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更新日:2018年1月10日

平成29年12月16日に開催した県政タウンミーティングについて
「知事と高校生が語る明日の信州

開催概要

開催日時:平成29年12月16日(土曜日)10時から12時まで
場所:まつもと市民芸術館2F『芸術館レスト 井Say』(松本市)
テーマ:「知事と高校生が語る明日の信州」 
参加者:47人
・中信地区をはじめとする14校の高校生
・長野県知事 阿部守一
・長野県教育委員会事務局 教育次長 菅沼 尚

会場の様子

今回のタウンミーティングは、県民主催のタウンミーティングです。
これは、県民が主催する話し合いの場に知事がお誘いを受け参加するタウンミーティングです。
今回の主催者は、中信地区の高等学校24校の生徒会で構成する『中信地区高等学校生徒会交流会』です。学校の垣根を超えて交流し、中信地区の高校の生徒会活動全体を活性化する目的で平成28年に発足しました。
平成28年3月に第1回の交流会を開催し、第4回目となる今回の交流会に知事がお誘いを受け、参加しました。

会場は、松本市の「まつもと市民芸術館」の2階にある、明るく雰囲気の良いレストラン『芸術館レスト 井Say』で行われました。

生徒たちは1時間前に集合し、分野(観光・伝統文化・産業・健康・教育・移住)ごとのグループに分かれ、それぞれの分野で「長野県としての魅力」、「さらに魅力をアップさせるためには」、「全国にPRするためには」などの観点で意見交換を行いました。

10時からは知事が参加し、生徒たちは事前に各グループで意見交換した内容の発表や、代表校による取組発表が行われました。

冒頭、知事からは、「お招きいただき感謝。今、来年スタートする新しい総合5か年計画を作っている。昨日、その原案を公表して現在パブリックコメントを行っているので、良い提案やアイディアがあれば取り入れていきたい。積極的な提案をしていただきたい。」との挨拶がありました。

 

○各グループの発表(概要)
【観光】
豊かな自然を生かした観光が良い。案内表示は多言語にすべき。
SNS等を利用して積極的にPRする必要がある。
もっと鉄道の本数や複線化など、鉄道を便利にすべき。

【伝統文化】
お祭りなどの伝統文化を通じて多くの人と触れ合える。『ざざ虫』や『ほう葉巻き』など長野県独自のものや地域らしいものが多い。伝統文化は若者に受け継いでいく事が大切。世界にもPRすべき。

【産業】
中まで赤いリンゴがあるがインスタ映えするのでPRを。日本酒・ワインなどのお酒が有名なのでもっとPRすべき。海外で日本食ブームなので、食器を和食感がある漆器にすれば材料の木材も使われるようになり林業も盛んになるのではないか。

【健康】
長野県は長寿県。空気がきれい、野菜を多く食べる、農業が盛んなので結果的に体を動かすことにつながっているのではないか。

【教育】
自然が豊かであり、学校の近くで自然学習ができる。もっと自然を使った授業を取り入れたらどうか。高校の授業などで郷土料理など長野県の魅力を学び発信したらどうか。

【移住】
長野県は『ほどよい田舎感』がある。移住者を呼ぶために1週間暮らしを体験してもらったらどうか。都会の高年齢層の方へ移住を進めるならばSNSも良いがフリーペーパーも良い。スキー場で1週間留学を兼ねてバイトをしてもらえればよい。ロケ地をPRして関心を持ってもらえればよいのでは。観光として来てもらって関心を持ってもらえればよいと思う。

 

○代表校の発表(概要)
1 県政に関するアンケートまとめ発表 …松本県ヶ丘高等学校
 (中信地区の高校生にアンケートを行い、373人からの回答をまとめた結果)

「信濃の国」は何番まで歌える?
→1番または2番まで歌える人(53%)がいる一方、歌詞を見ないと歌えない人も33%いる。

あなたは長野県やあなたが暮らす地域が好きですか?
→好き・どちらかと言えば好き(96%)

あなたは県政に興味がありますか
→あまりない・全くない(50%)

県政のどんな事柄に興味がありますか?
→地域づくり、教育子育てが多い

県政に興味を持てない理由は?
→何をしているかわからない・身近に感じられない(88%)

県政に興味をもつためには
→高校生向けのSNSによる情報発信、県庁見学ツアーなど

高校卒業後の進学先は?
→県内(44%)、県外(55%)、海外(1%)

あなたは将来長野県に住みたいですか?
→とても住みたい・どちらかというと住みたい(73%)

長野県が魅力的になるためには?
→鉄道の本数を増やす。『ゆるキャラ』を使って自然などを世界にPRする。など

 

2 福祉施設訪問のボランティア活動 …松本美須々ヶ丘高等学校
学校評議委員会の委員から、若い人に福祉施設を訪問するなどして相手を思いやる気持ちを育てて欲しいとの要望があり、平成28年度から春休みや夏休みに生徒会として高齢者施設や障がい者施設、児童施設等を訪問して以下のような活動をしている。(自転車で行ける範囲の施設)これらの活動は、生徒総会で全校に報告している。

【活動内容】
・高齢者施設:歌などのレクリエーションのお手伝いや会話など
・障がい者施設:主に袋詰めなどの作業のお手伝い
・児童施設:一緒に遊ぶこと
・乳児院:部屋の清掃と消毒、離乳食など子どもたちのお世話

【参加した高校生の感想】
・相手を思いやることの大切さを学ぶことが出来た。
・施設の方々の大変さがわかった。

 

3 長野県の高校入試について …松本秀峰中等教育学校
秀峰高校では高校入試がないので、客観的な立場で何か言えることがないかと思い、長野県教育委員会のホームページの情報から調べてわかったことを共有したい。
国語や数学などほかの教科の「点数と人数の分布グラフ」は山型のグラフなのに、英語だけM字型で特徴的だった。(70点台と20点台の山。70点台の方が多い)
他の県もM字型かと思ったらだいたい山型のグラフなので長野県が例外ということがわかった。M字型になるということは得意の人と得意ではない人の差があるということ。
このような結果となった理由として考えたのは、ひとつは、もしかしたら長野県では英語の学習塾に行っている人が多く、行っていない人との差が出たのではないか。
もうひとつは、県内の中学間での英語教育の学力差があるのではないか。
また、他県とくらべて長文問題が長野県は得点が良かったので、長文問題が得意な人と得意でない人との差が出たのではないか。

 

4 児童養護施設に暮らす高校生のキャリア選択についての提言 …上田高校、長野西高校
私たちは小学校の頃から児童養護施設で暮らしている。
当事者として施設に入所する高校生の課題を発信しつづけてきたので、今日も、この機会を通じて皆さんに少しでも関心を持ってほしい。

(児童養護施設とは)
さまざまな理由によって家族と暮らせない子どもが家庭に代わって家として生活する場所。
日本には595か所、県内には16か所設置され、全国で約3万人が暮らしている。
子どもの年齢は、およそ2歳から18歳まで。
昭和52年時点の主な入所理由は親が行方不明や離婚だったが、現在では虐待が1位。
子どもたちが危険にさらされている。
 
(施設で暮らす子どものイメージ・生活) 
皆さんは、児童養護施設で暮らす子どもについて考えたことがないか、もしくはドラマの影響でネガティブなイメージしか持っていないのではないか。

実際は全くそんなことはなく、とても充実した生活を送っていて、同じ施設の子どもたちは姉妹とか兄弟みたいな関係。学校から帰れば一緒にテレビを見ながら夜更かしをしたり、洋服も買えるので困ったこともない。皆さんのイメージとは全く違うような生活をしている。

(高校卒業後のキャリア選択)
進学率は、一般の高校生が70%であるのに対して施設の卒業生は23%。
就職率は、一般の高校生が17%であるのに対して施設の卒業生は70%。
施設の子どもにとっては就職がメジャーな選択になっている。ほとんどの子が実の親から援助を受けることができないので当然のこと。「とりあえず大学へ」ということは難しい。
周りに施設から進学したロールモデルがいないのでイメージしにくいことも原因。

(課題)
ロールモデルとなる人とのつながりが少ない。
他の施設の子どもたちとの交流、つながりが少ない。
支援団体とのつながりも少ない。

(解決策)
『つながりコミュニティープロジェクト』
これは、児童養護施設の子どもたちと大学、企業、支援団体、ロールモデルの4者が一つの場所に集まってつながりを深めるプロジェクト。
就職が多い現状の中、より良い企業と交流したいし、大学には、奨学金情報なども教えていただき子どもたちに選択肢を増やしてあげたい。
このプロジェクトを通じていろいろなつながりが生まれると思う。
まだ構想段階だが、今日、皆さんに知ってもらうことが狙いのひとつ。
児童養護施設についても聞きづらいと思っているかもしれないけど、もっと聞いて欲しいし知ってほしい。それが私たちの活動。


各発表に対する知事の感想は以下のとおりです。

○各グループの発表について
・日本の交通体系の中で、鉄道にはあまり税金が投入されていないと思っている。多くの財源は国なので国にも要望していかなければいけないし、県としても交通政策に力を入れていく必要があると思っている。

産業振興は県として重要な政策。県民の皆様方から税金をいただいて福祉や教育に活用させてもらっているが、長野県の経済が元気にならないと税収が上がらない。産業を活性化していくということは個人の暮らしや地域にとっても重要。

男性の平均寿命が全国2番目になってしまった状況なので、もう一回、健康づくり県民運動にしっかり取り組まなければいけないと思っている。

教育については、新しい長野県の総合計画は学びと自治を政策推進のエンジンにしようということで取り組んでいる。高校で『信州学』をやっていると思うが、みんな地域のことをあまり知らないと思っている。もっと地域に出ていろんな人とつながりを持ってもらいたい。

長野県は11年連続移住したい県ナンバーワン。昨年時点で約2千人の方が移住しているので移住大県と言ってもいいと思っている。いろんな考えを持った人たちが暮らしている社会がこれからは望ましいと考えているので、移住促進にはもっと力を入れていきたい。

○代表校の発表について
(県政アンケートについて)
県政に興味がありますかという設問があったが、皆さんには単に興味を持つだけでなく、自分たちはこういうことをするので行政にはこんなことを手伝ってもらいたいというように、課題解決に結びつくように行動してもらいたい。そうすることで興味や関心が高まると思う。
来年は、信濃の国が県歌に制定されて50周年なので、教育委員会とも協力しながらイベントやPRをしていきたい。

(福祉施設訪問のボランティア活動について)
ボランティア活動は、来てもらう側にとっても、行く側にとっても良い。ぜひもっといろんな学校でも取り組んでもらえるとありがたい。

(長野県の高校入試について)
視点が良いと思う。ちょっと何か違うぞ、何かおかしいなと感じることが大事。そう思うことで世の中の見方がまったく変わってくる。

(児童養護施設に暮らす高校生のキャリア選択について)
人とのつながりをつくりたいというお話しがあったが、我々行政も考えるけれども、ぜひ、高校生同士でも交流の仕方を工夫してみてもらいたい。
新しい県立大学の授業料の減免などを検討しているが、児童養護施設出身の人は無料にしようと思っている。
長野県は全国に先駆けて寄付金の奨学金も作ったりしているので、子どもの夢や進学の希望が、お金が無いからあきらめるということにならないようにしていきたいと思っている。


最後に知事から「今日は、朝から集まって検討していただいて感謝。長野県は新しい時代に向けて若い人たちの思いもしっかり受け止めながら、未来に夢が持てる県づくりを進めていきたいと思っているので、ぜひ、皆さん一人ひとりが未来の長野県をつくっていく主役だということを認識してもらって、一緒に良い長野県をつくっていただきたい。」と、お招きいただいたことに対する感謝のコメントがありました。

今回の県民主催タウンミーティングの終わりに、主催者事務局である松本県ヶ丘高校の永原校長先生から、「この生徒会交流会は、私立高校とか公立高校とかそういったものを超えて交流する機会がないということでつくったもので、今日で4回目。今日は皆さんにとって得ることが多かったと思うし、私も聞かせていただいて勉強になることが多かった。これからもこの会を継続していってほしい。もう一つ、皆さんは各学校の生徒会のリーダーの人たち。ぜひ、今日のこの貴重な経験を自分たちの学校に戻って、何百人という仲間に伝えて、もっともっと良いものにしていってほしい。」との講評をいただいて、本日の県民主催の県政タウンミーティングが終了しました。

(以上)

 

 

 

 

 

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所属課室:企画振興部広報県民課

電話番号:026-235-7110

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