インターネット版広報ながのけんNAGANO 2018年1月号(平成29年12月22日発行)Vol.38 特集:海なし県で釣ろう! ■1ページ目 「流るる川はいやとおし〜♪」と県歌信濃の国で歌われているように、県内を流れる一級河川の総延長は全国第2位。 また、諏訪湖や野尻湖をはじめ天然湖やダム湖もたくさんあります。 こうしたことから、信州は川や湖で釣りをするには最高の場所なんです! この冬、“海なし県” 信州で釣りを始めてみませんか? 今、長野県の釣り場は 県内の釣り場は30の漁業協同組合(漁協)が管理しています。高齢化による組合員の減少やレジャーの多様化で釣りをする人が少なくな り、漁協の収入が減っています。放流に取り組んでいる漁協の収入が減少すると放流数も少なくなり、県内の川や湖沼などで魚が釣れにくくなります。 釣+ツーリズム=釣(ツ)ツーリズム!? 県では、漁協と一緒に釣り場の環境をより良くして、釣り人口を増やしていきたいと考えています。そのために魅力ある釣り場づくりを進め、観光関係者と連携して地域を元気にしようとする取り組み「釣ーリズム信州」を始めました。その第1弾として、冬期ニジマス釣り場を開設しました! 冬期ニジマス釣り場やってます! 場 所千曲川万葉橋から大正橋の間(千曲市) 期 間平成30年2月15日(水曜日)まで 遊漁料1日券520円 年度券5,400円(3月31日まで有効) 中学生:年度券520円 小学生:無料 ※上記区間ではキャッチアンドリリースにご協力ください。 太公望にインタビュー 日本渓流釣り連盟 会長 長野県釣りインストラクター連絡機構 名誉会長 小澤 哲(おざわ・てつ)さん (写真:今夏釣り上げた、日本固有の原種「ヤマトイワナ」とともに写る小澤哲さん) 釣りの喜びを知るところから 25年以上前に釣りを本格的に始めた小澤さん。渓流釣りが好きで県内各地はもちろん、県外にも魚を追い求めて行くことがあるんだとか。渓流釣りでは四季折々の景色を楽しめます。代表的な魚はイワナやヤマメなど。「特に春の釣りが好き。紺ぺきの空、山並みの残雪、麓(ふもと)の若葉。この青・白・緑のコントラストは高い山岳がある信州ならでは。こういった景色を見ながら釣りが出来るのは信州だけ」と山岳県信州でしか味わえない魅力を語ります。 「源流釣行(ちょうこう)では釣った魚をその場で刺身にして食べる」と話す小澤さん。釣りの楽しみを聞くと、「釣行計画を立てたり釣り具の準備をしたり、釣った魚を食べたりブログにアップしたりするなど、釣る前後を含めた行程」と教えてくれました。 長野県釣りインストラクター連絡機構では、釣り教室で指導するなど、次世代の釣り愛好家の育成に力を入れています。小澤さんは特に子どもたちに釣りの楽しみを知ってほしいと言います。「釣りは釣れないと面白くないけれど、釣れたときの喜びは本当にすごい」多くの人がこうして釣りにハマってしまうんだとか。 ■2ページ目 ワカサギ釣り体験レポート 冬釣りの代表といえば「ワカサギ釣り」。 子どもから大人まで気軽に楽しめる冬のレジャーの一つ。 「気軽って言うけれど、本当なの?」という方必見。広報県民課職員(釣り未経験)が諏訪湖畔にある民宿みなと(岡谷市)さんへお邪魔して、ドーム船でワカサギ釣りに挑戦しました! STEP1 手ぶらで来ても大丈夫!道具をレンタルしよう! (写真:ワカサギ釣りに必要な道具一覧) まずは乗船受け付けと道具のレンタルから。ワカサギ釣りに必要な道具は、釣り竿、仕掛け、エサ、エサ入れ、重り、ボール、ハサミです。 STEP2 初心者最大の難関!?仕掛けをセットしよう! (写真:釣り竿を組み立てている様子) 道具を持って乗船した後は、釣り竿の準備。教えていただいた通りに竿と針が付いた仕掛けを組み立てます。初めてでも簡単と思っていたのも束の間、小さな針にエサを付ける作業に一苦労…。 STEP3 釣れたッ! (写真1:ワカサギを釣り上げる女性) (写真2:ボールの中にいる釣ったワカサギ) ドーム船が出港して、しばらくすると釣り場スポットに到着。準備した仕掛けを湖に落とします。ワカサギが仕掛けの針に掛かると、釣り竿の先が“ちょんちょん”と動くのが分かります。糸を素早く手繰り寄せると、ワカサギとご対面! STEP4 待つ時間も含めて釣り! (写真:釣れるのを待っている様子) 「いっぱい釣るぞ〜!」と意気込んだものの、自然相手。もちろん釣れない時間帯もあります。釣れないときはエサを交換したり、外の景色を楽しんだり。待ちぼうけの時間があるからこそ、「釣れると楽しい!」と思えるのかもしれません。 STEP5  初めてにしては大漁!?自分で釣った魚を味わおう! (写真:ワカサギの天ぷら)※天ぷらは要予約(別途料金が掛かります) 収穫は2人で100匹超え!釣ったワカサギは天ぷらにしていただきました。身がフワフワしていて、骨は全く気になりません。また自分で釣ったワカサギだから美味しさ倍増! 本当に気軽! 釣りのやり方は一から丁寧に教えていただけるので安心。まずは手ぶらで来て、「ワカサギ釣りの楽しさ」を知ってみませんか? インタビュー ワカサギ釣りの魅力などを今回お世話になった民宿みなとの中澤さんにお伺いしました。 民宿みなと 中澤 滋(なかざわ・しげる)さん (写真:中澤滋さん) 家族で楽しめるレジャー 昨シーズン、諏訪湖ではワカサギの大量死※があったので、釣る量を制限するなどしていました。お客さまも6~7割減少しました。今年はおととしと同じとはいきませんが、多くのお客さまに楽しんでいただいています。 ワカサギ釣りの魅力の一つはたくさん釣れるところ。お父さんやお母さんが手を貸せば、小さい子どもでもできます。難しい釣りではないので、ご家族で来て、気楽に楽しめるレジャーです。 長野県には諏訪湖以外にもワカサギが釣れる湖がたくさんあります。いろいろな場所へ行って、ワカサギ釣りと一緒に温泉やスキーなどご当地ならではの楽しみ方をしていただければと思います。 ※平成28年7月に諏訪湖でワカサギなどの大量死亡が発生。諏訪湖全域で水中の酸素が少なくなる「貧酸素状態」になったことが原因と考えられていますが、特定できていません。 ■3ページ目 冬のワカサギ釣り場マップ この冬、ファミリー、仲間同士でワカサギ釣りに出掛けよう! *マークがある湖は全面結氷時にワカサギ釣りが楽しめます。 A 野尻湖(信濃町)   北信五岳の妙高・黒姫山の麓にある湖   問:信州しなの町観光案内所      TEL026-255-3226 B 霊仙寺湖*(飯綱町)   霊仙寺山の裾野に広がる人造湖   問:オーガニックリゾート株式会社      TEL026-253-3210 C 中綱湖*(大町市)   仁科三湖の中で、最も小さい湖   問:大町市観光協会      TEL0261-22-0190 D 木崎湖(大町市)   仁科三湖の中で、一番南に位置する湖   問:大町市観光協会      TEL0261-22-0190 E 美鈴湖(松本市)   標高1,000mの山峡にある人造湖   問:ウテナ荘      TEL0263-46-0866 F 白樺湖(茅野市)   海抜1,416mにある高原の湖   問:茅野市観光協会      TEL0266-73-8550 G 松原湖(小海町)   八ヶ岳の崩落によりできた天然湖   問:松原湖観光案内所      TEL0267-93-2005 H 自然湖*(王滝村)   昭和59年の長野県西部地震でせき止められてできた天然の湖   問:王滝観光総合事務所      TEL0264-48-2257 食べておいしい 信州のブランド魚 皆さんは信州生まれの魚をご存じですか? 海はないけれど、信州でしか味わえない、信州ならではの食材で皆さまをおもてなしします。 信州大王イワナ 最新の技術で生み出された、卵を持たずに早く大きく成長する魚。平成28年9月にデビューした、新しい信州産のブランド魚です。適度の脂と優しく穏やかな風味はクセのないあっさりとした味が特徴で、さまざまな料理を生み出す可能性を秘めています。食べられるお店は、これからどんどん増えていきます! 信州サーモン ニジマスとブラウントラウトを交配して、両者の良いところを受け継いだ魚。長野県水産試験場が約10年もの歳月をかけて開発しました。きめ細かく肉厚な紅色の身が特徴。クセがないので、お刺身がおススメ! (写真:信州サーモンと信州大王イワナの紅白盛り) 食べられるお店をチェック URL:https://www.oishii-shinshu.net/ ■4ページ目 リーダーインタビューVol.2 今年4月に、県内10カ所に設置した「地域振興局」。 地域振興局長が地域の皆さんの声を聴きながらリーダーシップを発揮し、それぞれの地域の特性や強みを生かした個性豊かな地域づくりに取り組んでいます。今回は、北信地域振興局の高田局長に今年の取り組みなどについて聞きました。 北信地域振興局長 高田真由美(たかだ・まゆみ) (写真:高田真由美) (写真のキャプション:「スキーを楽しんだ後は、きのこ料理フェア※で舌鼓を打って」とこの冬のおススメ情報を教えてくれました。)  ※1月21日まで飯山市と中野市豊田地区で開催中! 中野市でも信州つけ焼そば提供中! 全国有数の豪雪地帯 北信地域は県の最北端に位置し、6市町村で構成されている全国有数の豪雪地帯です。冬は野沢温泉や志賀高原をはじめとしたスノーリゾートや、外国人観光客に人気が高い「スノーモンキー」など有名な観光地が人々を魅了します。また、ブドウやリンゴなどの果物やキノコの生産も盛んです。“観光” と“農業” に強みがある地域ですが、グリーン期の観光誘客に課題がありました。 1年を通して楽しめる地域を目指して そこで、今年は通年で楽しめる観光地域づくりに力を入れて取り組んでいます。地元の事業者と連携し、アスパラガスなど旬の野菜、キノコなどを活用した料理の提供や、シャインマスカット等の収穫体験ツアーの開催等を通じて、食を生かした観光誘客に力を入れています。「地域のおいしい食を味わうと、また来たいと思うきっかけになる」と高田局長。また、周遊観光をサポートするツールとして志賀高原を起点にしたガイドマップや、そばやスイーツに特化したマップを作成。「せっかく来ていただいたのに、1カ所だけで帰ってしまうのは残念」とさまざまな選択肢を提案しています。 日々のつながりが大切 地元と連携した取り組みには、職員が日ごろから地域の輪に入って情報を共有する中で生み出されたものも。「職員が現場に出て、地域とつながり、一緒に考えていればこそ」今後もより地域のニーズに合った事業を進めていきます。 (写真1:かまくらの写真) (写真1のキャプション:幻想的なかまくらの中で食事ができるのは雪国ならでは 詳しくは「 信州*いいやま かまくらの里 」 をクリック URL:https://www.iiyama-ouendan.net/special/kamakura/) (写真2:志賀高原を起点にしたガイドマップ) (写真2のキャプション:今までありそうでなかった“観光地”を起点にしたガイドマップ 所要時間が書いてあるので、旅のプランに加えやすい なべくら高原 verもあります!) この冬もスノーリゾート信州へ 雪の日! シーズン券プレゼン 「NAGANO SNOWLOVE.NET」の応募フォームに必要事項を入力いただくと、抽選で長野県全スキー場共通リフトシーズン券(2018-19シーズン)をプレゼント 応募期間 12/25から2/11まで ゲレ食バトル2017-18 開催! レベルアップに日々精進する県内スキー場の自慢の一品が勢ぞろい! チャンピオンメニューを決めるのはあなたの一票! 投票した方の中から抽選でリフト券をプレゼント 投票期間 12/23から2/11まで (写真:4代目チャンピオン 戸隠スキー場ハイジのラクレット) 「NAGANO SNOWLOVE.NET」はこちらをクリック URL:https://www.snowlove.net/