性犯罪被害が心や体に与える影響
性犯罪被害が被害にあわれた方に与える影響には、さまざまなものがあります。
これらの影響は、被害にあった人の誰にでも生ずるもので、決して異常なものではありません。
自分自身が安心だと思える環境で生活することが大切です。
性犯罪被害が心や体に与える影響
- 再体験(侵入)
事件の記憶が突然よみがえる。「思い出す」こととは異なる。もう1回同じ場面を同じ気持ちで体験し、ワープしたような感じになる(フラッシュバック)。
- 否認・回避
何もなかったかのようにふるまったり、大したことではないと思いこもうとする気持ち。
- 怒り・報復感情
怒り、加害者を罰して欲しいと思う感情
- 感情のマヒ
大きなショックを受けているにもかかわらず、その感情が表に出ない。
- 自己無価値
「生きていてもしょうがない」という気持ちになる。
- 自責感・罪悪感
被害にあったことは、自分に原因があると自分を責める。
例:「反撃できなかった自分が悪い」
- 無気力・無力感
何事にもあきらめの気持ちを抱く。
例:「何をしてもどうせ無駄だと思ってしまう。」
- 不安・恐怖感
全般的な不安、恐怖感を持つ。
例:「男性の捜査官と二人きりになると恐い」
- 不信感
裏切られる経験により、他人との信頼関係を築けなくなる。
- 孤立感
「わかってもらえない」と感じることから、周囲との関わりを絶ってしまう。
- 体の不調
眠れない、悪夢を見る、原因不明の体の不調、緊張による疲労、摂食障害(拒食・過食)など
さこれらの症状はしばしば周囲の人が理解しにくいことがあり、それによって孤立感を深めてしまうことがあると言われています。誰かに話したくなる時もあると思います。
そんなときは相談電話「性犯罪被害ダイヤルサポート110」を利用してください。