染者数が極めて突出して増加していますので、県としては地域振興局、保健所が圏域の自治体等と連携してしっかり対応を行っていきたいと思っています。県内の状況ですけれども、上田圏域については本日レベル4に引き上げて、6段階設定していますけれども、特別警報という形で発令しました。佐久、長野については警報を維持し、北アルプスについては明日からレベル2に引き下げという形にしているところです。全県、他の地域も注意報という状況ですので、基本的な感染症対策については引き続きすべての県民の皆さまにお願したいと思っています。
 そういう中で上田圏域の対応ですが、県の対策として大きく6点掲げています。まずクラスター対策については引き続き対応していきます。政府のクラスター対策班の助言も頂きながら、濃厚接触者の把握等をしっかり進めることによって感染の拡大防止に努めていきたいと考えています。それから2点目、感染拡大予防ガイドラインの周知については、上田地域について、これまでも上田市とも連携して対策を講じてきていますが、さらに徹底を図っていきたいと思います。またその一方で、遵守していない接待を伴う飲食店等については利用をお控えいただくよう要請をします。大きな3点目ですけれども、市町村等、地域の皆さまと連携して、一定の地域を対象としたPCR等検査を行っていきたいと考えています。基本的に行政検査は、症状があって医師が必要と認める方であったり、あるいは濃厚接触者であったり、検査体制が強化されてきていますので、濃厚接触者ではないけれども、例えば医療従事者の皆さまについては、これまでも幅広く検査対象としてきていますけれども、今回は一定の地域を対象として無症状の方も含めて希望される方についてはPCR等検査を行っていきたいと考えています。それから市町村が地域の商店会等に対して支援を行う場合に、県としても経済活動の早期再開を図るといったような観点も含めて支援を行うことを検討していきます。5番目ですけれども、かねて宿泊療養施設については一定程度確保することができているということで申し上げてきています。ただこれまで感染者、療養者の数がその必要性にまで至っていませんので、本県としては具体的な運用は行ってきていませんが、今、非常に軽症者、無症状者が増えてきているということもあり、医療機関への負荷がいたずらにかからないように宿泊療養施設の一部について実際に稼働させていきたいと思っています。それから最後、保健所の体制強化ということで、クラスター対策チームを派遣するとともに、他の保健所からも応援職員に入ってもらい、多くの症例が出ていますので積極的疫学調査を継続して行える体制を整えていきたいと考えています。上田圏域の中でも特に上田市を中心に、こうした一連の対策を講じることによって感染拡大を全力で防いでいきたいと考えています。
 そうした中で県民の皆さまへのお願いとしては、これまで一般的なお願いをしてきていますが、きょう2点お願いしたいと思います。まず一つは先ほど申し上げた感染拡大予防ガイドラインを遵守していない接待を伴う飲食店等の利用については、ぜひ控えていただくようお願いしたいと思います。逆に言えば、飲食店の皆さまにはぜひ感染拡大予防ガイドラインを遵守していただきたいということです。この点についてはこれまでもお願いしてきたわけですが、引き続き店舗の方、事業主の方にはお願いしていきたいと思っています。それから今、全県に警報、あるいは注意報を出しているという状況ですけれども、基本的な感染症対策については引き続き徹底して取り組んでいただきたいと思います。特にいわゆる飲み会です。帰省については家族でよく相談して考えていただきたいというときにも、みんなで仲良くお酒を飲んでいる絵をお示ししたかと思いますけれども、そうした飲食の場というのは、どうしてもマスクを取って、また、密な環境になりやすいということで、かねて「3密」になりやすい環境における多人数での会食は避けていただくことであったり、長時間に及ぶ会食であったり、あるいは大声を出すといったような行動はぜひ控えてもらいたいというお願いをしてきています。今、上田圏域でこういう形で特別警報というレベルまで引き上げた状況ですので、県民の皆さまにはそうした感染リスクが比較的高いような行動については、ぜひご留意いただいた上で控えていただきたいと思っています。県としても、ここに掲げているような対策をしっかり講じていくことによって、さらなる感染拡大の防止に努めていきたいと考えています。
 それからもう1点ですけれども、今回、9月の対応の重点項目の中に加えましたけれども、誹謗(ひぼう)中傷等を抑止していくということが大変重要だと思っています。人権対策チームを立ち上げて、新型コロナウイルスに特化した「誹謗(ひぼう)中傷等被害相談窓口」も設置しました。誹謗(ひぼう)中傷を受けたという方、あるいはそうした方の周りの方、ご家族等、ぜひ抱え込まずに相談していただきたいと思います。また県としてはネット上の誹謗(ひぼう)中傷等についても状況を把握して、悪質な書き込み等がある場合には法務局、弁護士会、警察等とも連携をしながら対応していきたいと思っています。いろいろな対応に必要性が出てくることも想定して、書き込み等の保存も行っていきたいと考えています。また「シトラスリボンプロジェクト」の趣旨に賛同して、長野県としても多く人たちに呼び掛けながら、思いやりのある温かな社会づくりに取り組んでいきたいと考えています。改めて新型コロナウイルス感染症は、私も含めて誰でもがかかる可能性があるわけです。病気に感染して、そのこと自体が悪いことをしたかのように取り扱われるということは、あってはならないことだと思っています。またこうした誹謗(ひぼう)中傷が日常茶飯事的に行われるというような環境では、感染拡大の防止にとってもマイナスになるということは何度も繰り返し申し上げてきている通りです。一人一人の県民の皆さまには、差別や誹謗(ひぼう)中傷ではなくて、感染された方やそのご家族に対しても、ぜひ温かく接してもらいたいと思います。また第一線で頑張っている医療従事者、あるいは新型コロナウイルスが感染拡大している状況の中で非常に神経を使っていらっしゃる、例えば介護職員の皆さまとか、エッセンシャルワーカーの皆さまとかそうした方に、ぜひ共感、思いやりの輪を広げていっていただきたいと考えています。新型コロナウイルス関係は以上です。

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2 三才山トンネル有料道路、松本トンネル有料道路の一般道路化について

長野県知事 阿部守一
 三才山トンネル・松本トンネル有料道路についてです。三才山トンネル・松本トンネル有料道路については9月1日火曜日午前0時から、有料道路ではなくて一般道路化します。長野県管理の一般道路という形になりますので、今までは通っていただくたびに料金を徴収してきていますけれども、今後は一般道路として、当然ですけれども、無料で通行いただけるという形になります。この道路は有料道路制度を活用して建設資金を賄ったわけでして、昭和51年10月に開通しました。多くの皆さまにご利用いただき、このたび一般道路化することになりました。関係機関の皆さま、そして長年ご利用いただいてきている皆さまに改めて感謝を申し上げたいと思います。地域の皆さまから、かねて一般道路化という要望をいただいてきたわけですけれども、そうしたご期待に応えて、有料道路を一般道路化することによって、中信地域と東信地域の行き来がより円滑、活発になっていくものと思います。多くの皆さまにこの道路をさらにご利用いただいて、地域間の連携、交流を深めていっていただければありがたいと思います。また通勤、通学、通院、そうした生活道路としてもご利用いただいてきていますので、そうした面での利便性の向上も図られると思います。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 三才山トンネル有料道路、松本トンネル有料道路の一般道路化について

市民タイムス 田子元気 氏
 三才山トンネルの無料化についてお尋ねします。無料化によって松本地域と東信地域の地域間交流が盛んになるということが予想されるのですけれども、今回新型コロナウイルスの関係で、上田圏域がレベル4になったという関係で、地域間交流が盛んになることで感染の拡大が懸念されるのではないかということを考えます。知事として注意喚起だとか、そういった対策ということを松本圏域の方におっしゃるとか、そういった考えはおありでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 地域沿線の皆さまからは、かねてご要望をいただいていましたので、一般道路化はもう少し前向きな時期にできればよかったのですけれど、ちょうど新型コロナウイルスの感染が県内で拡大している時期と重なってしまって少し残念だと思います。ただ先ほど申し上げたように、県内で過度に自粛してもらいたいということを今お願いしているわけではありません。ただ、上田圏域は感染者の数が突出して増えてきている状況ですので、移動に当たっては慎重な行動、県外に行かれるときも慎重な行動をとこれまでも申し上げてきていますけれども、例えば先ほどガイドラインを遵守されていないような接待を伴う飲食店の利用は控えてもらいたいというお話をしましたけれども、そうした点については他地域から上田圏域へ行かれる方も、ぜひご留意いただきたいと思っています。日常的な交流とか活動で、しっかり手洗い、マスクの着用、「3密」回避とか、そうしたことを行っていただければ、現時点では過敏に心配をいただくような状況ではないと思っていますので、基本的な感染症対策を徹底していただくと同時に、今呼び掛けたような行動は慎重に検討いただく中で、交流していただければと思っています。

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2 新型コロナウイルス感染症への対応について1

日本放送協会(NHK) 西澤文香 氏
 上田圏域における県の対策強化の部分で伺いたいのですけれども。先ほど特に上田市を中心にというお話もありましたが、PCRの検査を一定の地域を対象に行うということでしたが、この「一定の地域」というのは上田市というぐらいなのか、それともさらにまだ絞ったような、地域を特定したような形でやるのか教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 「一定の地域」という書き方は分かりづらくて恐縮ですけれども、今回感染者が多く確認されているのが上田市に集中していますので、まず基本的には上田市の区域です。上田市とも十分調整を図った上で、さらにその中でも必要な地域に対して実施していきたいと思っています。ですから市のエリア全体ということでなくて、もう少し絞ったエリアということで考えています。

日本放送協会(NHK) 西澤文香 氏
 対策本部会議の資料にもありますが、「希望する方に対して」ということですが、「希望する方」というのは、まずは保健所などに上田市に住んでいるのだけれども検査を受けたい、それで住所などを言って対象になるか、ならないかというような判断をされていくのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今はまだ抽象的な表現にしていますけれども、具体的なエリアだとか、具体的な実施方法については今後、上田市をはじめ関係地域の皆さまとも相談しなければいけないと思っています。具体的な進め方についてはそうした中で決定していきたいと思っています。

日本放送協会(NHK) 西澤文香 氏
 「療養者の増加を踏まえ宿泊療養施設の一部について運用を開始」ということですが、これは何カ所ぐらい施設を使うのかということと、あと軽症者、無症状者が増えているのでということだったのですが、県全体としては病床数がそこまで逼迫(ひっぱく)していないのでしょうけれども、上田地域としてはかなり逼迫(ひっぱく)した状況になってしまっているのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まず宿泊療養施設については当面1カ所開設する考えで進めていきたいと思っています。それから長野県全域で350床という形になっていますので、各医療機関と連携、調整した上で、現在、上田圏域以外の医療機関とも調整して対応しています。全県ではまだ受け入れる余地はたくさんあるという状況ですので、片方で医療機関に入っていただきながら、軽症、無症状の方を受け入れる施設についても準備を進めていきたいと思っています。

日本放送協会(NHK) 西澤文香 氏
 ちなみに時期はどのぐらいを目指していらっしゃるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 できるだけ早くとは思っていますけれども、9月の上旬から中旬の初めぐらいまでには何とか開設できるように諸準備を進めていきたいと思います。

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3 安倍総理大臣の辞任について1

日本放送協会(NHK) 西澤文香 氏
 きょう安倍総理が辞任の意向を、多分そろそろ示されると思うのですけれども、知事としての受け止めをお願いできますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 もう発表されたのですか。

日本放送協会(NHK) 西澤文香 氏
 速報では辞意を示すという形です。

長野県知事 阿部守一
 どういうコメントが出されているのか、5時から総理大臣会見だと伺っているので、総理の会見を聞きたい方もいらっしゃると思うので重なっていて申し訳ないですけれども、どういう内容か把握していないので、今の時点でのコメントは差し控えたいと思います。

日本放送協会(NHK) 西澤文香 氏
 コロナウイルス対策であったりとか、いろいろ国にも要望しなければいけないこと、していきたいことというのはたくさんあると思うのですが、その中で総理が代わってしまう可能性があるということに関してはいかがですか。

長野県知事 阿部守一
 仮定の話で私がお答えするのは適当ではないと思いますので、総理がどういう発言をされるか、私もしっかり伺いたいと思います。ただこれまで長野県は度重なる災害を受けてきましたけれども、例えば神城断層地震の際も、あるいは令和元年東日本台風の際も大臣だけではなくて総理にも本県にお越しいただいて現地をご覧いただき、政府を挙げて大変な支援を行ってきていただいているということは、私としては大変ありがたく感謝しています。今、新型コロナウイルス感染症対応も、オールジャパンで都道府県、そして政府も一体となって取り組んでいる状況ですので、引き続き国民の皆さま、県民の皆さまの命と安全、健康を守るために、政府においてはしっかりと対応を進めてもらいたいと思っています。総理がどういう発言をされるか分からないので、総理のことについてのコメントは今の時点では控えたいと思います。

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4 新型コロナウイルス感染症への対応について2

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 上田市を中心に19人確認されて、レベルの引き上げもあったのですけれども、これをきっかけに、これまでの県としての対策というものを振り返って、現状、感染が拡大してしまった部分での課題として認識しているもの、対策を進める上で難しい壁になっているような点があればその説明と、それに対してどういうふうに対策しようかという点をお伺いしてもよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 まず県としての体制というのは繰り返し申し上げてきているように、いわゆる第1波のときと比べますと、医療体制、病床数も、それから検査可能件数も、そして県でも例えばクラスター対策班をつくったりとか、さらにいろいろな知見も医療機関、あるいは行政も積み上げてきていますので、そういう意味で第1波のときに比べると感染者の数自体は増えてきていますけれども、前回に比べるといろいろ計画的に対処してくることができているのではないかと思っています。ただ感染症の防止というのは行政だけの取り組みで実現できるわけではなくて、県民の皆さま、あるいは事業者の皆さまの協力が不可欠ですので、先ほど申し上げたように県民の皆さま一人一人には感染症の基本的な対策、手洗い、マスクの着用、「3密」回避、こうしたことを改めてお願いしたいと思いますし、事業者の皆さまにはそれぞれの事業形態ごとのガイドラインがありますので、そうしたものを守っていただき、対策をしっかり講じていただきたいと思っています。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 第2波に向けて長野県新型コロナウイルス感染症等対策条例を作ったわけですけれども、取材などをしていて、今は使う状況ではないのかというような声を聞くこともあります。知事としてはレベル5というのを最低限の段階としてというのは、これまでもおっしゃっているとは思うのですけれども、改めてですが、今レベル4になった、また感染者も集中的に出ている、そういう中で感染防止と経済活動の両立、またはレベルと条例の関係について意見をお伺いしてもよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 長野県新型コロナウイルス感染症等対策条例については、若干誤解されているところがあるような気がするのですけれども、基本的に今、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき政府が本部を立ち上げて、新型インフルエンザ等対策特別措置法第24条第9項に基づいて要請等ができるという状況になっていますので、条例で定めている措置がフルで活動する環境ではなくて、新型インフルエンザ等対策特別措置法の補完的な、例えば人の移動を促進するような施設に対しては一部適用することが可能な状況ではありますけれども、基本的には第45条の対応は緊急事態宣言が出ていませんのでできませんけれども、第24条第9項による要請については現時点でも行えるという状況です。今回、上田圏域に特別警報を発出し、先ほどの本部会議でお配りした資料にも記載していますように、ガイドラインの遵守の徹底、あるいは遵守されていない接待を伴う飲食店等の利用を控える要請については新型インフルエンザ等対策特別措置法第24条第9項を適用して、法に基づく要請として出しているところですので、その点はぜひご理解いただきたいと思います。それから感染拡大防止と社会経済活動の両立ということで取り組んできています。上田圏域の対応、対策で幾つか掲げていますけれども、基本的には両立を図ろうという観点で取り組んでいます。広い範囲、例えば全県とか、あるいは圏域全体とか、そういうところに休業要請とか、外出自粛というようなことを現時点ではかけるのではなくて、第1波のときに比べると、より具体的な対策を市町村と連携して、かなり地域を限定して対応していこうという考え方でして、このこと自体が感染拡大防止と社会経済活動を両立させていく、そういった考え方に基づくものと考えています。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 差別的な言動の部分についてお伺いしたいのですけれども、一般的に言って、例えば仕事であるとか、そういうときにかかるのは仕方ないのだけれども、帰省であるとか、遊んでいてかかるだとか、そういうことについては許せないみたいな風潮が一部であると思うのです。ただ知事自身、いかなる場合でも病気になること自体が非難されるべきではないと言っているのですけれども、仕事であればいい、遊んでいると駄目みたいな風潮があるのは事実だと思うのですけれども、そういった部分について知事はどういうふうに考えていらっしゃいますか。というのは、帰省であるとか、「Go To トラベル」であるとか、どちらかというとそういうものは遊びの部分に入るのかと思うのですけれども、そういうのがやめてほしいというふうになっている現状ではないと思います。何かまるで分断されてしまっているかのようになっているのですが、その部分について知事はどういうふうに考えていらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 基本的にいろいろなお願いを県民の皆さまにしています。そしてできるだけそれを受け止めていただき、行動していただきたいと思っていますけれども、例えば先ほどの要請もあくまでも要請でありまして、強制しているわけでもありません。罰則規定があるわけでもありません。そうした中で、条例を制定するときからずっと申し上げてきていますけれども、感染症と闘うためには一人一人の皆さまの協力が重要だと思っています。もちろんいろいろな活動があるわけですけれども、どういう活動で感染したから悪くて、どういう活動で感染したからいいということは、私はないと思っています。いかなる状況であっても病気に感染された方たちに対しては温かく接していくということが必要だと思います。医療従事者の皆さまは、まさにそういう心で日ごろ取り組んでいただいていると思っていますし、この活動はいいとか、この活動は悪いとか、そういう価値判断をし始めると、これはもう完全に差別の世界にいってしまうのではないかと思っています。そういう意味ですべての方、感染された方、あるいはご家族の方、そうした方に対して温かく接していただく。普通の病気で何が原因で感染したからということで差別されることはあってはならないし、本来あるべきものではないと思いますけれども、感染症というものは、例えばHIVとか、かねて差別に結び付きやすいということがありますので、そこは絶対そういうことがないようにしてもらいたいと思います。

読売新聞 田ノ上達也 氏
 宿泊療養施設の関連で教えてください。東信地域で1カ所開設の準備を進めるということですけれども、これによって何人分の受け入れができるのかということと、開設ができたら、すぐそこでの受け入れが開始されるのかということ。あと現在、無症状、軽症者が非常に多いかと思うのですけれども、病院での受け入れと、この宿泊施設での受け入れ、どのように振り分けるのかという考え方を教えてください。

長野県知事 阿部守一
 今回、開設していこうという施設は最大で70人程度までお入りいただける施設です。考え方ですけれども、専門家懇談会の皆さまと何回かお話ししているのですけれども、医療体制が非常に逼迫(ひっぱく)している状況であれば、直接宿泊施設に行っていただくという状況もなくはないわけですけれども、基本的には一度、医師がしっかり診断した上で、重症化のリスクがないというような方については宿泊施設で療養いただくということを基本に考えています。

読売新聞 田ノ上達也 氏
 開設したから、もうすぐに宿泊施設の受け入れが始まるというわけでもないのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほどご覧いただいたように新規感染者は多い状況ですので、今のような状況であれば、すぐ利用する形になると思いますが、先ほど申し上げたように9月の上旬から中旬の初めぐらいまでにと考えていますので、そのときの状況次第となります。ただ冒頭申し上げたように、医療機関に過大な負荷、軽症の方であっても病床を使ってしまう形になりますので、そういう意味では開設した後は有効に活用していきたい、利用を行うということを前提に全体の調整を行っていきたいと思います。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 宿泊施設ですけれども、これはどこのどういう施設を使うかということは明らかにされるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 当該施設の所有者とはすでにお話ししていますけれども、今後、関係方面と調整していくことが必要ですので、現時点で具体的なことを申し上げるのは控えたいと思います。また最終的にも地域の皆さまのご意向等で非公表という場合もあり得るということで、ぜひご理解いただければと思います。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 現時点では未定ということですね。

長野県知事 阿部守一
 そうです。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 現時点では言えないし、最終的に公表することもやぶさかではないけれども、地域への影響もあるのでということですか。

長野県知事 阿部守一
 例えば地域の方とか関係の皆さまのお気持ち等もあるので、そうしたことを踏まえた上で対応していかなければいけないと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 要するに事業者、地域を含めてOKだということになれば、公表も考えているということですか。

長野県知事 阿部守一
 絶対公表しないとか、絶対公表するとかということではなくて、今後、関係の皆さまと調整させていただくので、その中で決定していきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 事業者は駄目だとは言っていないのですか。

長野県知事 阿部守一
 その点も含めて、今の段階では申し上げるのは控えたいと思います。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 上田の一定の地域での検査のことですけれども、上田市で感染が確認された方が市内で満遍なく出ているわけではなくて、ある一定の特定の地域で感染者が集中しているという認識の下に地理的に区切って検査を行う、そういうことなのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今回レベル4に引き上げて、これまでと違う対応が幾つかありますけれども、その中でも、例えば接待を伴う飲食店の場合にはガイドラインが遵守されていないときは利用を控えていただきたいとお願いしています。当該地域の感染者の発生状況等を見て、そうした判断をしていますので、そういった状況を踏まえて、PCR等検査の実施の対象についても検討していきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 聞き方が悪かったかもしれません。一定の地域で希望者に検査を行うということですけれども、それは上田市の中でも一定の地域で感染が確認されている方が多いとか、そういうことが前提でないと、そういうことはできないと思うのですけれども、要するに一定の地域に集中しているということは言えるということですね。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、県としては第1波のときのように広い範囲で、例えば休業要請をかけていくということではなくて、できるだけ市町村単位とか、あるいはそれより狭い範囲で対策を講じていこうと思っています。そういう意味で、地域をどうするかというのは、もちろん今お話しいただいたような観点もあると思いますし、地域を熟知されている上田市の皆さまともよく相談して、どういう範囲でどういう対策を講じるのがいいかというのは決定していきたいと思います。お話があったように感染者が確認されている地域がどこら辺にあるかということも、もちろん一つの要素にはなり得ると思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 今おっしゃった調査も含めまして、感染拡大防止のための対策というのは大きく分けて三つぐらいあるのではないかという気がしていて、一つは検査をどれだけちゃんとやるか、あとは積極的疫学調査というのを先手を打ってやっていくということ、もう一つは県民に注意喚起をどういうふうにしていくかというところかと、私としては感じているのですけれども。例えば調査で言いますと、きょうから上田保健所の体制も18人に増やしてやると聞いています。検査に関して言うと、これから希望者へのPCR検査というのを無症状でもやっていくということですけれども。例えばですけれども、これはもう少し早く着手した方がよかったのではないかとか、そういうことも含めて、あるいは課題に感じていることというのは何かないでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 『上田圏域に「新型コロナウイルス特別警報」を発出します』という紙に、今お話しいただいたようなPCR等検査の実施の話だとか、あるいは宿泊療養施設の運用開始等について記載していますけれども。これらについては今から用意ドンというよりは、すでに県として一定の検討を行ってきた上で、きょうこういう形で公にしている状況ですので、決してタイミングが遅いというようなことではないと思っています。ただ感染拡大の状況というのは非常に予測を立てにくい話ですので、県としても、できるだけ先手を打てるようにこれからも留意しながら取り組んでいきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 県民への注意喚起をどういうふうにするかという点ですけれども、これまで健康福祉部で記者会見していて、そのときはどういうことがあってこれだけの人に感染しているのかというところで、感染が広がった状況については調査中という面も多くて、あるいはプライバシーへの配慮というのもあるのだと推察はするのですけれども、要するに、例えば会食とか、飲食店を通じて広がったということがあったとは説明があるのですけれども、そこにとどまってしまった。私たちの聞き方の部分もあるのですけれども、要するに、例えば会食のときに、こういうことに気を付けていなかったから上田では広がっているのだというような、踏み込んだ注意喚起というのはなかったと思うのです。そういう点では何か難しさといいますか、あるいは今からでも知事から、こういうところが課題で広がってしまっているのだという、訴えられるような部分があれば、そこを伺えないかと思っています。

長野県知事 阿部守一
 今のご指摘は、私も重要だと思います。ではまず訴えたいことから申し上げると、先ほど申し上げたようにガイドラインを遵守していないような接待を伴う飲食店等の利用を控えてもらいたいということでお願いしています。それは長野県全体のこれまでの発生例とか、全国の発生例等も含めて見ていますと、従業員、あるいは利用者、双方でマスクを着用していないような状況のお店もあると報告を受けていますし、また換気が不十分な店舗の中で長時間、人と人との距離が身近な中で過ごしている環境の店舗もあったり、あるいはカラオケで、どうしてもマスクをしないで大きな声で歌ってしまっているといったような状況があります。これらはこれまでも「3密」の回避とか基本的な感染防止対策の徹底といったようなことでお願いしてきていますし、まさにガイドラインをある意味守っていないケースでもありますので、そうした点については十分注意をいただきたいと思っています。会見でこういうことをもっと言うべきではないかということは、ご指摘として受け止めますが、ただどうしても感染者の発表というのは、記者の皆さまが誰と誰がどういう関係だということを中心に聞かれているので、担当課はそういうことの整理で本当に手が取られています。私は、本来はご質問いただいたように、今、私が申し上げたようなことこそ県民の皆さまにしっかり伝えていく必要があると思いますので、その辺はまたメディアの皆さまとよく意見交換して、そういう会見の在り方とかを考えさせていただければありがたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 今おっしゃった、要するに接待を伴う飲食店の中で、お互いマスクをしなかったり、カラオケもマスクをしないでやっていたりという状況は上田市の感染拡大の中でも見られる状況だということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 見られる状況ですし、会見のときにこういうことを申し上げにくいのは、先ほど誹謗(ひぼう)中傷の話がありましたけれども、どこの誰がそういう行動を取っていたかというのは個別の方の説明のときにそういう解説を加えてしまうと、それはまた巡り巡って誹謗(ひぼう)中傷とか差別に結び付きかねないので、なかなかそういう説明はしづらいわけです。今申し上げたようなことが守っていただかなければいけない、注意していただかなければいけないことですので、そうしたことについて県民の皆さまにご理解いただけるようにわれわれも努めますし、ぜひメディアの皆さまもご協力いただきたいと思います。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 きょうで10万人当たり2.5人という節目を超えました。県の感染者の推計でいうと、2.5人になったときに社会的要請をするということが前提になっていると思うのです。現在のレベル4の対応で言いますと、社会的要請としては比較的抑制的なものだと思います。こうした中で医療体制ですけれども、シミュレーションを基にした医療機関の病床の確保というのは総数としては十分でしょうか。

長野県知事 阿部守一
 きょうの3時現在の入院者数、入院予定者数を入れて71名で、全体の病床数に対して約2割という状況です。県が出している患者推計でいくと、ちょうど人口10万人当たりの新規感染者数が2.5人になる辺りで、療養者数が76名というのが患者推計になっていますので、これを足すと71名ですので、ほぼ同じの状況かと思っています。かねて人口10万人当たり2.5人のところではなくて、10万人当たり5.0人のところを県としての非常事態宣言を出す目安という形にしていますので、おおむね患者推計で想定しているような通りの対応をしてきていると思っています。宿泊施設の利用についても、病床確保計画の側でのフェーズ3で宿泊施設を活用し始めるという形にしていますので、今のところ計画通りに進めているという状況です。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 さらに医療機関が逼迫(ひっぱく)すれば、レベル5に上げてフェーズ3に相当するわけですけれども、仮になればそういう対応をすることで抑えていきたいということですか。

長野県知事 阿部守一
 いろいろなフェーズがあって申し訳ないですが、今、申し上げたフェーズ3というのは、国の言っているフェーズではなくて、病床確保計画上のフェーズ3に入ってきているので宿泊施設の活用もスタートさせる、そういうことです。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 レベルの引き上げですけれども、上田がレベル4に引き上げられましたが、単体で見ると長野広域圏も3.21で2.5を超えていると思うのですけれど、ここが引き上げられない理由というのは何でしょうか。

長野県知事 阿部守一
 基本的に人口10万人当たりの新規感染者数というのは、この数字自体は全県の数字です。ですから特別警報を出すレベルというのは全県で2.5を超えてきているという状況を、原則、目安という形にしています。今回、圏域ごとの数字を見ると、確かに長野圏域においても2.5を超えているという状況ですけれども、これについて専門家の皆さまのご意見を伺った上で、一定程度感染ルート等を追えているという状況もありますので、圧倒的に今、上田の感染者数が多くて、全県で2.5の数字が出ているのも上田広域が全県を引っ張っているからこういう数字になっているということで、今回は上田圏域についてレベルの引き上げを行うという判断をしています。もとより佐久、長野はレベル3ですし、他の地域も注意報を出している状況ですので、今後の推移によって必要なアラートを出していきたいと思います。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 新型コロナウイルス対策の県の意思決定の考え方を整理した公文書の作成についてですけれども。公文書をしっかり作成するとおっしゃられてから時間もたつと思うのですけれども、その後、公文書の作成というのは現状、順調に進んでいるのか、あるいは遅れているのかという進み具合と、もし遅れているのであれば、その理由をお伺いしたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 公文書の作成状況については、いろいろな公文書があるので、例えば本県の場合は、きょうも本部会議で9月の対応であったり、上田圏域での特別警報の発出であったり、非常にまめに文書で考え方を取りまとめて、しかも分類した文書化をしています。私からも事有るごとに考え方を文書で整理してくれということで、担当部局には指示しているところです。例えば事後的に振り返ったときに、どういう考え方でどういう対応をしたかというのが分かるようにしておくということが私としても重要だと思っていますので、そうした観点で対応していきたいと思っています。今回の、例えば9月の対応だとか、あるいは特別警報の発出についても、基本的にここの中に一定の考え方がかなり具体的に示されていると思っていますので、そうした県民の皆さまに分かりやすい形でしっかり文書化して残していくということが重要だと思っています。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 事後的に考え方を整理してということで、今回もレベル上げとか、いろいろ重要な決定があって、その対応が非常に忙しい状況だから、その中で事後的に考え方を整理することで、あまり後になり過ぎると、意思決定のプロセスというのが人間なので忘れてしまうということもあると思うのですけれども、その辺の対応をしながら考え方を改めて整理して文書化する、両立というか、それは現状どのようにやっているということになるのでしょうか。

参事(新型コロナウイルス対策担当) 福田雄一
 今回のレベル上げですとか、あるいは対応方針については、ご承知の通り、公開で行っている対策本部会議において決定しているということですので、対策本部会議の議事録ですとか、それへの提出資料というものが意思決定に関わる公文書であるということになろうかと思っています。その他、例えば恐らく今、事後的に公文書作成うんぬんというのは健康福祉部のいろいろな情報の公開とか、そういうようなことに関して、何かそういうようなやり取りがあったように記憶しています。健康福祉部の話は私は承知していませんけれども、例えば会議で決める、あるいは検討することについて内部的にいろいろな公文書が残っていますので、当然そうしたことについては情報公開の対象にもなってくるものが多いわけでして、そういう中でご確認いただくことも可能かと思っています。

長野県知事 阿部守一
 例えば専門家懇談会だとか、(生活経済対策)有識者懇談会であるとか、今回も決定に至るプロセス、条例を作りましたので、勝手に私が思い付きのようにやれない仕組みに長野県はなっています。有識者懇談会、専門家懇談会等の議論もちゃんと文書化していますので、そういう意味では、どういう意見が出て、そして最終的にどういう取りまとめが行われたかというのは明らかになる形になっていると思います。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 一応確認で、知事は以前から後世の人にも分かるように公文書、文書を残すことが重要とおっしゃっていましたが、その姿勢や考え方というのは変わりないですか。

長野県知事 阿部守一
 変わりないです。今、公文書条例(長野県公文書等の管理に関する条例)で具体的にどういう運用をしていくかということを検討しているところです。以前も申し上げたかもしれないですけれども、まず文書の作り方をしっかりしないと、5年、10年後に見たときに分からないような文書をいっぱい保存しても多分意味がない。何を書いているのか分からないというのでは困るので、そういう意味では文書の作り方をはじめとして、文書の保存の仕方とか、そうしたことまでしっかり一連のものを整えていくというのが今回の公文書条例の趣旨を生かす上では大変重要だと思いますので、学識経験者の皆さまのご意見も頂きながら、しっかりとしたルールを作っていきたいと思います。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 上田の一定地域でやるPCR検査ですけれども、具体的な地域は上田市と相談してやるということですけれど、現状、実施の時期というのは見通しというのはあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 地域等を上田市と調整して、準備が整えばできるだけ早くと思っていますので、可能ならば来週には実施できるようにしたいと思っています。

朝日新聞 田中奏子 氏
 「Go To トラベル」キャンペーンについてお伺いしたいのですけれども。政府がキャンペーンを始めてから1カ月が過ぎていますけれども、県内の宿泊業、観光業における効果について知事はどのようにお考えになっているのかというのと、それから東京が解除されるのではないかという、9月に判断されるというのがありますけれども、感染が広がっている東京が解除されるということについて知事はどのようにお考えなのか、お聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 「Go To トラベル」事業自体については、観光関係者の皆さまにとっては非常にありがたい仕組みだと思っていますし、長野県は観光県ですので、今回の9月以降の対応方針の中にも観光の話を書いていますけれども、県民の皆さまにも「Go To トラベル」の活用を呼び掛けて、地域経済が回るように役立てていきたいと思っています。東京の取り扱いについては国の分科会でも議論されると聞いていますけれども、県としては地域の感染状況等も見ながら、県としての観光振興施策にこれまでも取り組んできています。国においても感染拡大防止と、それから経済活動の両立ということをしっかり視野に入れた上で判断していってもらいたいと思います。またその際の国としての判断基準で、「Go To トラベル」直接ではないですけれども、私がかねて申し上げてきているのは、とりわけ都道府県をまたぐ人の移動については国として基本的対処方針の中に考え方を明記すべきだということを申し上げてきていますので、ある意味観光もその中に包含される話ですので、「Go To トラベル」事業に当たって、国としての人の移動についての考え方というものを、感染拡大防止と、それから経済活動の両立という観点でいけば、利用される方も安心して、そして受け入れる側も安心してもらえるような形での考え方の整理をぜひ行っていただきたいと思います。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 上田市を中心に感染が拡大していて、さらに感染者も過去最多を更新している中で、ぜひ聞きたいことがあります。県民や地域住民に不安が広がる中で、県が発するメッセージの役割というのがだいぶ重要になってくるかと思っていまして、このところ知事ご自身がテレビに出演なさって、先頭に立って説明されていらっしゃいます。特にコロナ禍で発する知事としての言葉の重みということについて、どう捉えていらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 私が発する言葉というのは個人の発言ではなくて、長野県知事の立場としての発言になります。県としての新型コロナウイルス感染症対策本部長としての発言ですから、非常に重いものがあると思っています。そういう意味で、どういうことを伝えなければいけないかということを常に考えながら発信しているところです。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 知事の後ろの壁にも、「風邪かな、外出控えて」といったフレーズをよく使っていらっしゃると思います。これまで打ち出してきた「STAY信州」とか、そういった言葉はあると思うのですけれども、言葉の効果というのはどのように見ていらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 かなり多くの方が基本的な感染症予防対策については講じていただけていると思っています。例えば新型コロナ対策推進宣言の店も今9230店舗、きょうの資料にあったと思いますけれども、だいぶ増えてきていますし、また多くの皆さまがマスクの着用とか、手洗いの徹底とか、そうしたことにご協力を頂けている状況だと思っています。ただ対策が非常に長く続いてきていますので、あまり長いと気が緩む時期というものがどうしても出てきますし、感染状況も、ひと頃はほとんど感染者が確認されないという時期もありましたので、常にそうした状況に合わせながら県として、あるいは知事として発信の内容とか、在り方というのは考えていかなければいけないと思っています。

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5 安倍総理大臣の辞任について2

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 先ほども首相の辞任について受け止めをという話がありましたが、どういう内容か確認した後でというような話だったのですが、国のリーダーの辞任でもあるので、ぜひ知事の受け止めを聞きたいと思っているのですが。きょう中に改めて時間をつくっていただくことができなければ、今、質問します。

長野県知事 阿部守一
 私もどういう会見をされたか見ないとよく分からないので。コメントを出せばいいですか。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 ぜひ生の声を聞きたいと思うのですけれど。

長野県知事 阿部守一
 感染症対策とかをやっているので、できればあえて時間を取るのではなくて、コメントでご理解いただければと思いますけれども。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 首相の会見内容うんぬんではなく、首相が辞任されたということに対する今の受け止めということをお聞きできればと思うのですが。

長野県知事 阿部守一
 そのこと自体の把握が私はできていないです。総理の会見の前にここに入ってしまっているので。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 では聞き方を変えますけれども。安倍政権の8年の実績の中で、一つ打ち出した看板政策として地方創生があると思うのですけれども、東京の一極集中というのは、まだ道半ばで改善されていないと思います。地方創生の観点で安倍政権の8年をどう振り返りますか。

長野県知事 阿部守一
 例えば今の新型コロナウイルス対応でも、地方創生臨時交付金は県がコロナウイルス対応を進めていく上で、非常に役立つ財源をしっかり付与していただいていると思っています。地方創生というテーマは非常に大きなテーマですので、もちろん分野によってはもっと思い切って進めてもらいたいという部分もありますが、ただこの間ずっと地方創生ということを旗印に掲げて取り組んできていますし、また、例えば今回の新型コロナウイルス対策でも西村(経済再生担当)大臣、あるいは加藤(厚生労働)大臣には知事会ともかなり緊密に連携を取って対策を進めてきていただいていると思っています。都道府県が責任を持ってやらなければいけない部分というのは、地方創生という分野では、国に頼るということでは本来の地方創生にならないものですから、われわれがより責任感を持って取り組んでいかなければいけない課題だと思いますけれども、国と地方の連携というのは今回の新型コロナウイルス対策も含めて、かつてに比べると非常に進んできているのではないかと。例えば私もプロジェクトチームのリーダーとして小泉環境大臣とも、初めてのPT(ゼロカーボン社会構築推進プロジェクトチーム会議)も長時間ずっと参加いただいたりして、ああいうような感覚で各大臣が地方としっかり対話してきてくれているというようなことは、昔はあまりなかったのではないかと思います。そういう意味で全体としてわれわれの意見を国に聞いていただく機会が増えてきていますし、また国においても地方の取り組みをいろいろ意識しながら対策を講じてもらっていると思っています。ただ私も全国知事会でも申し上げてきていますけれども、分権型社会をつくる上では、まだまだ道半ばだと思います。これはもう国と地方が協力していくというようなレベルの話ではなくて、抜本的に、地方自治というものをどうするかということを大きな枠組みで考えていかなければいけないわけですけれども、その点についてはわれわれ自身もより努力をしなければいけない部分があると思っています。そういう意味で今、知事会でも分権研究会(地方分権改革の推進に向けた研究会)をやって、いろいろな提言を具体的に行っていこうと思っているところです。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 重ねてお願いです。後ほどでも結構ですので、紙としての対応を検討してください。

秘書課長 高見沢靖
 紙でコメントを出すということでよろしいですか。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 わかりました。

長野県知事 阿部守一
 よろしくお願いします。

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6 新型コロナウイルス感染症への対応について3

上田ケーブルビジョン 田辺洋一 氏
 まず基本的なことをお伺いするのですが、現在、上田が特別警報ということで、この後、上田だけが非常事態宣言になるということはあるのですか。

長野県知事 阿部守一
 県独自の非常事態宣言を出すに当たっては、県全体で人口10万人当たりの新規感染者数が5.0人ということを目安としているわけでして、5.0というのは100人以上です。1週間の新規感染者数が100人を超えるという状況ですので、仮に特定の地域に偏っていたとしても、県内全体の医療機関にかなりの負荷がかかるという形になってくると思います。そういう意味で、対策については先ほど申し上げたように、全県の対策ではなくて地域ごとの対策という形も念頭に置きながら対応しなければいけないと思いますけれども、ただこのレベルになってくると全県で対応していくということが基本になってくるものと考えています。

上田ケーブルビジョン 田辺洋一 氏
 先ほどから何度かお話があったと思うのですが、医療体制についてですが、上田の医療圏で感染が増えていて、他の医療圏との連携もあるかとは思うのですが、上田地域の医療体制について県もしくは知事は今どのようにお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 上田管内の医療機関の皆さまにも非常に努力していただいて受け入れていただいているところですけれども、先ほど申し上げたように、広域での対応を行っている状況です。今、上田地域への対応というのが県にとって一番重要な事案ですので、そういう意味で先ほど来申し上げているような対策を講じることによって、何とかこれ以上感染が広がらないように対応していきたい、そのことによって医療機関にさらに負荷がかからないように努力していきたいと思っています。

上田ケーブルビジョン 田辺洋一 氏
 それから先ほどPCRのお話がありましたけれども、特定の地域ということで、今回の場合、上田市の中心市街地の飲食店の辺りが、かなり感染者数が増えているということで、その辺を対象にというような認識でしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、感染者が確認されているような地域ということも当然、念頭に置いて対応していく必要があると思いますけれども、最終的には上田市と、どういう地域でどういう対策を講じるかという全体の対策を考える中で具体的な地域は決定していきたいと思います。

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7 安倍総理大臣の辞任について3

日本放送協会(NHK) 西澤文香 氏
 先ほど安倍総理の辞任に関して、紙でコメントをいただけるということだったのですけれども、会見の中では持病の潰瘍性大腸炎が再発して、国民の負託に自信を持って応えられる状態ではなくなったということで、ただ次の総理が任命されるまでの間は職務に当たるという発言を総理はされたのですけれども、全部の会見をご覧になっていないのでコメントは難しいかもしれないのですけれども、知事として所感といいますか、感想を頂くことは難しいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私も全体を把握してからコメントを出すほうが的確だと思います。ただ今のお話のように、病気による辞任の表明ということであれば大変残念だと思いますし、一日も早いご快癒を心から願っています。
 ありがとうございました。

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