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更新日:2020年5月29日

第一波収束後の学校の対応について

ご意見(2020年4月21日受付:Eメール)

第一波収束後の県立学校における行動変容施策について伺います。
接触8割減期間終了後に学校を再開するに際して、7、6割等減をどのように確実に実現するのかの施策の公表はいつになりますか。

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議
「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020年4月1日)によれば、
市民の行動変容の必要性
○「3月19日の提言」においては、「短期的収束は考えにくく長期戦を覚悟する必要があります」とした上で、「3つの密」を避ける必要性についての専門家会議から市民の方へのメッセージが十分に届かなかったと考えられる。

・今一度、「3つの密」をできる限り避ける取組の徹底を図る。
・また、人混みや近距離での会話、特に大きな声を出すことや歌うことを避けていただく。
・ジム、卓球など呼気が激しくなる室内運動の場面で集団感染が生じていることを踏まえた対応をしていただくこと。
・こうした場所では接触感染等のリスクも高いため、「密」の状況が一つでもある場合には普段以上に手洗いや咳エチケットをはじめとした基本的な感染症対策の徹底にも留意すること。
さらに、「若者のクラスター」が指摘され、米仏の空母でもクラスターの発生が確認され、WHOの従来の推定25%よりはるかに多い無症状・軽症の感染者が報告され、0代10代の重篤・死亡者も報告されている現状では、2020年3月24日付け文科省通知ガイドラインの基本方針は専門家会議によって否定された。

今後、第一波が収束しても終息は見込めず、医療崩壊防止を最優先に、強弱の接触防止要請がくり返し出され、第二波第三波を乗り越えるためにはすべての産業で強い行動変容が求められることを鑑みれば、通信制以外の県立学校においても従前型の教育が復活できる見込みはない。

県はどのような行程でどのような対策を行うのか。

校舎内における社会的距離の確保はどうするのか。法定片側居室廊下幅ではすれ違えない。一方通行にする他ない。トイレ、手洗い場、昇降口等ではどう対策するのか。教室において所定の席に着席しようとする際、どのように社会的距離を維持するのか。授業中にトイレにいく児童生徒がある場合、直径4mの円を含有する動線を維持できる収容人数は現在の何パーセントぐらいになるのか。必要な場合、廊下側の壁の破壊・撤去は行うのか。
地域ごと・気温ごとの窓の常時(休み時間のみ開けるはもはや否定された)開放が可能な期間は設定したか。
配布物等を介した接触感染防止のための教材・配布文書等の紙ベースから電子ベースへの完全な転換はいつまでに終わらせるのか。
社会的距離を取って更衣出来る人数の把握は済んでいるのか。
このような施設的なキャパシティを大前提とした、児童生徒をグループに分けた登校計画案は作成しているのか。
清掃における感染予防はどうするのか。無症状・軽症でも感染能を有する患者がいる以上、また、実際にそのような患者から医療関係者が感染している以上、症状のある患者が校内で発生していない状況でも無防備とはいかない。スタンダードプリコーションによれば、無症状で感染能を持つ患者が【いるものと想定】しなくてはならない。児童生徒に防護服等を供給するのか。適切な使用を指導できる専門家(症状のある患者からの院内感染が続出しているからには教員は指導できないし、単なる医療関係者でも指導できない。感染症予防の専門家が必要である)を、医療現場における必要性と競合しつつなお確保できるのか。医療現場に遠慮すべきではないのか。であれば清掃をどうするのか。
時数の定めのない特別活動の最小化はどうするのか。
教育課程外の学校教育活動は全廃するのか。
昼食をどうするのか。個別隔離ブースが得られるのか(喫食に伴っても唾は飛ぶから会話禁止では不十分である)。昼食を要しない登校時間とするのか。
医療関係等優先すべき需要に配慮した上で補用含めた人数分のマスクやフェイスシールド確保はいつになるのか。
ちゃんとした手洗いを可能とする温水・手指以外の部位で操作できる蛇口の整備完了はいつか。

組体操中止に対する抵抗にも見られるように、学校現場は、得てして、学校教育を児童生徒の安全より優先したり(県が教員のミッションの最初に児童生徒の安全を掲げなくてはならないことが、現場での不徹底を示す)科学的な知見に基づく対策よりも従前の方法に固執する傾向があるが、こうした鈍重さ、不服従を一掃する意識改革にかかる方策は何をいつまでに行うのか。

回答(2020年4月28日回答)

長野県教育委員会事務局教育次長の尾島信久と申します。
県民ホットラインにお寄せいただいた「第一波収束後の学校」に係るお問い合わせにお答えいたします。
学校再開に向けて、懸念されている点につきましてご指摘をいただき、誠にありがとうございます。様々な視点から安全対策の必要性に言及していただき、大変参考になりました。

さて、5月7日より学校が再開されるか否かはまだ決定していませんが、学校再開に向けては、これまでどおりの方法で実施することが困難であることは認知しており、今後の対応につきましては現在検討させていただいているところです。また各校にもそれぞれの環境や特徴に応じながら、いわゆる「3密」を回避するための方策を研究してもらっているところです。学校を再開するにあたっては、国や専門家会議による最新の指針に従った安全・衛生に関する対策を実施する予定です。社会的な距離の確保の程度、換気の頻度等、集団感染リスクへの基本的な対応の徹底についても、各校には指示していきたいと思料します。時間割の組み方や教室の使い方、昼食はどのようにするのか、更衣室の使用をどうするかなど重要な観点の指摘もいただき、ありがとうございました。グループに分けた登校計画、昼食時間に関する対応については、学校再開に向けての重要な課題として了知したところです。
安全確保のため水道やトイレなど校舎の改修や電子ベースへの完全な転換、生徒への防護服等の供給や、フェイスシールドの確保などにつきましては、県財政の状況や現在の国内流通量の状況に鑑みまして実現は難しい状況ですが、マスクや消毒液の確保、手洗いの徹底の周知及び健康観察の徹底による該当生徒に対する出席停止の指導や教職員の在宅勤務措置等につきましては、安全・安心な学習環境に少しでも近づけることができるよう引き続き努力してまいります。

上記に述べた内容では、学校が再開したとしても不安で子どもを学校に通わせることはできないと思われる保護者の方もいらっしゃるかと存じます。そうした保護者の方にも配慮し、引き続き自宅で学ぶことができる体制づくりなど、希望される多様な学びにも対応できるよう考えていくことも必要であると認識した次第です。学校現場の意識改革に関するご要望につきましても、貴重なご意見として受け止めさせていただきます。ありがとうございました。

以上、ご質問への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、高校教育課長井村敏明、担当:管理係、特別支援教育課長坪井俊文、担当:指導係までご連絡くださいますようお願い申し上げます。


【問合せ先:教育委員会事務局高校教育課/管理係/電話026-235-7430/メールkoko(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

【問合せ先:教育委員会事務局特別支援教育課/指導係/電話026-235-7456/メールtokubetsu-shien(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

(分野別:教育・文化)(月別:2020年4月)2020000364

 

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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