マイナンバーを利用して外部へ情報提供を行う事務に係る自主点検の結果がまとまりました

長野県（企画振興部）プレスリリース令和6年（2024年）9月10日

　昨年度国の方針に基づき全国で実施された「マイナンバー情報総点検」において、本県では、対象とされた事務（障害者手帳3事務）の点検により、マイナンバーの紐付け（各事務の本人情報をマイナンバーとともに管理することで、外部へ提供できるようにすること）の誤りが1件（身体障害者手帳情報）判明し、昨年11月2日に公表しました。
　この結果を受け、事務処理に万全を期すため、総点検の対象の3事務だけでなく、マイナンバーの紐付けを行う全ての事務（3事務を含む17事務）に範囲を広げ、手法も広げて自主的に点検したところ、9事務において計60件の紐付け誤りが判明しました。
　この紐付け誤りの対象情報が外部へ流出しないよう速やかに対応するとともに、誤りを修正しました。なお、これまでに外部への流出は確認されていません。
　また、この紐付け誤りによる手帳交付や手当給付等の誤りはありません。
　今後、同様の事案が発生することのないよう、再発防止策を講じてまいります。

自主点検の経緯・概要

　前回実施した総点検では、各業務システムに入力された内容（マイナンバーを含む情報）が正確であることを前提に、その正確なコピーが中間サーバーに登録（副本登録）されているかを点検しました（点検B）。
　今回実施した自主点検では、各業務システムに入力された内容（マイナンバーを含む情報）が正確であるかを確認するために、その内容が住民基本台帳の内容と一致しているかを点検しました（点検A）。
　前回の総点検では国の方針に基づき障害者手帳3事務について点検しましたが、今回の自主点検では点検範囲・手法ともに拡大し、マイナンバーの紐付けを行う全ての事務（3事務を含む17事務）について詳細に点検しました。

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自主点検の結果

項番	事務	担当課	点検対象（件）	うち紐付け誤り（件）
1	特定医療費（指定難病）	保健・疾病対策課	27,107	0
2	小児慢性特定疾病医療費	保健・疾病対策課	2,602	0
3	精神障害者保健福祉手帳	保健・疾病対策課	35,968	6
4	自立支援医療（精神通院医療）	保健・疾病対策課	72,522	8
5	生活保護	地域福祉課	963	0
6	中国残留邦人等自立支援	地域福祉課	51	0
7	身体障害者手帳	障がい者支援課	57,359	31
8	療育手帳	障がい者支援課	23,586	6
9	特別児童扶養手当	障がい者支援課	9,134	4
10	特別障害者手当	障がい者支援課	381	2
11	障害児福祉手当	障がい者支援課	154	0
12	経過的福祉手当	障がい者支援課	1	0
13	障害児施設入所支援	障がい者支援課	1,279	0
14	児童扶養手当	こども・家庭課	2,580	1
15	母子父子寡婦福祉資金	こども・家庭課	1,848	1
16	職業転換給付金	産業人材育成課	87	0
17	特別支援教育就学奨励費	特別支援教育課	8,624	1
計			244,246	60

マイナンバー紐付け誤りに係る初動対応及び影響

マイナンバーは外部への情報提供に利用するものであるため、紐付け誤りの対象情報が外部へ流出（マイナポータルで閲覧、他自治体等へ提供）しないよう速やかに対応するとともに、誤りを修正しました。なお、これまでに外部への流出は確認されていません。
マイナンバーは内部の業務における個人の特定に利用するものではないため、紐付け誤りによる手帳交付や手当給付等の誤りはありません。

マイナンバー紐付け誤りの原因別件数

申請書に記入されたマイナンバーに誤りがあったこと	28件
職員が業務システムに入力したマイナンバーに誤りがあったこと	32件
計	60件

マイナンバー紐付け誤りの再発防止策

　今回判明した紐付け誤りの原因を踏まえ、各事務におけるマイナンバーの確認において、常に起こり得るヒューマンエラーによる誤りを機械的に検知し、修正する手順を加えることで、紐付け誤りが生じないようにします。
　具体的には、これまでの「申請内容と業務システムの入力内容の突合」に加えて、今後は外部へ情報提供できるようにする前に「業務システムの入力内容と住民基本台帳の内容の突合」を、住民基本台帳ネットワークシステムを利用して電子データで機械的に行い、必要な修正を行います。