ホーム > 教育委員会会議・審議会・検討委員会など > 長野県教育委員会定例会・臨時会会議録一覧 > 令和3年度長野県教育委員会定例会・臨時会会議録一覧 > 第1079回長野県教育委員会定例会教育長会見要旨

ここから本文です。

更新日:2021年11月4日

第1079回長野県教育委員会定例会 教育長会見要旨

1 日時

 令和3年(2021年)7月8日(木)

 午後2時45分から午後3時15分まで

 

2 場所

 県庁8階 教育委員会室

 

3 会見要旨

【里親等による重大被措置児童虐待について】

 本日の定例会の中で、里親等による重大被措置児童虐待についての案件を非公開で報告した。今回の事案については、県民文化部に設置された検証委員会において、学校の対応の部分を含め全体像の中で徹底的に検証されることと、外部の専門家の目を通した予断に基づかない客観的な検証が行われることが不可欠だろうと考えている。県教育委員会としては、検証委員会に全面的に協力し、事実の徹底的な検証等、それを踏まえた有効な対策の立案・実施に取り組んでいくというのが基本的な姿勢である。

ただし、検証委員会のスケジュールによると、来年2月を目途に検証の報告書をまとめることになっており、そこで初めて私どもが何かの対策を取るということでは遅い面もある。検証委員会の了解が前提にはなるが、検証の過程において、県教育委員会として必要な対応を取るべきことが明らかになった場合には、速やかに対応したい。したがって、今後も随時この事案については、教育委員会の定例会の中で報告し、議論をしていきたい。

 7月12日に予定されている次回検証委員会において、関係機関等の対応についての検証が行われることから、今回の定例会で教育委員の皆さんに事案の概要を説明し、検証委員会の検証の方法や検証のスケジュール等、状況を報告した。委員からも、検証委員会の最終報告を待つまでもなく、検証の過程で教育委員会として必要な対応を取るべきことが明らかになった場合にはしっかりした対応が必要だろうということ、あるいはこうした外部の専門家による第三者の目でしっかり見て検証する必要性もあるという意見をいただいた。

 事案の発覚から児童相談所への通告までの一連の学校は、明らかに速やかな対応とは言えず、そのような対応になった原因と、防止策は明確にしていく必要があると考えている。

 今回の事案に絡めてということだけではなく、今後、学校は夏季休暇を迎えるため、子どもたちが家庭にいる時間が非常に長くなるということも踏まえ、改めて、学校における、虐待対応の流れについての通知を、県立学校や市町村教育委員会宛てに7月1日に発出した。その中では、文科省の学校・教育委員会等向け虐待対応の手引きについて、特に必要な箇所を明示しながら、この対応について、全職員でしっかり確認してもらうよう通知した。(原山教育長)

 

【令和4年度の教員採用選考の申込状況について】

 本県の教員志願者数は従来から減少傾向にあったが、今年度の志願者数は小中学校と特別支援学校については、前年度に比べて217名と大幅に減少し、87.1%となった。高校についても、65名減少し、88.3%となった。こうした志願者数の減は、質の確保ということから、極めて憂慮すべき事態だと捉えている。

 令和2年度において、ブロック別に採用数を設定した採用を実施、正規教員の経験者を対象とした特別選考の拡大などの取組を行ったところ、昨年度の志願者数は本県は下げ止まったと思われたが、今年度の志願者は大幅に減少したため、改めて抜本的な取組を進めていく必要があると考えている。

 他県の取組事例としては、高知県が大幅に一次選考の実施日を前倒しすることによって、志願倍率が8、9倍となっている。近隣県では従来、選考合格者が確実に自分の県に来るよう、東京都と同じ試験日を設定してきたが、新潟県は2年ほど前から、茨城県は今年度から、採用試験を東京都等の統一的な試験日程から外れて、前倒しした試験日を設定している。そのことにより、志願倍率が上昇する、志願者数が増えるという効果を確実に得ている。これは我々にとっても一つの方向性だとまずは考えている。

 それ以外の対策としては、定例会の中で、大学推薦の範囲を拡大したらどうかという提案や、長野県で教員として働く魅力をどうやって伝えるかといった、様々な意見もあった。他県の取組などもさらに十分検証しながら、本県の志願倍率、志願者数の増加に向けて取り組んでいきたい。

 大学の新卒者に関していえば、民間企業では3年生の段階で内定を出すなど、就職が決まる時期がかなり早くなってきていることを踏まえ採用方法の変更については、できるだけ早めにお知らせしたい。

採用の試験の実施日を早めること、あるいは試験内容、採用の選考内容を見直した取組については早めにお知らせすること、この2点については、今回その方向性をしっかり出していきたい。その上で、具体的な取組について、さらにどんな対応が可能なのかということを早急に検討していきたいと考えている。

 志願倍率が減った原因は、全国的に言われていることとして、学校がブラック職場であるとか、教員の仕事に対する魅力が落ちてきているのではないかといった、一般的な分析もあると思われる。しかし、さらに突っ込んだ分析が必要だと考えており、これについてはもう少し時間をいただきたい。原因や対策については、教育委員会の内部でも検討するが、さらに大学の教育学部の先生など外部の専門家とも意見交換をしながら、分析を進めていきたい。

 教員も仕事を魅力的だと感じているが、それ以上に、今の教員の職場環境、働き方について、様々な問題があるということも理解している。教員の働き方改革については、様々な取組を進めているが、例えばスクール・サポート・スタッフの配置により、超勤の時間数が大分減ったりとか、効果が出てきていることも間違いない。一方で、コロナ禍で、感染予防策等いろんな部分で今までの学校と違う対応もしなければいけないという意味で負担もあると考える。その意味では、すぐに負担が改善するわけではないが、しっかりと子どもたちに向き合いながら、教員としての喜びを感じてもらうような対策を私どももしっかり取っていかなければいけないと思っている。(原山教育長)

 

【令和4年度長野県立高等学校入学者選抜要綱について】

 通信制課程の選抜については、志願者の居住地によりその区域を担当する実施校に出願することとなっているが、それぞれの高校の魅力や実際の通いやすさにより、他の実施校への入学を希望することも考えられるので、担当区域の在り方について今後検討してまいる。(服部高校教育課長)

お問い合わせ

教育委員会 

電話番号:026-235-7421

ファックス:026-235-7487

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

  • 長野県公式観光サイト ゴーナガノ あなたらしい旅に、トリップアイデアを
  • しあわせ信州(信州ブランド推進室)