ここから本文です。
更新日:2023年1月19日
消防防災航空センター
地上の雪が舞い上がる様子 地上の低木や草が風で揺れる様子
上記の写真をご覧いただいて分かるように、ヘリコプターは救助活動を行う際、現場の上空で空中停止(ホバリング)をします。
その際、ヘリコプターからは強烈な吹き下ろし風(以下ダウンウォッシュ)が発生します。
これにより砂や小石、枝葉等が飛散します。また、自分の体や持ち物が飛ばされることもあります。
ダウンウォッシュは現場の地形や風の状況により大きく変化し、予測が難しく広範囲におよびますので
救助活動中のヘリコプターには近づかないでください。
登山中に、救助活動中のヘリコプターに遭遇することがあるかもしれません。
その際、次の注意事項を知り、より安全な登山をお楽しみください。
・ダウンウォッシュを受けない位置で待機し、現場直近には近づかないでください。
・現場が近くで、ダウンウォッシュの影響を避けられない場合、風が強く転倒や滑落するおそれがありますので、低い姿勢にな
る、近くの木や岩にしがみつく、など安定した姿勢を取ってください。なお、その際に枝や小石、砂塵等が飛んでくる場
合がありますので、顔や目などに当たらないよう気を付けてください。
・ダウンウォッシュにより、帽子や眼鏡、タオル、ザック等の物が飛ばされてしまいます。全てザックの中にしまう、飛ばさ
れないように確実に押さえるなど、飛散物の防止をお願いします。
姿勢を低くしダウンウォッシュに耐える様子
安全な場所に退避した事例
飛散物になり得る物は注意してください
登山中に転倒して負傷した、滑落して動けない、急病などの場合に救助を要請することがあります。
ヘリコプターが出動する場合は、基本的には119番通報すると消防防災ヘリが、110番通報をすると県警ヘリが出動します。
救助要請した場合、まず遭難場所が非常に重要になってきます。自分の居る場所を出来るだけ詳しく、どこ(目標となるポイント)から下に100mくらい、何岩の近くなどの情報を教えてください。場所が特定できれば、迅速な救助に繋がります。
また、ヘリが上空に来たら手を振る、上着を振る、ヘッドランプや手鏡などをヘリに向けるなどの合図をしていただけると更に発見が早まります。
しかし、注意していただきたいことがあります。救助に行くと、皆さんがヘリに向かって手を振ってくれますが、皆さんが手を振ると、誰が遭難者かわかりませんので、当事者や関係者以外の方はご協力をお願いします。
そして、救助要請をした方は、上記に記載した通りダウンウォッシュに気を付けてください。また、貴重品は必ず身に付けて下さい。忘れてしまうと、再び取りに行くことが困難になります。
写真の様に合図をすると早い発見に繋がります。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください