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更新日:2021年6月29日

知事会見(令和3年(2021年)1月16日(土曜日)15時35分~16時17分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 休日ですけれども皆さまにお集まりいただきまして、大変ありがとうございます。私からきょうは新型コロナウイルス感染症に関連して3点お伝えをしたいと思います。まず一つ目が飯田市のレベルの引き上げ、レベル5、それから「特別警報2」を発出します。それから北アルプス圏域についてはレベル4に引き上げて、圏域全体を「特別警報1」ということで発出します。加えて病床利用について、メディアの皆さまからももう少しきめ細やかに分かりやすく整理すべきだというご意見を頂きましたので、病床利用の状況についても少し分かりやすく整理してお伝えをしたいと思います。
 まず一つ目です。今回レベルの引き上げを行う南信州圏域、北アルプス圏域の直近1週間の新規陽性者の状況です。南信州圏域については、先週土曜日の段階で、1週間の累計ですけれども、9名で人口10万人当たり5.83という数字でした。これが急激に増加して1月15日の時点では48名、31.09という状況になっています。また北アルプス圏域については、1月9日の段階で12名、21.30という状況が15日の段階で23名、40.83ということで、いずれも急激に陽性者の数が増えてきているという状況です。特に南信州圏域の中でも飯田市については、直近1週間の新規陽性者数が41名、飯田市の人口10万人当たりの数値で42.3という状況になっていまして、現在「特別警報2」を発出しています佐久市が35.6、それから松本市が23.9というような状況に比べましても、非常に飯田市の人口10万人当たりの数値は高くなっているという状況です。そういう中で「特別警報2」を飯田市に対して発出して、飯田市とも連携をして対策を講じていきたいと思っています。先ほど佐藤市長とも直接お話をし、状況を共有するとともに、私からは市民への呼び掛け、そして連携して対応していこうということをお話ししました。まず、「特別警報2」ですので、一つは感染拡大予防ガイドラインを遵守していない酒類の提供を行う飲食店の利用については、控えていただくよう協力を要請します。これは飯田市全域です。飯田市全域にガイドラインを遵守していない酒類の提供を行う飲食店の利用を控えていただくよう、住民の皆さまにお願いします。それから「2」ですが、「第3期飯田市中心市街地活性化基本計画計画区域」、資料の最後に地図が付されていますが、飯田駅、それから飯田市役所、飯田合庁、あるいは飯田警察署、こうしたエリアを含む地域に所在している事業者、酒類の提供を行う飲食店等の皆さまに対して営業時間の短縮、そしてガイドラインを遵守していない接待を伴う飲食店等については休業の協力要請をします。事業者の皆さまには大変なご負担をお掛けしますが、感染拡大を防ぐためには必要な措置だと考えていますので、ぜひご協力を頂ければと思っています。また今の営業時間の短縮等の要請に伴いまして、1事業者当たり協力金56万円、14日間で56万円という協力金の支給をします。また飯田市、あるいは地元の皆さまと協力をして、感染防止対策の取り組みの実施を検討していきたいと考えています。加えて当該エリアの飲食店の従業員の皆さま、接待を伴う飲食店の従業員の方に対して、集中的な検査を行っていきたいと考えています。それから「県の公共施設について休止等の措置を検討」ということで、予約をされている場合等もありますが、そうした場合は中止あるいは延期、そうしたことができないかということでご検討いただく形になります。飯田創造館、あと弓道場等県の施設がありますので、そうした対応を行ってまいります。また飯田市についても同じような検討を行っていただくよう要請をします。飯田圏域、何とか感染拡大を抑え込んでいきたいと考えています。次のページ(会見資料1/スライド5ページ)が先ほど申し上げた営業時間の短縮等を要請する施設です。1月18日から1月31日までの2週間お願いをします。先ほど地図でお示しした飯田市の一部の地域です。いわゆる接待を伴う飲食店、あるいは酒類の提供を伴う飲食店のうち、新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令第11条第1項第11号に該当する施設、スナック、カラオケボックス等に対しては、ガイドラインを遵守されているところは夜8時までの営業時間の短縮、遵守されてないところについては休業を要請します。また、その他の飲食店については営業時間の短縮、8時までということでお願いをしてまいります。感染拡大防止のために、心から要請にご協力いただきますようお願い申し上げたいと考えています。
 それからもう1点、北アルプス圏域における対策の強化です。牛越連合長ともお話をし、共に取り組んでまいりたいと考えています。まず一つは、感染拡大予防ガイドラインの遵守について協力をお願いします。それから職場における感染防止対策の徹底をお願いしていきたいと思っています。特に北アルプス圏域は観光地ですので、観光に関連する職場における感染防止対策についても、しっかりとお願いをしていきたいと考えています。それからクラスター対策の徹底ということで、クラスター対策チームをすでに派遣していますけれども、感染が広がらないように取り組んでいきます。また「観光地における感染防止対策の徹底」ということで、観光事業者、観光・宿泊施設、あるいは飲食店など、観光関係の皆さま、あるいは観光客の方にも感染防止対策の徹底を呼び掛けていきます。
 何とかこの飯田市、それから北アルプス圏域、今回のレベルの引き上げについて、まず地域振興局、あるいは市町村と連携しながら、住民の皆さまに対応を促していきたいと思っています。すでに全県に医療非常事態宣言を発出していますので、どちらかというと事業者へのお願い、あるいは県として対策を講じるということで、基本的なお願いは全県一律です。医療非常事態宣言に伴うお願いとして、大きく3点県民の皆さまにお願いをしているところですけれども、改めて全県の皆さまに人との接触機会を減らしていただくように強くお願いをしたいと思いますし、特にご高齢の方、基礎疾患がある方は不要不急の外出を控えていただきたい、これも強くお願いしたいと思います。また感染拡大地域への訪問は極力控えていただき、感染リスクの高い会食も控えていただきたいと。ぜひメディアの皆さまにも県民の皆さまに、繰り返しで恐縮ですけれども、しっかり伝わるようにご協力いただければありがたいと思います。県も改めてこうした点が県民の皆さまに伝わるように、さまざまな工夫をしていきたいと考えています。
 次に県内の状況です。圏域としては、佐久、上田、松本、諏訪、そして北アルプス、南信州が「特別警報1」という形になっていますし、その中でも特に佐久市、小諸市、軽井沢町、御代田町、そして松本市と今回の飯田市については「特別警報2」ということで、特に強い対応を地域限定で行っているところです。
 そして、療養者の状況について、医療非常事態宣言を出しましたが、会見の場でももう少し分かりやすく伝えられないのかというご指摘を複数の方から頂きましたので、整理をしました。まず、この「療養者数の推移」(会見資料1/スライド9ページ)はこれまでご覧いただいているものと同じです。1月8日に医療警報を発出し、その後一昨日、医療非常事態宣言を発出し、急激な療養者数の増加に少し歯止めがかかって横ばいになっているかというような状況ではありますが、先ほどご覧いただいたように、地域によってはまだまだ急速に陽性者が増えているという状況ですので、何とか医療の危機を救うべく、最大限の取り組みを県としてもしていきますし、引き続き県民の皆さまには、先ほどの3項目を中心として、自らを守る、そして人にうつさない、こうした観点での感染防止にご協力いただきたいと思います。
 今回新しく医療の状況を分かりやすくお示ししたいと思っています。「病床占有率」というのは全国統一で出ている数字です。国レベルでいろいろな都道府県を比較して、例えばステージ3だとか4だとか判断する際には、基本的にこの数字をベースにしているところです。病床全体と、そのうち重症者用の病床がどうなっているかということで、県全体で68.3パーセント、そしてうち重症者用病床が8.3パーセントということで、厚生労働省等が出しているデータはこういう形の数字になっています。今回もう少し分かりやすくお伝えしようということで整理をしました。まず「病床逼迫(ひっぱく)度」ということで、「中等症・軽症者用」、それから「重症者用」を分けています。全国で使っている数字は病床全体のうち重症者用病床という形になっていますが、現実には重症者用病床はもちろん重症者用ですから、軽症者とか中等症の方でも対応しようと思えば対応は可能ですけれども、ただ重症者用病床は重症者のために確保しておかなければいけないということで、「中等症・軽症者用」と「重症者用」を大きく二つに分けています。それから、それぞれの中に「一般病床」、「専門病床」と書いていますけれども、例えば小児、あるいは精神、さらに透析の方が新型コロナウイルス感染症になられた場合の専門病床ということで確保していますので、一般的な病床とそれらをさらに区分しました。そういう形で整理をすると、例えば中等症・軽症者用の一般病床は入院者数が202、これまでも申し上げてきているように、「実質病床利用率」では、350の分母に入れていないところは外書きにしています。それが昨晩の時点で32名いらっしゃいますので、そこは同じように除きますと、「一般病床」の「中等症・軽症者用」が202名、そして「一般病床」の「重症者用」が4名という形になります。それぞれの部分でどれぐらい入院患者がいらっしゃるかということを計算しますと、「中等症・軽症者用」の「一般病床」が70.4パーセント、そして「重症者用」の「一般病床」が9.8パーセント、これまでお示ししている実質病床利用率が59.1パーセントという形になります。それから圏域ごとにも数字を出すべきではないかというご指摘を頂いていました。医療圏ごとだと、ある程度病院が特定されてしまうということで、これまでこうした地域ごとの数字をお示ししてきませんでしたけれども、県民の皆さまに状況を共有していただいて、一緒になって目標達成、全県レベル3を目指して取り組んでいくという上では、こうした数字の共有も必要だろうということで整理をしました。先ほどの、いわゆる一般病床で利用されている中等症・軽症者用の病床の逼迫(ひっぱく)度です。重症者用病床、あるいは専門病床は全県運用ということが基本になりますので、それぞれの地域ごとに運用するものについて、北信、中信、東信、南信という本県のいわゆる四つの大きなブロックごとに示しました。それぞれ、ご覧いただいているような数字(会見資料1/スライド11ページ)ですが、先ほど申し上げたようにこの外数で32名の方が入院されています。先日、松本市立病院の院長にもご参加いただいて医療非常事態宣言を出して、中信地域は非常に大変な状況だとご発言いただいています。67.9パーセントになっていますが、北アルプス、それから木曽地域も含めていますので、他地域に比べて低めではないかとご覧になられる方もいると思いますが、中信地域は外枠で14床受け入れていただいていますので、そういう意味でこの間のお話のように、かなり逼迫(ひっぱく)度が高い地域だと考えています。また二次医療圏を越えて入院されている方が昨晩の時点で37名ということで、医療非常事態宣言を出した時に比べて広域で入院調整している方は増えているという現状です。そういう形で、病床利用の状況についても分かりやすくお示ししましたので、こうした実情、現状、県からも県民の皆さまにお伝えをしていきますので、メディアの皆さまにもぜひご協力いただければありがたいと思っています。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

中日新聞 我那覇圭 氏
 飯田のレベル引き上げの関係でお尋ねしたいと思います。先ほど知事もおっしゃっていましたけれども、南信州圏域で見るとかなり急激に増えているというように見えます。対策にも関わってくるのかもしれませんが、何でこう急激に増えてきているとお考えになっているのかお聞かせいただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 飯田市の発生状況は先ほど申し上げたように直近1週間で41名という状況になっています。その前の週の7名、さらにその前の週の9名に比べると急増しています。先ほど対策の中で申し上げたように、今回飯田市の一部の区域については、酒類の提供を行う飲食店等について営業時間の短縮の要請等をします。これは私どもが把握している中で複数のいわゆる接待を伴う飲食店のお客さま、あるいは従業員の中に陽性者がいらっしゃるということで、そういう意味でこうした店舗において感染が拡大していると県としては把握をしています。そういう意味で今回飯田市については、営業時間の短縮要請をかけているところです。

中日新聞 我那覇圭 氏
 飲食店で増えている背景として、年が明けてからやや時間がたっていますけれども、これまでのように、例えば帰省とか年末年始の移動に伴う要因というのが影響している可能性はあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そもそも他地域から持ち込まれなければ広がっていかないわけですので、一つの要因としては年末年始の人の動きというものが影響している部分もあるのではないかとは考えています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 この対象地域の店舗数、概数で構わないのですが教えていただいてもよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 精査中ですけれども、500から550ぐらいということです。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 今回の対策を見ると、小諸市とかのように対策のエリアが結構絞られていると思うのですけれども。今回も小諸や山ノ内とかのように対象地域を絞って、強く、早くやっていく対策であるということでよろしいのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほどの感染拡大予防ガイドラインを遵守していないところは市全体ですが、事業者に対して営業時間の短縮要請等を行うというのは、ある意味私権の制限に関わる部分ですので、そういう意味ではどこまでの範囲にするかというのは慎重に検討しなければいけないと思います。今回も全域ということではなくて、飯田市のいわゆる中心市街地部分ということで限定をかけて、より実効性が上がる対策として取り組んでいきたいと考えています。そういう意味では、広く薄くではなくて感染防止に必要と認められる区域を一定程度、限定をかけて対応しています。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 先ほど県としては接待を伴う飲食店の中で陽性者が出てきているという認識をお話しされていましたが、ここ1週間での感染経路、会食が何割だとか、そういった数字がもしお分かりでしたら教えていただきたいのと、陽性者が出ているのは普通の飲食店ではなくて、接待を伴う飲食店ということになるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私が把握している限りでは、いわゆる接待を伴う飲食店ということです。あと飯田市の直近1週間の感染事例としては、4割近くが会食による感染事例と、また家族内等における感染事例が5割弱ということで、この二つがかなりのウエイトを占めているという状況です。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 松本ですとか他のところ、要はそのエリアが特定されていなかったところは高齢者施設のPCR検査というのをやっていたと思うのですけれども。今回はエリアが絞れているから、そこへのPCR検査は対策には盛り込まれてないということですか。

長野県知事 阿部守一
 飲食店の従業者、いわゆる接待を伴う飲食店等の方に対しては無症状の方でも集中的な検査を行っていきたいと考えています。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 松本とかだと確か高齢者施設のPCRもあったと思うのですけれども。

長野県知事 阿部守一
 高齢者施設については飯田市においては現時点では考えていません。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 ブロック別の病床逼迫(ひっぱく)度ですが、今回4地方に分けて出されていますが。10広域圏だと病院が特定されてしまうとかいう理由があると思うのですけれども、今後もこの4地方で出していくのでしょうか。その状況によっては、より危機感を共有するために10広域でも出していく可能性があるのか、その辺の問題意識をお願いします。

長野県知事 阿部守一
 信濃毎日新聞からも圏域ごとに出せないかというお話がありましたので、県もできるだけお伝えしなければいけないということで、工夫をしてブロックごとに出しました。基本的にこういう形でお伝えをしていければありがたいと思っています。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 今後もこの4ブロックで、10広域圏、10の内訳というのは、そこまでは出すお考えではないと。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げましたように、例えば10の医療圏にすると医療機関が少ないところは、どこの医療機関か特定されてしまうということもあります。また実際、今でも37名ということで、例えば病床が一般病床で約300床ですが、それの1割以上の方はもう全県で運用している状況ですから、あまり10広域で細かくお考えいただくより、こういう形でお示しする方が、地域ごとの実態はむしろ分かりやすいのではないかと思います。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 病床逼迫(ひっぱく)度がそれぞれパーセンテージで出ていますが、それぞれの受け入れ病床数とか入院者数の内訳という実数は出していくお考えは今のところないのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 それは別途検討します。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 毎日、県のホームページに入院者数とか更新されていると思うのですけれども、この資料に並んでいる数字もホームページか何かで掲載して発信していくということですか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように医療非常事態宣言を出しているという状況ですので、県民の皆さまに状況を分かりやすくお伝えすることが重要だと思いますので、こうしたデータもお示ししていきたいと考えています。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 年明けからレベル引き上げが続いたり、医療非常事態宣言が出たりと、そういった非常事態が続いていますけれども、レベルの引き上げに慣れてしまうという部分も多少はあると思います。そういった面も踏まえて、知事から改めて県民へのお願いというか求めたいことと、メッセージがあればお願いします。

長野県知事 阿部守一
 医療非常事態宣言ということで医療が大変逼迫(ひっぱく)していると。この間、中村院長にもご参加いただき、関会長にもご同席いただいて、医療非常事態宣言を発出しましたけれども、非常に深刻な状況になってきていると考えています。県民の皆さまにはぜひこうした状況をご理解いただき、例えばご高齢の方には外出自粛ということでお願いをしてご不便をお掛けしますけれども、人との接触機会を極力減らしていただく。そして感染拡大地域への訪問、こうしたものは極力控えていただく。そして感染リスクの高い会食も控えていただく。こうしたことは、県民の皆さまには強くお願いをしたいと思っています。これは市町村の皆さまとも一緒になって、しっかりお伝えをしていきたいと思いますし、多くの事業者の皆さま、飲食、観光、交通はじめ、多くの皆さまが大変経営的には厳しい環境の中で歯を食いしばっていただいているということも重々認識をしています。何とかこの3週間で新規陽性者数を減少させて、一日も早く社会経済活動を動かしていきたいと。そのためにもすべての県民の皆さまには、ぜひご協力を頂きたいと考えています。

信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
 緊急事態宣言の対象に長野県の追加を要請するかどうかというのは、これまでの会見でも、まだ他県と比べてもその状況ではないということでしたけれども。きょう何人かまだ出てないですけれども、この逼迫(ひっぱく)度を見ても現状ではまだその段階にはないというお考えで変わりはないでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 何度も申し上げているように必要とあらばちゅうちょなく要請しますし、要請がなくても福岡県のように国としては全国の状況を見ながら発出をされるだろうと考えています。医療警報を出して医療非常事態宣言を出して、急速な増加のところはここ数日は高止まり。非常に高い水準ではありますけれども、さらにどんどん、毎日1.(テン)何倍とかで増えていくというような状況にはなっていない状況ですが、どちらに振れていくかというのは分かりません。そういう意味で毎日状況をしっかり注視しながら、そして先ほどの例えば飯田市のように、場合によっては首都圏等で行われているような営業時間の短縮等も事業者の皆さまにお願いをしながら、局地的に抑え込みつつ、全県の状況を見ながら判断をしていきたいと考えています。

長野朝日放送(abn) 川見能人 氏
 発出はいずれもきょうされて、休業要請等は18日月曜日からでいいですか。

長野県知事 阿部守一
 発出はきょうです。これまでも営業時間の短縮等は、きょうやって、きょうからというのは難しいので、1日時間を置いてお願いするという形にしています。

長野朝日放送(abn) 川見能人 氏
 あと、お休みいただいたり協力していただいたところについては協力金が出るということですが、出どころというか、市と県の持ち分とかその辺はどういうものなのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 出どころとは。

長野朝日放送(abn) 川見能人 氏
 この56万円の負担はどちらという感じになるか。県の方ですべて出されるのか、それとも市と折半とか、その辺は。

長野県知事 阿部守一
 これは全額、県で負担します。

長野朝日放送(abn) 川見能人 氏
 全県的に医療非常事態宣言が出ている中で、今回(レベル5)の地域が出てきたというところで、一般の方向けに新たにお願いすることというと、このガイドラインを遵守していないお店は使わないようにという、ここの点に尽きるという理解でよろしいのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 全県に大きな三つと、あと医療非常事態宣言の中に、もう少し後ろの文書で少し細かいお願いをしていますけれども、全県でかなり強めのお願いをしています。基本的にはこういうお願いで、あとはそのお店関係のお願いがレベルによっては強くしていくという形になっています。

長野朝日放送(abn) 川見能人 氏
 くどいようですが、そうするといわゆる県民の方向けとしては、このガイドラインを遵守していないお店を使わないでくださいね、ということが飯田市に関して新たにかかってくるという、逆に言えばそこまでということでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そうです。

朝日新聞 近藤幸夫 氏
 期間が18日から31日となっていますけれども、仮に31日の段階で好転しなかった場合は、延期というか、そういったことも考えられるのですか。

長野県知事 阿部守一
 常に日々状況判断しながら対応していきますが、基本的に2週間です。ただ、もちろん感染の拡大が止まらないというような状況があれば、場合によっては延長するということも検討しなければいけないと思いますが、現在の状況としては、何とかこの2週間の中で飯田市の感染拡大を防いで、減少に持っていきたいと考えています。

読売新聞 佐々木想 氏
 18日から要請をされるということですけれども、集中検査と公共施設の使用停止、こちらは何日頃からをめどに予定されていますか。

長野県知事 阿部守一
 担当からお話しします。

参事(新型コロナウイルス対策担当) 福田雄一
 健康福祉部で飯田市のご協力も頂きながら検討しているところです。まだ日時等は決定をしていませんので、また決まったところで恐らく申し上げることになるかと思っています。それから公共施設についても県の公共施設については、もうこれでできるところからということになります。例えばすでに予約の入っているようなものについては、もちろんお話はしますけれども、イベント等開催していただくようなこともあり得ますけれども、順次そういう対応を取っていきたい。とりわけ飯田市については、これで要請をしていくということですので、今後ご検討いただくということかと思っています。

読売新聞 佐々木想 氏
 これまで「特別警報2」が発出された市について、飯田市で今回取られたようなメニューと大体同じ内容の対策は取られていますけれども。途中経過ではあるのですけれども、ここまでの数字の減り方をご覧になって、この対策の有効性というところについては、知事自身どのようにご評価されていますか。

長野県知事 阿部守一
 ここの場でも何回か申し上げているように、なるべく限定的に抑え込んでいきたいということで、早めに対策に着手して、できるだけ限定的に強い措置を講じて、そして早期に縮小に持っていきたいということで取り組んできています。最初にそういうやり方を取ったのは中野市と山ノ内町ですけれども、北信地域、急激に陽性者数が増えましたけれども、今は何とか落ち着いている状況になりました。県の対策の効果というよりは、地域の皆さまが危機感を持って取り組んでいただいたおかげだと思っています。まだこれから対策を講じなければいけないので、これで完璧だということは率直になかなか申し上げづらい状況ですけれども、適時適切にアラートを発することによって県民の皆さまには行動変容をしていただき、そして感染リスクが高いと思われる地域で営業時間の短縮であったり、あるいは集中的なPCR検査を行うということで、一定程度、感染の拡大を抑止するという効果は出ているのではないかと考えています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 実質病床利用率59.1パーセントというのは恐らく間違いがなければ、過去最高に達しているのかなと思うのですが、この点について一言だけご認識をお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 医療は危機的な状況が依然として継続しています。療養者の数というのは1日単位ですぐに減っていかないという状況ですので、県民の皆さまにお願いしていることは、これからも周知を図り、県民の皆さまのご協力を頂きたいと思っています。また地域ごとの対応は県としてもしっかり行う、ガイドラインの遵守だとか営業時間の短縮要請だとか、そうしたことについては適切なタイミングで行う中で、何とか局地的に感染拡大を防いでいきたい。そのことによって結果的に病床利用率が下がるようにしていきたいと考えています。
 どうもありがとうございました。


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