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更新日:2023年2月22日

平成30年5月13日に開催した県政タウンミーティングについて
『学びと自治の力で拓く新時代に向けて』(北アルプス地域の観光振興やインバウンド対応への取組について)

開催概要

開催日時:平成30年5月13日(日曜日)15時30分~17時00分
場所:白馬村多目的研修集会施設(白馬村)
テーマ:『学びと自治の力で拓く新時代に向けて』(北アルプス地域の観光振興やインバウンド対応への取組について)
参加者:約70人
パネラー

  • 和田 寛さん(白馬観光開発株式会社代表取締役社長)
  • ケビン モラードさん(JHNトラベル代表取締役、白馬国際経営会議会長)
  • 中村ゆかりさん(株式会社五龍館 表取締役、白馬Women’s CLUB会長)
  • 柴田謙二さん(進行役)(株式会社ホテルオペレーションシステムズ代表取締役)
  • 長野県知事 阿部守一

会議次第(PDF:500KB)

会場の様子

4月からスタートした県の新しい総合5か年計画『しあわせ信州創造プラン2.0』を広く県民の皆様に知っていただくため、移動知事室期間中に白馬村でタウンミーティングを開催しました。

『学びと自治の力で拓く新時代に向けて(北アルプス地域の観光振興やインバウンド対応への取組について)』をテーマに、地域の観光に携わっている4名の方をお招きして日頃の活動について発表していただき、知事や会場の皆さんとディスカッションを行いました。

冒頭、知事から以下のとおり挨拶がありました。

皆さんに知っておいていただきたいのは、この4月からスタートした『しあわせ信州創造プラン2.0』は、今までの5か年計画を基本的に踏襲してバージョンアップしたということ、そして『確かな暮らしが営まれる美しい信州』を基本目標にしているということ。もう1点、『学びと自治』に力を入れたいということ。子どもたちの教育から人生100年時代における大人の学び、そして観光産業に携わる人材育成も含めた産業人材の育成など、幅広い観点で教育や人材育成に力を入れていきたい。このことが単に教育だけではなく、産業の振興であったり地域の活性化などに資すると思っている。

皆さんと目指す方向を共有して、知事としてすべきこと、国が行うこと、市町村、観光関係者、地域の住民、それぞれの皆さんがそれぞれの役割を果たしてこそ、地域が良くなると思っている。今日は一緒に考える場にしたい。

続いて、柴田さんの進行のもと、和田さん、ケビンさん、中村さんから日頃の活動を紹介していただきました。

【和田 寛さん】『世界水準のオールシーズンマウンテンリゾートの実現に向けて』

【ケビンモラードさん】『インバウンドの始まりと今後の可能性』

【中村ゆかりさん】『白馬Alps花三昧&花ごはん』

※発表の詳細は会議録をご覧ください。

3名の発表をお聞きし、以下のとおり知事から感想がありました。

(和田さんの発表について)
和田さんの取組は、まさに私がやりたいと思っていること。自然、景観、歴史、文化、景観もかつての先人たちが築いてきたものだが、お客様を引きつける魅力づくりのための工夫や努力が弱いと思っている。県の観光行政は、今、舵を切りつつあるところ。全ての部局が観光に取り組めということで観光戦略推進本部をつくっている。

(ケビンさんの発表について)
県はインバウンドの取組が遅れていると感じているので、もっと強化していかなければいけないと思っている。どういう方法でどういう国にこの白馬エリア、あるいは北アルプス地域をアプローチしていけばいいのか、ぜひ一緒に考える必要があるなと思って聞いていた。

長野県は、冬季オリンピック・パラリンピックを経験しており、白馬はオリンピックを受け入れた実績があるので、ぜひこれを、この『HAKUBA VALLEY』であったり、長野県の観光の振興、特にウィンタースポーツはしっかり使っていく必要があると思っている。

江原道と河北省と長野県で、ぜひこのオリンピックムーブメントを世界に一緒に発信しませんかという話をしている。東アジアでオリンピックが2回続けて行われたので、東アジアのウインターリゾート、こうしたものをぜひ一緒に発信していきませんかという話もさせていただいている。こういう大きな、東アジア全体での流れというものと、この『HAKUBA VALLEY』をどうつないでいけばいいのか皆さんとディスカッションしたい。

(中村さんの発表について)
観光の魅力をどう高めていくかということを、この『花ごはん』の話も含めて、もう一回しっかり長野県全体で考えていく必要があると感じた。

長野県は多種多様な産物があるので、県全体で考えるよりそれぞれの地域でしっかり考えてもらいたい。いろいろな業種の方がぜひ横でつながって、それぞれの産業をもっとしっかり連結させるようなことを考えていただければありがたい。

長野県では海の魚より、鯉だとか、信州サーモンだとか、大王イワナだとか、そういうのをもっともっと活用してもらいたい。そういうことによって地域でお金が循環するということを意識していただけると、めぐりめぐって自分たちの収入にもつながってくると思っている。

『学びと自治』ということを申し上げているので、ぜひこの白馬Women’s CLUBのように、地域の皆さんが主体的にいろいろな動きをどんどん起こしていってもらいたい。そういうものを、例えば元気づくり支援金のような資金面で応援したり、あるいは去年から地域振興局と称して、地域の皆さんと一緒に地域のことを考える組織ということで、組織的にも地域の皆さんの取組を応援していく形にしているので、ぜひどんどん地域振興局を使ってもらいたい。

その他パネラーや参加者から『松本糸魚川道路について』、『松本空港の国際化に向けて』、『観光産業における外国人の雇用について』、『花に関連した県全体の取組について』、『白馬高校へのバックアップについて』、『信州登山案内人制度と山岳ガイドについて』などのご質問やご意見がありました。

知事のコメントは以下のとおりです。

松糸道路は、安曇野地域のルート案を地元の皆さんに提示させていただいているところ。我々県としてはしっかり松糸道路の整備を進めていきたいと思っている。地域の皆さんの考え方があまり反対・賛成というかたちで分断しないようにしながら、とは言え、しっかり事業進捗が図れるように取り組んでいきたい。

松本空港は県としても発展・国際化方針を定めて、国際化に向けたステップを踏んで取り組んでいこうとしている。まずはチャーター便をしっかり定着させていくということが重要だと思っている。

韓国と松本空港のチャーター便は定着させていきたいと思っている。

中国については、河北省の石家荘空港と松本空港のチャーター便をまずは飛ばせないかという話をさせてもらっている。台湾、ロシアもチャーター便をまずしっかり固めていきたい。

花については、例えばアルストロメリアとかカーネーションの生産量は長野県が日本一であるが、イメージは他県の方が強い。もっとしっかり発信していくことが重要だと思っている。全国都市緑化フェアを来年行うが、それに向けてしっかりいろいろな取組を定着させて、イベントの後もつながるようにしていかなければいけない。県はいろいろなイベントで胸に花をつけるときに、生花を使って長野県の花をアピールするような工夫もしている。それぞれの地域のイベントの時にも地元の生花を使ってもらうなど工夫をしてもらうと、長野県はやっぱり花の県だなというイメージが広がってくると思う。

県は観光行政のかじを切っている。観光部だけの観光行政じゃなくて、いろいろな部局が観光にかかわっており、地域振興局の大きなテーマも観光振興と位置づけて取組を始めている。県の観光機構も単なる県の下請じゃなくて、独自にいろいろな取組ができるようにしていこうと考えている。それと同時に地域レベルの観光協会やDMOができてきているが、ぜひ白馬エリアあるいは『HAKUBA VALLEY』のDMOをつくってもらって、そこでいろいろなデータ、規制改革、提案・要望をまとめてもらうのが良いと思っている。県はそこを応援したい。地域ごとに観光の実情が違うので、それぞれの地域課題にしっかり向き合える組織を官民一体でつくって意見を集約してもらって進めていくことがこれからの観光政策において重要だと思っている。

労働力の問題は、人手が足りない状況の中で、長野県全体の産業の発展にとって極めて由々しき状態だという認識は強く持っている。人材の確保と人材の育成の部分については、外国人人材のあり方も含めて、今、全庁的に取り組んでいこうと就業促進・働き方改革戦略会議というのをつくっているので、そこで分野ごとあるいは地域ごとに考える場をつくる。北アルプス地域の就業の問題と観光の問題については北アルプス地域振興局で準備しているところ。

白馬高校は高校改革の先例を切った高校であり、全国募集をしていたり、地元の市町村の皆さんに応援してもらって経営できている高校でもある。全県的に高校改革が大きなテーマになっているが、その中のモデルになり得るように白馬高校を育てていきたいと思っているので、地域の皆さんには学生の就職の支援も含めてご協力いただければありがたい。

信州登山案内人は、制度だけあればいいというものではなく、例えば登山案内人の人たちが案内することによって、どれだけお越しいただいた人たちの満足度が高まるとか安全性が高まるかということもしっかり考えなければいけないし、それと同時にその登山案内人の資格を取れば一定程度収入が確保できるような道があるというようなことをセットで考えなければいけないと思っている。やはり地域DMOというのはすごく重要だと思っていて、例えばここに行くんだったら案内人を必ずつけてくださいというようなことを市町村あるいは県も一緒になってDMOが発想して行動してもらうということが非常に重要になってきていると思っている。

地域の交通は長野県における重要な問題。生活環境を守るための交通の話と、観光振興を図るための交通の話と大きく交通の問題も視点は二通りある。長野県としてバス事業者やタクシー事業者に貨客混載の仕組みをつくることができないか話を進めようとしているが、国の規制もあるので一緒になって考えていきたい。二次交通のあり方というのはスキー場初め観光の皆さんとも一緒になってしっかり考えていきたい。

最後に、以下の知事総括コメントでタウンミーティングを終了しました。

『学びと自治』と観光は密接に関係している。海外からお客を呼ぶにはニーズを学ばないといけない。特に白馬の場合、競争相手は国内ではないと思っているので、世界のリゾートが一体何を考えているのかということを皆さんと一緒に学びながら戦略を立てていくということが必要だと思っている。

日本人のお客さんは、人口減少下で放っておけば減っていくということが避けられない。2回、3回来てもらえる魅力ある地域をどうつくるかということが大変重要。観光という狭い観点だけではなくて、『観光地域づくり』という観点で県としては政策を進めていくので皆様方にも引き続きご協力をいただきたい。

(以上)

 

会議録

資料

 

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