ここから本文です。
近年は、4月中旬に入校式を行っています。年齢や経歴もさまざまな訓練生が、全国各地から集まります。
(まだ上松は寒さが残る時期なので、温かな服装がお勧めです。)
入校式終了後は、さまざまな説明を受けたり、作業服や教科書、工具の購入などを行います。
入校式翌日はオリエンテーション。
オリエンテーションでは、訓練生全員と指導員の自己紹介も。
出身地や、上松技専に入校した理由、趣味など思い思いに話します。
その他、毎日の朝礼で行う「あふれる力」という体操を学んだり、校内施設の案内を受けます。
訓練初日には、1年間使用する工具が1人1箱貸し出されます。
中身は、鑿、各種鉋、罫引、止型定規、玄翁など。
その他の必要な道具は、校でとりまとめて注文し、個人で購入することができます。
いよいよ木工に係る訓練開始。
実習ではまず、鉋の刃の研ぎ方から。
入校して初めて鉋に触れるという訓練生も多く、基礎からみっちり学習します。
また7月中旬まで、午前中は座学の授業で、内容は加工法や、安全、材料、塗装、製図など木工に関わる知識を養います。
鉋の仕込みができるようになったら、鉋を使った板削りや角材削り、丸棒削りと難易度をあげながら、手作業の訓練が続きます。
写真は板削りをしているところです。
5月下旬には各種仕口工作の実習に入り、鉋の他、鋸や鑿も使用し始めます。
指導員が手本を見せながら指導しています。
仕口工作の訓練の次は、枡の制作です。
四隅の接ぎ方がすべてを異なる枡を製作し、各種組接ぎを学びます。
ここまで入校2カ月程。
春はイベントが多く、写真は林業体験の様子です。
校から車で30分ほどの赤沢自然休養林で、木曽森林管理署職員さんの指導のもと、午前に林業体験を行い、午後には休養林内の散策と見学を行います。
5月中旬、消防訓練の様子です。
木材を扱う上松技専は、火の手が上がれば、危険な火災につながる恐れがあり、消防訓練が欠かせません。
避難や、消火訓練を行い、消火訓練では、消火器と屋内消火栓の操作方法を実践します。
こちらは校外研修で、木曽官材市売協同組合さんにお伺いし、材木の競り体験をしているところです。
地域おこし協力隊の工房で活動についてお話をうかがったり、池田木材さんで丸太から製材するところを見学させていただいたり、木曽森林管理署で機械化以前の木曽の山から木材を切り出して運んだ様子などをご説明いただいたりと、校近隣の木材関係の事業所を回ります。
訓練生が競技内容など企画し開催される、体育行事も訓練の一環で、体を動かしてリフレッシュしつつ、親睦を深める行事です。
お問い合わせ