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更新日:2022年10月14日

知事会見(令和4年(2022年)3月16日(水曜日)17時13分~18時12分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 県議会2月定例会の閉会について
  2. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  3. 北京オリンピック・パラリンピック競技大会出場選手の表彰について
  4. 子どもたちに向けたリレーメッセージ動画について
  5. 長野県立大学「長野の花を贈ろうキャンペーン」について
  6. 県林業大学校新学生寮の竣工について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. 県議会2月定例会の委員会日程の短縮について
  3. リニア中央新幹線について
  4. 長野県立大学1期生の卒業について

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本文

阿部知事からの説明

 1 県議会2月定例会の閉会について

長野県知事 阿部守一
 
それでは、3月16日の会見を始めます。本日6点、お話をしたいと思います。まず1点目ですが、2月県議会が閉会ということで1兆円を超える令和4年度当初予算案、それから各種条例案等をご議決いただきました。犯罪被害者等支援条例、それから障がい者共生条例については非常に重要な条例だと思っていますので、しっかりと条例の趣旨を踏まえて、この条例に基づく施策の実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。犯罪被害者等支援条例については推進計画を条例に基づいて策定するという形になっています。施策の概要について県民の皆さまから意見を頂戴して取りまとめを行ってきているところですので、年度内にはこの推進計画を取りまとめて、条例施行と同時に具体的な施策を進めていくことができるように取り組んでいきたいと考えています。犯罪被害者となってしまった方、あるいはそのご遺族、こうした皆さまをしっかりと応援していきたいと思いますし、一日も早く被害に遭われた方が平穏な日常を取り戻していただくことができるようにしっかりと取り組んでいきたいと考えています。それから、障がいのある人もない人も共に生きる長野県づくり条例案、「障がい者共生条例」と略して呼んでいきたいと思っていますけれども、4月1日から一部施行で10月から完全施行という形になっています。「障がい者差別相談窓口」はすでに設置していますけれども、さまざまな相談に的確に対応していきたいと思っています。差別、あるいは合理的な配慮に対応していかなければいけませんので、当事者の方のみならず県民、あるいは事業者の皆さまからのご相談にも対応していきたいと思います。また、この条例の趣旨についての周知もしっかり行っていかなければいけないと考えています。また優良事業者の認定制度の創設であったり、あるいは障がい者芸術文化活動支援センター、さらには医療的ケア児等支援センターの新設も進めていきます。条例上、紛争解決のための第三者機関を設置するということになっていますので、これについては10月1日の完全施行に併せて設置できるように取り組んでいきたいと考えています。この障がい者共生条例については健康福祉部のみならず、県庁の各部局が横断的に取り組むことが大変重要だと思っていますので、庁内の連携会議を早期に立ち上げて、各部局がそれぞれ自分ごととして取り組むようにしていきたいと考えています。引き続き当事者、関係者の皆さまともしっかり対応しながら進めていきたいと思っています。

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2 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 それから大きな2番目ですけれども、新型コロナウイルス感染症への対応ということです。こちらをご覧いただければと思いますけれども、まず現状認識(会見資料1/スライド4ページ)としては感染再拡大の抑止が必要な局面だと考えています。そこに書いてありますように、確保病床使用率は少し上がったり下がったりしていますけれども、今の時点で医療警報の解除という判断がしっかりできる状況には至っていないという状況ですし、後ほどまたご説明しますが、新規陽性者数についても全県、それから一部の圏域で減少してきたものが再び増加に転じてきています。また、新規陽性者に占めるご高齢の方の割合は確実に低下してきていますが、子ども、若者の陽性者が非常に多い状況が続いています。児童福祉施設、学校等でも集団感染が発生しているという状況ですし、年度末、年度初め、それから長野県においてはとりわけこの春は県内各地で大型祭事、大きなイベントが開催される時期ですので、できるだけ感染状況を落ち着かせた形でこの春を迎えていきたいと考えています。そうしたことを考えると、今の状況はなんとか感染再拡大を食い止めていかなければいけない局面だと考えています。確保病床使用率(会見資料1/スライド5ページ)ですが、少しじぐざぐしていますがピークの44.4パーセントから少しずつ下がってきてはいます。直近では25パーセントを下回った状況ではありますけれども、今の状況を見るとオミクロン株は感染スピードが速いので一気に集団感染が出る。とりわけご高齢の方等が集団感染してしまうと、入院される方も急に増えるという可能性もありますので、少しずつ減少基調にありますが、しかしながらまだ確保病床使用率の推移は予断を許さない。特に、新規陽性者数が増加傾向になってきていますので、そういう意味でも確保病床使用率がこのまま確実に低下していくのかどうかということについて、しっかり見極めていかなければいけないと思っています。新規陽性者数の状況(会見資料1/スライド6ページ)は今、全県において1週間当たり2800(人)という水準まで増加してきています。前の週に比べて1.2倍という状況ですし、圏域ごとに見ても上田(圏域)が前週比2.1倍、諏訪(圏域)が1.4倍、長野圏域が1.4倍ということで圏域によってばらつきがあるものの、だいぶ前の週に比べて1週間当たりの新規陽性者数が増えている。県としてもここからさらにどんどん陽性者が増えていくことがないようにしていく必要があると考えていますので、市町村の皆さまとも連携して対策、対応していきたいと思っています。第6波における陽性者の年代(会見資料1/スライド7ページ)ですが、高齢者の割合は確実に下がっています。ワクチン接種を2回接種済みの方の8割以上の方が高齢者の場合は接種していただけている状況になってきていますので、恐らくそうしたことも影響しているのだと思いますが、ご高齢の方の陽性者数、あるいは全体の陽性者に占める割合というのは確実に低下をしてきています。その一方で円グラフにありますように、子ども、若者の陽性者数は非常に高い水準で推移していますので、こうしたことを念頭に置きながら対策を講じていかなければいけないと思っています。集団感染の発生状況(会見資料1/スライド8ページ)も、高齢者施設についてはだいぶ少なくなってきていますけれども、学校、それから児童福祉施設、保育所では依然として集団感染が続いているという状況になっています。引き続き、こうした集団感染で一気に陽性者が増加するということをできるだけ防いでいきたいと考えています。そうした中で、県としての対策(会見資料1/スライド9ページ)ですけれども、ベースとしては変わりません。共同メッセージを出していますので、関係の皆さまと一緒に県民の皆さまに広く呼び掛けていきたいと思っています。それから、併せて「感染対策強化期間」をこれまでも予告しましたけれども、3月19日から4月10日までを「感染対策強化期間」として取り組んでいきますので、この呼び掛けについては今後しっかり強化していきたいと考えています。それから確保病床使用率は直近では25パーセントを下回っていますが、新規陽性者数については増加基調になっているということ。それから確保病床使用率も今の時点でまだ安定的に25パーセントを下回っているというところまでは言い切れない状況ですので、医療警報については今の時点では継続をしていきたいと思っています。また、ワクチン接種についてはご高齢の方から一般の方にウエートを移しながら、できる限り多くの皆さまに接種をいただけるような環境を市町村の皆さまとともにつくっていきたいと考えています。2回目接種から6カ月経過された方についてはぜひ追加接種の検討をしていただければと思っています。これまでもお願いしている共同メッセージ(会見資料1/スライド10ページ)ですけれども、「感染再拡大を防ぎ、生活を守り、地域経済を再生しよう」ということで、基本的な感染対策、それから体調が悪いという方はぜひ早期の受診をお願いしたいと思いますし、ワクチンの追加接種の検討もお願いしたいと思っています。また旅行、あるいは会食、こうした際にはぜひしっかり対策を取っていただいている事業者を利用いただき、また利用される際もマスク会食をはじめとする対応をしっかり行っていただきながらご利用いただきたいと思っています。誹謗(ひぼう)中傷等については引き続き行わないよう強く求めていきます。3月19日から4月10日までの「感染対策強化期間」の呼び掛け(会見資料1/スライド11ページ)です。基本的な部分はこれまでもお伝えしてきていますけれども、まずはどうしても年度末、年度初めというのは多くの人が集まる機会が増えます。人から人へ感染するわけですので、多くの人が集まる機会というのはやはり十分な注意をしていただくということが必要だと思いますので、そういう意味では歓送迎会等を行うような場合、人が多く集まる場では基本的な感染対策をしっかりと講じていただきたいと思っています。また進学、就職、帰省等で県境をまたいだ移動、人の移動が多くなる時期ですが、できるだけ一時期に集中してしまわないように分散化を図っていただきたいと思っています。それから先ほど申し上げたように、子どもたちの感染例が多い状況です。そういう意味で子どもたち、あるいは若者たちへの注意喚起ということについて重点的に行っていきたいと思っています。まず小中学校は終業式が終わるところがほとんどになってきますので、学校からの「保健だより」とか「学校だより」で「コロナ対策はこういうところ気を付けてくださいね」ということをお知らせしていただいていますので、そうした内容をご家庭でよく確認をしていただいて感染予防に努めていただきたいと思っています。また大学生、専門学校生については今後また大学等通じて呼び掛けを行っていきたいと思いますので、ぜひ若い世代の陽性者が多いということを念頭に置いて行動いただきたいと思います。また、小中学校はこれから春休みに入るので、学校内での感染事例は少し減っていくのではないかということを期待していますけれども、保育所については継続して開設いただくわけですので、そういう意味で、引き続き家庭での保育への協力等、保育所、あるいは市町村からの呼び掛けにぜひご協力を頂き、集団感染をできるだけ防いでいただきたいと思っています。普段であれば子どもたちは春休みでいろいろな人たちと会う機会が多くなるという時期ですけれども、今、全国的にも長野県においても新型コロナウイルスの陽性者が非常に多い状況だということを念頭に置いていただいた上で行動いただきたい、これは子どもたち、それからご家庭へのお願いです。それから会食(会見資料1/スライド12ページ)は事業者支援という観点もありますので、できるだけ行ってもらいたいと思っています。行っていただく際の注意点を何点か書きましたけれども、一つは、「信州の安心なお店」を認証しています。また、お店の皆さまも一生懸命対策を講じていただいていますので、できるだけこうしたお店をご利用いただきたいと思っています。また、先ほど申し上げたようにマスク会食は、会話をするたびにマスクするのは少し面倒くさいなと感じる場合もあるかもしれませんけれども、今、県内全体で陽性者が多い状況が続いていますので、お一人お一人がぜひ心掛けていただき、飲食をするときだけ外して、あと一緒に行かれた方と会話をするときにはぜひマスクを着けて会話をしていただきたいと思います。また少人数、短時間ということで1テーブル4人以内をレベル5地域にお願いしていますけれども、時間もできるだけ短時間で2時間以内、それから1テーブル4人以内をぜひ励行いただければありがたいと思います。またどうしても本当は歓迎会とか送別会だと親しく人と接しないとやる意味がないのではないかと怒られそうですけれども、こういう状況の中で年度末、年度初めを迎えて4月以降、なんとか感染が急拡大しないようにしていきたいというのが県の強い願いですので、ぜひ会食の場でも、あまり席を移動しないで自分の席で会食していただきたいと思いますし、また、私もお酌したりされたりするのが嫌いではない方ですけれども、今はこらえていただいて手酌でやっていただきたいと思います。また、一定程度の人数で集まった場合にはどうしてもお酒も少し入ると大声になりがちですけれども、マスクしていても大声だとマスクから飛沫が漏れてしまったりしますので、できるだけ大声を出さないような形で、いろいろ言って申しわけないのですけれどもご自分、それから職場、ご家庭を守るという観点でも、これまでのデルタ株に比べても感染力が強いオミクロン株が今、非常に多くなっている、非常にというか、ほとんどオミクロン株になっていますので、そういった状況かつこれまでにないほど依然としてまだ新規陽性者数が多い状況だということを念頭に置いて行動いただきたいと思っています。それから、事業者の皆さま(会見資料1/スライド13ページ)ですが、事業者の皆さまは行事を主催される側に立たれることが多いと思いますので、そういう意味での感染対策をしっかりと行った上で、諸行事を行っていただきたいと思います。また転勤に伴う引っ越し等についてもできるだけ時期の分散化をお願いしたいと思いますし、先ほど来申し上げているように、今、感染者が多いのは子ども、若者です。若い方たちの陽性者が多いということをぜひ職場の中でも若い人たちにも伝えていただきたい。もちろん、その他の世代は注意しなくていいということではありませんけれども、若い世代の陽性者が多いので、若い世代同士が交流すると今は相対的に感染が拡大するリスクが高い状況ですので、ぜひ若い方への注意喚起をお願いしたいと思っています。それから先ほど来申し上げているように、集団感染を注視しています。今のところ学校、それから保育所が中心ではありますけれども、少し事業所もあります。また、少なくなってきたとはいえ施設もありますので、そういう意味では引き続き集団感染防止という観点での対策、対応も各事業所の皆さまにはお願いしたいと思っています。どうか、この年度末、年度初めを迎えるに当たって、お一人お一人、そして各事業所の皆さまのご協力が不可欠ですので、「感染対策強化期間」に入るということをぜひ県民の皆さまには認識をいただいた上で、今申し上げたようなことに注意した上で行動いただければと思っています。それから、ワクチンの接種(会見資料1/スライド14ページ)ですけれども、感染拡大を防いでいく上でもお一人お一人の重症化を防ぐ上でもワクチン接種は重要だと思っています。そういう観点で、追加接種については2回目接種から6カ月経過された方は早めの接種をご検討いただきたいと思っています。市町村の皆さまにも6カ月経過したら接種券が届くようにしてくださいというお願いをしていますので、6カ月経過での接種の検討をお願いしたいと思います。県の接種会場もありますので、市町村でなかなか順番が取れないというような方には県の接種会場もぜひご活用いただければと思いますし、今後予約なし接種、あるいは夜間接種の拡充を県としても行っていきたいと思っています。それから新年度でもありますので、どうしても転勤、あるいは進学等で住所地が変わる方が増えてくる時期ですが、転居されるとまた転居先で接種券もらうというような形になる場合がありますので、やはり感染を広げないという意味でも接種をしようとお考えになっている方、そして6カ月経過されている方は引っ越しの前に接種されることをお勧めしたいと思います。それから小児の接種ですけれども、市町村で順次小児接種始まっているところですけれども、おおむね3月中、あるいは春休み中にはほとんどの市町村が接種いただける状況になります。詳しい日程はお住まいの市町村にお問い合わせいただければと思いますけれども、春休みを迎える時期でもありますので、ご家族でメリット、デメリットを十分話し合っていただいた上で、接種を受けるかどうか判断をいただきたいと思っています。それからワクチンの追加接種の状況(会見資料1/スライド15ページ)ですけれども、VRSデータ上ですから実際はもう少し進んでいると思いますけれども、データ上、3回目追加接種の高齢者接種は2回接種済みの方に対して81.2パーセントというところまで進んできました。全体では42.7パーセントということですが、まだ2回目接種者168万人となっていますけれども、まだ6カ月経たないという方たちも含まれていますのでだいぶ少なくなっていますけれども、ご高齢の方についてはすでに8割を超える対象者の方に接種が行われてきているということです。ご高齢の皆さま、接種を受けていただいた皆さまには感謝を申し上げたいと思いますし、今後さらに多くの皆さまには接種のご検討いただきたいと思っています。それからこれもワクチンに関連していますが、第6波はこれまでと違って新型コロナに感染されてしまった方が大勢いらっしゃいます。そうした方のワクチンはどうすればいいのかという疑問の声がありますのでお伝えしておきたいと思います。そこに書いてありますように、ワクチン接種をした方が抗体値が高くなるということが報告がされていますし、また再度感染する可能性もあるということで、新型コロナに感染された方についてもぜひワクチン接種をご検討いただきたいと思っています。追加接種については「感染から回復されたとき」、または「隔離が解除されたとき」から3カ月後を目安にしていただければと思っています。もちろん2回目接種から6カ月経過は大前提ですけれども、感染された方については回復等されたときから3カ月後を目安に接種いただくことが望ましいと考えています。また1、2回接種が終わられてない方については接種が可能ですので、ぜひご検討いただきたいと思っています。どういう症状になったかということによっても少しご心配な方もいらっしゃるかと思いますけれども、ぜひそうした相談は治療を受けていただいた医療機関にご相談をいただいた上で接種のご検討をいただきたいと思っています。以上が新型コロナウイルスの関係です。「感染対策強化期間」に入りますし、全国的にはまん延防止等重点措置が解除される方向で議論が進んでいると承知しています。長野県においては全県の新規陽性者数がリバウンドをしつつあるという状況ですので、非常に予断を許さない状況が続いているということを共有いただいた上で、基本的な感染対策、そして事業者の皆さまには感染者を増やさないためのさまざまなお願いにご協力を頂きたいと思っていますのでよろしくお願いします。

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3 北京オリンピック・パラリンピック競技大会出場選手の表彰について

長野県知事 阿部守一
 それから、オリンピック・パラリンピックの関係です。プレスリリース資料(会見資料2)をお配りしているかと思いますけれども、まず北京オリンピック・パラリンピック競技大会の長野県関係選手は全体で25名の選手が出場し、活躍いただきました。県としてスポーツ特別栄誉賞、それからスポーツ栄誉賞を贈呈し健闘をたたえたいと思いますし、また県民の皆さまに大きな感動を与えていただいたことに対する感謝の思いをお伝えしていきたいと思っています。スポーツ特別栄誉賞については、メダルを獲得された選手の皆さまに贈呈させていただくことにしていますので、髙木菜那選手、渡部暁斗選手、渡部善斗選手、そして山本涼太選手の4名の皆さまに授与させていただきたいと思っています。日程等についてはまた別途お伝えしていきたいと思います。今回出場された方、そしてメダルを取られた皆さまには改めてお祝いを申し上げます。

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4 子どもたちに向けたリレーメッセージ動画について

長野県知事 阿部守一
 それから次ですが、子どもたちに向けたリレーメッセージの動画配信ということです。これもプレスリリース資料(会見資料3)をご覧いただければと思いますけれども、自殺対策強化月間の取り組みの一環として、子どもたちに向けた動画を制作して本日公開しました。「私たちがそばにいる。ひとりじゃないよ。」というものです。これは自殺対策の検討をしているときに、コロナ等もあり、子どもたちは非常に人と接触する機会が制約されている中でなかなか大人からのメッセージが届きづらい環境になっているのではないかという問題提起があり、提案を踏まえて県として多くの皆さまのご参加、ご協力いただく中で、こうした動画を作らせていただいたところです。私もそうですけれども、人間は一人では生きられない生き物ですので、そういう意味で、特に子どもたちは周囲の大人がしっかりと支えていく、あるいはいろいろなメッセージをしっかりと受け止めていくということが大変重要だと思っています。今回の動画作成は若い県職員に頑張ってもらいましたし、また保護者や高齢者の皆さま、あるいは図書館の職員の皆さまはじめ、いろいろな職種の皆さまにご協力を頂きました。また包括連携協定を結んでいただいている企業やプロスポーツチームの皆さまにもご参加をいただき、「私たちがそばにいる。ひとりじゃないよ。」ということをメインメッセージとして、リレー形式でつないでいるものです。短縮バージョンの動画をまずご覧いただければと思います。
(動画再生中)もう少し全体が長いものは5分くらいのバージョンがありますので、またお時間があれば全体バージョンもご覧いただければと思います。今回、多くの皆さまにご協力いただきました。改めて感謝を申し上げたいと思います。作成した職員にも言っていますけれども、これを作って満足していてもしょうがないので多くの子どもたちが見ていただけるようにしていきたいと思います。県もいろいろなルートを通じて子どもたちの目に触れるようにしていきたいと思いますが、メディアの皆さまにもそうした観点でぜひご協力を頂ければありがたいと思いますのでよろしくお願いします。

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5 長野県立大学「長野の花を贈ろうキャンペーン」について

長野県知事 阿部守一
 それから、県立大学の卒業式を県産の花で彩ります(会見資料4)ということです。花のある暮らしを定着させるという観点で、いろいろな取り組みを進めてきました。県もいろいろなイベントで生花を使ったコサージュを使ったりとか、いろいろなところで生花を飾ったりという取り組みも進めてきました。県の生花商業協同組合事務局が窓口になって今、ワンストップで全県に旬の生花を使ったコサージュを式典、イベントにご利用いただけるような仕組みを構築してきています。そうした中で今回、長野県立大学においても県産の花を使っての取り組みを行っていくことにしたところです。長野県立大学は第1期生が卒業するという形になります。その第1期生の卒業式を盛り上げたいという思いで、県立大学の学生が「長野の花を贈ろうキャンペーン」というものを発案し、その思いに県と生花商業協同組合の皆さんが協力して、県産の花を提供して卒業式を花で彩るということにしました。卒業生同士、あるいは恩師に花を贈っていただく。それから記念写真用の花のフォトスポット「フラワーウォール」を設置して、卒業生の門出を県産の花で彩っていきたいと思っています。卒業、入学、あるいは退職、入社であったり、この春は多くの皆さまが別れと出会いの季節です。ぜひそうした機会に県産の花卉(かき)を積極的にご利用いただければありがたいと思っています。お花屋さんにご相談いただいても結構ですし、県の生花商業協同組合にお問い合わせいただいても結構ですし、どこに連絡すればいいかわからないという場合には、県の農政部園芸畜産課にご相談いただければこうしたことが可能ではないかというアドバイスをさせていただきますので、ぜひ県のお花をご利用いただきたいと思います。これ(2種類の花)は県立大学の卒業生と在校生が贈り合うという形で考えているようですので、こうしたイベントにお花の活用をご検討いただきたいと思います。県としても今後ともいろいろなところで県産の花卉(かき)のPRに努めていきたいと思っています。また具体的な取り組みも進めていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

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6 県林業大学校新学生寮の竣工について

長野県知事 阿部守一
 それから最後ですけれども、これもプレスリリース資料(会見資料5)をお配りしているかと思いますが、林業大学校の学生寮です。脱炭素社会に適応した県林業大学校新学生寮が竣工というお知らせです。林業大学校は林業人材を輩出する県として重要な教育機関ですけれども、令和元年度に学生寮の改築工事に着手して、このほど完成しました。2050ゼロカーボン掲げていますし、まさに重要な役割を担ってもらう森林・林業に関わる学生が暮らす場所でもありますので、そういう意味で、ゼロカーボンに配慮した建築物にしました。県産材の使用率が99.7パーセント、さらに木曽地域の木材使用率が93.3パーセントということで、極めて高い木材の地産地消率を達成している建物です。また木質バイオマスボイラーを設置していますが、これについては県有施設としては初めてです。今後、県の施設においても積極的な活用を図っていかなければいけないと思いますけれども、まずは林務部が所管している林業大学校の学生寮からスタートします。この木曽地域は非常に林業が重要な地域ですので、この林業大学校はもとより上松技術専門校、さらには木曽青峰高校。森林、林業を学びたいという人たちが集まる地域となるように県としても取り組んでいきたいと思っています。3月24日にこの学生寮が竣工する形になりますので、ぜひ多くの皆さまにこの建物、そしてこの林業大学校の取り組みを取材していただければありがたいと思います。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

読売新聞 佐々木想 氏
 新型コロナの感染の再拡大についてなのですけれども。リバウンドという認識ということもありましたけれども、現状では現在の対策を継続するという考えだと思いますが、今後さらに拡大していく局面に入った場合、県としての独自対策を何か取られるような考え、方向性というのは今持っていらっしゃるのかどうか。もしあるとすれば、それは学校であるとか、どのような分野において対策を取るべきだと考えてらっしゃるのか、教えていただいてよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今後さらに新規陽性者が増加をしてきて、そして確保病床使用率がどんどん高くなっていくような状況になれば、県として追加の対策を講じていかなければいけない事態になりかねないと思っています。県が着目する指標としては、どちらかというと新規陽性者数よりはむしろ確保病床使用率です。これ(会見資料1/スライド5ページ)は下がっていますが、先ほど言ったように新規陽性者数は上がってきていますので、どちらかというと確保病床使用率と新規陽性者数がリンクしない形に少しずつなっています。これは高齢者のワクチン接種が進んできていること等が要因になっていると思いますけれども、そういう意味ではどちらを重視するかと言えば、今の段階ではこちらの確保病床使用率の数字を重視しながら今後、対策を考えていくことが重要だと思っています。もちろん新規陽性者数も毎日ウオッチしながら対策を講じていきますが、どちらかと言うと確保病床使用率の方にウエートを置きながら対策を講じるトリガー(きっかけ)にしていきたいと思っています。そのときどういう対策を講じるかということについては、今の時点でこうだと確実に申し上げられる状況ではありませんけれども、やはりそのときのポイントが何か、今であれば子ども、若者が中心だと思っています。そのときの状況を見極めた上での対策という形になろうかと思います。

中日新聞 城石愛麻 氏
 今の関連ですが、病床使用率が再び例えばまた35パーセントを超えるという状況になれば、またまん延防止の要請なども視野に入ってくると考えていいのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まん延防止等重点措置については今回で恐らく全国解除になる方向だと思います。だいぶその状況が変わってきています。状況が変わってきているというのは、まん延防止等重点措置を本県で適用した頃はまだ高齢者のワクチンがあまり進んでいない状況でしたけれども、先ほどご覧いただいたように、比較的重症化リスクが高いと言われているご高齢の方については追加接種も8割以上進んできているという状況もありますので、これまでの対策と同じような形で対応するということにはならないと思っています。ただ、確保病床使用率がどんどん上がってくるような状況になれば、それを放置して例えば50パーセントの医療非常事態宣言にいってしまうような状況というのは県としては避けていかなければいけないと思っていますので、そういう意味では対策は講じていきたいと思いますが、前回、例えば確保病床使用率を35パーセント目安として、まん延防止等重点措置を要請したということと今だいぶ状況が変わってきていますので、同じ対策の取り方にはしないつもりです。

中日新聞 城石愛麻 氏
 対策の強化期間のうちに大型祭事、善光寺の御開帳ですとか、諏訪大社の御柱祭など始まると思いますけれども、他県からそういった祭事に参加される方への注意の呼び掛けなど、県からのメッセージを出される予定はありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 県としては年度末、年度初めについては要注意だと思っていますし、これは全国知事会も含めた共通認識です。その中で通常の年度末、年度初めでもかなり人の移動が増える時期ですし、今年の場合は本県においては大型祭事があって、そこに観光でいらっしゃる方たちもプラスされるという状況になりますので、そこは県も感染状況はしっかり見極めて、必要な対応、対策が取れるように地元の市町村であったり、あるいはそれぞれの祭事を主催される方たちとは連携をして対応していきたいと思っています。そういう意味では、今後の対応も含めて今、新規陽性者数が比較的多い地域の市町村長とは個別に対話をして、状況認識の共有と、それから今後の方向性等について意見交換をしていきたいと思っています。

市民タイムス 田子元気 氏
 春の観光キャンペーンがもうすでに始まっていますが、感染急拡大になった場合に見直しというのはあるのでしょうか。その基準として、先ほど確保病床使用率を重視するということがありましたが、具体的な数値を示せたらお願いいたします。

長野県知事 阿部守一 氏
 先ほど申し上げたように、もちろん確保病床使用率がどんどん上がっていくという状況になれば県としても対策を講じていきます。そのときの水準の目安ですけれども、県としては確保病床使用率50パーセントというのが医療非常事態宣言を出す目安にしていますので、そこに至ると一般の医療にも負荷がかかってしまう可能性がありますので、そこにいかないようにということを念頭において対策を講じていきます。そういう意味では、50(パーセント)の手前の段階でなんらかの対応を講じていくという形になると思いますが、その点では、今の時点で何パーセントかというのは全体的な状況を判断した上で対応していかなければいけません。そこの数字だけ今申し上げるのは控えたいと思います。

市民タイムス 田子元気 氏
 観光業者でかなり気にされている方がいらっしゃるので、もしできましたら早めにということでこれは要望です。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 きょうでまん延防止等重点措置が解除されて10日になるのですけれども、今、リバウンドしつつある状況というのは、この解除がなんらかの形で影響してリバウンドになっているとお考えなのでしょうか。もしそうだとすればどういったところで影響したとお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一 氏
 どういうことが影響しているかというのは第6波の振り返りをしっかり行った上で判断していかなければいけないと思いますけれども、やはりまん延防止等重点措置を講じてきている中で、一つはやはりそうした措置が講じられている地域であるということによる一定程度の行動変容というのはあると思います。そうした状況の中で、県としては極力この感染再拡大につながらないようにしていかなければいけないと思いますので、そういう意味では「感染対策強化期間」のメッセージについては、できるだけ多くの皆さまにしっかり伝わるように呼び掛けていきたいと思っています。

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2 県議会2月定例会の委員会日程の短縮について

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 県議会がきょう閉会になりましたけれども、コロナに感染した方が出たということで、県から提出している当初予算案も含めて大事な議案を審議する時間というのが委員会の日程が短縮されました。知事としてはこうした場合に今回やったように、やはりお尻は遅らせないで日数を縮めるという対応はやはり望ましかったとお考えなのか。それとも審議時間は日数も含めてしっかりとってもらいたいという思いもあるのでしょうか。お考えを聞かせてください。

長野県知事 阿部守一 氏
 まず、今回陽性になられた県議会の議員の皆さまに改めてお見舞いを申し上げたいと思います。県議会の審議日程が何日がいいかというのは、これは私が言い出すと切りがないです。県は議案を提出してご審議いただく立場ですので、私が言い出すと無限にいろいろな議論になってしまいかねませんので、やはり議会は議会で自律的にご判断いただくというのが望ましい形だと思っています。そういう意味で、いろいろ議長、副議長からごあいさついただいたときにも話が出ましたけれども、いろいろな諸般の状況を検討された上で、このような対応をされたものと受け止めています。

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3 リニア中央新幹線について

フリーランス 金丸宗 氏
 リニア中央新幹線のことでお聞かせいただきたいのですがお願いします。1点目は、先週再開した日に事故が起こりました。それを受けて新聞の取材などに知事が大変遺憾ですということをおっしゃっていましたけれども、県としてJR東海に向き合う姿勢、事業に対する姿勢というものに変化、これから以前と比べて生じてくるか、開業時期とかのことも含めていかがかということが1点目です。お願いします。

長野県知事 阿部守一 氏
 JR東海が事業主体となって進めているリニア中央新幹線の工事で相次いで事故が起きているという事実は、JR東海もしっかり重く受け止めてもらいたいと思っています。私からはこれまでも再三、地域の皆さまの理解と協力なしには事業は進みませんよというお話をしていますので、安全対策については万全を期してしっかり緊張感を持って対応していっていただきたいと思っています。

フリーランス 金丸宗 氏
 これも先週ですが、JRの方からこのような感じでこの先工事を進めていくというようなことが、飯田市とかそういうところに伝えられたものがあります。その中にはまだ地域住民が、今おっしゃったような納得をしていないような状態でありながらスケジュール表、工程表の中に延期という状況もありつつですけれども、残土置き場が位置付けられている場所があったりするのです。実際そこの地域の人たちは、自分たちは大丈夫なのかと非常に危機感を持っているのですけれども、それに対して専門的な知見がないことに非常に心細く思っているというところもあると思います。そういうところを、例えば県で何かサポートしたりとか、JRに何かしらの働き掛けをするとか、先ほど子どもたちの動画の中で、あなたは一人ではないということもあったのですけれども、その地域の山あいの人たちが寄る辺ない状態でないように何かできるような方策というのはいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一 氏
 地域の皆さまが、科学的知見がないのでよくわからないというようなケースがあれば、これは地元の市町村と連携をして必要な情報提供をさせていただくのはやぶさかではありませんので、市町村の皆さまとよくそこら辺は話をしていきたいと思います。

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4 長野県立大学1期生の卒業について

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 先ほど知事のご発言でもありましたが、県立大があした卒業式を迎えるということで幾つか質問させて欲しいのですが。1期生が卒業式を迎えると。4年間、知事が当初思い描いていたものと、県立大学が積み重ねてきた実績と比べまして、どのようにお感じになっているのか受け止めをお願いします。

長野県知事 阿部守一 氏
 私もかなり思いを込めて新しい県立大学の設置、開設に向けて取り組んできましたが、コロナの影響等もありましたが、私としては当初、思い描いていたような大学運営がなされていると思っています。安藤理事長、金田一学長はじめ、教職員の皆さんが大変ご尽力をいただき、そして例えば私もいろいろなところで県立大学の学生といろいろなイベントとかで会う機会があると、非常に主体的に考えて行動する学生が大勢いるという印象を受けています。またソーシャル・イノベーション創出センターもいろいろな地域の皆さまとつながって具体的な活動をしてきてもらっていますので、そういう意味で、当初思い描いていたような大学像が具現化してきていると思っています。まだ1期生が卒業するという段階ですので今後、県としてもさらに県立大学を育てていかなければいけないと思います。大学院の設置も決まっていますので、より長野県立大学が地域の知の拠点として、そして地域リーダー育成の拠点として発展していくことができるように取り組みを進めていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 1期生の内定状況が公表されまして、内定率100パーセントで県内企業への内定が55パーセントだったというところですけれども、その辺はどのようにお感じになられているでしょうか。

長野県知事 阿部守一 氏
 県内就職、県外就職のところはいろいろご議論もあるところだとは思いますけれども、私は結果論としての数字だと思います。学生はやはり広い世界に羽ばたいてもらいたい。もちろん県内でも活躍してもらいたいと思うと同時に、別に県内に縛り付けるという気は全くないわけです。ただ学生生活を過ごす中でもちろん長野県を気に入っていただく、県外から来た子どもたち、あるいは県内で育った子どもたちも県立大学で過ごすことによって長野県の良さを知ってもらったり、あるいはいろいろな企業、地域との触れ合いの中で、自分の進路を見いだしてもらうことが重要だと思いますので、そういう意味で、私としてはいろいろな経験を積む中で自分の進路をしっかりと見定めてもらいたいというのが思いであって、県内就職率がどれくらいかというのは大学としてはしっかり考えてもらう必要があると思いますけれども、私の立場としてはいい学生が自由に羽ばたいてもらえればうれしいと思っています。
 ありがとうございました。

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