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更新日:2024年11月28日

木曽地域振興局

〈御嶽山国定公園化推進 魅力発信サイト〉

王滝村田の原から見た御嶽山の写真

長野県では、「御嶽山の国定公園化」を目指し、現在様々な取組を行っています。

このサイトでは、そもそも御嶽山とはどんな山なのか、御嶽山の魅力とは何か、国定公園とは何かなど、「御嶽山」・「国定公園化」に関する情報を1つのページにまとめて紹介しています。

ぜひ興味のある所からご覧ください!

最新情報

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ページ内目次

御嶽山について

御嶽山の概要

場所 長野県・岐阜県にまたがる
標高

3,067m
独立峰(※)・活火山としては、富士山に次いで日本第2位
また、3,000m級の山としては日本で最も西に位置しています

登山口

長野県側:「黒沢口」「開田口」(木曽町)・「王滝口」(王滝村)
岐阜県側:「小坂口」(下呂市)・「日和田口」(高山市)
※長野県側では、「黒沢口」「王滝口」が主な登山道です

※独立峰とは、ただ一つの山で形作られている山のことです。代表的な山には富士山が挙げられます。
 一方、複数の山が連なっているものを連峰と呼びます。北アルプス立山連峰、八ヶ岳連峰に属する山などが該当します。

火山・御嶽山

御嶽山は、約78万年前から活動している活火山です。
山頂部には火山活動で形成された火口が南北に連なっています。

近年では、1979年、1991年、2007年に水蒸気噴火が発生しており、2014年には、多数の死者・行方不明者を出す噴火災害が発生するなど、御嶽山は現在でも活動を続ける活火山です。

御嶽山登山を行う際には、万全の準備をしたうえで、登山前には気象庁のホームページなどで火山活動や噴火警戒レベルの最新情報を確認することが必要です。また、地元自治体が災害対策基本法に基づき山頂周辺の立ち入り規制を実施しています。噴火警戒レベルの引き上げに伴い、立ち入り規制地点を変更しますので、最新の情報の把握が重要となっています。

なお、御嶽山と火山防災、安全登山等に関する情報は、以下のサイトをご覧ください。
気象庁ホームページ(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
御嶽山火山防災協議会ホームページ(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

御嶽山の魅力とは

美しい景観

雄大な御嶽山

御嶽山は標高が3,000mを超え、また山頂部分だけで南北3.6kmもの広がりを持つ、大きな独立峰です。
火山としての長い歴史を持つため、広い山腹を持つことも特徴としています。
大きな山体は様々な場所から眺めることができ、また、山麓からの眺めは見る者を圧倒します。

様々な姿の御嶽山

御嶽山は、見る場所によって様々な顔を見せます。

山の東側からは、南北に長い御嶽山の全景を見ることができます。
山体の大きさを実感できる方角です。

一方、山の北側からは、南に広がる山体が隠れ、北端の継子岳が富士山型に見えます。
別名「日和田富士」とも呼ばれる景観です。

木曽町開田から見た御嶽山の写真
木曽町(山の東側)から見た御嶽山

hiwada-huji
岐阜県高山市(山の北側)から見た御嶽山

豊富な水による湖・滝

御嶽山の山頂部には、一ノ池から五ノ池と名付けられた火口湖が存在します。
そのうち、三ノ池、五ノ池は常に水をたくわえており、雪解け時期の三ノ池では池の中心部に雪が残って形成される「ドラゴンアイ」も見られます。

また、御嶽山には、いくつもの滝が存在します。山腹には、木曽町の「百間滝」「不易の滝」、王滝村の「清滝」「新滝」などがあり、中には比較的手軽に眺められるものもあります。また、山頂域にも滝が存在しています。

三ノ池の写真
三ノ池

王滝村の清滝の写真
清滝

ライチョウが生息

ライチョウとは

日本のライチョウは、本州中部の高山帯のみに生息し、ライチョウの中では世界で最も南に分布する個体群で、氷河期の生き残りと言われています。

生息数は、1980年代には全国で約3000羽と推定されていましたが、2000年代には約1700羽に減少したとされています。

県内では主に、北アルプス、乗鞍岳、南アルプス、そして御嶽山に生息しています。

「絶滅危惧種」ライチョウ

ライチョウは、環境省レッドリスト、また長野県版レッドリストにおいて、絶滅危惧IB類に分類されています。絶滅危惧の要因としては、観光開発、登山者等が出すごみによる環境悪化、キツネやカラスなどの捕食者の増加などが考えられています。最近では、地球温暖化の影響やニホンジカによる高山植物の食害などによる生息環境の悪化も懸念されています。

長野県においても、ライチョウの生息実態調査、スマートフォンアプリ「ライポス」を用いた目撃情報の収集、保護技術者の養成、登山者等への普及啓発などを行っています。保護活動には、皆様からの寄付金も活用しています。
ライチョウの保護に関する取り組みについては、以下のサイトをご覧ください。
ライチョウ保護スクラムプロジェクト(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

※絶滅危惧IB類とは、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いものを指します。

御嶽山とライチョウ
御嶽山で撮影されたライチョウの写真
御嶽山で撮影されたライチョウ

御嶽山には、平成28年度の調査において60羽強のライチョウが生息していると推定されています。
そのなわばり数は、ここ数十年は比較的安定しているものの、1980年代をピークにやや減少傾向がみられるようです。

御嶽山のライチョウは、三ノ池・四ノ池の周辺や、王滝村側の8合目から9合目付近で生息していると推定されています。
登山中、運がよければ出会うことができるかもしれません。

「霊神碑」が物語る信仰の山

御嶽山と山岳信仰

御嶽山に対する信仰は、中世の時代から栄えたといわれています。かつては厳しい修行を重ねた人々のみが登拝(神仏を拝むための登山)することができる山とされていましたが、江戸時代中期には、覚明行者によって黒沢口が、普寛行者によって王滝口が、一般民衆に開放され、御嶽信仰もまた全国的に広がっていきました。江戸末期には集団で御嶽山に登拝する「御嶽講」が500以上あったといわれ、現在でも、御嶽山は山岳信仰の場として確かに存在しています。

御嶽信仰と「霊神碑」

「霊神碑」とは、御嶽を信仰する人々が、先祖の霊を慰めるとともに、死後の魂が御嶽に還るよう願って立てた石碑です。
御嶽山のふもとには、この「霊神碑」が数多く立ち並ぶのを見ることができます。

木曽町、王滝村それぞれに立つものを合わせると、その数は2万基を超えます。

道沿いに立ち並ぶ霊神碑からは、御嶽信仰の深さや長い歴史を感じることができます。

木曽町三岳の霊神碑の写真
木曽町に立つ霊神碑
王滝村の霊神碑の写真
王滝村に立つ霊神碑

登山をしなくても楽しめる!

黒沢口はロープウェイでも
高山植物園に咲くコマクサの写真
高山植物園に咲くコマクサ

黒沢口登山道は、標高2,150mまでおんたけロープウェイが運行しています。

山頂側の駅である「飯森高原駅」には高原植物園が隣接しており、「高山植物の女王」(デジタル大辞泉)と呼ばれるコマクサも見ることができます。

また、飯森高原駅から黒沢口七合目の「行場山荘」までは散策路「しらびその小径」として整備されており、ほぼ平坦な道のりを歩きながら、原生林の中で森林浴を満喫することができます。

おんたけロープウェイについては、
おんたけロープウェイ公式サイト
(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
をご覧ください。

王滝口は自家用車でも

王滝口登山道は、標高2,180mの田の原天然公園まで車で行くことができます。

田の原天然公園では、ハイマツ・コメツガ・シラビソ等の樹木が見事な枝振りを示しているほか、オヤマリンドウ・コバイケソウ・クロユリ・イワカガミ等の高山植物にも出会うことができます。
公園内には、中央・北アルプス、乗鞍岳、開田高原が見通せる展望台が設けられています。

田の原天然公園については、
王滝村観光案内所のサイト(別ウィンドウで外部サイトが開きます)をご覧ください。

また、田の原には、長野県立御嶽山ビジターセンターが設置されています。御嶽山の噴火に関する資料等を展示し、御嶽山は「活火山」であることを知って安全に登山するための情報を提供しているほか、御嶽山の自然や動植物、歴史、また文化についても資料展示やプロジェクションマッピングにより詳しく紹介しています。

御嶽山ビジターセンターについては、
ビジターセンター公式サイト(別ウィンドウで外部サイトが開きます)をご覧ください。

田の原天然公園の写真
田の原天然公園

国定公園化とは

長野県では、御嶽山一帯(長野県側)を「御岳県立公園」として指定し、貴重な自然や風景地の保護とともに、その適正な利用を推進しています。
また、岐阜県においても同様に、御嶽山の岐阜県側を「御嶽山県立自然公園」として指定しています。

どちらも「県立公園」ですが、現在、両県では、「国定公園」への指定に向けて取組を進めています。

※現行の「御岳県立公園」については、環境部自然保護課のサイトをご覧ください。

県立公園と国定公園の違い

国定公園   県立公園
国立公園(※1)に準じる自然の風景地として
国が指定するもの
位置づけ 優れた自然の風景地であって
県が指定するもの
指定者
管理者
特別保護地区
第1・2・3種特別地域、普通地域
地種区分(※2) 第1・2・3種特別地域、普通地域

※1 国立公園は、我が国を代表するすぐれた自然の風景地として、国が指定・管理する自然公園です。
※2 自然公園内は、自然環境の保護すべき程度や利用状況によって地域を区分し、地域に応じた行為規制を行っています。
    詳細は環境部自然保護課のWebサイトをご覧ください。

おわりに

御嶽山は、地形、動植物、文化など、様々な面で多くの魅力を持っています。

その「国定公園化」は、山の魅力をさらに広く伝え、また貴重な自然の適切な保護・利用につなげる一つの契機となります。

ぜひ、御嶽山の魅力について知り、機会があれば味わいにいらしてください。
そして、「国定公園化」についても関心を持っていただければ幸いです!

お問い合わせ

所属課室:長野県木曽地域振興局総務管理・環境課

長野県木曽郡木曽町福島2757-1

電話番号:0264-25-2234

ファックス番号:0264-23-2583

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