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更新日:2018年4月30日
本日の新聞を見て感じたことを書かせていただきます。
私は、学校における図書館の役割を今よりさらに充実させる必要があると考えています。
なぜならば、本が人に与える影響はとても大きなものがあるからです。
私自身も本の言葉に救われたことが何度もあります。
自殺を考える若者は、原因が何であれ、心に苦しみを抱えていると考えられます。
行き場もなく、相談する相手もなく、一人悩み続けることが多いのではないでしょうか?
そんな時に図書館で自分の苦しみを代弁してくれるような本に出合うことができたら、少しでも救われるのではないかと考えます。
しかし、現在の学校における図書館は、単に本を借りる場所となっています。
教室にいたくない、誰とも話したくない・・・そんな時は誰にでもあると思います。
そんな時に図書館で一人静かに本を読むことができたらどんなにか気持ちが救われるだろうがと考えています。
さらに、学校の司書教諭が自身の知識と経験の中から、生徒の心に寄り添い、読みたくなったら読んでと強制ではなく、その子の悩みに寄り添った本を提案してあげることができたらと思います。
現在の学校では、司書教諭ではなく、学校司書であることも多いと聞きます。
さらに、低賃金のなかでは、図書館の運営・管理で精一杯で、なかなか手が回らないのが現状であると考えます。
スクールカウンセラーのように、月に何度かの来校でわざわざ行くということではなく、いつでも悩んだ時に行くことができる場所として、図書館のあり方を考えるとともに、学校における図書教諭の地位向上を提案します。
即効性はないかも知れませんが、長い目で見た時に確実に若者の自殺を減らすことができる一つの方法ではないかと考えています。
長野県教育委員会事務局教育次長の角田道夫と申します。
「県民ホットライン」にお寄せいただいた若者の自殺予防対策としての図書館利用についてのご意見について、お答えいたします。
この度は、ご経験を踏まえての貴重なご意見をありがとうございました。
若者の自殺予防に関しましては、県教育委員会としても課題意識をもち、教職員を対象とした「自殺予防教育研修会」の実施、学校環境適応感尺度(アセス)アンケートを用いた児童・生徒の適応感の把握の推奨など、未然防止につながる様々な取組を行っております。
今回のご意見にあるように学校図書館が、苦しい思いをしている学生たちの心の拠りどころとなるのではないかということ、また、そこにある本との出合いが救いになるのではないかということ、今後の学校図書館のあり方や自殺予防への対応を考えていく上で、参考にしていきたいと思います。
以上、ご意見への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、心の支援課長:小松容、担当:生徒指導係までご連絡くださいますようお願い申し上げます。
【問合せ先:教育委員会事務局心の支援課/生徒指導係/電話026-235-7436/メールkokoro(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】
(分野別:教育・文化)(月別:2018年3月)2017001126
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