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更新日:2020年10月1日
長野県(林務部)プレスリリース 令和2年(2020年)10月1日
ツキノワグマ(以下、「クマ」という。)は、秋の餌の状況により人里周辺への出没が増加する場合があることから、主な餌となるブナ、ミズナラ、コナラ等の堅果(どんぐり)類の豊凶調査を実施しましたので結果をお知らせします。
ブナ :大凶作~不作
ミズナラ:大凶作~豊作
コナラ :大凶作~豊作
樹種、地域によりばらつきが大きいものの、県内全体では一定程度の結実量が見込まれます。
○ 堅果類に一定程度の結実が見られることから、全県的なクマの大量出没の可能性は低いと考えられますが、地域、樹種、単木ごとに差があるため、餌を求めてクマの行動範囲が広くなる可能性があり、クマとの遭遇に十分注意する必要があります。
○ ナラ類の着果が少ない南信地方(諏訪、上伊那、南信州地域)、北信地方(長野、北信地域)では、クリやカキの多い里山に出没する可能性があります。
○ 特に、上伊那地域、北信地域では堅果類全般に着果が少なく、餌を求めて人里周辺への出没が増加する可能性があります。
○ 越冬中のクマの出産が一定程度見込まれ、来春の子連れグマ出没に注意する必要があります。
目撃件数 892件(前年同期903件、△11件)
人身被害件数(人数) 5件(5人)(前年同期2件(2人)、+3件(3人))
○ クマは、なわばりを持たず広範囲で移動するため、県内の森林のどこにでも出没する可能性があります。
○ 一番重要なことは「クマにあわない」ことです。森林内やその周辺で行動する時は、複数で行動したり、鈴、笛等の音を鳴らしながら行動したりするなど、人の存在を知らせながら行動してください。
朝夕の薄暗い時間帯や見通しの悪い藪の多い箇所では、不意の遭遇に注意してください。
○ 人里での餌を覚えたクマは出没を繰り返します。柿など不要な果実や野菜、生ゴミ、油脂類等は適正に処理して、クマを誘引しないよう注意してください。
○ 万が一遭遇してしまったときは、クマから目を離さず、ゆっくりとその場を離れてください。背を向けて走って逃げると、クマは追いかける習性があります。
※長野県ウェブサイト「ツキノワグマによる人身被害を防ぐために」を御参照ください。
(参考)中部森林管理局による県内国有林の堅果類豊凶調査結果について
令和2年度 堅果類(ブナ・ミズナラ・ナラ)の豊凶調査結果について(長野県)(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
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