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更新日:2026年5月13日
浅川改良事務所
浅川排水機場は、長野平土地改良区が所管し長野市が管理する第一、第二排水機場に加え、長野県建設部が所管・管理する第三・第四排水機場の合計4カ所を有しており、最大で65m3/sの水を排水する能力があります。
長野県では度重なる内水災害に対し、平成25年に「浅川総合内水対策計画」を策定し、既往最大内水洪水の昭和58年9月10号台風と同規模の洪水に対し、住宅部での床上浸水を防止することを目標に整備を進めており、平成30年に浅川第三排水機場(14m3/s)、令和8年3月に浅川第四排水機場(7m3/s)が完成しました。
浅川が流入する千曲川の堤防は、浅川の堤防より約7m高くなっています。
千曲川流域内での大雨等により、千曲川の水位が上昇し、浅川の水位より高くなると浅川への逆流が始まります。浅川の堤防の方が低いため、逆流した千曲川の水が浅川で氾濫することを防ぐため、浅川樋門(国土交通省所管)が閉鎖されます。
浅川樋門が閉鎖されると、浅川の水が排水できず、浅川の堤防から水が溢れてしまいます。これを、「内水氾濫」といいます。
内水氾濫を防ぐためには、樋門が閉鎖した状態でも浅川の水を千曲川に放流する大掛かりな排水ポンプが必要であり、その設備が今回紹介する浅川排水機場になります。

長野県は、浅川の内水氾濫を防ぐため、浅川第三、第四排水機場を整備しました。
浅川第三排水機場には1秒間に14m3、浅川第四排水機場には1秒間に7m3、計21m3/sの排水能力をもつポンプが設置されています。第一、第二も合わせると、合計65m3/sの排水能力になります。一般的な学校の25mプールであれば、6~7秒で排水する能力になります。

浅川と千曲川合流部において、平常時は5つの樋門がすべて開放されており、浅川の水は千曲川の堤防の中を通る5本の樋管を通って、千曲川へ流れ込みます。

千曲川流域の大雨等による水位上昇に伴い、逆流が始まると浅川樋門が閉鎖されますが、排水機場の排水ポンプを稼働させるため、1号と5号樋門については、浅川樋門ではなく、浅川側の排水ゲートを替わりに閉めます。排水機場でポンプアップされた水は、1号連絡函渠(第一、第二、第四排水機場)と5号連絡函渠(第三排水機場)を通って、千曲川に排水されます。
浅川の水は、導水路⇒排水ポンプ⇒吐出水槽⇒連絡函渠を通じて、浅川の水を千曲川に排水します。

浅川排水機場は合計で65m3/sの排水能力を持っていますが、千曲川の水位が更に上昇し、HWL(ハイウォーターレベル:洪水時に流すことができる最高水位)に達すると、排水機場を停止しなければなりません。
これは、千曲川の越水等による洪水氾濫(いわゆる外水氾濫)を防ぐためで、一般的に内水氾濫は静かに水が溜まるのに対し、外水氾濫は大きな力を持った流水により深刻な被害となる恐れがあることから、被害を軽減するための措置となります。
浅川第三排水機場は平成30年7月から、浅川第四排水機場は令和8年4月から、運用を開始しました。
運用開始以降の稼働状況をまとめたものが下の表になります。
| 回数 | 日時 | ポンプ運転時間 |
| 仮運用中 | 平成29年10月23日 | 6時間34分 |
|
1 |
平成30年7月6日 | 7時間10分 |
| 2 | 平成30年10月1日 |
3時間59分 |
| 3 | 令和元年10月12~13日(東日本台風) | 5時間2分 |
| 4 | 令和元年10月22日 | 3時間57分 |
| 5 | 令和元年10月26日 | 1時間10分 |
| 6 | 令和2年7月8日 | 19時間40分 |
| 7 | 令和3年8月14日~16日 | 32時間55分 |
| 8 | 令和4年9月24日 | 1時間35分 |
| 9 | 令和5年5月8日 | 6時間20分 |
| 10 | 令和5年6月3日 | 3時間 |
| 11 | 令和6年4月9日 | 5時間50分 |
| 12 | 令和6年11月2日 | 1時間58分 |
| 合計 | 12回稼働(仮運用を含めると13回稼働) |
90時間38分 (仮運用含めると97時間12分) |
浅川第三排水機場について、運用開始前の平成30年6月27日に、試運転を実施し機器の確認を行いました。その際の状況をまとめた動画がこちらになります。(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
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