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更新日:2019年8月30日
クマ出没時の対応についてのお願いです。
頻繁に特定の近傍に出没が続く時は特別な情報発信やキャンプの中止等の積極関与をすべきと思います。
7月22日~25日の間、上高地から槍ヶ岳への登山途中、熊の気配を多く見聞きしました。数年ぶりの訪問でしたが初めての濃厚な出没気配でした。
私自身は22日に、あるキャンプ場の建物脇で登山道へ出ようとしていた成獣と続いて入室した山小屋の窓から子熊を見ました。翌々日下山時も同じキャンプ場手前で笹薮が大きく揺れる音を聞きました。
その他、糞や足跡、多数の目撃情報が有りました。連日そのような状態であってもキャンプ利用受付は通常通りで、利用者や登山者への出没情報の発信は有りませんでした。
人づてに聞いた人はキャンプを取りやめていました。
上高地ビジターセンターでもこの件は発信されていませんでした。
熊が居るのは当たり前の場所だからとは言え、人が集中している場所に居ついているような普通で無い状況で突発事故が起きるのが心配です。
対応の改善を期待します。
長野県林務部長の井出英治と申します。
「県民ホットライン」にお寄せいただきました、クマの出没への対応に関するご意見についてお答えします。
この度は、クマによる人身被害防止について貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。
長野県においては、人の生活圏と重なるようにクマの生息圏が広がっています。そのため、人とクマがお互いにその存在を認識しながら干渉しない関係を保つことが理想と考えます。
しかしながら、クマとの遭遇が人の身体・生命にかかわるものである以上、人身被害の低減・抑制に向けた取組は重要な課題とも考えており、人とクマとの不用意な遭遇を回避するための環境整備(キャンプ場等における餌となる誘引物の除去、人とクマの生息圏の間の森林や河川などを整備する緩衝帯整備、侵入防止のための追払いなど)を市町村や県内10地区の観光客安全対策組織等と連携して取り組んでいるところです。
今回、貴殿からご意見をいただきました上高地周辺におけるクマの情報発信等につきましては、上高地から槍ヶ岳までの地域は本県ほか周辺3県にまたがる中部山岳国立公園内の一部となっているため、国立公園を管理する環境省信越自然環境事務所上高地ビジターセンターに確認いたしました。環境省では、上高地ビジターセンターのほかインフォメーションセンターと登山相談(案内)所において、最新のクマの目撃情報の提供と遭遇を避けるための注意喚起を行っているとのことでしたが、今回いただきましたご意見は、貴殿のお名前などを伏せた上で、環境省信越自然環境事務所中部山岳国立公園上高地管理事務所にもお伝えいたします。
森林が県土の78%を占める自然豊かな長野県において、クマ等の野生動物はそれ自体が自然の多様性を構成する不可欠な要素であり、県民共通の財産として次世代に伝えていくことは私たちの重要な責務と考えています。
長野県としましては、人とクマがお互いにその存在を認識しながら干渉しないことが動物と人とのより良い関係につながると考えており、今後も、皆様のご理解を得て、「クマと人が緊張感をもって棲み分ける」ことを目指し、人身被害の未然防止を最優先に考えながら、適切なクマの保護管理を総合的に実施してまいりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
以上、ご質問への回答とさせていただきます。
ご不明の点は、長野県林務部森林づくり推進課鳥獣対策・ジビエ振興室長:清水靖久、担当:鳥獣保護管理係までご連絡くださいますようお願い申し上げます。
【問合せ先:林務部森林づくり推進課/鳥獣対策・ジビエ振興室/鳥獣保護管理係/電話026-235-7273/メールchoju(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】
(分野別:農業・林業)(月別:2019年7月)2019000219
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