インターネット版広報ながのけん7月号 2016年7月8日発行 特集:信州の豊潤な水 ■1ページ目 暑い時期、喉を鳴らしながら飲む水はおいしいですよね。 日頃、私たちが飲んでいる「水」に思いを巡らせたことはありますか。 信州には、日本の名水百選に選ばれた「名水」が各地にあります。 また、安全・安心に利用できる「水道水」、そして信州の「おいしい水」もあります。 豊かな自然に育まれた信州のさまざまな「水」をご紹介します。 〔水道に使う水は〕(写真)「河川、地下水、○水」答えはこちらです。→3ページへ。 〔信州の「名水」はいくつある?(写真)答えはこちらです。→2ページへ。 〔「川中島の水」がモンドセレクション最高○賞受賞〕(写真)答えはこちらです。→3ページへ。 〔この水飲み場の名前は「安心の○○」〕答えはこちらです。→3ページへ。 ■2ページ目 信州の七つの名水 長野県地図 信州には七つの名水があります。まずは昭和60年3月、水質が良く、水量が豊富で、歴史があるという基準を満たした「昭和の名水百選」に三カ所が環境省に認定されました。さらに、およそ20年後の平成20年6月、周囲の環境保全や水利用の伝統などの基準が加わった「平成の名水百選」に新たに四カ所が認定されました。 「昭和の名水百選」・「平成の名水百選」の詳細はこちらです。http://www.pref.nagano.lg.jp/mizutaiki/kurashi/shizen/mizukankyo/kankyo/hyakusen.html 昭和の名水百選 (写真)1姫川源流湧水 白馬村 (写真)2安曇野わさび田湧水群 安曇野市 (写真)3猿庫の泉 飯田市 平成の名水百選 (写真)4龍興寺清水 木島平村 (写真)5まつもと城下町湧水群 松本市 (写真)6木曽川源流の里 水木沢 木祖村 (写真)7 観音霊水 飯田市南信濃 タイトル:猿庫の泉を守り継ぐ想い ○羽場曙友会(はばしょうゆうかい)生産森林組合長 福沢 三男 さん  私たちは、植樹や間伐をくり返しながら長年森林を守ってきました。森林を守ることが「猿庫の泉」を守ることになると、信念を持って活動してきました。  現在、猿庫の泉には年間3万人ぐらいの方が訪れていますが、水をただ守るだけでなく、より多くの人が訪れることが飯田の活性化につながり、環境保全への自覚と「大切な財産」という自負心を持つことにもなります。  だからといって、俗化した場所にはしません。水をいつでも飲めたり、汲むことができたり、いつまでも静かに穏やかに過ごせる場所であり続けたいです。一朝一夕ではできませんが、われわれの想いを後世につないで行くことも大切な責務だと思っています。  (写真)曙友会(しょうゆうかい)も参画する猿庫の泉活性化実行委員会が県元気づくり支援金で整備した水飲み場 名水には欠かせない森林の整備  県土の約8割を占める森林は、水源涵養(かんよう)に大きな役割を果たしていますが、高齢化や過疎化の進行に伴う森林の担い手不足により、こうした機能の低下が懸念されています。県では、治山事業による森林整備、民有林の間伐を実行する市町村・森林組合等への支援や、高度な間伐技術を習得する森林組合等の技術者の養成など、健全な森林の育成を通じて水源の涵養に努めています。  信州の治山の詳細はこちらです。http://www.pref.nagano.lg.jp/shinrin/sangyo/ringyo/hozen/chisan/index.html ■3ページ目 ○おいしい水 信州は、水道水もおいしいのです! 生活製品の国際的な品質評価である「モンドセレクション」。モンドセレクションには、評価ごとに四つの賞があり、その厳しい評価の中でも最上位の「最高金賞」に選ばれた「信州の水」があります。おいしい「信州の水」は、G7の国際会議にも提供されます。 (写真)長野県企業局川中島水道管理事務所「川中島の水」モンドセレクション2016最高金賞 (写真)松本市「信州松本の水」モンドセレクション2014最高金賞 (写真)浅麗(せんろく)水道企業団「G7ウォーター」平成28年9月G7長野県・軽井沢交通大臣会合で提供予定 ○安全な水 各地域の水道事業者は、飲料水が安定的に供給されるよう、河川、地下水、湧水など、あらゆる所から取水しています。 また、取水した水をろ過したり消毒したりしながら、水質基準に基づいた安全な水を供給しています。 安全な水道水ができるまで 長野県企業局川中島水道管理事務所の場合http://www.pref.nagano.lg.jp/kawanakajimasui/jimusho/shisetsu.html 長野県企業局上田水道管理事務所http://www.pref.nagano.lg.jp/uedasui/jimusho/shokai.html ○安心な水 1日も欠かせない水。でも安心してください。県内の水道事業者は、安全な水を提供するだけでなく、ペットボトルなどで備蓄したり、給水車を派遣できるよう準備したりと、災害時の水の供給確保に万全を期しています。 さらに長野県企業局では、「安心の蛇口」の設置及び組立式非常用応急給水装置の設置を順次進めています。 (写真)@ 「安心の蛇口」 災害時に周辺地域が断水になっても、そこに行けば水が飲める応急給水拠点を「安心の蛇口」と名付けました。 (平成27年9月に千曲市の広場に設置された第一基目) (写真)A 組立式非常用応急給水装置 安心の蛇口のある施設に保管されており、地震などの災害時に取り付けることにより、水を利用することができます。 ■4ページ目 連載:イベント満載!今年の信州 Vol.3 G7長野県・軽井沢交通大臣会合 今年の信州は、イベントが満載。その数々のイベントを裏から側面から支えている人たちを紹介していきます。 第3回は、国際的なリゾート地軽井沢で国内外の人々をお迎えしている軽井沢観光協会事務局次長の新宅(しんたく)弘惠さん。軽井沢の魅力や国際会議の開催に向け着々と進む準備についてお伺いしました。 (写真)軽井沢観光協会事務局次長 新宅(しんたく)弘惠さん ○緑豊かな高原リゾート軽井沢  きっと皆さんは、この四季折々の木々の表情、美しい街並みなど、何気ないことで当たり前のように過ごしていると思います。しかし、この何気ないこの自然や雰囲気こそが軽井沢の魅力だと思います。春の芽吹き、初夏の木々の緑、秋の紅葉など、一つ一つに私は感動してしまいます。その軽井沢の魅力を、地元の人ほど地元を知らないのです。  先人の高い見識とたゆまぬ努力により培われてきた美しく緑豊かな高原リゾート軽井沢。そんな軽井沢の魅力に惹かれて、11年前に東京から移住し、観光協会の仕事をするようになりました。だから私は、外から来たからこそ分かる軽井沢の魅力を、お見えになる皆さんにもっともっと伝えていきたいと思っています。 ○軽井沢の魅力を伝えるために  観光協会では、ホスピタリティ向上のための講習会を毎年開催しています。ホスピタリティを向上させるには、受け入れ側に軽井沢の魅力を知ってもらうことが重要です。軽井沢って良いなあと地元の人間が思わなければ、お客さまにはお伝えできません。また、観光ガイドの養成のために研修なども行っています。ガイドには、単なる観光地・軽井沢の紹介だけでなく、人の住む町軽井沢の魅力を発信できるよう、養成に工夫をしています。 ○軽井沢を世界のリゾート地へ  軽井沢は国内では抜群の知名度がありますが、海外では全く知名度がありません。ですから、このG7をきっかけに海外での知名度を上げるようにしたいと思っています。そのために、G7に参加する国の大使館の方々をお招きし、軽井沢の独特の雰囲気、空気の良さや景観の美しさを感じてもらっています。そして、本国のお客さまが日本に来られたときに軽井沢へ一緒に来ていただくとか、大使館の方にメディアの方をご紹介いただき、軽井沢の魅力を海外へ発信してもらうなど、そういうところに今、力を入れて取り組んでいます。 G7に向けて準備が進む軽井沢町 (写真)保育園、小中学校の給食に7カ国の料理が提供される通称サミット給食 (写真)フランス料理メニュー:ポトフ、カレイのムニエル、フレンチサラダ、ソフトフランスパン (写真)街中を掃除 (写真)街中で開催を盛り上げるバナーフラッグ NAGANOから世界にひろがる。未来へつなげる。 G7長野県・軽井沢交通大臣会合 平成28年9月24日(土曜日)・25日(日曜日) G7長野県・軽井沢交通大臣会合の詳細はこちらです。 http://g7kotsu.nagano.jp/