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更新日:2021年6月29日

知事会見(令和3年(2021年)1月20日(水曜日)16時04分~17時01分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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本文

阿部知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 それでは私から4点お話をしたいと思います。いずれも新型コロナウイルス関係です。こちら(モニター)でご説明しますけれども、1点目、医療非常事態宣言を発出中ですけれども、現在に至るまでの療養者の状況についてです。皆さまには何度もご覧いただいている表(会見資料1/スライド1ページ)ですけれども、毎日の入院者数、宿泊療養者数、自宅療養者数、それから若干調整中という方です。1月8日に医療警報を発出し、また1月14日に医療非常事態宣言を発出しました。今年に入ってから急速に新規の陽性者数が増加する中にあって、こちらの図にあるように、12月は比較的療養者数が少ない、以前に比べると多い状況ですけれども、入院者数も100名前後という状況でしたけれども、年末年始を挟んで急増しました。1月中旬以降、入院者数が200名を超える水準になっているという状況です。新規陽性者数がここ数日、少し先週に比べると少なくなっているということもあり、急速に増加して、療養者数が増加をしているという状況にはなっていませんけれども、非常に高い水準で推移しているという状況です。特に入院されている方の数については220名から240名程度の水準で、ほぼ横ばいで推移しているという状況です。医療非常事態宣言発出ということで、県民の皆さまには人との接触機会を極力減らしていただくということ、そしてご高齢の方、基礎疾患がある方については外出自粛をお願いしているということ、感染拡大地域への訪問は控えていただくこと、大人数、長時間の会食は控えていただくといったお願いをしているわけで、多くの皆さまにご協力を頂いています。急増は何とか踏みとどまっているという状況ですが、依然として高い水準で入院患者の数が推移していますので、どうか県民の皆さまには引き続きのご協力、そして自らの感染リスクを極力避けてもらう、そして人にうつさないように気をつけていただくと同時に、重症化リスクが高いご高齢の方、基礎疾患がある方についてはご家族で、そして社会で守っていただきたいと考えています。「病床利用の状況」、これ(病床占有率)が全国統一で出している数字ですけれども、350分の入院者数でいくと67.4パーセント。それから、もう少し実態に合わせた数字ということで改良した数字(病床逼迫(ひっぱく)度)ですけれども、中等症・軽症者用の一般病床については69.7パーセント利用されているという状況ですし、重症者用の病床については3名、7.3パーセントの利用状況ということで、中等症・軽症者用の一般病床の利用状況についても依然として高い水準が続いています。何とか下げるためのご協力を県民の皆さまにはお願いしたいと思います。「ブロック別病床逼迫(ひっぱく)度」ですけれども、中信地域で新規陽性者が非常に増えています。後ほど松本市、それから白馬村について言及しますけれども、中信地域については病床についても逼迫(ひっぱく)度合いが上がってきているという状況です。
 感染警戒レベルの引き上げ、それから県としての感染防止のための取り組みについてです。取り組みを強化するものと、それから小諸市については緩和するものと大きく3点あります。強化する方ですけれども、一つが白馬村についてはレベル5に引き上げて「特別警報2」を発出します。また松本市については、これまでもレベル5で対策を行ってきましたけれども、「特別警報2」は継続をしつつ、対策をより強めていきたいと考えています。いずれも2月4日までの対策として取り組んでいきたいと考えています。直近1週間の新規陽性者(会見資料1/スライド5ページ)ですが、全県が下の数字です。先週の水曜日の全県の直近1週間の新規陽性者数は386名ということでしたが、少しずつ低下をして、昨日は陽性者の数が多かったわけですので、1月19日の段階で直近1週間のトータルが309名ということになっています。その一方で今回対策を強化する白馬村と松本市ですけれども、白馬村については直近1週間の数値が10人台です。昨日の段階で16名という形になっています。それから松本市についても60名から70名程度ということで、松本市についてはこれまでもレベル5に引き上げて対策を取っていましたけれども、依然として新規陽性者の発生が高止まりしているという現状です。そうした中で白馬村と松本市については対策を強化します。
 まず白馬村ですけれども、1月16日に北アルプス圏域ではレベルを4に引き上げています。ただその中でも白馬村については3日間で7人、そして直近1週間にしますと16人の新規陽性者が確認されているという状況です。また寮などの共同生活の場での感染。観光地で特にスキー場等もあるわけですので、そうしたところで働いていらっしゃる方たちの共同生活の場があったりしています。また感染経路不明の事例もありますし、飲食店が関連している事例もあるということで、今回白馬村については、これまでも申し上げているように、早く、狭く、強く対策を取っていくということで、感染警戒レベルを5に引き上げて、対策を強化していきたいと考えています。対策の内容ですけれども、一つはガイドラインを遵守されていない酒類の提供を行う飲食店の利用を控えるよう協力を要請することです。接待を伴う飲食店等も含めて利用を控えるよう協力を要請します。これは村全域です。それから「事業者への協力要請」ということで、「白馬村中部地区」と書いていますけれども、平川、松川、それから大糸線で囲まれている区域ですけれども、この区域の飲食店等に対しては営業時間の短縮、そして休業の要請を行います。それから先ほどお話ししたように、職場あるいは共同生活の場における感染防止対策を徹底いただくようにお願いをしていきます。それから協力要請にご協力いただいた事業者については、2週間で56万円の協力金を支給します。また感染防止対策等、地域の取り組みを応援するべく検討を行ってまいります。加えて飲食店の従業員等に対しての集中的な検査も行って、感染拡大を未然に防いでいきたいと考えています。今飯田市においても同様の取り組みを行っている状況です。それから「観光地としての特性を踏まえた効果的な対策を検討」ということで書いてありますけれども、観光関係の事業者、あるいは白馬村の下川村長とも先ほどもお話をしましたけれども、例えば従業員が共同生活を行っているというような他の地域とは違う特性もありますので、地域の皆さまと、どう対応すればいいかということについて一緒に考えて、具体的な対策を講じていきたいと考えています。加えて公共施設については休止等の措置を検討し、村においても検討していただくよう要請をするという内容です。白馬村における感染拡大を何とか防いでいきたいと考えています。営業時間短縮については、基本的にこれまでと同じです。従前から新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令に入っている接待を伴う飲食店、酒類の提供を行う飲食店について、ガイドライン非遵守については休業、遵守のところについては夜8時までの営業時間の短縮、他の一般的な飲食店についても、基本的には営業時間の短縮、夜8時までということです。1月22日、あさってから2月4日までの2週間、お願いをしていきたいと思っています。事業者の皆さまにはご負担、ご迷惑をお掛けしますけれども、感染拡大を防ぐための取り組みということで、ご理解いただき、ご協力いただきたいと考えています。
 次に松本市ですが、松本市についてはすでにレベルを5に引き上げて、これまでも対策を行ってきました。1月8日ですから医療警報発出と同じ日に出して、今は全県に広げていますけれども、ご高齢の方等に対する不要不急の外出自粛、あるいは大人数、長時間の会食の自粛等を呼び掛けてきたところです。急増という状況は何とか踏みとどまっていますけれども、しかしながら直近1週間、それからその前の週と比べても、ほぼ横ばいの新規陽性者数ということで高止まりしている状況です。1月8日の「特別警報2」を発出した時点を、ややではありますけれども上回っているという状況です。また集団的な感染、あるいは感染経路不明事例も多数確認されているという状況ですので、松本市に関しては高止まりの状況を何とか改善していきたいと考えています。そういう観点で、感染の連鎖を未然に防ぐための対策を講じていきたいと考えています。すでに県内全域には医療非常事態宣言ということで、高齢者の皆さまへの外出自粛、そして人との接触機会を極力減らしてもらいたいというお願いをしていますが、それに加えて感染拡大予防ガイドラインを遵守されていない酒類の提供を行う飲食店の利用は控えてもらうということをお願いします。松本市全域です。それから2番目ですけれども、酒類の提供を行う飲食店等に対しての時短要請、休業要請を行います。こちらは松本の中心部、都市計画区域内の市街化区域を対象として、1月22日から2月4日までの2週間お願いしたいと考えています。それから同じように事業者支援は行いますし、また感染防止対策等に取り組まれる地域の取り組みを県としても支援すべく検討を行っていきます。全県の状況としては、松本、それからまさに時短要請等している飯田市、そして松本市、飯田市とは少し状況が違いますけれども、観光地の白馬村、こうした地域へ重点的に対策を講じることによって、さらなる陽性者の拡大を防ぐとともに感染拡大局面から減少局面に持っていきたいと考えています。営業時間の短縮の要請については、先ほど白馬村でご説明したのと同じです。事業者の皆さまには、ぜひご理解をいただき、ご協力いただきますよう改めてお願い申し上げます。
 それからもう一つ、今度は対策を緩める方です。小諸市です。佐久圏域については1月3日、三が日中に感染警戒レベルを4に引き上げました。その後、小諸市についてはレベル5に引き上げて「特別警報2」を出し、そして一定の区域の酒類の提供を行う飲食店に対して時短要請を行いました。小諸市の数字ですけれども、年末年始、12月30日から1月5日までの陽性者数が31名、そして年が明けての6日から12日までの1週間が78名ということで、年末から新年にかけて陽性者が急増した市です。その後、小諸市、あるいは地域の飲食店関係の皆さまをはじめ、多くの住民の皆さまのご協力の中で取り組みを行いました。直近1週間では陽性者数9名ということで、まだ散発的に陽性者が確認をされていますけれども、年末年始の水準に比べると大変大きく陽性者の数が減少しています。そういう状況ですので、小諸市における施設の時短、休業の協力要請については明日1月21日をもって終了とします。なお感染警戒レベル5については継続し、状況の推移をしっかり見守っていきます。飲食店の休業、あるいは営業時間の短縮にご協力いただいた飲食店の皆さまはじめ、地域の皆さまには改めて感謝申し上げます。引き続き感染防止対策をしっかり講じていただいて、再び感染拡大局面にならないようにご理解とご協力を頂きたいと考えています。
 そういう中で県全体の状況ですけれども、基本的にレベル4以上になっている地域が佐久、上田、北アルプス、松本、諏訪、南信州、この六つの圏域です。そしてその中で佐久圏域については、小諸市、佐久市、御代田町、軽井沢町の4市町について引き続き「特別警報2」。南信州圏域の飯田市については「特別警報2」ということで引き続きレベル5。それから松本市も同様です。新たに北アルプス圏域については、白馬村についてレベル5ということで、集中的に対策を講じていきたいと考えています。冒頭も申し上げましたけれども、全県に医療非常事態宣言を発出中です。新規陽性者の数が少し年末年始直後に比べると減少していますので、年明け以降の療養者の急増という局面ではなくて、高止まりという局面になっています。高止まりの状況から増加の方向ではなくて減少に何とか持っていきたいというのが県の考え方です。こうした高止まりの状況ですので、本当に医療の第一線の皆さまは日々大変なご努力をいただいているという状況です。そうした医療関係者の皆さまのご尽力、ご努力、そうしたことに多くの県民の皆さまには思いを致していただき、一緒にこの局面を乗り切るために、いま一度お一人お一人の行動の在り方を考えていただきたいと考えています。そういう意味で大きな3点、人との接触機会を極力減らしていただきたいと。特にご高齢の方、基礎疾患がある方はこの期間、不要不急の外出は控えていただきたいと思っています。ご高齢の方とか基礎疾患がある方は確実に入院対象という形になりますし、また重症化のリスクが高いわけです。こうした方を社会全体で守っていただきたいと考えています。それから本県のみならず全国各都道府県で、感染拡大期にある都道府県が多い状況です。緊急事態宣言が発出されている地域はもとより、こうした感染拡大地域、感染者が多い地域への訪問は極力控えていただきたいと考えています。もちろん受験とか仕事でどうしても行かなければいけないという場合は、それはやむを得ないと思いますけれども、そうでない場合はできるだけ訪問を控えていただきたいと思います。また大人数、長時間など感染リスクの高い会食は、飲食店の問題ではなくて、ご自宅でも職場でも同じですので、そうした場面は控えてもらいたい、そうした場面にならないようにご協力いただきたいと考えています。
 もう1点、私からお願いがあります。われわれからもお願いを繰り返ししていますし、また新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正案が検討の俎上(そじょう)に上がっていますが、その中でも誹謗(ひぼう)中傷の話の議論が出ています。長野県としては誹謗(ひぼう)中傷の被害相談窓口を設置して、これまでも対応してきています。これまで呼び掛けをしていますけれども、しかしながら継続的に毎月のように県に対しても相談が寄せられているという状況です。またメディアの報道の中でも、こうした誹謗(ひぼう)中傷で非常に苦しまれている方がいらっしゃるという報道もされています。誹謗(ひぼう)中傷、不安な気持ちがそうさせているという状況だと思いますけれども、今まさに助け合いながら、先ほど申し上げた例えば医療従事者の皆さまは、最前線で必死に新型コロナウイルスの患者の皆さまの介護、医療行為を行っていただいています。そうした方に対しての誹謗(ひぼう)中傷というものは絶対やめてもらいたいと思います。また陽性になってしまった方とか、そうした陽性者のご家族であったりとか、あるいはそうした方の職場であったりとか、そうしたところに対する差別的な言動とか誹謗(ひぼう)中傷ということについては、ぜひやめていただきたいと考えています。すべての方が感染してしまうリスクを同じように持っていると。感染した方とか陽性者が自分と違う人ではなくて、自分も同じ立場になり得るということを一人一人の皆さまにはご理解をいただき、思いやりと支え合いの心を持って。新型コロナで非常に経営的にも厳しい皆さまも大勢いらっしゃいます。生活が厳しい皆さまも大勢いらっしゃいます。いろいろな不安があったり、いろいろなところに批判の目とか向けたくなるような環境ではありますけれども、そうしたことがあるとお一人お一人の心が痛んでしまうと。本当に悲しい思いが広がってしまうということはもとより、それだけではなくて、そうしたことが日常茶飯事だということになると、何度も繰り返し申し上げていますけれども、体調が少し悪くても、万が一新型コロナウイルスに感染していたら誹謗(ひぼう)中傷の対象になるのではないかという恐れの中で検査や受診を控える方というのも出かねません。また県としては濃厚接触者をしっかり追って、感染拡大を防いでいきたいと思いますけれども、そうした調査に対する協力も得られにくくなってしまいます。ぜひそうしたことをご理解いただいて、誹謗(ひぼう)中傷ということについては絶対にやめていただくよう、改めてお願いを申し上げます。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

市民タイムス 田子元気 氏
 松本市のレベル5延長についてお伺いします。当初、市単独でレベルを引き上げる時の方針としまして、「早く、短く、狭く、強く」ということで効果的な対策を打つとされていましたが、1月21日までとされていた期間が結果的に延長されることになったことについての知事の受け止めをお願いします。

長野県知事 阿部守一
 できるだけ短期間でレベルが下げられるようにと考えましたが、結果的に継続ということになってしまいました。ご協力いただいた皆さまには改めて感謝すると同時に、今高止まりの状況です。決して急増が続いているという状況ではありませんので、これは一定のご協力のおかげだと思っています。ただ高止まりなので、ここから何とか減少に持っていきたいというのが県の考え方ですので、引き続きのご協力を頂きたいと考えています。特にこれまで、そして今に至るまで松本市の飲食店街で集団的な感染が確認されているという状況ではないので、これまで飲食店等に対しての時短要請等を行わないできました。しかしながら高止まりの状況が続いているということがありますし、そうしたところで集団感染がいったん出てしまいますと、また急増の局面になってしまいますので、予防的に食い止めたいという思いで今回、飲食店を対象としての時短要請をすることにしました。ぜひこうした状況をご理解いただいて、ご協力いただきたいと考えています。

市民タイムス 田子元気 氏
 予防的にというお話がありましたが、飲食店自体ではそういった感染拡大というのは、県としては広がっていないということでよろしいですか。それで、その状況と今の高止まりの状況から判断して先手を打つと、予防策ということで飲食店への時短営業に踏み切るのですか。

長野県知事 阿部守一
 今申し上げた通りです。例えば今回、白馬村については当初から時短要請をします。松本市については前回のレベル上げの際も、複数の飲食店で感染が広がりつつあるというような状況が必ずしも確認されてない。全くないかどうかは分かりませんけれども、少なくても県としてはそういう状況を把握していませんので、営業時間の短縮要請は見送りました。今回は同じように飲食店の中で次から次へと連鎖が広がっているという状況は確認していません。そういう意味で飲食店の皆さまも一生懸命、感染防止に取り組んでいただいていると考えています。ただ高止まりの局面ですので、ここからさらに感染が拡大すると、これは大変な人数の陽性者になる可能性があります。そういう意味で今回は感染拡大を食い止めて減少に転じさせるということで、営業時間の短縮まで踏み込んだ対応をしたところです。

市民タイムス 田子元気 氏
 予防という観点からすると、当初掲げていた七つの対策では不十分だったという認識ではないということでよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 不十分か十分かというのは、結果的に判断しないと、なかなか今の時点で申し上げにくいですけれども。ただ、先ほど申し上げたように、全県の新規陽性者数の急増は何とか止まっています。どんどん増え続けている状況ではなくなっていますし、松本市についても高い水準ですが、先週から倍、また倍という感じで増え続けているのではなくて高止まりで、直近1週間とその前の週はほぼ横ばいという状況です。そういう意味では市民の皆さまがご協力いただいているおかげで、急増は食い止められていると思っています。ただここから減少に何とか持っていかなければいけないということで、こうした対策を取りたいと考えています。

大糸タイムス 平林賢 氏
 2点お伺いします。今回、北アルプス地域が(レベル)4で白馬村が(レベル)5となって、大規模なスキー場を抱えている地域というわけですが、今現在、観光客が例年よりも少ない中で、今後さらなる減少も懸念されると思うのですが。その中でスキー場などの観光事業者や宿泊事業者へのさらなる支援はあるのかということが1点と、そうはいっても、緊急事態宣言が出ている地域からも、今現在、日帰りスキー客が村内に来ている状況で、住民も不安に思っている方もいらっしゃるということですが、住民が注意するべきこと、また県から観光客にお願いしたいことがあるのか、お伺いします。

長野県知事 阿部守一
 1点目の支援ですけれども、先ほども実は白馬村の観光関係者の皆さんとも私、直接意見交換しました。今の状況でも非常に厳しいというお話、昨年に比べて非常にお客さまの数が減っているという状況はお伺いをしていますし、県としてもそうした状況を踏まえて、一緒に取り組みを考えなければいけないという認識です。一つは国にしっかり対策を求めていく必要があると思っていまして、昨日、梶山経済産業大臣に13府県共同で提言をしましたけれども、緊急事態宣言発出に伴って影響を受けている事業者に対する一時金の支給が検討されています。その一時金の支給の対象は、緊急事態宣言が出されたことによって直接、間接的に影響を受ける事業者ということで、発出地域に限らないという形になっていますが、必ずしもどこまで本当に対象にしてもらえるか明確ではないので、本県は、例年ですと緊急事態宣言発出地域から約7割の宿泊客が来ているということを強く訴えて、本県の観光関係事業を対象にするように求めていますので、そうした要請は引き続き行っていきます。また持続化給付金のような支援もしっかり行うように、これも引き続き求めていきます。加えて、白馬村の観光関係の皆さんとも先ほど直接お話ししましたけれども、地域に応じた支援の在り方というものも一緒になって、白馬村も含めて考えていきたいと思っています。一番大きな支援策というのは、何とか感染を防ぐということだと考えています。先ほどご覧いただいたように、小諸市は時短要請して2週間で一定程度、感染者数を下げることができましたので、白馬村においても観光関係の皆さまにもお力を頂きながら、一緒になって拡大を防ぎたいと思っています。それから観光客の皆さまとか住民の皆さまへのメッセージという話ですけれども、観光でお越しになられる方については「新たな旅のすゝめ」ということでお願いしていますけれども、ご旅行前2週間は健康観察をしっかり行っていただき、体調が悪いときはご旅行を控えていただきたいと考えています。それから住民の皆さまには、医療非常事態宣言発出中ですので、特にご高齢の方とか基礎疾患がある方については、今の状況下では、ぜひ外出は自粛していただきたいと考えています。

中日新聞 城石愛麻 氏
 松本市についてですが、今回予防的に飲食店への時短営業、休業要請ということになりましたが、小諸市や白馬村で実施するような飲食店の方の検査を実施しない理由を教えてください。

長野県知事 阿部守一
 それはまさに予防的対応ということで少し状況が違っていると考えています。小諸市、あるいは白馬村については、先ほど申し上げたように飲食店関係者の中に陽性者が出てきていると、飲食店関係で感染が広がっているという蓋然性が高いと判断して、そういう対応をしていますけれども、現時点で松本市においては、そうした状況を確認していません。そういう意味で今回、PCR検査については現時点では行わないという判断をしています。

中日新聞 城石愛麻 氏
 飲食店関係で感染者が出ていない中で時短や休業を要請することで、飲食店の方には理解を求めなければいけないのかと思うのですけれども。何で飲食店だけなのかという不満もあるかと思いますが、その辺はどのように納得を求めますか。

長野県知事 阿部守一
 県としては、できるだけ狭い対象地域で対応していこうと、できるだけ早く成果が現れるようにしていこうということで取り組んできました。松本市の場合については、先ほど申し上げたように、レベル5に引き上げて、ご高齢の方等の外出自粛要請をしましたけれども、急増は食い止められたものの高止まりという状況です。ここから増加に転じさせては絶対いけないということで、そういう意味で予防的な措置としての営業時間の短縮を要請していく形になりました。時短要請していく形ですので、事業者の皆さまには大変なご迷惑、ご負担を掛ける形になりますけれども、先ほどご覧いただいたように県内の医療、そしてとりわけ中信地域の病床はかなり逼迫(ひっぱく)をしている状況です。ここから何とか減少に転じさせなければいけないというのが今の状況ですので、ぜひご理解いただいて、減少局面になるように一緒に取り組んでいただきたいと考えています。なお飲食店等だけという話は、基本的に緊急事態宣言等が出されている地域においても、特にわれわれも呼び掛けていますけれども、決して飲食店が悪いわけではなくて、会食の場がどうしてもリスクが高い場面ということになります。そういう意味で8時までは営業できるわけですので、県民の皆さまには飲食店がすべてリスクが高いということで考えていただかない方がいいと思っていますけれども、どうしても長時間にわたる飲食、特に飲酒を伴う形になりますと、私で言えば、例えばどうしても大きな声で話しがちになってしまいます。どうしても人間はそういう傾向がありますので、8時以降の営業時間については何とか短縮いただくようにお願いをして、協力を頂きたいというのが今回の判断です。

長野朝日放送(abn) 中野希友未 氏
 白馬村についてですが、感染が広がった要因、状況として、「寮などの共同生活の場での感染」とあるのですが、具体的に寮というのはどういったものなのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 観光地で、特に冬場に多くのお客さまをお迎えする地域ですので、そういう意味で観光関係の従業員の方たちが冬場だけ生活されているというケースもあります。そうした場でお住まいになられている方が陽性になるというケースが出てきていますので、他の地域とは少し状況的、背景的には違う部分があるとは考えています。そういう意味で先ほど申し上げたように、県だけではなくて、観光関係者の皆さまと一緒に対策をしていかなければいけませんので、そこは問題意識を共有して一緒に取り組み、そして観光地ですから、ぜひ早く収束できるように頑張っていきたいと考えています。

長野朝日放送(abn) 中野希友未 氏
 どのぐらいの規模とか、そういったところは分かっているのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 規模というのは。

長野朝日放送(abn) 中野希友未 氏
 寮の規模です。

長野県知事 阿部守一
 個々の感染状況についてはコメントを控えたいと思います。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 松本市の感染状況について急増はしていないけれど横ばいという、状況は高止まりしているということですけれども、最初にレベル5に引き上げて対策を取るときに、その時から確たる急所というか、ここで本当に感染が連鎖しているのだというところは見当たらないというのが、今も当時もそうですけれど、そこにピンポイントという対策にはならなかった面があると思います。そういう急所を見極められていないということが、高止まりという状況につながっていると関連で考えられるというように知事もお思いでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 松本市の場合は医療機関、介護施設、ここでの感染というのは、実は重要な要素というか、そうしたところで陽性者が多いということが感染者を多くしている一つの要因だと思っています。ただもう1点は今お話があったように、いわゆる孤発の事例というか、感染経路が必ずしも明確ではない事例というのが継続的に確認をされています。要はどこで感染したのかがはっきり分からないという方が一定程度いらっしゃいますので、そういう意味で松本市については、他の地域に比べてより強い対策を踏み込んで講じていくという形にしました。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 小諸市だとか飯田市もそうだと思うのですけれども、市民タイムスさんが先ほど引用されていた「早く、短く、狭く、強く」というところ、徹底して急所を突いていくという形だったと思うのですけれども。今回、明確に飲食店や、あるいは飲食店街で感染が連鎖しているということが分かっていないときに、もともとの対策の真の狙いである社会経済活動を極力守りながら感染を抑えるという点でいうと難しい面もあるのではないかと。そこはかなり影響を、今までの対策よりも踏み込んで与えなければいけない対策だと思うのです。そこについてはどう正当化するというか、皆さんの理解を得ると、それで自主的に協力してもらうようにする、どんな言葉で説得したいと思っていますか。

長野県知事 阿部守一
 県の対応の仕方は、お話しいただいたように、できるだけ狭い範囲で抑え込もうということで対応してきています。他の都道府県の多くは、一定程度になると全県一律という形で対応されているところが多いと思いますけれども、何度も繰り返し申し上げているように本県は他の県と違って一極集中型ではなくて、それぞれの地域によって生活圏がかなり分かれていると。南信の方と東信の方が日常茶飯事に行き来することがほとんどない県ですので、そういう意味で圏域ごと、市町村ごとにきめ細やかに状況を見ながら対策を講じてきています。飲食店への休業、あるいは営業時間の短縮要請もできるだけ影響を拡大させないようにということで、ピンポイントでこれまで対応してきました。ただ今回、松本市については、先ほどから申し上げているように予防的に対応していかなければいけないと。一定程度、感染経路不明者がずっと続いている中で、ひとたび飲食店でのクラスター等が発生するような場合になると、もう手遅れという形になりかねないという危機感を持っています。そういう意味で、松本市の市街化区域の飲食店の皆さまには大変恐縮ですけれども、今の医療の逼迫(ひっぱく)状況、そして松本市における陽性者の状況、こうしたものを踏まえると、飲食店の皆さまには、営業時間の短縮要請、あるいは休業要請、ご理解いただき、ご協力いただく中で感染拡大を防いで減少に持っていきたいと考えています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 営業時間の短縮ですけれども、松本市の市街化区域というのは中心市街地という区域には全く収まらなくて、かなり住宅地も含むエリアだと思います。それだけのエリアでそのように、要するに飲み屋さんがやっていないという状況だと、かえって営業時間の中でお客さんが密になってしまうのではないかという、そういう声は飲食店関係の方から一般論として聞くのですけれども、そこはどんなふうに捉えていますか。

長野県知事 阿部守一
 ケース・バイ・ケースというか、いろいろな状況があると思います。逆に私のところには、こうした要請がなくてももうすでに休業してしまっているといった声も聞いていますし、利用してもらいたくても、なかなか利用してもらえないと、営業していても利用客が少ないといった声も聞いています。そういう意味で場合によっては、今お話があったことも全くないわけではないと思いますけれども、多くの場所でそうした状況になるということはないのではないかと考えています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 こういった1日当たり4万円の協力金を支払うということで、かえって事業者さんへの支援になるというように考えているのか、あるいは事業者さんの業界側からもそういった求めの声も出ていたのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そういう声があるということは伺っていますが、先日も申し上げたと思いますけれども、私はその議論は分けないといけないのだろうと思っています。感染拡大防止のための営業時間の短縮、県は基本的にそういうスタンスで取り組んでいますが、それと、例えば広くいろいろな事業者の皆さんが経営的に厳しいと、そうした皆さんへの支援を行うというのは分けて考えて、別の次元でしっかり対応するということが重要だと思います。何となく世の中の風潮が、緊急事態宣言を発出して、どうも政府もそちらに財政的なインセンティブを与えている状況になっていますので、それがイコール事業者支援というような形になっているのは、私は本末転倒の議論ではないかなと。昨日、13府県で要望しましたけれども、長野県も含めて、それらの府県は緊急事態宣言が発出されるようなことにならないように、独自の取り組みでみんな頑張っています。頑張っていかなければ医療も持ちこたえられませんし、陽性者も増えてしまいます。だけど、実は緊急事態宣言発出地域になった方がいいのだということになってしまうと、逆に本末転倒で、一時的に協力金の対象者は増えるかもしれませんけれども、感染が拡大すると収束までに逆に時間がかかってしまって、経済的にもデメリットが大きくなる可能性もあります。そういう意味では感染拡大防止と、それから事業者の支援というのは、考え方としてはしっかり分けて、それぞれ対応していくということが重要だと考えています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 飲み屋さんがやっていないということになると自宅で飲むと、仲間同士、親戚同士で集まって飲むという傾向もあるかもしれません。飲食店であれば、お店の方が感染対策に気を払うように、ある程度管理するとか、注意することもできるのですけれど、自宅だとかえって密になる可能性もある。ここについての注意喚起というのは知事からも強調したいのではないかと想像するのですけれども、改めてメッセージを伺えればと思います。

長野県知事 阿部守一
 まさに医療非常事態宣言に伴うメッセージというのは、繰り返しこの三つだけ申し上げてきているので、メディアの皆さんにも繰り返しお伝えいただければありがたいと思いますけれども。まさに今お話があったように、自宅だろうが職場だろうが飲食店だろうが、長時間の会食を大勢でやれば同じです。従って、感染リスクの高い会食は控えてくださいということは、県も言い続けますし、市町村を通じてもお願いをしていきたいと考えています。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 白馬のケースについてお伺いしたいのですが。年末年始の時期からはややずれて人が増えている状況にあるのですけれども、県としての見立てですと、年末年始の人の移動の一環であるのか、それとも何かしら他の要因があると見ていらっしゃるのか、現時点で結構ですけれども見解をお伺いします。

長野県知事 阿部守一
 白馬村については、先ほどから申し上げているように観光地ですし、そこで働いている方たちも冬期間だけいらっしゃる方もいます。そういう意味で他の地域とは違う形での往来、観光客もいらっしゃるというのが白馬村の一つの特色だと思います。そういう中で白馬村の状況を見ると、直近1週間でいくと会食による感染事例が約4分の1、そこからさらに家族内等での感染が半分以上、あと単発事例といった状況になっています。先ほどから申し上げているように、観光施設等で働かれる従業員の方に陽性者が多く出ているというのは比較的特徴ではないかと思いますので、そういう意味で県から住民に対する一般的な呼び掛けだけではなくて、観光関係の皆さまからそれぞれの社員とか従業員に対する呼び掛けということも、しっかり行っていただくことが重要だと思います。そういう意味で、先ほど申し上げたように観光関係者の皆さんとはすでにお話をしています。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 白馬村のケースはこれまでのケースと比較した場合に、例えば小諸であるとか山ノ内であるとか、局所的な中でもさらに狭い地域で対応していくようなケースに当たると、そういう理解でよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 それぞれの市町村によって、そもそも人口規模も市街地の大きさとかも全然違いますし、先ほど申し上げたように白馬村は、長野市とか松本市のような都市部ではなくて観光地でもありますので、そもそも町の構造自体が違っていますので、一概にどっちが広いとか狭いとかというのは、比較の対象にはなりづらいのではないかと思います。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 質問の趣旨としますと、松本の場合、例えばどこか明確な何か感染が広がっているような場所がなかったということで、対応も難しくなっているというのが現状だと思うのですが。それに対して、例えば山ノ内であれば一定の飲食店の中から発生が拡大するようなケースが見られた、小諸も同様でしたけれども。そういう意味でどちらのケースかということです。

長野県知事 阿部守一
 そういう意味では、白馬のケースは松本市ケースではなくて、基本的には小諸と同様の考え方です。ただ町の構造とか陽性者が出ているエリアの考え方とかというのは一律ではないので。白馬の場合も村全域ということではなくて、比較的感染リスクが高いであろうと考えられる地域に限定をしています。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
 松本市のケースについてお伺いしたいのですが、今質問したように県としても特定が難しい、知事もこれまでおっしゃっていますけれど、そういった中で多くの人員を恐らく投入されて、対応としても非常に難しいと思います。今回の飲食店への対応というのも、知事とすれば苦渋の決断だろうと察するところではあるのですが、そうした意味でこれまでの対策よりも難しい面、対応で困難な面、そういった部分があればお伺いしたいのですが、いかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 対策として困難というよりは、ご質問の趣旨とずれてしまうかもしれませんけれども、年末年始を挟んで今年に入ってから陽性者が急増していると。これまで、例えば最初に急激に増えたのが佐久圏域ですけれども、佐久圏域をレベル4に上げ、そして小諸、佐久市、御代田、軽井沢をレベル5にして、今何とか減少の方向にはなっています。まだ完全に低いレベルに持っていけている状況では必ずしもないので、レベルは維持していますけれども、傾向としては減少の傾向です。ただ松本圏域については、特に松本市については非常に高止まりの状況ですので、そういう意味で何とか減少に持っていくと。医療も非常に中信地域の医療は逼迫(ひっぱく)度合いが高まっているという状況ですので、対策が難しいという観点よりはむしろ何とか市民の皆さま、そして事業者の皆さまのご協力の中で減少に持っていきたいと、持っていかなければならないという強い思いで臨んでいきたいと考えています。
 ありがとうございました。

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