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更新日:2011年9月30日
1.道路交通センサスの概要
(1)調査の目的
全国道路交通情勢調査(通称名:道路交通センサス)は、道路交通の状況、
道路の現況、自動車の利用実態を調査することにより、道路の計画、建設、維
持管理などについての基礎資料を得ることを目的としたものである。
(2)調査頻度
昭和3年度の全国交通調査に端を発し、昭和55年度以降は概ね5年に一度
(昭和55年度、60年度、平成2年度、6年度、11年度)の割合で全国的
に実施している調査である。平成17年度の調査については、交通需要予測の
基礎データとなる国勢調査の年次に合わせること等の観点から1年繰り下げて
実施した。
(3)調査概要
「一般交通量調査」は高速道路、一般国道、県道を対象として、道路の幅員
構成や整備状況を調査する「道路状況調査」と、自動車・二輪車・歩行者の交
通量を観測する「交通量調査」、自動車で実走して速度を測定する「旅行速度調
査」の3つの調査を行った。
対象道路について、道路条件、交通の流れが変化する区間について分割し、
各々の区間における、道路状況、平日・休日12時間交通量(一部24時間)、
混雑時の旅行速度について調査を実施した。
交通量調査の観測日は、年間のうち交通量の変動が少ない秋季とし、休日調
査は連休を除く日曜日、平日調査は月曜日、金曜日、土曜日、日曜日、祝祭日
及びその前後の日、5日、10日を除く日とし、休日及び平日調査とも、異常
天候の場合等、その他通常と異なる交通状態が予想される日を選ばないように
した。
なお、交通量調査における調査時間帯及び旅行速度調査については以下のと
おりである。
(交通量調査)
|
12時間調査 |
24時間調査 |
平日調査 平成17年10月~11月 |
7時00分~19時00分 |
7時00分~翌7時00分 |
休日調査 平成17年10月~11月 |
7時00分~19時00分 |
3時00分~翌3時00分 |
(旅行速度調査)
調査区間において、ラッシュ時間帯(7時00分~9時00分又は17時00分~19時00分)の
間に、交通量が多い方向に調査車を走行させて所要時間を測定し、区間平均速度
を算出した。
2.調査結果
(1)道路の現況
長野県内における一般県道以上の道路の延長は、平成17年4月1日現在で5,878kmとなっている。
(山口村の越県合併によりトータル延長の減)
(2)交通量の状況、特性
■平成11年度から平成17年度にかけての県内の道路における自動車走行台キロについては、年平均
伸び率0.5%となっている。(表-1)
■県内における走行台キロは、前回調査に対して伸び率が低くなっているものの、着実に増加の傾向
にある。(図-2、表-1)
■車種別では、貨物車類が相対的に減少しているのに対し、乗用車類は伸び率が低くなっているものの、
着実に増加の傾向にある。(図-3、表-1)
※走行台キロ/12h:自動車の延べ運行距離のことで、自動車交通需要の総量を示す。
(調査単位区間延長にその調査単位区間の交通量を乗じて加算したもの。
すなわち、実質的な道路の利用状況を示す一つの指標。)
※乗用車類:乗用車、バス
※貨物車類:小型貨物車、普通貨物車
表-1_年平均伸び率の比較(%/年)
|
H6→H9 |
H9→H11 |
H11→H17 |
|
自動車走行台キロ/12h |
3.9 |
1.2 |
0.5 |
|
|
乗用車類 |
6.0 |
4.3 |
1.8 |
貨物車類 |
1.3 |
2.9 |
1.5 |
図-2_道路別走行台キロの推移
(横軸:データ年度)S63、H2、H6、H9、H11、H17
図-3_車種別走行台キロの推移
(3)自動車交通分担率
■高速道路、一般国道の延長の割合が5.2%、29.2%(合計34.4%)に対し、19.2%、42.2%
(合計61.4%)の自動車の交通量を分担している。
■走行台キロに占める各道路種別のシェアは前回調査とほぼ同じ割合である。(図-4)
図-4_自動車走行台キロ、延長の割合 (左表:平成11年度、右表:平成17年度)
[12h走行台キロの分担率]
[延長の割合]
(4)平均交通量の推移
■県内における平均交通量(台/12h)は0.5%/年で、伸び率は低くなってきているものの
着実に増加の傾向にある。(図-5、表-2)
■路線別では、高速道路における平均交通量の伸びがほかに比べやや多くなっている。
(1.4%/年)
※平均交通量:走行台キロを総延長で割ったもので、地域あるいは路線単位の平均的な交通量。
(各調査単位区間毎の交通量を加重平均したもの)
表-2_平均交通量の伸び(%/年)
|
H6→H9 |
H9→H11 |
H11→H17 |
|
自動車平均交通量 |
1.8 |
1.0 |
0.5 |
|
|
高速道路 |
4.7 |
2.1 |
1.4 |
一般国道 |
0.2 |
1.1 |
0.4 |
|
主要地方道 |
2.4 |
0.1 |
1.1 |
|
一般県道 |
1.1 |
2.2 |
0.3 |
図-5_平均交通量の伸び
(横軸:データ年度)S63、H2、H6、H9、H11、H17
(5)旅行速度調査
を始め、全体的に上昇してきている。
※平日の混雑時旅行速度:調査単位区間を朝又は夕方のいずれかのラッシュ時間帯
(7時00分~9時00分、17時00分~19時00分)に混雑方向に実走行した際の平均速度。
表-3_道路種別別平日混雑時平均旅行速度
路種別 |
H11旅行速度(km/h) |
H17旅行速度(km/h) |
|
沿道計 |
沿道計 |
|
|
高速道路 |
76.6 |
83.0 |
|
一般国道 |
35.2 |
37.7 |
|
主要地方道 |
33.7 |
35.9 |
|
一般県道 |
32.0 |
33.9 |
|
各種交通量のトップ10
長野自動車道_岡谷IC~塩尻IC32,379台/12h
国道18号_長野市青木島町47,146台/12h
県道長野須坂インター線_長野市屋島26,381台/12h
国道152号・茅野市茅野(旧茅野料金所)_5,483台/12h→18,588台/12h、伸率3.39
表-1_平日昼間12時間交通量の上位10地点(高速自動車国道)
表-2_平日昼間12時間交通量の上位10地点(一般国道)
表-3_平日昼間12時間交通量の上位10地点(県道)
表-4_平日昼間12時間交通量の上位10地点(一般道路)
表-5_休日昼間12時間交通量の上位10地点(一般道路)
表-6_交通量伸び率(H17/H11)上位10地点
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