下流処理区終末処理場(愛称:クリーンピア千曲)の紹介
クリーンピア千曲の被災状況について
令和元年東日本台風災害により浸水で被害を受けたクリーンピア千曲の状況については、こちらの「クリーンピア千曲からのお知らせ」をご覧ください。
愛称とシンボルマーク
愛称:クリーンピア千曲(平成元年9月決定)
- 「汚れた水を生き返らせ、大切な自然を守る理想郷に」との願いを込めて「クリーン」と「ユートピア」を合成して名付けました。
シンボルマーク(平成10年9月決定)
- クリーンの「C」と千曲川の頭文字「C」をモチーフに、千曲川両岸に広がる下流処理区の全体形とクリーンピア千曲で浄化される水をイメージしています。いつまでもきれいな千曲川を守り続けたいという願いを込めています。
施設概要
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全体計画 |
現況(令和5年3月末) |
処理場面積 |
11.9ha |
11.9ha |
水処理能力 |
80,000m3/日 |
80,000m3/日 |
沈砂池ポンプ施設 |
主ポンプ |
7台 |
主ポンプ |
7台 |
水処理施設 |
標準活性汚泥法 |
5系列10池 |
標準活性汚泥法 |
5系列10池 |
汚泥処理施設 |
重力濃縮、機械濃縮、消化タンク、脱水機
焼却炉(25t/日×1基、30t/日×1基)計2基 |
重力濃縮、機械濃縮、消化タンク、脱水機
焼却炉(25t/日×1基、30t/日×1基)計2基 |
管理施設 |
管理本館RC2階 |
1棟 |
管理本館RC2階 |
1棟 |
放流施設 |
放流渠内寸1.6×1.6m |
L=0.6km |
放流渠内寸1.6×1.6m |
L=0.6km |
放流ポンプ |
4台 |
放流ポンプ |
4台 |
水処理状況
千曲川流域下水道下流処理区の令和元年度水処理状況(PDF:20KB)
処理場概要図
主な処理場施設一覧
<下水(汚水)処理に係る施設> |
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<下水汚泥処理に係る施設> |
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<処理場の管理、地域活性に係る施設> |
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各施設の概要
流入桝
- 平成5年度に完成した施設です。
- 流域関連公共下水道(長野市、須坂市、小布施町、高山村)から排除された下水(汚水)を、流域下水道の管路施設である流域幹線で集め、その集めた下水を終末処理場にスムーズに入れるため、流れの方向を変えるところです。
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第1沈砂池ポンプ棟、第2沈砂池ポンプ棟
- 第1沈砂池ポンプ棟は平成16年度に、第2沈砂池ポンプ棟は平成6年度に完成した施設です。
- 終末処理場に入った下水は、まず最初に、この施設で下水中の土砂を池の底に沈めると同時に、スクリーン(目皿)により大きなゴミ(木の枝や布切れなど)を取り除きます。
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送風機棟
- 平成7年度に完成した施設です。
- 下水をきれいにするのに、イタチムシ、ツリガネムシ、ロタリアなどの微生物の働きを利用しています。その微生物が元気よく働くのに必要な空気を、この施設にある送風機を使い、微生物が下水をきれいにする場所である反応タンクに送ります。
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最初沈殿池、反応タンク、最終沈殿池(水処理施設)
- 現在は、施設の一部を設置し、運転しています。
- 水処理の流れは、沈砂池ポンプ棟から送られてくる下水を、はじめに最初沈殿池に入れ2時間ほど留めておき小さなゴミなどを落とし、、次に反応タンクに送り10時間ほどかけて汚れを落とし、そのあとに最終沈殿池に入れ4時間ほど留めて、下水をきれいな水にします。
最初沈殿池について
- この池は、重力を利用して沈砂池ポンプ棟で分離することができなかった下水中の土砂や小さなゴミ(スクリーンを通り抜けたゴミ)を沈めて、下水をきれいにするところです。
- ここまでの水をきれいにする過程を「一次処理」といいます。
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反応タンクについて
- この池は、イタチムシ、ツリガネムシ、ロタリアなどの微生物の働きを利用して、下水をきれいにするところです。
- 最初沈殿池から送られてきた下水に、活性汚泥という微生物を大量に含んだ泥を加え、活性汚泥中の微生物と下水中にいる微生物達に、下水中に溶け込んでいるタンパク質等の有機物を食べてもらい、下水の汚れを落とします。
- ここで働く微生物達は、水中の空気が多いとよく働くので、送風機棟の送風機を使い、下水中に大量の空気を吹き込むと同時にかくはんして、微生物が元気よく働く環境を作ります。
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最終沈殿池について
- この池は、汚れを食べ終えた微生物と、汚れを落とした水とに分離するところです。
- 汚れを食べ終えた微生物達は、集まって泥状の塊になる性質があるので、その性質と重力を利用して、時間をかけ微生物を沈め、活性汚泥(微生物等の集まった泥)の層と汚れを落とした水(上澄み水)の層とに分離し、上澄み水を次の施設に送ります。
- なお、ここで分離した活性汚泥の大部分は反応タンクへ戻し、残ったものは余剰汚泥として、第2汚泥処理棟の常圧浮上濃縮機へ送ります。
- ここまでの水をきれいにする過程を「二次処理」といいます。
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砂ろ過棟
- 現在は、施設の約半分を設置し、運転しています。
- 最終沈殿池できれいにした上澄み水を、この施設にある砂ろ過器を通し、水中に残っている小さくて軽い浮遊物質(水に溶けない物質)を取り除き、きれいにして終末処理場内の作業用水として利用しています。
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塩素混和池棟
- 平成12年度に完成した施設です。
- 最終沈殿池できれいにした上澄み水は、この施設で次亜塩素酸ナトリウムという薬品を加え、消毒と殺菌を行い、無害で安全な放流水にします。
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放流ポンプ棟、放流渠
- 放流ポンプ棟は平成8年度に、放流渠は平成2年度に完成した施設です。
- 無害で安全な放流水は、放流渠に流し千曲川に放流します。
- 千曲川の水位が平常のときは、ポンプを使わず自然流下により放流していますが、大雨等の影響で水位が上昇しているときは、放流ポンプ棟にあるポンプを使い放流します。
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重力濃縮槽
- 平成14年度に完成した施設です。
- 下水をきれいにする過程で出る泥状のゴミや下水中に含まれていたゴミを下水汚泥といいます。
- 最初沈殿池で沈んだ下水中の土砂や小さなゴミの集まった泥状のものを生汚泥といいます。
- この生汚泥は、最初沈殿池からこの施設に送り、重力を利用して含まれる水分の量を減らし、下水汚泥の量を減らします。
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第1汚泥処理棟
- 平成18年度に完成した施設です。
- 有機物を減らした下水汚泥は、消化タンクからこの施設に送り、固まりやすくする凝集剤という薬品を加え、機械の圧力で押し潰し水分を減らすベルトプレス脱水機、または回転させたときに生じる遠心力を利用して水分を減らす遠心脱水機を使い、泥状の状態から固形物として扱える粘土状の状態まで脱水し、下水汚泥の量を減らします。
- この状態にした下水汚泥を脱水汚泥(脱水ケーキ)といいます。
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第2汚泥処理棟
- 現在は、施設の約半分を設置し、運転しています。
- 最終沈殿池から送られてくる余剰汚泥は、この施設にある常圧浮上濃縮機で空気の泡と混ぜ合わせ、水中で空気が浮く力を使い、下水汚泥と水分を分離して含まれる水分の量を減らし、下水汚泥の量を減らします。
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消化タンク、ガスホルダー
- 現在は、施設の約6割を設置し、運転しています。
- 重力濃縮槽と第2汚泥処理棟で水分を減らした下水汚泥を消化タンクに送り、約35℃に温め約20日間貯めて下水汚泥中にいる微生物等の有機物を、酸素の少ない若しくは無いところで発育する細菌類(嫌気性菌)の働きで発酵させ分解し、下水汚泥の量と臭気を減らします。
- 発酵するときに出る消化ガス(可燃性ガスで、主成分はメタンガス)は、ガスホルダーに一時貯めておき、消化タンクを温める燃料等に有効利用しています。
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焼却炉電気棟、1号焼却炉棟、2号焼却炉棟
- 焼却炉電気棟と2号焼却炉棟は平成22年度に、1号焼却炉棟は平成5年度に完成した施設です。
- 脱水汚泥は、第1汚泥処理棟から1号焼却炉棟や2号焼却炉棟に送り、焼却炉の中で800℃以上に熱したけい砂と接触させて、瞬間的に燃やします。
- この燃やした下水汚泥を焼却灰といいます。焼却灰は、トラックなどの運搬車で民間企業の廃棄物中間処理場へ運び、セメントの材料として有効利用されています。
- なお、脱水汚泥を燃やしたときの排出ガスについては、集じん機を使い、ガス中のばいじん(灰の中に含まれる微粒子)などを取り除き、無害で無臭なものにして煙突から排出しています。
- 焼却炉電気棟は、焼却炉の運転に必要な受電設備等の電気設備と他の終末処理場等からの脱水汚泥を受け入れる設備がある施設です。
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管理本館
- 平成2年度に完成した施設です。
- この施設には、終末処理場を維持管理する職員が働く事務所、終末処理場や管路施設の状態を監視して主要な施設を運転操作する中央制御室、下水や放流水の水質を調べる水質試験室等があります。
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クリーンピアホール、グランド、テニスコート、来客用駐車場
- これらの施設は、千曲川流域下水道の整備促進と普及啓発と周辺地域の活性化を目的として、終末処理場の敷地内に設けました。現在、地域住民の方々に有意義にご利用いただいています。
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