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更新日:2023年3月31日

2.5メートルの歩道拡張計画の問題点について

ご意見(2023年2月13日受付:Eメール)

長野県知事阿部守一様

常日頃よりお世話になっております。阿部様にはお会いしたことはありませんが、テレビでお顔は拝見していて親しみを感じております故、お手紙を書きたく思いました。お忙しいところ、誠に恐縮ではありますが、お許しください。

現在、国では2.5メートルの歩道工事に対し、補助金を交付しているとのことで、長野県はその補助金を活用して2.5メートルの歩道を造る計画があります。我が家のすぐ下の県道沿いの歩道もそのひとつです。
ここの歩道沿いには桜の木3本のほか、こなしやその他の樹木が数本あります。夏はそれらが日陰を作ってくれます。春には水仙もたくさん咲きます。現在1メートルの歩道ですが、これを2.5メートルにした場合、それらの樹木や水仙はなくなります。
そのうえ、2.5メートルの歩道を確保するためには、擁壁工事もする計画だと聞いています。擁壁は、美しい信州にはそぐわないと考えます。
問題点についてまとめてみました。

1.歩道拡張の要望は、2.5メートルの歩道を造ってほしいではない。もともとは1メートルあった歩道だが、土が固まって雑草が生え、1年ほど前に計測したところ、60cmになっている箇所もあった。また舗装が割れてガタガタになっている箇所が多かったので、歩道を広くしてほしい、整備してほしいという要望が出るのも当然である。

県の係の方は、区長さんから強く要望が出ているとおっしゃっていたが、区長の意見は、区民の声ではない。特にA区では、区長や役員の方々は、2.5メートルの歩道拡張計画のことを知っていたが、歩道沿線上に住んでいる方々は知らなかった。

2.8年ほど前に上がった要望であるにもかかわらず、土を除くことや、舗装の修理は行われなかったのはなぜなのか。真に安全性のために歩道を広くしようとするのであれば、長い年月をかけて2.5メートルの歩道にする計画を立てることより、すぐにできることを優先すべきではないのか。

当市町村内を見回せば、歩道の整備・修繕をしたい箇所はたくさんあるかと思われる。何年もかけて大掛かりな工事をすることよりも、手短にできることをできるだけ多く行う方が、得策ではないのか。要望が上がった当初、小学校や中学校に通っていた子どもたちのほとんどは、もうすでに年齢が上がり、この歩道を歩くことはない。

3.2.5メートルに拡張するためには、何人もの地権者の土地を買収すること、中には家をも削らなければならないが、まずは地権者に話をするべきではないのか。
まずは地区の公民館で、地区の人たち向けに、決まったことを知らせることがお決まりになっているようであるが、ここに参加できる人はごく限られる。日時が決められているので、そこに合わせられない方々がいる。特に冬は、高齢者は外出を控える。個々の意見を聞く場ではないと感じるし、時間も足りないと思われる。

4.2.5メートルの歩道をつくるために、擁壁工事をし、土地の買収をし、どれほどの費用が掛かるのか。1.5メートルであれば、大掛かりな擁壁工事をする必要はなく買収も少しで済む。

2.5メートルの歩道工事にかかる費用から国の補助額を引いた額よりも、1.5メートルの歩道をつくる費用のほうが低額ではないか。
そもそも国の補助金であろうが、県の予算であろうが、それらは私たち国民の財産である。無駄は省きたい。

5.長野県は緑を大切にしている。現在歩道沿いにある桜数本、こなしなどの樹木も、私たちの大切な財産である。

農業や、大工の後継者が不足しているように、樹木の手入れをする職人も不足している。美しい信州の根幹をなす樹木、これらを手入れをすること、現在あるものを大切にしていくことも重要であると考える。
美しい信州を守っていくためには、樹木の手入れをする職人の養成に加速をする必要もあると考える。
とかく、大掛かりな工事をする傾向があるが、あるものを活かしながら、改善していくことも大切だと考える。

6.擁壁という大きなコンクリートの壁は、長野県の風景にそぐわないと同時に、当市町村の景観としてふさわしくない。

以上、阿部知事様のご意見を聞かせていただければ幸いです。

回答(2023年2月20日回答)

長野県建設部長の田中衛と申します。
知事あてにお手紙をいただきましたが、回答は担当部局から行うこととしており、県管理道路の歩道設置や維持管理は建設部で担当していますので、私からお答えします。

この度は、県管理道路に関して貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。

長野県では、令和3年6月に千葉県八街市で発生した通学児童の交通事故を受け、学校関係者、地元関係者、警察、道路管理者等が合同で通学路の危険個所の点検を行いました。その結果、対策が必要と判断された箇所において、それぞれの関係者が順次対策を実施しております。
ご意見をいただいた箇所は、合同点検の中で、カーブで見通しが悪い上に歩道が狭く、通学児童が車と接触する危険があるため、歩道拡幅による安全確保が必要な箇所とされていることから、県が対策工事を計画しています。

今回、桜等の樹木、擁壁の設置による景観上の問題、歩道の幅員等についてご意見をいただきました。昨年の6月に地元説明会を実施し、その際にいただいたご要望やご意見を踏まえ、修正した計画案により、2月中には地区の皆様のご意見を頂戴する説明会を開催する予定となっております。説明会に参加できなかった方には個別で説明させていただく等、地区の皆様のご要望にできるだけ沿った工事となるよう、丁寧に事業を進めてまいりますので、何とぞ、ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。

以上、いただきましたご意見への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、道路管理課長栗林一彦、担当:安全防災係までご連絡くださいますようお願いします。

【問合せ先:建設部/道路管理課/安全防災係/電話026-235-7302/メールmichikanri(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

 

(分野別:まち・みち・かわづくり)(月別:2023年2月)2022001010

 

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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