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更新日:2020年3月31日
平成28年(2016年)10月6日(木曜日) 午後2時30分から午後3時30分まで
県教育委員会室
○議題
議第1号 平成28年度教育関係功労者表彰被表彰者について
○教育長報告事項
(1) 平成29年度公立学校教員採用選考状況について
(2) 平成28年度全国学力・学習状況調査の結果について
(3) 「心の教育・長野フォーラム2016」の開催について
(4) 学校現場での性教育の定着度調査結果の概要について
○教育長報告事項
(1) 長野高等学校スーパーグローバルハイスクール(SGH)の中間評価結果について
(2) 山村留学PRチラシについて
○教育長 原 山 隆 一
○委 員
教育長職務代理者 櫻 井 久 江
委 員 耳 塚 寛 明
委 員 平 林 尚 武
委 員 矢 島 宏 美
委 員 荻 原 健 司
○その他
小林教育次長、菅沼教育次長、佐藤教育政策課長、三輪義務教育課長、今井高校教育課長、
永原特別支援教育課長、北澤教学指導課長、春原全国高等学校総合文化祭推進室長、原心の支援課長、
高橋文化財・生涯学習課課長補佐、林保健厚生課長、小野沢スポーツ課長
原山教育長
ただいまから第1013回教育委員会定例会を開会します。
本日の審議事項中、議第1号「平成28年度教育関係功労者表彰被表彰者について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件ですので、議第1号を非公開とすることが適当と思われますが、ご異議ございませんか。
全委員
異議なし。
原山教育長
ご異議ございませんので、議第1号を非公開とすることに決定いたしました。なお、議第1号につきましては、本日の最後に審議することにします。
それでは、教育長報告事項に入ります。
はじめに、教育長報告事項(1)「平成29年度公立学校教員採用選考状況について」、三輪義務教育課長と今井高校教育課長からそれぞれ説明をお願いします。
三輪義務教育課長
(資料説明)
今井高校教育課長
(資料説明)
原山教育長
ただいまの説明につきまして、ご意見、ご質問があれば発言をお願いします。
耳塚委員
1点はとても簡単な事です。採用候補者数段の一番右にある「猶予終了者」と書いてあるところ、これは採用猶予者のことでしょうか。
原山教育長
はい。お願いします。
三輪義務教育課長
はい。その通りです。先ほどお話した大学院の採用猶予者が終了するということで記載しております。
耳塚委員
何で猶予終了者と呼んでいるのですか。
三輪義務教育課長
年度末に採用猶予が終了するということで、そのような記載しております。
耳塚委員
よくわかりました。それからもう1点ですけれど、大学推薦選考で、まだそんなに何回もないのかもしれませんけれども、入った後の状況については何かデータを収集するなり評価なりということはされていますでしょうか。
三輪義務教育課長
実際に初任者となった者の状況は、教職に取り組む姿等を校長等から聞き取りをしております。これまでのところは、非常に活躍したり、真摯に取り組んでいるということは聞いているところです。採用した者がまだ異動になっていませんので、引き続き追跡はしていきたいと思います。
原山教育長
他にいかがでしょうか。
櫻井教育長職務代理者
今、女性管理職が学校現場で少ないことが非常に問題になっているところですが、その中で、特に義務の方で女性の採用が多いということは、自然と女性の管理職が増えていくのではないかなと希望的に思うところでありますので、喜ばしいと思っております。
三輪義務教育課長
貴重な方たちを採用しておりますので、この方たちが管理職等になっていただくように、きちんと育てていきたいと思っております。ありがとうございます。
原山教育長
他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
以上で教育長報告事項(1)を終了いたしまして、次に教育長報告事項(2)「平成28年度全国学力・学習状況調査の結果について」、北澤教学指導課長から説明をお願いします。
北澤教学指導課長
(資料説明)
原山教育長
ただ今の説明につきましてご意見、ご質問がありましたら発言をお願いします。
耳塚委員
1点質問と要望がございます。質問の方ですけれども、最終ページに、「希望する市町村教育委員会を訪問し、結果分析のサポートを行う」と書いてございますが、だいたいどのくらいの数を訪問する計画があるかということが質問です。
北澤教学指導課長
はい。昨年度始めまして、昨年度は10いくつでしたけれども今年度は20を超えました。昨年度は比較的規模の小さな教育委員会からの希望が多かったのですけれど、今年度は大きな市でも呼んでくださって、市の考えていた学力向上策と県の持っている情報を突き合わせて、具体的に分析していきたいと思います。
耳塚委員
ありがとうございました。もう1点は要望で、できれば次のような数値の分析もしていただけませんでしょうかということです。今後、詳細な動きが外部検証委員会の報告書の中で出されることと思いますので、その時でも構わないと思います。実施校の数はわかるのですけれども、これがどの位の比率になっていくのかということ。また、通常の教育課程の対象とされている子どもでかつ当日欠席したものの比率。これも出していただいて、毎年見ていかれた方が良いのではないかと思っております。それから学校別の代表値の分布。文科省が公表しておりますのは、平均正答率を指標にして学校を何段階かに分けて、どういうふうに実施しているかということの表です。学校のばらつきというのを表す表なのですけれども、これを平均正答率あるいは今日の分析でいえば、Ⅰの層とⅣの層とでどう分布しているのか、さらにそれを就学援助率の階層別で見たときに、どう分布しているかというのはぜひ分析をしていただきたいと思っています。また、就学援助率別に見たときに、就学援助率が通常よりも相当に多い学校であっても、非常に好成績をあげているⅠ層が多いとか平均が高いとか、そういうのは一体どういう学校なのか、逆もあると思います。そういう分析をしていただくと良いのではないかなと思いました。また、これはある県で分析した結果を見たことがあるのですけれども、算数、数学の教科書別で結構開きがあると聞いたことがあります。あるものを使っていると特定のものについて落ちる、という傾向があると聞いたことがあって、こういうのはあまり知られていないと思いますので、どこかで分析をしていただければと思っております。以上です。
原山教育長
どうですか。
北澤教学指導課長
ありがとうございました。特に25年度と28年度が悉皆で初めてのセットですので、受検者数にもかなり開きがありますので、受検者も含めて中身を見てみたいと思います。それから、その就学援助等の関係はどのくらいデータが集まるのか、また、その市町村の就学援助の基準も違ってくるところもあると思いますので、統一的になかなか答えられないところがあります。耳塚委員ご研究のCSなども参考にしながらまた考えていきたいと思っています。それから算数、数学の教科書につきましては、全県同じ教科書ですので、長野県では分析できないと思います。
原山教育長
ありがとうございました。
他にいかがでしょうか。
矢島委員
本当に努力されたことがよくわかる結果が出つつあるなと思います。その中で、5ページの③のところで、振り返り、めあてとかねらいの後の振り返りをしっかりしましょうという取組をかなりされてきたと思うのですけれども、全国的に、特に中学生などはそうだとは思うのですが、先生側の自分たちは振り返りをしているよという認識と、生徒とのあまりの差の開きというのは、どのような原因なのでしょうか。やったつもりになっているのか、生徒まで届いていないのか、生徒の取り方が違うのか、というところです。もう1点は、長野県は昨年に比べて今年は全国よりも上に入ったということで、どのような取組を、特にこの振り返りなどのところは、されてきたのでしょうか。
北澤教学指導課長
ありがとうございます。これも検証委員会で議論してまいりたい内容でございますけれども、例えば、振り返りを教員がやったと思っていてもなかなかそれが伝わっていない部分もありますし、今日はこの部分が振り返りだと思える生徒と、なかなかそのことが了解できていない生徒がいまして、取り方もいろいろあると思っているところです。教員と生徒の意識の差が比較的近い県の様子を見ますと、学習のスタイルがはっきりしていまして、1時間の授業の流れについて教員と子どもたちが共有していれば、ある程度後半のところで振り返りがあると了解できているのかなということは考えています。それから今年、振り返りが中学校で特に増えてきたというのは、1つは3観点を大事にして、特に意図的なところを大事にしましょうと強調してきたこともありますけれど、心配しているのは、逆に話し合う活動が減っている点です。めあてを示すということは、授業の初めですので意識すればできるのですけれど、話し合いを非常に活発にしたために最後に途中で終わってしまうような授業も考えると、時間配分を大事にしてこの3つとも入れるということはかなり難しいところがあると思いますので、振り返りの活動が増えたことは、話し合いをある程度圧縮しているなどのバランスが難しいのではないかと考えています。
矢島委員
ありがとうございます。
原山教育長
他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。それでは報告事項(2)を終了しまして、報告事項(3)「『心の教育・長野フォーラム2016』の開催について」、原心の支援課長から説明をお願いします。
原心の支援課長
(資料説明)
原山教育長
それでは、ご発言があればお願いいたします。
荻原委員どうぞ。
荻原委員
あと22日までわずかなので、日々、何をお話しようか考えております。私の立場として、日頃選手育成に携わっておりますけれども、自分をコントロールして、自分をしっかりマネジメントできない者はやっぱりオリンピックのスタート地点には立てませんので、そういう選手育成の話をさせていただくことによって、皆さんに何か感じ取っていただければありがたいと思って、この日に臨みたいと思っております。よろしくお願いします。
原山教育長
皆さんの参加をよろしくお願いします。
他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは以上で教育長報告事項(3)を終了いたしまして、報告事項(4)「学校現場での性教育の定着度調査結果の概要について」、林保健厚生課長から説明をお願いします。
林保健厚生課長
(資料説明)
原山教育長
ご意見、ご質問あればお願いします。
矢島委員
ようやく学校現場での性教育というものが段々とオープンになってきたかなと思います。今までこういうことがあまりなかったので、本当に取り組んでいる様子がよくわかります。特に、性に関する指導の手引きはとても良くできていますので、ぜひ活用していただく学校がもっと増えるような働きかけをお願いしたいと思います。そのところで、3ページの自由記載のところにも書かれていますが、手引きを使った実践発表も有効ではないかという声がある中で、例えばフォーラムをやるとか何か新しい取組をされても良いかなと思います。それから、性教育に関して特に一部の先生に任せっきりになる学校体制の中で、研修に出やすくするとか、一部の養護教諭だけに任せるのではなくて皆でやっていきましょうというような管理職の意識改革も必要かと思いますので、ぜひ学校全体で取り組んでいただけるような働きかけというものをお願いしたいと思います。以上です。
林保健厚生課長
貴重なご意見ありがとうございます。有識者の方からもそのような見解をいただいておりますので十分頭に入れて検討してまいりたいと思っています。
原山教育長
他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは教育長報告事項(4)を終了したします。
続いてその他ということで、「長野高等学校スーパーグローバルハイスクール(SGH)の中間評価結果について」、北澤教学指導課長から説明をお願いします。
北澤教学指導課長
(資料説明)
原山教育長
ただいまの説明について、ご質問等あればお願いいたします。
大変順調に進んでいるという評価ということでよろしいでしょうか。
北澤教学指導課長
はい。そのように考えています。
原山教育長
よろしいでしょうか。
それでは、その他(2)「山村留学PRチラシについて」、高橋文化財・生涯学習課長から説明をお願いします。
高橋文化財・生涯学習課長
(資料説明)
原山教育長
ご意見、ご質問があればお願いします。
矢島委員
チラシを配布する他にはどのような広報の仕方があるのでしょうか。
高橋文化財・生涯学習課長
教育委員会のトップページに、小さいですけれども山村留学という項目を1番前に出してあります。それから、山村留学と検索してもらうと比較的高いところで長野県の山村留学がヒットしてきます。
矢島委員
大体何名くらいという目標はあるのですか。
高橋文化財・生涯学習課長
目標はないのですけれど、各施設の収容人数の合計が120人から130人ですが、ほぼ埋まっている状況です。各団体とも収容人数に近い人数を受け入れていますが、お子さんが長期に渡って親御さんを離れるということもあり、確保がなかなか厳しいという声も伺ったり、あるいは市町村の方からもPR協力してほしいという要望もあったりしたものですから、このようなチラシを作った次第です。
矢島委員
白馬高校を視察したときに、どうして来たのかと聞いたら、東京のガストに白馬高校のチラシがあって、たまたまガストで見て応募したと言うのです。だから、どこで見ているかはわからないなと。キャッチするところがいろいろなところにあったら、全てのガストにおけるかどうかわからないとは思うのですけれども、普段見るような場所にチラシをおくのも良いのかなとも思いました。以上です。
高橋文化財・生涯学習課長
ありがとうございます。検討してみます。
原山教育長
他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、その他(2)を終了します。
その他、公開の場で何かございますか。
それでは、公開による審議を終了しますが、その前に、1期4年の間、教育委員として、また2年半教育委員長として大変長野県教育にご尽力をいただきました櫻井委員が、10月7日をもちまして任期を満了することになりますので、櫻井委員から一言ご挨拶をお願いします。
櫻井教育長職務代理者
2年半の間、教育委員長ということで、また、職務代理者として務めさせていただきました。まず、この長野県は教育委員会制度改革に伴い委員長と教育長が一緒になるということを真っ先にしたわけでありますが、私はこれは正解だったと思っております。それに続く市町村が本当にありがたかったということを聞いております。教育委員長になった当初は、今から思いますと本当に不祥事が多い時期でありまして、これはどうなることかという思いに駆られたわけでありますが、そういう中で様々な取組を行いまして、多くの人に加わっていただきまして、いろいろ積み上げてまいりまして今日があるわけであります。まだまだ道半ばではありますが、そういったことで引き続き皆で取り組んでいただきたいと思っております。いつの時代も教育の課題というものは山積しているわけでありますが、今この時期にきちんとした事をやっておかないと、先の先に行ってそれが必ず出るという教育のことでありますので、今できる事を精一杯やっていただきたいと思っております。本当に言いたいことはいっぱいあるわけでありますが、このような者がこのような事をやらせていただいて本当にありがたく思います。そして皆様方のご協力があって本当にいろいろな事を乗り越えて来られました。心から感謝しております。ありがとうございました。
原山教育長
御礼を申し上げたいと思っております。櫻井委員、ご就任されたときに本当に大変な状況の中で、本会議場で信州教育に対する思いを切々と語られたのを今でも思い浮かべることができます。そして首長としての立場、女性としての視点というものを大事にされながら、信州教育のあるべき姿を県教育委員会の中でお話されていることも深く心に残っております。長野県教育、まだまだこれから様々な課題を乗り越えていかなくてはなりませんけれども、櫻井委員におかれましては、ぜひ大所高所から長野県教育に対してご指導いただければありがたいと思いますし、ますます健康にご留意されながらご活躍されることを祈念いたしまして、感謝の言葉とさせていただきます。本当にどうもありがとうございました。
なお、櫻井委員の任期満了に伴いまして、10月8日から教育長職務代理者が不在となりますので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第13条第2項の規定によりまして、教育長職務代理者の指名をさせていただきたいと思います。10月8日からの教育長職務代理者を耳塚委員にお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、以上で公開による審議は終了しました。これから非公開の審議に入りたいと思いますので恐れ入りますが、傍聴人の方は退出をお願いします。
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