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更新日:2025年2月28日
新聞報道で知ったのですが長野県の「文化財保存活用大綱」が正式に完成したのでしょうか。
県ホームページの文化振興課のページには、大綱が作成されたとの発表は見当たりません。(プレスリリースも見当たりません。)
大綱原案に対する意見募集の際には、プレスリリースされ意見募集のページもありましたが、大綱が完成したにもかかわらず、県民に対してそのアナウンスを行わないのは、あまりにも不親切ではないでしょうか。早急に公表してください。
現在、県ホームページの文化振興課のページに意見募集時のページがそのまま残っており、そこに「お寄せいただいたご意見と県の考え方」というファイルが、わかりづらいまま追加掲載されていました。
以前、ここに意見を送付したので、その回答(県の考え方)を確認させていただきましたが、その内容について質問いたします。
(以前、意見募集の際に送付した意見)
・文化財保存活用大綱に対する意見
【県内の戦争遺跡について】
戦争中の歴史を伝える貴重な「戦争遺跡」については、早急に保存対策を進めなければならない喫緊の課題であると認識していますが、県内の「戦争遺跡」に関する調査・把握、保存について定めないのでしょうか。
・長野県の回答(県の考え方)
「戦争遺跡」については、文化財として歴史的な価値を評価できる基準に関する国の動向を注視するとともに、市町村や地域の意向を踏まえつつ、必要な対応を検討してまいります。
県内各地に残る戦争遺跡は、現在消失の危機にあります。早急に保存対応していかないと後世に残すことができなくなります。こういった遺跡を残すことも「文化財の次世代への継承」ではないでしょうか。
長野県民の貴重な財産である文化財を長野県が主体的に守るのに、「国の動向」は関係あるのでしょうか。「対策を進めることができない」という言い訳にしか思えません。
長野県内に存在する戦争中の歴史を伝える貴重な遺跡が消失していく状況があるにもかかわらず、「戦争に対するタブー視」により「対策の検討」すら始めず、対策を講じようとしないのは、長野県の文化財行政の怠慢ではないでしょうか。
ちなみに、公表されている他県の「文化財保存活用大綱」を見ると、戦争遺跡について記述している県もあります。
【質問】
「文化財保存活用大綱」に対する意見への長野県の回答では、「戦争遺跡」について、必要な対応を検討していくとありますが、なぜ、大綱にその旨を記載しないのでしょうか。‟検討する”という記載でも良いので、追加記載することはできませんか?
長野県県民文化部長の直江崇と申します。
「県民ホットライン」にお寄せいただきました、「長野県文化財保存活用大綱」に「戦争遺跡」に関する記載がないことについてのご質問にお答えします。
この度は、「長野県文化財保存活用大綱」(以下「大綱」という。)に高い関心をお寄せいただき、感謝申し上げます。
戦争を二度と起こさない、戦争の教訓を後世にしっかりとつないでいくということは大変重要と認識しております。しかしながら、いわゆる「戦争遺跡」に関しては、国における歴史上・学術上の価値を評価していくための客観的な基準や定義がないことなどを踏まえ、大綱においては個別の記述を行っておりません。
しかしながら、いわゆる「戦争遺跡」については、大綱28ページ「1 調査・研究分野」の「(1)文化財情報の正確な把握と保存」における「把握調査が未実施の県内の文化財」、あるいは、31ページの「4 分野共通」の「(2)市町村等との情報共有と連携」における「近世及び近代の埋蔵文化財包蔵地」等に包含しておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
県ホームページの文化振興課のページについては、下部の「長野県文化財保存活用大綱」の項目には策定した旨の記載はありましたが、システムの関係上、冒頭の「新着情報」にその旨の記載が掲載されておりませんでした。ご不便をおかけしたことをおわび申し上げます。
ご意見を踏まえ、あらためて新着情報の部分に「長野県文化財保存活用大綱を策定しました」との記載を追加いたしました。
以上、ご質問及びご提案への回答とさせていだきますが、ご不明な点がございましたら、文化振興課長:水上俊治、担当:文化財係までご連絡くださいますようお願い申し上げます。
【問合せ先:県民文化部/文化振興課/文化財係/電話026-235-7441/メールbunkazai(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】
(分野別:教育・文化)(月別:2025年1月)2024000601
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