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更新日:2021年7月27日

知事会見(令和3年(2021年)1月11日(月曜日)17時01分~17時55分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 それでは新型コロナウイルスに関連して臨時の会見を開きたいと思います。本日も非常に多くの陽性者が確認されたということで発表していますけれども、今の状況に鑑みまして、「特別警報1」、それから「特別警報2」、該当の地域に発出をするお知らせです。それからその後、現時点での全体的な状況認識、そして改めての県民の皆さまへのお願いということでお話をしたいと思います。
 まず上田圏域、それから諏訪圏域、二つの圏域について感染警戒レベルをレベル4に引き上げ、「特別警報1」を発出したいと考えています。上田、諏訪の両圏域の1月4日以降、この直近1週間の新規陽性者の確認状況ですけれども、まず上田圏域ですけれども、それぞれその時点での直前1週間の累計ですけれども、1月4日時点で18人という数字ですけれども、1月10日の段階で42人という形です。人口10万人当たりで9.37から21.87に、1週間の間に倍以上ということで大変急増してきています。また諏訪圏域については1月4日の段階で4人でしたが、1月10日で34人ということで、こちらは人口10万人当たりで2.08から17.69ということで、もともと数字が小さかったわけですけれども、非常に急速に陽性者の数が増えているという状況です。そういう中で両圏域の感染警戒レベルを一段引き上げ、「特別警報1」ということで、関係の市町村をはじめ、県民の皆さまのご協力を頂きながら対策を講じていきたいと考えています。先ほど上田広域の土屋連合長・上田市長、それから諏訪広域の金子連合長・諏訪市長とも電話でお話しし、協力して対策を進めていこうということで確認をしています。上田、諏訪、両圏域における対策ですけれども、まずご高齢の方、そして基礎疾患がある方については「感染リスクの高い行動の自粛」をお願いしていきたいと思っています。何度も繰り返し申し上げてきていますけれども、どうしてもご高齢の方、基礎疾患がある方、重症化される確率が高いということがあります。またどうしても入院の期間も長くなりがちで、こうした重症化リスクが高い方が感染されますと、医療にも非常に負荷がかかりやすくなってくるということもありますので、ご高齢の方、基礎疾患がある方については、大変恐縮ですけれども、これから2週間、感染リスクが高い行動については控えていただきたいと考えています。また最近の傾向を後でもお話ししますけれども、どうしても家族間で感染されて、陽性者の数が非常に増えているという現状もあります。同居のご家族も、ご高齢のご家族、基礎疾患があるご家族を守るという観点で慎重な行動をお願いしたいと思います。それから2点目ですが、「感染拡大地域への不要不急の訪問の自粛を要請」ということで、今1都3県に緊急事態宣言が出されているわけですが、その他の地域においても新規陽性者数がこのところ多数確認されている状況になっています。人口10万人当たり直近1週間で15人以上の都道府県を特に感染拡大地域ということで注意を呼び掛けていますけれども、そうした地域への不要不急の訪問はぜひ自粛をいただきたいと思います。またそうでない地域を訪問される際も感染のリスクについて万全の対応をしていただきたいと思います。それから3点目ですけれども、「会食における基本的な感染防止対策の徹底について協力を要請」ということです。繰り返して申し上げていますけれども、どうしても食事をしたり、あるいはお茶を飲んだりという場面ではマスクを外してということになりますので、感染リスクが高まるという場面になります。そうした場合においては人との距離をしっかり取ることも含めて感染防止対策を講じていただきたいと思います。なお、「会食における」ということで申し上げていますけれども、飲食店が危ないということではなくて、飲食店もいろいろ対策を講じていただいているお店がたくさんあります。飲食店だけではなくて職場の中での会食であったり、あるいはご家庭での会食であったり、こうした場面でも当然感染リスクはあるわけですので、こうした会食時、マスクを外してどうしても近くで会話をしがちですので十分ご注意をいただきたいと思います。それから4点目、「感染拡大予防ガイドラインの遵守」について飲食店の皆さま等には改めてしっかりお願いをしていきたいと思います。また先ほども少し申し上げましたけれども、職場内での感染事例も全県を見渡すとありますので、オフィス、あるいは工場、さまざまな職場がありますけれども、そうしたところでの感染防止もしっかり行っていただきたいと思います。また県としても「クラスター対策をさらに徹底」していきたいと思っています。必要があればクラスター対策チームを速やかに派遣し、感染の拡大を防いでいきたいと考えています。
 以上が上田、それから諏訪広域についてのレベルの引き上げですが、本日併せて佐久圏域の佐久市、それから御代田町、軽井沢町、この1市2町について感染警戒レベルを今のレベル4から5に引き上げて「特別警報2」という形で発出し、対策を強化していきたいと思っています。すでに先ほど1市2町の市長、町長とはお話をし、こちらも一緒に取り組んでいこうということで協力をお願いし、また合意をいただいています。栁田(佐久)市長、小園(御代田)町長、藤巻(軽井沢)町長としっかり連携して対策を行い、特に住民の皆さまへの働き掛けは市町村の皆さまの影響が非常に大きいわけですので、お力を頂きながら取り組んでいきたいと考えています。1市2町のレベル上げの理由ですけれども、大きく二つあります。一つは佐久圏域についてはすでにレベル4、そして小諸市についてはレベル5ということで対応してきていますけれども、ここ数日の状況を見ても新規陽性者数に歯止めがかかりきれていないという状況です。またリスクが高い事例もあります。圏域全体の1週間当たりの新規陽性者数76.61という状況で、県内の10広域の中では非常に突出した数字になっています。また1市2町の中でも医療施設で7名、高齢者施設で1名、会食で12名といったような人数で、直近1週間陽性者が確認されているという状況です。また医療提供体制、佐久広域については受け入れ可能病床数に対する入院者の割合が非常に増えてきています。すでに圏域外の医療機関に13人の方を搬送し、受け入れていただいているという状況です。こうした状況の中で1市2町については「特別警報2」を発出し、より強いお願いを住民の皆さまに行っていく形にしました。対策の強化ですけれども、まずご高齢の方、基礎疾患のある方については不要不急の外出を自粛いただきたいと思っています。大変ご不便をお掛けするところもありますけれども、ご自分の健康、命を守るという観点で、ご高齢の方、基礎疾患がある方については外出を控えていただきたいと思います。なお通院であったり、あるいは健康維持のための人と接する機会が少ない散歩等については不要不急ではないと思います。そうしたことについては行っていただきながらも、ぜひ必要のない外出は控えていただきたいと思います。それから2点目ですけれども、先ほど会食の場面での陽性者が多いという話もしましたけれども、大人数、長時間の会食については自粛をしていただきたいと思っています。どうしても感染リスクが高い場面になります。これも繰り返しますけれども、ご自宅であったり、職場についてもご注意をいただきたいと思います。それから感染拡大地域への訪問については自粛をお願いしたいと思います。特に佐久圏域は新幹線沿線でもあり、東京との往来が非常にしやすい場所です。日常的に往来されている方も多い地域ですけれども、特に緊急事態宣言が1都3県に発出されている状況ですので、できるだけ訪問しないで済むときは訪問を控えていただきたいと思っています。それからイベント等については慎重な検討をお願いしたいと思います。大人数が集まるイベント等について、ぜひ慎重に開催の是非を検討いただきたいと思っています。それから公共施設の休止等の検討ということで、県の施設について、例えば県立武道館についてもすでに予約をされていらっしゃる方等については延期、あるいは中止といったようなことができないか働き掛けたいと思いますし、また今後の利用については控えていただくという形にしていきたいと考えています。それぞれの市、町についても、こうした観点でご検討いただくということをお願いしています。それから積極的な検査ということで、まずは濃厚接触者の方はもちろんですけれども、できるだけ感染拡大を防ぐという意味で接触者に対しての検査を幅広く行っていきたいと思っています。また必要が生じた場合には高齢者施設等に対しても集中的な検査を行います。また事業所の皆さまには在宅勤務、テレワーク等によって密な環境をなるべく減らしていくことについてのご協力を頂きたいと思っています。こうした取り組みを市、町の皆さまとも連携をしながら行っていきたいと思っています。
 上田圏域、そして諏訪圏域の「特別警報1」への引き上げ、そして佐久圏域1市2町への「特別警報2」への引き上げについてです。全県の陽性者数、年末年始を挟んで非常に急激に増えてきています。昨年の12月に比べると次元が違うレベルになってきていますので、改めてこうした地域の皆さまを中心に、県民の皆さまには強く注意を呼び掛けて、必要な対策、そして感染リスクを下げるための行動を求めていきたいと思っています。今申し上げた形で今回のレベル上げを行った後の県内の状況(会見資料1スライド8ページ)です。佐久地域については2市2町について「特別警報2」、そして松本広域については松本市について「特別警報2」という状況でして、その他の両圏域については「特別警報1」。また諏訪、そして上田の2広域については「特別警報1」という形できょうから引き上げますので、地域の皆さまにおかれましては市町村、あるいは県からの呼び掛けに対応して、それぞれの行動をぜひ変えていっていただきたいと思っています。また後でも申し上げますけれども、全県においても警報を発出中という状況ですし、医療警報を出している状況ですので、すべての県民の皆さまにも特に今、昨年12月までの状況とは全く違う局面になってきているということをぜひご理解いただいて、行動していただきたいと思っています。
 改めて今の状況認識についてお伝えしたいと思います。全県の数字ですけれども、新規陽性者、先ほど申し上げましたように、今年に入って急速に増加しています。直近1週間で422名ということで、その前12月28日から1月3日の1週間では130人という数字でした。この130人という数字も昨年の段階では非常に多い数字だと受け止めていましたけれども、それがこの直近1週間では400名を超えてきている、わずか1週間で3.2倍に増えているということで非常に強い危機感を持っています。またその結果、療養者数も増えている状況です。入院されている方、昨日の20時現在ですけれども212名と、大みそかが108名でしたので、わずか10日で倍に近い入院者の数になっています。また宿泊療養施設、それからご自宅で療養されている方も123人、74人ということで、これも年末の数字に比べると数倍というレベルで増えているという状況です。こうした新規陽性者が急速に長野県内で増えているということを、まずご理解いただきたいと思います。なぜそういう状況になっているかということですが、考えられる要因として、年末年始についてはできるだけ同居のご家族で穏やかにお過ごしくださいというメッセージを出していました。携帯電話会社の人流の分析を見ますと、県内幾つかの地点、地点によって若干違いがありますけれども、12月28日から1月3日までの1週間、4割から5割程度、対前年比較で人の数が減っているというデータになっています。これは多くの皆さまが呼び掛けに応じていただけた、行動を慎重にしていただいたおかげだと思います。改めてこの場をお借りしてご協力いただいた県民の皆さまには感謝申し上げたいと思います。ただそうした中でも、どうしても大都市と往来をしなければいけない、あるいは帰省をしなければいけない、そういう方たちもいらっしゃったわけでして、年末年始、普段とは違う人の動きが、昨年に比べると人の動きは抑えられてはいるものの、そうした中でも普段の人の動きとは違う動きがあったわけです。一つは大都市との往来、あるいは帰省等という人の動きがありますし、またもう一つは忘年会、新年会、そうした会食や行事、こうしたものがどうしても多い機会になりますので、そうしたことを通じて感染が拡大してきているのではないかと考えています。また大都市を往来された方、あるいは会食に参加された方からご家族に感染が広がって、さらに感染が拡大してしまったという側面があると思っています。ここしばらくの新規陽性者の特徴ですけれども、一つはしばらく前ですとご高齢の方が非常に多かったのですけれども、直近1週間では大体4分の3の方が50代以下の働き盛り世代、あるいは若者という状況です。そういう意味でこうした若い世代とか、働き盛り世代の人たちがどうしても移動をしたり、あるいは会食をしたりという機会が多いので感染が広がってきていると受け止めています。また例えば、昨日公表した方のうち4分の1が無症状病原体保有者ということで、以前から申し上げてきていますけれども、無症状の方が多くいらっしゃる。こうしたことが新規陽性者の特徴だと考えています。そういう中で現状認識のまとめですけれども、一つは年末年始の人の動きで、県内でも感染リスクが急速に高まっているという状況があります。12月までの状況とはだいぶ変わってきているという状況です。それから感染しているけれども無症状の方が一定程度存在しています。無症状病原体保有者の方については、保健所が年末年始も徹して疫学調査を行う中で、濃厚接触者については無症状の方でも陽性を確認できますけれども、そうでない方は無症状だとご自分で自覚されていないわけですので、なかなか陽性の確認ができない、そういう方が一定程度いらっしゃるということを前提に県民の皆さまには行動いただきたいと思います。また今、医療の負荷が増大してきています。早急に新規陽性者数を減少させなければいけません。先ほど申し上げたように、年末の状況と比べて、わずか10日間で入院されている方の数が非常に増えてきています。そういう意味でこれ以上新規陽性者数が増えることになると、救える命を救えなくなる恐れが出てくると思っています。コロナウイルスだけではなくて一般の医療に対しても負荷がかかってしまいます。何とかここで食い止めていかなければいけないと思っています。また1都3県では緊急事態宣言がなされて、緊急事態措置が講じられているわけですけれども、メディア等の報道を見ると疑問が呈されている、本当に効果があるのかというようなご意見も出てきていると受け止めています。外出自粛、基本的に終日かかっているはずですけれども、どうしても特に20時以降というところだけが伝わっているような状況もあります。この場でも申し上げましたけれども、1都3県における感染拡大を何とか抑え込んでいかなければ、結果的には長野県も含む日本全体に波及してくるという形になります。実効性を上げるために、全国で協力をしていきたいと思います。そのためにも先ほども感染拡大地域との往来については自粛をしていただきたいといったようなお話もしましたけれども、1都3県での拡大も県内での拡大と同様、抑止するように県民の皆さまには協力をお願いしたいと思います。以上が現状認識です。
 そうした中で改めて県民の皆さまへのお願いです。現在、医療警報発出中という状況です。深刻な事態になりつつある状況です。命と暮らしを守るためには、できることをみんなで徹底的に行っていただきたいと思っています。私からはきょうはいろいろ申し上げません。特に二つの点について最大限ご協力いただきたいということで申し上げたいと思います。まず一つは基本の基本ですけれども、いろいろなことが世の中で言われていますけれども、感染症の拡大を防ぐというのは、感染経路を断つということが唯一絶対のやり方ですので、そういう意味では人と接する機会を減らしていただき、マスクを着用し、手指消毒の徹底をお願いしたいと思います。特に先ほどから再三申し上げていますように、ご高齢の方、基礎疾患がある方、十分注意いただいていると思っていますが、その周りの方も注意をしていただきたいと思います。できるだけ外出しない、密閉、密集、密接を避けるといったような基本的な行動を改めてお願いしたいと思います。それから二つ目ですが、「他人に感染させない行動を」、「無症状でも」と書きました。先ほど申し上げたように、無症状でも新型コロナウイルスの陽性の方が一定程度いらっしゃるわけです。私も今、何も症状がないですけれども、もしかしたらもうウイルスに感染しているのかもしれないという思いがあります。そういう意味で私も身近でお話しするときは必ずマスクを着用しなければというのは、自分を守るということよりは、むしろ私から誰かに感染させてしまってはいけないということで行っていますけれども、先ほど申し上げたように、県内でも陽性者の数が非常に増えています。また無症状の方も大勢いらっしゃいます。そういう環境ですので、ぜひ他人に感染させない行動を取っていただきたいと思います。まず体調が悪い、あるいはここしばらくの間で体調が悪かった、熱が出ていたとか、せきが出ていたとか、そういう方は外出を控える、あるいはどうしても行動するときは慎重な行動をしていただくということが重要だと考えますし、また先ほど申し上げたように、自分が無症状であっても、もしかしたら人にうつしてしまう可能性があるのではないかという観点で行動いただきたいと思います。そうした行動のお願いの上で、特にこうした地域とかこういう方についてはお願いということですけれども、まず今、「特別警報1」、「特別警報2」発出地域、どうしても特別警報を出している地域というのは陽性者の確率が高い地域ですので、特に今申し上げたような点についてはお願いしたいと思います。また先ほど年末年始、少し人の移動が普段と変わったということで申し上げましたけれども、感染事例を見ますと、どうしても年末年始に会食してしまった、あるいは他の感染拡大都道府県と往来をしている、あるいはそうした地域から帰省してきた家族がいるといったような方からの陽性というのが出ています。感染してもまだ発症していないという場合もありますし、感染しているけれども無症状ということもあり得ますので、こうしたケースに該当する方は、先ほど申し上げたような行動については特にお願いしたいと思います。また3点目ですけれども、直近の陽性者は比較的若い世代が多いということを申し上げました。特に若者は感染しても何となく重症化しないというようなことも言われている中で、どうしても行動したくなりがちだと思います。きょう、ちょうど成人の日です。成人された方にはお祝いを申し上げたいと思いますし、そういうときはみんなでわいわい騒ぎたいと、どうしてもなるのではないかと思いますけれども、今はそうしたにぎやかな場面を避けてもらいたいと思います。ご家庭等でご高齢の方がいらっしゃる方については特に十分注意をいただきたいと思っています。
 私から、レベル4、レベル5に上げる地域についての説明と、それからここしばらく非常に陽性者の数が、特に年明け以降増えてきていますので、そうした状況に対する認識と、県民の皆さまへの改めてのお願いということで申し上げました。県民の皆さまにも、これまでもずっとお願いをしっ放しです。自粛疲れ、コロナ疲れということも言われている状況もありますけれども、何とか今の局面を乗り越えていきたいと思います。県民の皆さま、そして非常に厳しい状況で営業いただいています飲食店はじめ事業者の皆さまには、どうかご協力いただきますよう改めてお願い申し上げたいと思います。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野朝日放送(abn) 仁科賢人 氏
 医療アラートの関係ですけれども、非常事態の呼び掛けに該当する基準の一つである病床の使用率50パーセントをきょう上回りましたけれども、こちらでは医療警報のままといいますか、医療警報の発出となっていますが、その辺の数字の評価ですとか、対応というのはどのようにお考えになっているのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今ご指摘あったように、実質病床利用率についてはその数字だけ見れば、医療非常事態宣言の要件に当てはまってきつつあると受け止めています。今、上田、諏訪、あるいは佐久、松本、こうした圏域を中心に対策を講じていますけれども、非常に深刻な状況になりつつあると考えています。医療非常事態宣言を何とか発出しないで済むようにしていきたいと思いますけれども、常にあらゆる選択肢を持ちながら、必要に応じてしっかり効果を上げられるように対応していきたいと思っています。そういう意味で発出を今直ちに行う状況ではありませんけれども、そうしたことも常に念頭に置きながら、必要な対応をしっかり行っていきたいと思っています。

長野朝日放送(abn) 仁科賢人 氏
 今おっしゃる発出を直ちに行う状況ではないというお考えの根拠ですとか、そういった判断基準というのはどういったところに持たれているのですか。

長野県知事 阿部守一
 まず重症者の数がまだ25パーセントという水準にはいっていないという状況があります。ただ重症者の数はどうしても陽性者の数であったり、入院者の数に遅れて増えてくるという傾向がありますので、それだけで安心するわけにはいかないと思っています。そういう意味で数字については注目していますし、個別の地域ごとの感染状況も毎日分析しているという状況ですので、私として必要性を判断すれば、しっかりとした対応を取っていく。その中で医療非常事態宣言を発出することも視野に入れて常に対応していきたいと思います。

長野朝日放送(abn) 仁科賢人 氏
 あと1点確認で、今回の佐久、御代田、軽井沢のレベル5引き上げと、上田、諏訪圏域のレベル4の引き上げというのは、今回のこの発表をもってもう引き上げたということでよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 きょうから引き上げということでお願いしたいと思います。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 全県の(人口)10万人当たりの陽性者数も1週間当たりで10人以上になっていると思います。感染警戒レベルを全県で一斉に上げる判断もできる水準になっていると思うのですが、今回も全県ではなく市町村単位、広域単位で上げた、その判断について教えてください。

長野県知事 阿部守一
 これまでのスタンスとして、早く、短く、狭く、強くと、順番は変えた方がいいのかもしれないですけれども、そういう形で申し上げてきています。長野県、広い県土ですし、一部の都道府県にあるように一つの都市に集中しているという県土構造ではないということもあって、これまでできるだけそれぞれの地域の状況に適合した対策を講じていこうということで、例えば北信圏域は北信圏域の対応、あるいは佐久広域の中でも、例えば小諸市において今、酒類を提供する飲食店の皆さまには営業時間の短縮等をお願いしているということで、長野県の県土の状況を踏まえて、地域の実態に合った対策を講じていこうということで、これまで対応してきました。その結果、きょうも「特別警報1」と「特別警報2」、該当地域レベルの引き上げをしました。ただこれからの局面は、とはいえ全県の医療が逼迫(ひっぱく)しつつあるという状況ですので、こうした圏域ごとの状況もしっかり注視をしながら、その一方で全県の医療の状況も見ての対応を行っていくという局面になっていると思っています。そういう意味で医療警報については全県で発出しましたし、そういう状況にならないように県も対策を取っていきますけれども、医療非常事態宣言を出すというような場合には基本的には全県に発出していくという形になります。そういう意味で、これまで長野県の県土の広さ、そしてそれぞれの地域の違いということを踏まえて対応を行ってきましたけれども、これからは両にらみで考えていくという局面になると思います。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 年始の囲み取材の中で、感染対策と社会経済活動の両立を図るフェーズから感染対策に軸足を移しつつあるといった発言をされていらっしゃいました。今の時点の状況ですが、まだ両立の局面なのか、それとももう感染対策にすっかり入っているのか、そういったところの認識を教えてください。

長野県知事 阿部守一
 感染抑止対策です。感染抑止対策にまずは全力を挙げていくということが、結果的には経済活動を早期に回復させていくことにつながると思います。例えばいろいろな要請をする、しないということによる経済への影響ということもあると思いますが、そうでなくても陽性者の数が右肩上がりでどんどん増えていくという形になると、人の行動もおのずから消極的な形になっているというのが現状ですので、そういう意味で新規陽性者の数を何とか減少に転じさせていきたい。そして今、連日のように感染警戒レベルの引き上げの会見を行っているという状況ですけれども、県民の皆さまのお力、ご協力を頂く中で、引き下げていくという局面に何とか持っていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 あともう1点、先ほど1都3県での緊急事態宣言の効果についての発言がありましたが、発令された後の政府の対応などを含めた知事の所感をお聞きしたいというのと、きょうも愛知県知事が岐阜県とともに宣言の対象に加えるように政府に要請するという発言がありました。現時点で長野県として要請する考えについてはどう思っていらっしゃいますか、その2点お願いします。

長野県知事 阿部守一
 緊急事態宣言、そしてそれに伴う緊急事態措置、これは今の法制度の中では最も強い措置という形になります。ただ先ほども申し上げましたけれども、緊急事態措置の内容、あるいは政府の基本的対処方針を読むと、20時以降は「特に」と言っているわけで、それ以外の時間帯も外出自粛という形になっているにもかかわらず、なぜか20時以降という形での、多くの皆さまが夜だけ行動しないという行動になってしまっていると。先ほど申し上げたように、1都3県の緊急事態措置が功を奏して、感染者が抑制されるかどうかというのは本県にとっても極めて重要だと思いますので、しっかり効果が上がるように国と1都3県においてはぜひ取り組んでいただきたい。そのためにもしっかりとしたメッセージを発出し続けてもらいたいと思います。それから本県における緊急事態宣言、緊急事態措置ですけれども、本来は国が責任を持って決めるべきものだと思います。ここしばらく都道府県が要請をして国が認める、認めないみたいな話になっている状況ですけれども、本来全国的な状況を踏まえて、例えば本県のレベルの上げ下げは別に市町村から要請されて行っているわけではなくて、県として責任を持って判断をしているわけですので、本来緊急事態宣言をどこの地域にどう発出するかということについては、一義的には政府が責任を持って判断してもらうことが重要だと思います。ただ今の状況はそういう都道府県が要請する形にどうもなってしまっているわけですが、私としては感染拡大を食い止めなければいけない局面だと思っていますので、あらゆる手段を排除せずに必要な措置を講じていかなければいけないと思っています。そういう意味で緊急事態宣言の発出を要請するということも一つの選択肢として、私としてはしっかり持っておきたいと思っています。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 一つの選択肢というのは、今の時点で直ちに要請を行うといったことも考えられるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほどもレベル上げをして、市町村長の皆さまと連携して、そして県民の皆さま、あるいは事業者の皆さまのご協力を頂きながら、例えばご高齢の方、基礎疾患がある方については外出を控えてもらいたいといったようなメッセージを出しています。県としてはこうした取り組み、まずはできることをしっかりやっていくということが重要だと思っていますし、先ほども年末年始の人の動きを申し上げましたけれども、今年の年末年始は昨年に比べると一定程度人の動きは抑制をしていただけた、これは多くの皆さまのご協力のおかげだと思っています。そういう意味で今、県民一丸となって取り組んでいるところですので、引き続き協力いただきながら対策、対応を進めていきたいと思っています。緊急事態宣言、あるいは緊急事態措置も宣言そのものに対策がついているわけではなくて、緊急事態宣言の中でどういう対策を講じるかということの方が重要だと思います。もちろん緊急事態宣言を出すという一定のアナウンス効果もあると思いますけれども、その中でどういう措置を講じるべきかというのが重要だと思っています。県としては地域の状況を見ながら、その都度しっかりとした対策をこれまでも講じてきていますが、その結果がどうなるかということも見なければいけないと思います。ただその一方で、非常に今の局面は急速に陽性者数が増えている局面だということで先ほど申し上げましたけれども、必要があれば早くお願いするということももちろんあると思います。そういう意味でいろいろな選択肢を持ちながら、そして日々刻々と医療の状況も陽性者の状況も変わってきていますので、そうした状況を見定めながら対応していきたいと思います。

朝日新聞 田中奏子 氏
 県内の医療状況についてお伺いしたいのですけれども。先ほど深刻な状況になりつつあるというお話もありましたが、実質病床利用率も51.4パーセントと過去最高となっていまして、具体的に現場でどういう状況が起きているのかというのをお伺いしたいのですけれども。例えば受け入れ先がなかなか見つからなくて数カ所探しているだとか、近くの圏域でも見つからなくて遠くまで運ばなくてはいけない状況にあるだとか、そういうような現場の状況が分かればお伺いしたいです。

長野県知事 阿部守一
 まず一つは先ほども申し上げましたけれども、圏域によっては当該医療機関だけでは受け入れきれない状況が出つつあるという状況です。例えば昨日の夜の段階でも、いわゆる患者が発生した地域以外で受け入れていただいている方が30名を超えているという状況になってきています。県として広域調整をしていますけれども、連日、圏域外への移送、搬送ということで調整をしている状況になっています。また350床ということで受け入れ病床数をお伝えしていますけれども、こうした状況の中で病院によっては事前に何人とおっしゃっていただいている病床を上回って陽性者を受け入れていただいているという状況があります。これは当該医療機関の皆さまの大変なご努力によるものと思いますが、そうした状況になりますと医療スタッフに負荷がかかりますので、当該医療機関には負担になってきているという状況です。こういう状況の中で、県としては片方では医療機関の皆さまにはさらなるご協力を頂きながら、片方では何とか陽性者を減らすための努力をして、そのためのお願いを県民の皆さまにしているという状況です。

朝日新聞 田中奏子 氏
 例えば現時点で入院しないといけない方が入院できなかったりとか、1日、2日待つような状況になっているとか、そういうことはないということでよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように広域調整が必要になっていますので、直ちに入院できていない方もいると思いますけれども、その場合は優先順位を、要は重症化リスクが高いような方については早く対応してということで、実際の調整の中では対応しています。人と人とが対応して、そして受け入れていただく医療機関と、それから実際の患者さまとのちゃんとマッチングをしていく作業ですので非常に大変な作業ですけれども、できるだけ速やかに入院先が決められるように引き続き調整を行っていきたいと思います。

朝日新聞 田中奏子 氏
 佐久の1市2町に「特別警報2」を出されましたけれども、その中で大人数、長時間の会食の自粛についてお願いされていますが、具体的に何人、何時間というような想定されているような数字というのはありますか。人数がどれくらいなのかという規模感ですか。

長野県知事 阿部守一
 県としては大人数の話については、これまでも具体的に何人ということは申し上げてきていません。ただ国の『感染リスクが高まる「5つの場面」』では、4人だと一つのテーブルを囲めますけれど、5人になると距離が離れる人が出てきて、そうすると大きな声を出しがちだといったようなこともあって、感染リスクが高まると言われています。この場でも何回も申し上げましたけれども、一概に何人なら良くて何人なら駄目ということではなくて、できるだけ少人数にしてもらうことがまずは必要だと思います。また長時間、これも人によって受け止め方が違うと思いますけれども、基本的には2時間を超えてくるようなものについては長時間だと思います。感染症対策は100パーセントかゼロパーセントかということではなくて、できるだけリスクを下げてもらうことが重要だと思いますので、そのケース、そのケースによってできるだけ少人数にしてもらう、できるだけ短時間にしてもらう、そういうことを県民の皆さまには心掛けていただきたいと思います。

時事通信 齋藤開 氏
 医療非常事態宣言を出さなかったことについて、先ほど知事のご発言で重症者の病床使用率が25パーセントを超えていない状況があるとおっしゃっていましたが、医療アラート発出基準において、「要件1」で医療非常事態宣言の発出要件は受け入れ可能病床数の割合50パーセント以上、または重症者が25パーセント以上となっていて、「要件1」は満たしているのではないかと思うのですけれど、「要件2」の、いわゆる医療への負荷の拡大リスクの総合的な判断において、まだ「要件2」を満たしていないから今回は発令をしなかったということになるのですか。

長野県知事 阿部守一
 医療非常事態宣言も、先ほど申し上げたように緊急事態宣言と同様に、宣言をすることだけに意味があるというよりは、そうした宣言を行うことと併せてどういう措置を講じるか、どういう要請をしていくかということが重要だと思っています。そういう意味で感染警戒レベルの引き上げ等を行ってきていますけれども、非常に医療に負荷がかかりつつある、そして深刻な状況になりつつあるということは県の認識ですので、日々変わります。あしたの状況を見て、もう引き上げということで判断するということももちろんあるわけですので、今の時点ではというのは、もうほんの数時間の判断ということで受け止めていただければと思います。常に最善の方策を考えていくと。その中で医療非常事態宣言もあるし、あるいは緊急事態宣言の要請ということもあるし、そうしたことをすべて念頭に置きながら最善の対応を行っていきたいと思っています。
 ありがとうございました。

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