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更新日:2021年4月30日

しなの鉄道の経営等について

ご意見(2021年3月15日受付:Eメール)

長野県が7割の株式を保有するしなの鉄道について提案いたします。
しなの鉄道は、ろくもん号などで脚光を浴びましたが、根本的な赤字縮小改革を何もやっていない気がします。また観光列車は、脚光を浴びますが費用対効果を考えると赤字縮小につながらないと思います。例えば3両編成の列車は、6年に1回の車検、3年に1回の中間車検を受けなければなりません。年あたりにすると約1000万円かかると聞きます。果たして1000万円稼いでいるのでしょうか?1000万円稼いでも赤字なのです。
なので根本的な赤字を減らす努力をしなければならないのではないでしょうか?
例えば篠ノ井軽井沢間ですが、JR時代は特急も走る為複線での輸送力が必要だったと思います。現在の状況をふまえると複線が必要なのでしょうか?必要ないと思います。単線に切り替えれば、コストが下がります。信越線は、古い路線です。その為橋梁などの建て替えや補強が必要になってきています。やはり複線よりも単線の方がコストを減らせます。もう軽井沢から篠ノ井までは、現状を考えると複線の必要がないと思います。沿線の交通事業者と連携し電車と地区の交通との連絡をもっとスムーズに調整を行い利便性を向上させるべきだと思います。しなの鉄道が南北の輸送を行い、各交通事業者がしなの鉄道へ乗客を集める交通体系の構築が必要だと思います。例えばフィーダーバスの運行などです。「高齢者が楽に病院へ行ける」これは本来のしなの鉄道の存在意義を表す言葉じゃないだろうかと思い述べました。
しなの鉄道の競争相手は、車なのです。「どうやったら車よりしなの鉄道を使ってくれるか」まずそこを考えないとダメなのだと思います。上田には、大きなショッピングセンターができました。佐久平にもあります。長野市郊外にもあります。わざわざ長野駅前中心地へ行く魅力が無くなりました。例えばそんな状況でも上田に住む親子3人が長野駅前中心地へ行こうとします。運賃は、3900円です。駅前の駐車場に8時間止めてもそんな金額になりません。これでは、到底しなの鉄道で長野へ行こうと思わないでしょう。ましてや無料駐車場のショッピングセンターに押されている長野駅前中心地へ行く人が減っている状況なので尚更深刻です。何を言いたいか、それは各都市の駅周辺の中心地の魅力度活性化がしなの鉄道にとっても必要な事だと考える事、そしてただ経費を積み上げて運賃を決めれば、社会状況、競争原理から排除されるだけだと言う事を申し上げたかったのです。コストを積み上げて運賃を決める事は、大切です。しかし先の上田から長野の状況を考えてください。絶対にしなの鉄道を選択しないと思いませんか。選択しないと言う事は、より一層減ると言う事です。経営に対してより大きな目で判断をされる事を願い意見を述べさせていただきました。
 

回答(2021年3月19日回答)

長野県企画振興部長の伊藤一紀と申します。
「県民ホットライン」にお寄せいただきました、しなの鉄道の経営に関するご提案についてお答えいたします。
この度は、しなの鉄道の経営に対して、貴重なご提案をいただきありがとうございました。
しなの鉄道では、社会経済情勢・経営環境の変化に向き合い、「安全・安定輸送と地域に生きる」という使命を果たすべく、2018年(平成 30 年)3月に「第4次中期経営計画」を策定いたしました。
この中で「将来を見据えた経営基盤の確立」として、「施設設備のスリム化と効率化の推進」、「保有施設等を最大限有効活用した長期安定型の収益源の確保」 、また、「地域との連携、共生の更なる強化」として 、「『駅』を中心としたまちづくりに向けた連携強化」、「観光列車「ろくもん」の更なる強化」など、貴殿のご意見にある視点も含め、取り組みを始めていたところです。
このような中、新型コロナウイルスの影響で事業者や行政の財務状況が厳しさを増し、大規模な設備改修を伴う設備のスリム化など、多額の費用を要する取り組みを進めることが困難な状況にあります。
これに加えて、県民生活の維持、移動手段確保の観点から、直ちに取り組みが可能な経費節減や効率化に取り組み、運行を継続しているところです。
しなの鉄道は、東北信地域において、通勤・通学といった日常利用だけでなく、軽井沢をはじめとした沿線観光地への移動手段として観光振興の役割も担うとともに 、ゼロカーボンの観点からも非常に重要な交通機関です。
県は同社の最大出資者として、将来にわたり、地域の皆様に愛され、安全で快適な輸送を提供できるよう、同社の経営計画も踏まえ、運行コスト軽減や快適性、環境性に優れた車両への更新や安全設備への支援に加え、今般のコロナ禍における運行継続のため、車両検査など事業継続に要する経費を追加で支援しているところです。
今後は、しなの鉄道が抱える従来からの課題に加え、アフターコロナも見据え、安全・安定輸送の維持、また地域の方をはじめとする多くの方に選ばれ、利用していただける鉄道となるよう、県も沿線自治体と連携して取り組んでまいります。
以上、ご提案への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、交通政策課長小林伸行、担当:鉄道企画係までご連絡くださいますようお願い申し上げます。


 【問合せ先:企画振興部/交通政策課/鉄道企画係/電話026-235-7027/メールkotsu(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

 

 

 (分野別:交通)(月別:2021年3月)2020001577

 

 

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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