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更新日:2014年6月20日

第955回長野県教育委員会定例会会議録 

1 日時

平成25年(2013年)2月7日(木曜)午後1時30分から午後3時45分

2 場所

県庁 教育委員会室

3 資料

議題

議第1号 平成25年2月県議会に提出される予定の議案に対する意見について

議第2号 職員の処分について

議第3号 長野県立高等学校管理規則の一部を改正する規則案について

議第4号「処分前の不祥事に係る公表ガイドライン」(仮称)の策定について

 

教育長報告事項

(1)体罰禁止の徹底及び体罰に係る実態把握について

(2)平成25年度長野県立中学校入学者選抜適性検査結果について

(3)平成24年度長野県学校保健統計調査の概要について

(4)第68回国民体育大会冬季大会スケート・アイスホッケー競技会の成績について

その他

  • 第2次長野県教育振興基本計画(案)について  

  

4 出席者

委員

委員長 櫻井 久江
委員長職務代理者 耳塚 寛明
委員 野村 稔
委員 高木 蘭子
委員 生田 千鶴子
教育長 山口 利幸

その他

市川教育次長、荒深教育次長、田中教育総務課長、笠原義務教育課長、田中高校教育課長、成沢特別支援教育課長、武田教学指導課長、澤井心の支援室長、阿部文化財・生涯学習課長、松野保健厚生課長、原スポーツ課長

 

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会議録

櫻井委員長
 ただいまから第955回教育委員会定例会を開催します。
 それでは、議事に入ります。本日の審議事項中、議第1号「平成25年2月県議会に提出される予定の議案に対する意見について」は、成案となる前の内容について審議検討をするものであります。また、議第2号「職員の処分について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。つきましては、議第1号及び議第2号を非公開で審議することが適当と思いますが、非公開とすることに御異議ございませんか。

生田委員
 すみません。

櫻井委員長
 はい、生田委員。

生田委員
 連日、新聞の紙面、そしてテレビ等で教育現場、そして教育委員会のことに関して様々な報道がなされております。本来であれば、県民の信頼をしっかり得て安心していただけるような教育行政を作っていかなければいけない立場でありながら、本当に多大な御心配をさせてしまっていることに対して、本当に申し訳なく思っております。
 そして今、教育委員長さんの方から非公開ということで、私もそれに関して異議はございませんけれども、私たち教育委員は間接的にではありますけれども、県民の付託を得てこのように活動させていただいているわけです。付託していただいている私たちはどのような考えを持って教育行政に当たっているのか、また、処分案件に関して教育委員がどのような、少数意見でもどういう意見があったのかということを全く県民の皆様にお示ししないというものも。最近は可視化をしていかなければいけないという言葉がよく出るわけですけれども、こういった少数意見もあって結果的にこういう意見になったという、そういったことをしっかり県民の皆様にお示しをすることが、教育委員会が県民の皆様に信頼をしていただき、支持していただける1つの動きにもなるかと私は思っております。
 そして、定例会の後の記者会見で、以前も記者の方から「その処分に関してどのような意見が委員の中から出たのですか」という、そのような質問も過去2回ほど私が傍聴させていただいている中にもあったかと思います。私は、まさにそれが県民の皆様の知る権利の1つではないかと思っております。
 今おっしゃられたように、特定の個人に関することに関しては公表することはできませんけれども、県民の皆様に間接的でも付託をいただいている委員がどのように考え、どのように発言をしているのかというのを、まず、率先して教育委員会が可視化に努めていることを示すことになるかと思います。
 そういったことで、こちらは非公開ではありますけれども、記者のそういった求めに対してもこのような流れでこういう結果になったということを、特定の個人の情報にかかわること以外の部分はできるだけ公表していった方が、いろんな部分で信頼をしていただける教育委員会になるのではないかと私は思っております。この点に関しても、委員長さんの御見解と他の委員さんの御見解をお聞きしたいと思います。

櫻井委員長
 今の生田委員の御意見ということで聞かせていただきまして。教育委員会として公表しないということは言ってはおりませんので、どういう形で公表していくかということであろうかと認識しております。特別な、名前等を除いて今までも公表はしてきております。誰の意見を聞きたいということですか。

生田委員
 誰のとかではなく。先ほども言いましたように、過去に記者の方から「どのような経緯で処分決定をされたのですか」とか、「他に違った意見はなかったのですか」というような御質問が過去において2回ほど、私の記憶の中では2回ほどあったように思います。そういった記者の皆さんの要望にもできる範囲でお答えをしていくという姿勢をやはり教育委員会として。そのときに、確か教育委員会側としては、「それは非公開ですから」というお返事だけだったかと思うのですね。もちろん、それは皆様が承知していることでして、どのような意見が出たのかということをお示しする必要があるということで先ほど申し上げました。

櫻井委員長
 御意見として承らせていただきます。この今の議第1号、第2号に関しては異議があるということではないですね。

生田委員
 非公開に対しては、異議はございません。

櫻井委員長
 そうしましたら、御意見として聞かせていただくということで、異議がないということで進めさせていただきます。

高木委員
 1つ。

櫻井委員長
 はい。

高木委員
 私も非公開にすることについて異議があるわけではありませんけれども、非公開の中でもこういう意見が出たということは、言える範囲と言えない範囲ともちろんあると思います。その判断というのは事務当局あるいは教育長の判断、あるいは教育委員長さんの判断でもいいと思いますけれども、こういう意見が出たということは言える範囲で言っていただいてもいいのではないかと。それは状況によっていろいろな考え方や選択の仕方があるとは思いますが、できる範囲でそういうことをきちんと伝えていくということは必要ではないかと思います。

櫻井委員長
 はい。できる範囲でそのようにしていくということですね。今までもそういう考えで来たわけですが前回非常に問題にされました事案がありまして、そこら辺のことも今日議論していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それでは、議第1号、議第2号につきまして御異議が無いようですので、議第1号及び議第2号につきましては非公開で審議を行うことに決定させていただきます。よろしくお願いします。なお、議第1号及び議第2号の審議につきましては、本日の最後に行うことにいたします。
 最初に、議第3号「長野県立高等学校管理規則の一部を改正する規則案について」、田中高校教育課長から説明をしてください。

田中高校教育課長
 (資料説明)

櫻井委員長
 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言願います。よろしいでしょうか。例年の審議は年度末であるけれども、在学生への配慮ということで本日ということです。それでは、原案のとおり議第3号を決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

全委員
異議無し。

櫻井委員長
 御異議無いようですので、議第3号を原案のとおり決定いたします。 次に、議第4号「『処分前の不祥事に係る公表ガイドライン』(仮称)の策定について」、田中教育総務課長から説明をしてください。

田中教育総務課長
 (資料説明)

 

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櫻井委員長
 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問ございましたらお願いします。 耳塚委員どうぞ。

耳塚委員長職務代理者
 はい。結論から申し上げると、是非、早急にお進めいただきたいということでございます。少し説明を致しますと、前回、懲戒処分等の指針について、この委員会において改正案を可決したことになっておりますが、改めてもう少しきちんと、いい加減にやったわけではありませんけれども、改めて考えてみますと、いくつか課題があったということは私自身、思いました。公表が大原則ということを変えたつもりは全然ないのですけれども、公表の例外として、外形的に見ますと、公表しないことを含めという表現を入れたために、そこから非公表があり得るということになってしまいました。この部分だけに注目すると、やはり、公表原則が後退してしまったという印象を与えてしまう。二つ目として、どういうケースに例外規定を、特に公表しない部分についてですが、適用できるかということについて、同時に運用細則といったものが必要だったと思います。これが欠けていたために、そんなことは現実には起こり得ないだろうと思いますけれど、恣意的に運用が可能な状況になってしまったと。もしも悪意、あるいは恣意的な委員会の決定が出たとしても、それに対して無防備な状況が防げないという、そういうことではないかと思います。
 それから、懲戒処分等の指針を見てみますと、公表基準のところで、いきなり公表する懲戒処分等、あるいは公表する内容という記述があるのですけど、公表はどういうことを原則とする、公表を原則とするんだという記述が明示的には書かれておりません。もちろん読んでみますと、公表の例外という規定があるわけですから、公表することが原則だと読めないわけではないけれども。しかし、何のために公表が原則であるとの明示的な記述というものを欠いていることも大変に気になりました。こう考えてみますと、懲戒処分等の指針については、この委員会としても、即座に再検討すべき余地があると、私は思うに至りました。今回、この第三者機関を設けて、直接的には処分前の不祥事に係る公表ガイドラインについて策定をするということですので。しかもここには、3番のところ、当該指針の公表基準についても検討の対象とするということとされていますので、是非速やかに原案の作成を進めいただければと思います。以上です。

櫻井委員長
 他にいかがですか。

高木委員

高木委員
 私も、これは早急に検討して、ガイドラインというものをしっかり決めなければならないと思っております。それともう一つ、今までも原則公開ということでやってきたわけですけから、公開しないこともあり得るということが、非常に曖昧な中で決められてしまうことが大変まずいことだというふうに思います。もう一つ、公開するのは何のためなのかということをもう一度考えてみるべきではないかと思います。公開するのは、県民が知る権利があるから知らせなければならないのではなくて。それももちろんありますけれども、部外者の、一般県民の方が、こういう事柄があったということを知って、内部だけで考えるのとはちょっと違うのではないかという観点から物事をみてもらう、受け止めてもらって、そういう意見なり反響が帰ってくるということが、内部だけでは上手くいかなかったことを正していくひとつのポイントであると思うから、これは公開しなければならないんだと、私は、公開するということはそういうことだと思っております。知らせなければならないことを隠すということではなくて、部外者の立場からの見方というものがここに反映されるということを求めて公開するというふうに思いますので。そういう形で原則公開という形はできるだけ曲げるべきではないし、例外規定はできるだけ設けるべきではない。例えば、公開できない部分については、公開の仕方という部分で操作というのでしょうか、工夫なり、あるいはいろいろな形でこれ以上はいうことは言えませんというふうにできると思うのですね。そういう形でできるだけやってもらいたい。そういうふうに思います。

櫻井委員長
 はい、他には。生田委員。

生田委員
 原則公開というその言葉なのですけれども、最初にも言わせていただきましたが、全面的に信頼を勝ち得ている組織であるならば、それも全て可能とは言いませんけれども、理解していただくこともできるのかなと思いますけれども。今の状況で、信頼をしていただきたい、恣意的にやることはないといくら声高に言ったとしても、それは県民の皆様の感覚と少しずれているのかなと思っております。私も、一保護者でもありますし、保護者の二次的被害、子供たちの二次的被害は決して起こしてはならないというスタンスに立つわけですけれども。そうなると、どの段階で、どの様な形で、誰が公表するのか、そこだけをしっかり、公表のガイドラインをつくっていただき、そこの部分に関してはメディアの方々にもそこの部分はしっかり御理解をいただいて、恣意的にすることはないという。私は例外を、そこまで信頼を勝ち得ていない組織が言っても、そこは難しいのかなというのが、私の今の思いでございます。

野村委員
 今回、公表のガイドラインを策定するということですので、結論から先に申し上げますと、早急にこれを策定しいただいて早くこれの運用を開始すると、これが大事なことだと思います。それと、公表についてでありますが、原則は公表すべきだと思います。しかし、時代の流れによってこういうこと当然だと思いますが、公表することで全ての人が幸せになるのであれば公表すればいいし、その中で、大変窮地に追い込んでしまう結果に繋がる事案と想定されればそこは慎重に考えなければならない。これは、弱い子供たちを守る、被害にあった家族を守るということの中で公表すべきでないということであれば、公表の仕方というものはいろいろあると思うのですが、そこのところは慎重に考えていかなければならないと思うのです。ここでも3番にありますように、公表基準についての検討もありますので、その辺をきちっと検討していただいて、できるものはする。全てをすることが、全ての幸せにつながらないとすれば、そこのところは慎重にすべきだと思います。

生田委員
 すみません。

櫻井委員長
 生田委員。

生田委員
 いま、野村委員から話があったように、子供たちを守るというそこのスタンス、視点は決してずれてはいけないと思います。そこを、第一として考えたとき、公表しないことがそれに繋がるかというと、私はそうではないと思います。一番大事なのは先ほども言いましたように、どのような時期に、誰が、どのような形でという、そこだけはしっかりと決める。そうでないと、公表しないこともあり得るとなると何もないときでも何かを隠しているのではないか、何かを持っているのではないかということで、逆に不安を煽ったるすることになる危険もあるのではないかと私は思うのですね。ですので最大限、二次的被害を起こさない、そういう情報の出し方を決めて行くことが、子供たちを守ることになると思っております。

山口教育長
 それぞれ委員から御意見をいただきました。委員の皆さん方に十分な議論の時間が無い中で、結論を出していただくということがあったという部分については率直に反省しなければいけないと思っております。この処分前の不祥事に係る公表ガイドライン。早急に定めてほしいという御意見を頂戴したわけであります。また、今後の大まかな日程的なものを申し上げているわけですけれども。私は、市町村立の小中学校の県費負担教職員、これについてのものも含んだ形に当然なるわけでございますので、市町村教育委員会の十分な理解とか、了解の下でやっていかないと、実の上がるものにならないともかぎらないという部分もございますので、そういったところは少し、場合によっては時間がかかる部分もあるかもしれませんけれども、早急にやるということでやらせていただきたいと思っております。そういう中で、この先般の改正についても当然視野に入ってくる部分もありますので、どういう御報告をいただけるかということもございますし、場合によっては議論の中間点等でこういう議論がされているということもお伝えしながら、その都度意見をお伺いしながら、最終的には教育委員会でガイドラインについて決定していただくと、こういう形で進めていきたいと思っております。

櫻井委員長
 耳塚委員。

 

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耳塚委員長職務代理者
 公表のガイドラインの策定に関わって、一点申し上げておきたいことがございまして、先ほど発言するのを忘れてしまったんですけれども。それはどういうことかと言いますと、今回のきっかけとなった特別支援学校でのわいせつ事案の再発防止について、私たちの間で意見交換をしたり、教育委員長の会見の場で、口頭で再発防止案について現段階のものを提示しただけになっております。これで十分であるとは言えないと思います。したがいまして、今一度、これまでの調査結果をまとめ、必要な調査があれば追加で実施をしていただいて、当該校で必要な再発防止案に留まらず、今後同じようなことが起きないようにするための再発防止策を早急に御検討いただいて、また委員会にお出していただければというふうに思います。

櫻井委員長
 他によろしいでしょうか。 全員の方より、早急に進めていただきたいという意見をいただいたところであります。それでは、議第4号を原案のとおり決定したいとおもいますが御異議ございませんか。

全委員
 異議なし。

櫻井委員長
 異議は無いようでありあますので、議第4号を原案のとおり決定をしたします。是非、スピード感を持って取り組んでいただきたいと思います。
 以上で議事を終わります。
 続いて、教育長報告事項に入ります。最初に教育長報告事項1「体罰禁止の徹底及び体罰に係る実態把握について」、笠原義務教育課長から説明をしてください。

笠原義務教育課長
 (資料説明)

櫻井委員長
 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言願います。生田委員。

生田委員
 すみません、質問がございます。1ページの調査表の開封者が校長と教頭に限定となっておりますけれども、開封したものを校長先生また教頭先生がデータとしてまとめて、それを県教委や次世代サポート課に送るような流れなのでしょうか。

笠原義務教育課長
 市町村立学校につきましては、集計は市町村教育委員会で行っていただきます。したがいまして、学校で集約したものを市町村教委がそこでもう一度まとめていただいて教育事務所へ、その後県の方へという形にさせていただきます。

櫻井委員長
 はい、どうぞ。

生田委員
 ありがとうございます。そして、開封者が果たして校長先生や教頭先生に限定していいものかどうかという疑問が少しあるわけですけ。報道されてきた中で市町村教委に連絡しなかったりというような体罰事案があったかと思います。だから、必ず校長先生と教頭先生が危ないと言い切るつもりもありませんけれども、果たして県民の皆様の感覚はどうなのかなと。やはり、常に外部の感覚というものも考慮した方が私はいいかと思っております。校長先生や教頭先生の他に、例えばPTA会長さんや評議委員の皆さんとか、そのようにやった方がより信頼性というか、そういったものをご理解していただけるのではないかと思うのですね。校長先生や教頭先生に限定というところが、私は少し疑問を感じます。

櫻井委員長
 はい。

笠原義務教育課長
 開封者についてでございます。本年度を通しまして、この一連の体罰事案が何件も何件も続いて出てきていて、県民の皆様に大変御心配をいただいたき、あるいは、申し訳ないという思いをしてきているところでございます。そういう中で、この機会を捉えて何としても体罰を根絶すると。そういう思いをそれぞれの学校の校長あるいは教頭は、今、強い思いを持っているところでございます。そういう意味で、校長・教頭には責任を持って取り組んでいただくと。そういうつもりでございます。

櫻井委員長
 生田委員。

生田委員
 思いは本当によく理解できるのですよね。昨年度も県教委として不祥事根絶に向けていろんな様々なアクションを起こしている中で、次から次へといろいろ起こる。これが現実だと思うのです。県民の皆様は何を見ているかというと、現実を見ていらっしゃるわけですね。思いのところ、それは理解できるけれども、それにすべてを委ねてしまう危険性もあるかと思うのです。なお、より一層県民の皆様に理解していただく上で、理解していただきたいという思いが強ければ強いほど、やはり学校以外の人を入れる。そういった考えも私はあって初めて御理解いただけるのではないかなと思います。

櫻井委員長
 教育長。

山口教育長
 今の御指摘でありますけれども、私は一義的には、学校の最高の管理者としての校長、それを補佐する教頭が教職員、それから児童生徒、そして保護者がどういうものを出してくるかということを知らなければ、まったくだめということが1つございます。
 生田委員の御心配の件ですけれども、例えば県独自のものとして直通の、県とか次世代サポート課のところへ、場合によってはいいですよと。ここへ出していただいても、そういうケースもありますよという、そういうものを作ったのは、やはり今の懸念を考えたときに、二次調査では、例えばある保護者の方あるいは子どもさんがこういう体罰を受けたということの訴えがあって、それを例えば無視したということになりますと、いつまで経っても何の返事もないという格好になります。そうしたときに、例えば県に直接ということもありますし、あるいは県が今度それを受けて、こういうのがあったはずなのにどういうことですかと、そういう形。そういったチェックもできると考えておりまして。だから、基本的には学校の管理者の責任を、きっちり責任を持って対応してもらうと。第三者の、PTAの方ということになりますと、例えば他者の記名をするケースがあったとして、誰々さんがこういう訴えをしていると知ってしまうことにもなります。だから、プライバシーを守るということと、体罰の実態を正確につかむことの折り合いをどこで付けるかということで、こういう提案を申し上げたと、こういうことです。

生田委員
 今の教育長のお話はよく理解はできます。プライバシーの問題もそれは大切なことだと思います。だとすれば、記名をするかしないかは本人に委ねるということだと思うのですね。そのときに、一文を付け加えて今回の調査の開封者は誰と誰というように、事前にお示しすることでその問題は払拭されてくる。私が一番言いたいのは、今までのやり方で果たしていいのか、考え方を根本から発想の転換をやっていく必要があるのではないかというところから、意見を言わせていただきました。
 次から次へと、昨年、いろいろと県としてもアクションを起こしてきたにもかかわらず不祥事が絶えない。これが現実であって。だとすれば、何か今までのやり方と違った発想の転換というものが私は求められていると、すごく感じるところです。ですので、私が言ったPTAの会長さんがいいのか、評議委員の方がいいのか。私がどうこう言うことではないと思いますけれども、そういった形で、とにかく発想の転換をしたところからいろんなことを決めていくという柔軟性を、私は、県教委が持っていくべきだと思ってお話をさせていただきました。

野村委員
 いいですか。

櫻井委員長
 どうぞ、野村委員。

 

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野村委員
 大事なことだと思うのですが、今回はこの実態調査の正確なデータをしっかり収集するのが目的ですので、できたらこういう形で、複数の目でそれをしっかり見るということで信頼をしていくということでいいのではないかと思うのです。これは校長先生一人に学校管理者全責任を持てということよりも、教頭先生と一緒になってこのことをしっかり認識していただくことで、今の教育長がおっしゃったようにいろいろ問題がありますので、しっかりしてもらって。信頼があるかどうかという問題がありますけれども、そこは信頼をしていくということで進めてもらえればと思います。

櫻井委員長
 よろしいですか。

生田委員
 では最後に。多分このままいろいろ話をしても、なかなか一致はしないかと思っております。とにかく先ほど言いましたように、これからはいろいろ発想の転換を持つという視点で、いろいろ決めていくようにお願いしたいと思います。

山口教育長
 よろしいですか。

櫻井委員長
 はい。

山口教育長
 発想の転換。おっしゃるとおりでありまして。私は今回やはり国がこういう方針を出してきて、それをベースにした部分はございますけれども、すべての児童生徒、そして保護者の方というのは、今まで調査として、体罰調査としてこういうことは今までなかったと思っております。
 そこに、さらに先ほどの一覧表で課長が説明を申し上げたように、長野県としてここまでだったら踏み込めるのではないかということもやったわけであります。どこまですべきかという議論が当然あって、御意見があればお聞かせいただいて、その趣旨、精神をやはり生かしていかなければいけないという気持ちはございます。しかし極めて限られた時間での調査であります。それで、実際に新たな訴えが出てきたときに、その聞き取りをするとか、その辺の作業が件数によってはそう簡単なことではないと思っておりますので、何とかこの方法でやらせていただければありがたいと思っているのですけれども。また委員さんの御意見をお聞かせいただければありがたいです。第三者の開封についてのですよね。

耳塚委員長職務代理者
 これでお進めいただければと思います。県独自の内容、それから調査というのが追加をされていて、結果が返ってきてからが非常に重要で仕事が多くなるだろうと思いますけれども、どうぞよろしくお進めいただければと思います。
 ただ、1つだけ気になるのは、児童生徒と保護者については名前を書ける人はといったような表現を付けているのですね。ところが、教育職員用の質問紙にはそれがないので。どこか別のところで指示をするのでしょうか。つまり、過去3年の間に現在校において体罰をしたことがある人は、やったことを書けというのですけれども。これは記名で出てきますかね。つまり、どの学校でということはもう分かるわけですよね、返って来たときに。だけど、氏名を書いて事実がやや歪められるか、それとも無記名にして少しは正確になるのかという、どちらかだと思うのですね。もし、正確なことを、という方を優先させるとすれば、これも差し支えのない方は、とした方がいいのではないかなと。そこだけが気になりました。

笠原義務教育課長
 教職員用につきましては、これはそれぞれの学校で提出をまとめるというものでございますので、したがいましてそれぞれが自身のことについてお書きいただくということでございます。そういうことで、後に校長が事情等を聞くようなこともございますので、そのためにも記名をお願いするということでございます。

櫻井委員長
 他によろしいですか。高木委員。

高木委員
 教職員については、校長・教頭がまとめるのであれば、多分どの先生が書いたものかというのはほぼお分かりではないかという気がします。そういうことにならないかもしれないけれども、だから例えば名前を書かなかったにしても、どの先生の記述であるかということはほぼ分かるのではないかという気がします。問題は、むしろそれをどのように処理していくかということが課題であって、市町村教委がまとめて集計してそれが県教委へ上ってくるわけですけれども、その後の対応をどうするかということをまずしっかりとやっていただきたいと思います。
 あと、おそらくここで開封するときに、例えば評議委員なりPTAなりに立ち会ってもらうというのは、その人に対して大変重すぎるのではないかと。荷が重いといいますか。これは、いわばプライベートなことに係わってしまうのは、とても大変ではないかという気も少しいたします。そこはこのとおりでいいのではないかと思います。

櫻井委員長
 このとおりでいいということが多いかと思います。非常に極めて限られた時間で行う調査であります。その後の作業が非常に大変になってくると思いますし、このまま開封は校長・教頭ということで、国が出した方針に沿って県独自のものを入れて調査をするということであるかと思います。そういうことで、教育長報告事項1を終了させていただきます。
 次に、教育長報告事項2「平成25年度長野県立中学校入学者選抜適性検査結果について」、武田教学指導課長から説明してください。

武田教学指導課長
 (資料説明)

櫻井委員長
 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたらお願いいたします。耳塚委員。

耳塚委員長職務代理者
 これは、直接2ページ目に係わることではないのですけれども、御説明の中でございましたように、適性検査のあり方として記述式の問題の中で部分点を与えるようにするとか、それから考え方のプロセスに沿って小問を構成していくという方向は、いずれも思考力、プロセスを重視するという点で非常に望ましいことだと思います。採点は大変になりますけれども、どうぞ続けいただければと思います。
 それから、外部評価の結果も御紹介いただきましたが、やはりこういう適性検査というのは妥当性をどう評価するかということが常に問われてまいりますので、引き続きそれを続けいただければと思います。一度こういう100%に近い問題を入れることの意義とか、そういうものについても意見をもらった方がいいのではないかと思いました。

櫻井委員長
 他によろしいですか。特に無いようでしたら、進めていっていただきたいということであります。以上で終了いたします。 次に、教育長報告事項3「平成24年度長野県学校保健統計調査の概要について」、松野保健厚生課長から説明をしてください。

松野保健厚生課長
 (資料説明)

櫻井委員長
 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言願います。はい、高木委員。

高木委員
 大変に単純なことをお聞きして恐縮なのですけれども、健康状態の指標の中の身長・体重というのは一目瞭然分かるのですけれども、座高というのはこの中で数字的にどういう意味を持っているのか、ちょっと説明をいただけたらと思います。
 それともう1つ。前にも申し上げたのですが、就学以前の子どもは、これは幼稚園だけの数字として入っておりますけれども、できれば別に教育委員会が調査するわけではなくて、保健福祉の方からデータを借りればいいと思うのですが、就学以前の子どもの全体像が見えるような数字が載っていれば。おそらく、傾向としてはそんなに違わないだろうとは思うのですけれども、そうしていただければということを思います。

櫻井委員長
 よろしいですか。

松野保健厚生課長
 まず、1点目の座高の関係でございますが、これは過去数年来こういった形で、文科省の区分けで、こういう形で基礎資料ということでやってきております。その理由と言われましても私もよく説明できませんが、そういった基礎資料という形でやってきておりますので、御理解いただきたいと思います。
 それからもう1点、幼稚園のデータ関係につきまして健康福祉部等とも相談したりしてはおりますが、実はこの幼稚園のデータ3,513人は5歳児のみのデータでございます。全体的なパーセントで見ますと、昨年は18%ぐらいでしたが、全体的に見ますと26.6%と。今年度はやや幼稚園児の方の協力していただいた数が増えてきてはおります。高木委員さんからのデータを取り寄せて活用するというお話ですが、逆に私どもの方ではこのデータを健康福祉部の方へ提供して、全体的な統計に反映していただきたいということで、こちらでさせていただいています。

 

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高木委員
 そうすると、健康福祉部の方はそういうデータのまとめというものを持っていないということなのでしょうか。

松野保健厚生課長
 いろいろ相談していますが、統計は持っていないようです。

高木委員
 そうですか。

櫻井委員長
 高木委員さんよろしいですか。

高木委員
 はい。

櫻井委員長
 他に。はい、生田委員。

生田委員
 お願いいたします。先ほどのお話の中にも基礎資料とするということですけれども、この基礎資料をどう活かすのかということが大事になってくるかなと思うのです。これは毎年やるわけですよね。毎年やる必要があるのかどうかということが1つ。というのは、無いよりもあった方がいいデータなのかもしれませんけれども、現場のいろんなことを先生方はやらなければいけないことが増えてきていると思うのですね。キャリア教育であったり、体罰防止とか、いろいろな研修等々、そして人権問題とか。最近またいろいろな専門部会でもそこを強めていくというお話も出てきたりしておりますけれども、先生方はやることがどんどん増えていく中で、やはり何かを削っていかなければいけないのではないかなと思っていまして。毎年やる必要があるのかどうかということ。
 そして、こちらの2ページの資料ではグラフなのですけれども、10年ごとで書いてあって何となく推移が分かるかなという感じで、この2、3ページは30 年ですか。こういう資料になっていて、これは30年までいっていいかどうか、10年までいっていいかどうかというのは、また議論の余地はあるかと思うのですけれども、これを毎年やる意味があるのか。それで、やってこれをどう活かし、こういった対応策をどのように動いているのかということ。
 そして、また言わせていただければ、むし歯とかそういうのは先生方にきちんとご指導をいただいているところかと思いますけれども、そういったデータとして個々の学年、学期で取るのは必要かもしれないですけれども、それを市町村教委まで、県教委までまとめるデータにする必要があるのかどうかについて御見解をお聞きしたいと思います。

松野保健厚生課長
 まずは、この調査の必要性ということでございます。このデータは学校保健の基礎資料という形で、各学校におきましては県の状況あるいは全国の状況、それから各自校における状況、実態を把握して、各学校がどういう状況にあるか、課題それからそういった実態を分析していただいて、それぞれの学校における各保健衛生委員会、学校保健委員会というのがございますので、その中でも教職員、PTAの代表者、学校医や歯科医、それから場合によっては児童生徒の代表の方も入っていただいて、この実態を見て課題はどういうところにあるか、そういったことを分析しながら、それぞれの学校におきまして学校保健計画というものを立てていただいて、それぞれの学校における目標を定めていただいて、その課題解消に向けた取組をしていただいていることがございます。そういった意味から、やはり非常に大事な統計だと認識しておりまして、今後もやっていきたいと考えております。

生田委員
 実態把握というのはとても大切なことだと思います。これを毎年やる必要があるのかということで、先ほど御質問をさせていただきました。そんなに毎年大きな違いがあるとは私は読み取れないのですけれども、それで毎年そうやって委員会で集まって毎年議論して、ではこういうふうにやっていこうという。とかく何かありがちかなという感じはするのですけれども。そうだとすれば、もし毎年やる必要がなければ、そのエネルギーを他のところに使ったりすることもできると思うのですけれども、これを毎年やる必要があるかについて御質問したいと思います。

松野保健厚生課長
 先ほど

生田委員
さんから御指摘のありました2ページの状況、あるいは3ページの30年前の親世代との比較。こういったことも毎年やっていく上でそういった比較ができると思っておりまして、確かに御指摘のありましたように多忙な中でデータ整理がございますので、私どもの方も入力システムというのを開発しまして、学校事務の省力化を図ってきた部分もございますので、その辺を御理解いただきたいと思います。健康診断自体は毎年必ずやるものでありますので、そのデータをシステムへ反映させていただくということでやってきておりますので、御理解をお願いしたいと思います。

生田委員
 すみません。よく分かりました。それでは、最後に現場の先生方がそれに関してこれは必要と感じているのかどうかということも、また機会がありましたらそういったことも教えていただければありがたいと思います。

櫻井委員長
 他に御意見。

高木委員
 すみません。蛇足で申し訳ないけれども、少し付け加えますけれども、先ほど私が言ったことも健康福祉部の関係のデータがこちらに来ていないというのは、県のレベルだから来ないので、市町村だったらすべて学齢前であれ、学校に入ってからであれ、子どもたちの成長というのは、また健康状態についてはかなり調査をしているのも学校ですし、それをきちんとまとめていると思うのです。それを活用するのももちろん市町村の義務教育の現場ですから、きちんとやってもらうために、ある意味県の方ではデータをフィードバックするためのシステムなのかなと思います。そういうところで、平均的なものをこのように知らせてもらえれば、学校の方でもそれを参考にしやすい。健康にしても体力づくりにしても、学校の方の現場で考え分析してやることかなと思いますので、先ほどのデータはたまたまこういう一覧表があるから、あったらいいなと思うだけのことですので、ぜひ現場できちんと活用できるような体制。それから、こういうことが現場の方ではこんな活用の仕方をしている、フィードバックの仕方をこのようにしているということを、また説明していただけたらと思います。

櫻井委員長
 よろしいですか。他に無いようでしたら、このことにつきましては報告ということで終了したいと思います。
 次に、教育長報告事項4「第68回国民体育大会冬季大会スケート・アイスホッケー競技会の成績について」、原スポーツ課長から説明をお願いします。

原スポーツ課長
 (資料説明)

櫻井委員長
 非常に頑張っていただいて。高木委員さん何かありましたら。

高木委員
 スケートの方は開始式だけで。結団式というものは、2日目のショートトラックが始まる前に、選手が集まっているところへちょっと声かけに行った程度で、ショートトラックも1ゲームを見ただけでおしまいになってしまいました。フィギュアも見ることができませんでした。それから、郡山へ行ってスピードスケートの方も結局競技自体は見ることができなくて、結団式と開始式だけという残念な。終わってしまったのですけれども、ただ競技関係者の方々、体協の方々の皆さんが、本当に選手一人一人に言葉をかけて、一人一人に元気付けるような体制を取っているなということは思いましたので、昨年より1つ順位が下がってしまったのは残念ですけれども、またぜひ頑張っていただいて、SWANプロジェクトもありますのでこれからいい選手を育てていっていただきたいと、そんなことを思いました。ありがとうございました。

櫻井委員長
 他に何か。よろしいですか。それでは、引き続き頑張っていただきたいと思います。以上で教育長報告事項4を終了いたします。
 それでは、「その他」に移ります。最初に、「第2次長野県教育振興基本計画(案)について」、田中教育総務課長から説明をしてください。

田中教育総務課長
 (資料説明)

櫻井委員長
 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたらお願いいたします。修正箇所を御説明いただきましたが、特によろしいでしょうか。それでは、これで2月県議会で御意見をいただき、決定ということになるかと思います。 次に、「2月、3月の主要行事予定について」、田中教育総務課長よろしくお願いします。

田中教育総務課長
 (資料説明)

櫻井委員長
 ただいまの説明にありましたとおり、次回の定例会は3月14日の木曜日に開催したいと思いますが、御異議ございませんか。

全委員
 異議なし。

櫻井委員長
 御異議無いようですので、そのようにいたします。その他に何かございますか。無いようでしたら、以上で公開による審議は終了いたしました。
 これから非公開の審議に入りたいと思います。恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いいたします。

 

 

 

 

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