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更新日:2021年7月27日
時間:午前9時32分~午前10時17分
場所:県庁特別会議室
出席者:
阿部知事、太田副知事、関副知事、安田警察本部部長、原山教育長、小林公営企業管理者、五十嵐危機管理監、中村危機管理部長、伊藤企画振興部長、玉井総務部長、中坪県民文化部長、福田健康福祉部長、猿田環境部長、林産業政策監兼産業労働部長、渡辺観光部長、小林農政部長、井出林務部長、田下建設部長、鈴木会計管理者兼会計局長、松澤監査委員事務局長、宮原人事委員会事務局長、丸山労働委員会事務局長、高橋佐久地域振興局長、永原上田地域振興局長、小山諏訪地域振興局長、下條上伊那地域振興局企画振興課長、丹羽南信州地域振興局長、神事木曽地域振興局長、草間松本地域振興局長、滝沢北アルプス地域振興局長、吉沢長野地域振興局長、直江北信地域振興局長
(太田副知事)
おはようございます。それでは、ただ今から本日の部局長会議を始めます。
冒頭、知事から何かございますか。
(阿部知事)
特にいいです。
(太田副知事)
まず本日の議題に入る前に、本年3月まで総務部長を務めていました関昇一郎さんが7月3日付けで副知事に就任されましたので、ここで御挨拶をお願いしたいと思います。
(関副知事)
ただ今お話がありましたように、3月まで総務部長として参加しました。最後にお別れの挨拶までしておいて恐縮ですが、再び部局長会議に入れていただきます。7月3日付けで就任した副知事の関です。どうぞよろしくお願いします。
課題が山積している中、部局間調整や皆さんからの御相談に応じる中で、積極的に県の総合力が発揮できるように取り組んでいきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。以上です。
(太田副知事)
本日は報告事項から入ります。
報告資料1につきまして、根橋人事課長から説明をお願いします。
(根橋人事課長)
報告資料1で私ども人事課とDX推進課から説明します。
このたび、県組織のDXの底上げやDX戦略の推進を加速するために、9月に実施を予定している職員採用試験におきまして、新たにデジタルの区分を創設して職員を募集することとしました。この試験につきましては、22歳から29歳までの大学卒業程度と即戦力の社会人経験者を対象とした選考採用の2本立てで、幅広い年代からデジタル人材を募ることとしています。募集は本日7月16日から開始して、1次試験9月、最終合格発表は10月から11月を予定しています。
また、資料下段にも示しましたが、受験者の皆様が試験を前に、県の組織内で長くしっかりと活躍できるイメージを持っていただけるように、キャリアパスモデルを策定して示しました。採用当初については、DX推進課やデジタルインフラ整備室等で経験を積んでいただきますが、将来的には部局の主管課やシステム担当課などに配属して、DX推進課と各課に配属したデジタル人材との連携の下で、県組織全体のDX、また県のDX戦略の推進を図っていきたいと考えています。
人事課としては、DX推進課と一緒になってデジタル人材の確保、また、キャリアパスの実現や研修の充実などにより、人材の育成に努めていきたいと考えていますので、部局長の皆様の御理解と御支援をお願いしたいと思っています。私どもからは以上です。
(太田副知事)
大江参事、お願いします。
(大江参事(デジタル化推進担当)兼DX推進課長)
私からも一言お願いします。
DXは、デジタルとトランスフォーメーション、変革、この2つが必要です。そのためには、デジタルだけでなく自治体の業務を理解して変革できるデジタル人材を確保・育成するとともに、その方々が県庁内で活躍できる場、キャリアパスをつくることが大事だと認識しています。
今回の長野県の取組は、他の都道府県のデジタル人材の確保の取組とは異なり、活躍できる場、まさにキャリアパスまで示していることが特徴だと考えています。是非、東京等の首都圏に就職した長野県出身のデジタル人材にも、これを契機に御応募いただいて、長野県DX戦略の目的である県内外の人や企業にとって魅力的な長野県を実現するために、各部局の皆様と共に汗を流して実現に向けて頑張っていきたいと考えています。私からは以上です。
(太田副知事)
ただ今の説明につきまして、質問、意見等がありましたらお願いします。どうぞ。
(玉井総務部長)
今回、県として初めてデジタル職を採用するとしたところです。県のDX戦略を推進する上での核となる人材を採用しますが、あくまでデジタル職を採用すればそれだけでいいということではなくて、DX化、ICT化は県庁全職場に関係してきますので、専門職の採用、配置を機に、県職員全体のICTに向けた知識の底上げやDX化につなげていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。以上です。
(太田副知事)
ほかにございますか。知事、ございますか。
(阿部知事)
今、説明してもらったように、新しくデジタル区分を設けて職員採用をしていきたいと思います。
先日、中経連の皆さんとの意見交換をさせていただいた際に、いくつか論点がありました。その中の一つがこのデジタル人材の確保・育成をどうするかということです。今回、こうした形でデジタル職を設けて都道府県として採用していくのは、全国の中ではまだ早いほうですが、恐らく加速度的にこうした動きが広がるだろうと思います。
優秀なデジタル人材を県としても確保して活躍してもらえるようにしていくことが、長野県全体でDXを進めていく上で大変重要だと考えています。総務部、企画振興部はもとより、DXは全ての部局に関わる話ですので、新たな人材を積極的に活用してもらって、モチベーションを持ちながら県組織の中で活躍していただけるように、処遇・対応をしていってほしいと思います。
ITバレー構想を進めていく上でも、デジタル人材は県庁の組織の内外を含めて、長野県に確保していくことが極めて重要だと考えていますので、産業労働であったり、あるいは移住の観点であったり、そうした観点からもこのIT人材の確保・育成に力を入れて引き続き取り組んでほしいと思います。よろしくお願いします。以上です。
(太田副知事)
その他の事項に移ります。
なお、意見・質問等は全ての項目の説明が終わったところで一括して伺いたいと存じます。
初めに、吉沢長野地域振興局長からお願いします。
(吉沢長野地域振興局長)
長野地域振興局から取組について紹介します。その他資料1をお願いします。
まず、その他資料1の2枚目の(参考)というスライドからお願いします。ゼロカーボンについては、今年度、長野地域でも横断的課題の一つに位置付けて、局においても記載のとおり、小水力発電などの再生可能エネルギーの普及拡大であるとか、あるいはグリーンインフラの普及、また、自転車活用のまちづくり、あるいは民間団体と連携したゼロカーボン関連のイベントなどを通じた普及啓発といったことに取り組むこととしていますが、こうした取組に加え、職員自らが学んだり、あるいは実践しようということで、(4)の写真にあるように、地球温暖化防止活動推進センターにも御協力をいただいて、先日、職員向けの研修会を開催したところです。
本日は、こうした取組の一環で、「みんなで木づかいゼロカーボン推進プロジェクト」を始めましたので、御紹介します。
1ページに戻ります。この取組ですが、職員のゼロカーボンに向けた取組に併せ、県産材の利用促進による地域産業の振興を図るために、身近にある生活用品などを木製品に代えて利用するものです。
タイトルのネーミングは、字のとおり木製品を使うことと、職員の皆さんにゼロカーボンに気を遣ってほしいということで、そういったものをかけた名称になっています。
地域振興局の林務課で身近に使える木製品を職員や御家族に紹介、あっせんをすることとしておりまして、第1弾として本日から木の箸やカップといったものの紹介を始めたところです。今日は何点か見本を持参したので、職員が回りますので御覧ください。
まず箸ですが、漆のヒノキの箸とか、ヒノキでつくったカップ、こういったものを身近で使ってもらおうと思っています。併せて、今職員用のお弁当を配達してもらっていますけれども、そこについてくる割り箸については配達はストップしてもらって、それぞれ買ってもらった地元産のマイ箸を長く使ってもらい、ごみの減量につなげるような取組も実施したいと思っています。
最初は箸やカップ類から始めますが、今後は、たとえば名刺入れとかマウスパッドといった事務用品、あるいは家庭で使っていただける家具といったものにも木製品の利用を広げていきたいと思っています。木材製品を生活の中で利用していただくことで、カーボンを貯蔵し続ける効果もあるということですので、今後とも木製品の紹介に併せて、森林とか木材のことを紹介してもらって、職員自らが学びながら、足元のできることからゼロカーボン関係の取組を続けたり、広げたりして併せて地消地産にもつなげていきたいと思っています。
長野地域発となっていますが、県内どこの地域でも取組が可能なことですので、県庁舎を始め、各地域における展開についても、県産材利用推進室などを通じて相談していますので、よろしくお願いします。私からの説明は以上です。
(太田副知事)
ありがとうございました。
先ほど申し上げましたように、質問、意見等は全ての項目が終わったところで一括で伺いたいと存じます。
次に、福田健康福祉部長お願いします。
(福田健康福祉部長)
その他資料2を御覧ください。障がい者就労施設からの優先調達についてです。
日頃から、各部局には優先調達の推進に御協力をいただきまして、感謝申し上げます。このほど、令和2年度の実績がまとまりました。各部局に取り組んでいただいた結果、資料の1ページ目にありますように、県全体で5,283万円余となり、最高額を更新することができました。
中でも農政部、企業局などにたくさん使っていただきました。業務内容では計画書発注、庁舎清掃の発注などが増加しています。現在、新型コロナウイルス感染症の影響で、令和2年度の障がい者就労施設の工賃が令和元年度に比べて減少しています。地方公共団体が率先して障がい者就労施設からの調達拡大を図ることが必要な状況です。
各部局には、2に記載したとおり、物品の購入の際には、まずは障がい者就労施設に発注できないか、また、役務については、部分的に業務を切り出せないかなどについて検討いただき、調達目標の達成に協力いただければと思います。
当部の取組としては3に記載のとおりです。資料の2ページには部局ごとの実績、3ページには参考となる事例を記載していますので、後ほど御覧いただければと思います。
また、提案、相談は担当の障がい者支援課がお受けしますので、相談をいただければと思います。就労施設につないで対応を検討します。どうぞよろしくお願いします。
それから、もう一点、手話講座ですが、少しこの時間を借りて実施します。ただ今よりミニ手話講座を始めます。例年、ミニ手話講座をお願いしていますが、今年新たな顔ぶれで第1回目の講座です。挨拶等を覚えて、機会があれば手話のPRになりますので、取り入れていただければありがたいと思います。
本日は簡単な挨拶に加え、災害時の聴覚障がい者への配慮などにつきましても少しお話しさせていただきます。
それでは、常盤さんよろしくお願いします。
(ミニ手話講座)
(福田健康福祉部長)
どうもありがとうございました。
最後にお願いです。まず、県が発信するコマーシャルですとかホームページで動画を配信する際は、聴覚障がい者の皆さんにも情報がしっかり届くように、かねてから手話や字幕をつけて動画を配信してほしいとお願いをしています。部局で積極的にやっていただいている例もあり、大変ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。
それから、各種事業で申込みや問合せを受ける際、電話だけではなくて、ファクスやメールでの受付も可能になるような御配慮をお願いしたいと思います。以上です。
(太田副知事)
次に、林産業政策監兼産業労働部長からお願いします。
(林産業政策監兼産業労働部長)
続いて、「職場いきいきアドバンスカンパニー認証制度」についてお願いです。
先月、育児介護休業法が改定され、男性の育児休業の枠組みが拡充されるとともに、有期雇用労働者の育児介護休業の取得要件の緩和など、令和4年4月から順次実施されることとなっています。県ではこれまで、仕事と家庭が両立できる職場環境の改善を進めるべく、平成27年度から多様な働き方制度を導入し、実践的な企業を認証する「職場いきいきアドバンスカンパニー認証制度」を導入して、これまで144社を認証してきているところです。
そこに事例を掲げていますが、長野市のセラテックジャパン株式会社では、小学校3年生までの子どもを養育する従業員を対象に時短勤務制度の適用、子育てをしながら働き続けられる環境を整備して、男性女性問わず社員の子育て参加を進めています。
また、須坂市のオリオン機械や長野市のホクト株式会社でも、同様な子育ての支援をやっている中で、県ではこうした取組をしっかり後押しするとともに、多くの事業所に広げていただけるよう、本年10月からこれまでのワーク・ライフ・バランスを中心としたコースに加えて、ダイバーシティーの推進や若者等の育成に積極的に取り組む企業を認証するコースを追加します。3コース全て認証された企業をアドバンスプラスとして上位認証するなど支援に努めていきますが、8月に新認証マークのデザインを決定、公表し、10月には新しい認証での認証式も予定しています。
各部局並びに地域振興局には、企業の認証取得への周知や働きかけ、さらにはこうした認証企業に対する優遇措置等の検討についても協力いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。
なお、先ほど福田健康福祉部長から障がい者の施設に対する事業の優先発注について報告がありましたが、2ページのところに産業労働部が独自にやっている障がい者多数雇用事業者への発注支援についても支援をいただきまして、本当にありがとうございます。この登録事業所の状況を報告しますと、多くの事業所が非常に苦しんでいます。特に、印刷系が30パーセント程度のダウン、そしてクリーニング、リネン、あるいは飲食等もございまして、そうしたところは50パーセント以上落ちている状況です。
各部局並びに地域振興局にも、管轄内の事業所の状況等を考慮して、また支援をいただければと思っていますので、併せてよろしくお願いします。以上です。
(太田副知事)
続いて、井出林務部長からお願いします。
(井出林務部長)
その他資料の5をお願いします。今年は7月25日が「信州 山の日」になります。7月15日からの1か月間は「信州 山の月間」です。
「山に感謝し守り・育て・活かす」山に関する施策につきましては、最近も環境部で中央アルプス山岳フォーラムを開催していただいたり、観光部では、「信州 山カード」の配付などをしていただいています。ありがとうございます。
2ページ目になりますが、林務部でも山の魅力を感じてもらうための試みで、SNSを使ったフォトキャンペーンを開催しました。ツイッター、インスタグラム、フェイスブックといったSNS等で信州の山の写真を投稿いただきまして、応募者の中から抽選で10名の方に県産材を使った記念品を贈呈します。キャンペーンを通じて、県民を始め、多くの方に信州の山の魅力を感じてほしいと思っています。以上です。
(太田副知事)
これまでの説明について、一貫して何か質問、意見等ありましたらお願いします。どうぞ。
(小林公営企業管理者)
先ほど長野地域振興局長からゼロカーボンの話がありました。資料の2ページ目のところに、企業局を含めて再生可能エネルギーの普及拡大、土地改良もやっているという話がありました。これは各振興局長にもお願いしたいのですが、市町村長から小水力をやりたいとか、そういう御相談もいただいていて、環境部と共にキャラバン隊もやっていますので、そうしたフレームを御活用していただいても結構ですが、そういう情報がありましたら、私どもに直接、相談をいただきまして、事業主体も今やっているのは土地改良区がやられるのを我々が支援する、あるいは市町村長がやられるのを我々が支援するパターンもあるし、「全部やってくれ」ということで企業局がやるパターンもありますが、個別の相談はどんどん受けながら、私どもは積極的に取り組んでまいりたいと考えています。よろしくお願いします。以上です。
(太田副知事)
ほかにございますか。どうぞ。
(猿田環境部長)
同じく長野地域振興局からの報告事項についてです。
今回、御紹介いただいている取組が、今、企業局からもありました再エネの関係、あるいは地域づくりの関係、それと若者の巻き込みですとか、職員による実践的な行動で、ゼロカーボンを目指す上で、非常にキーになる取組が組み込まれているものと考えています。それぞれの地域振興局にも、特性や強みを生かして、同様に創意工夫のある取組をお願いできればありがたいと思っています。よろしくお願いします。
(太田副知事)
ほかにございますか。
私から1点。産業労働部長、先ほどの優遇制度について、アドバンスプラスとほかのところの差異はどのぐらいありますか。
(林産業政策監兼産業労働部長)
融資等の中で組み込んでいきたいと思っていますので、この公表に併せて優遇策を一緒にアピールしていきたいと思っています。
また、そこに各部局のインセンティブを是非加えていきたいと思っていますので、10月の認証式で発表するときに、一緒に併せて公表できるように協力いただければと思っています。
(太田副知事)
ほかにございますか。全体を通じて知事、ございますか。
(阿部知事)
まず長野地域振興局の吉沢局長の下で取り組んでもらっているゼロカーボンの取組「みんなで木づかい」も非常にすばらしい取組だと思います。是非それぞれの部局でも、さっき局長から呼びかけてもらいましたが、検討してもらえればありがたいと思います。
最近、マイバッグを持たずにお店に行くと恥ずかしいなとか、マイボトルを持たずにペットボトルをぶら下げているとみっともないと感じていますので、県庁組織全体がそういう形で変わっていかないと、ゼロカーボンの実現は難しいと思うので、それぞれ工夫をしていってほしいと思います。環境部を中心に全庁的にも取り組んでいきますのでよろしくお願いします。
障がい者施設からの優先調達は、しっかりこれからも続けていけるように、各部で問題意識を持ってほしいと思います。共生社会づくり条例の検討も行っていきますけれども、まず我々行政から率先して取り組むことが重要だと思います。
手話も、手話言語条例を制定していますので、積極的に使っていく必要があると思います。私もこのコロナで人前で話す機会が激減したので、大分忘れてしまったところがありますが、これからまたそういう機会が増えてくると思いますので、部局長の皆さんには積極的にいろいろな集まりでの挨拶等は手話も織り交ぜていただけるとありがたいと思います。よろしくお願いします。以上です。
(太田副知事)
以上をもちまして、本日の部局長会議を終了します。お疲れ様でした。
(阿部知事)
ありがとうございました。
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