林業の担い手が4年連続で増加しました~令和5年度林業事業体等調査結果~
長野県(林務部)プレスリリース令和6年(2024年)9月20日
長野県内の林業事業体を対象として実施した「令和5年度林業事業体等調査」の調査結果(令和6年3月31日現在)がまとまりましたのでお知らせします。
調査の概要
- 調査目的
林業事業体の状況を的確に把握し、今後の林業労働力の確保と育成を図るため(平成4年度から調査を実施)
- 調査基準日
令和6年3月31日現在
- 調査対象者
令和5年4月1日から令和6年3月31日までの間に林業に従事した者
※本調査において林業とは、造林・保育・伐木造材・集材などを行う産業をいいます。
※以下の者は調査対象から除外しています。
・極めて短期間に雇用された者(数日間のアルバイト等)
・生産森林組合など自ら所有する森林の整備のみを行う者
調査結果の概要
- 林業就業者数
令和5年度における林業就業者数は1,533人で、令和4年度と比較して32人増加し、4年連続の増加となりました。(4年間で87人増加)
- 新規林業就業者数
令和5年度における新規林業就業者数は147人で、令和4年度と比較して28人増加し、3年連続の増加となりました。
- 林業事業体数
令和5年度における林業事業体数は192事業体で、令和4年度と比較して12事業体増加し、3年連続の増加となりました。
特徴と傾向
- 林業就業者数は、平成16年度までは約3,000人で横ばいに推移していましたが、そこから減少傾向に転じ、平成27年度からは2,000人を下回りました。長期的に減少傾向ですが、直近では4年連続で増加しています。
- 新規林業就業者数は、平成21年度前後にリーマンショックの影響で林業が雇用の受け皿となったことで大きく増加して以降、その後は林業就業者数と同様に減少傾向で推移していましたが、直近では3年連続で増加しています。
- 林業事業体数は、平成4年度の調査開始時から減少傾向が続き、一時は林業事業体数が最大であった平成4年度の半数以下まで減少しましたが、直近では3年連続で増加しています。
- 林業の担い手が増加した理由としては、間伐から主伐・再造林への移行に伴い森林整備の事業量が増加基調にあることに加え、令和5年度から拡充した林業就業者の確保・定着に関する支援策の効果等もあったものと考えています。