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更新日:2018年4月1日
(参考資料)
活性汚泥の中には、利用できる酸素がない状態で、体内からリンを吐き出す微生物がいます。この微生物(脱リン菌)は、酸素が利用できるようになると、吐き出した量以上のリンを体内に取り込む性質があります。この働きを利用して、水中のリンを汚泥中に取り込んで除去します。
生物反応槽は、下水の流れる順に、嫌気槽、無酸素槽及び好気槽から構成されます。微生物による窒素の除去は、窒素を除去する反応槽の場合と同じです。最初の嫌気槽では、脱リン菌からリンが吐き出され、好気槽ではそれ以上のリンが取り込まれます。これを繰り返すと脱リン菌は、リンをたっぷりと貯め込むことになります。この脱リン菌を余剰汚泥として最終沈澱池から引き抜くことにより、リンが除去されます。
嫌気槽 | 水に溶けた分子状の酸素や硝酸イオン及び亜硝酸イオンが存在しない槽 |
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無酸素槽 | 硝酸イオン及び亜硝酸イオンは存在するが、水に溶けた分子状の酸素が存在しない槽 |
好気槽 | 水に溶けた分子状の酸素が存在する槽 |
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