千曲建設事務所_主要事業

　管内は、千曲川が南から北へ延長20.85kmを1/400～1/500の勾配で平坦部のほぼ中央を流れ、千曲川の両岸に市街地等が形成されている。この市街地等を結ぶ千曲川を横架する県管理の道路橋梁は7つである。

　また、周囲は冠着山、鏡台山など標高1,000～1,300mの連峰で囲まれ、長野市、上田市、東筑摩郡麻績村及び筑北村（2市2村）と境を接している。これらの山地から沢山川、佐野川、更級川、日名沢川、御堂川など、いずれも急峻な河床勾配の一級河川が千曲川に注いでいる。このうち千曲市の荏沢川、坂城町の谷川では、明治12年から内務省直轄による砂防事業が行われ、特に荏沢川の石材で整備された石堰堤群は平成21年1月8日に国（文化庁）の登録有形文化財に登録され、現在も土砂災害防止効果を発揮し、地域の保全に寄与している。

【標高（海抜）】千曲市（市役所）：360.4m　坂城町（役場）：393.0m

 　管内は、北部フォッサマグナ地帯に属し、非常に複雑な地質構造となっている。基盤及び山地を形成する地質は、第三紀中新世堆積岩類（砂岩、泥岩、凝灰岩類）に第四紀の火成岩類（安山岩類、凝灰角礫岩等）が噴出して構成されている。この基岩類を被覆して山麓に続く緩斜面には、崖錐性、あるいは扇状地性堆積物が分布し、千曲川沿いの平地には沖積層が発達している。

　なお、田毎の月で著名な「姨捨の棚田」の一帯は、もともとの地すべり地形の斜面上にあり、地すべり防止地域に指定されている。

 　年間降水量はおおむね1,000mm未満で推移するなど、降水量は比較的少なく、梅雨や夏季では多めであるが、冬季は乾燥しやすく少なめである。なお、近年における日最大降水量は195mm（令和元年10月12日）、日最大降雪量は64cm(平成26年2月15日)である。【観測地点:千曲坂城消防組合本部】

　また、年間の半分以上が快晴もしくは晴天であるなど、晴天率の高い地域でもあり、年平均気温は13℃前後であるが、内陸性気候の特性から年較差は比較的大きい。