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更新日:2020年3月30日
野尻湖では、流域の社会経済活動に伴う富栄養化の進行により、淡水赤潮の発生等水質の悪化が問題となりました。このため、平成6年に湖沼水質保全特別措置法に基づく指定を受け、以降5期25年にわたり湖沼水質保全計画を策定し、総合的な水質保全対策を実施してきました。その結果、全窒素及び全りんは改善し環境基準を達成しましたが、CODについては環境基準の達成には至っていません。
このような状況から、引き続き野尻湖の水質改善を図るため、野尻湖に関わる人々と水環境の調和に配慮して、「第6期野尻湖水質保全計画」を定め、関係市町村、団体及び県民の理解と協力を得て、浄化対策を総合的かつ計画的に推進します。
野尻湖が担う3つのはたらき“湖や流域が豊かな自然を育む”“湖に親しみ、学び、癒し、憩う”“湖に関わる人々に持続的な恵みをもたらす”を将来にわたって享受できるよう、「みんなの野尻湖美しい姿を次世代に」をキャッチフレーズとして、野尻湖に関わる多くの人々や事業者とともに、野尻湖の望ましい将来像をおおむね20年後(令和20年度)を目途に達成することを目指します。
野尻湖に係る水質保全計画に基づく対策の着実な実施と、同計画の定期的な見直しにより、おおむね20年後を目途に長期ビジョンの達成を目指します。
長期ビジョンの実現に向け段階的に水質の改善を図るため、計画期間内(令和元年度から令和5年度)では、引き続き下水道への接続促進等により特定汚染源負荷の削減を図るとともに、環境にやさしい農業や森林整備の推進等により流出水負荷の削減を図ります。また、引き続き水生植物の生育状況等についてモニタリングを実施するとともに、野尻湖における水生植物のあり方等に関する研究を進めます。
令和元年度から令和5年度までの5年間
現状(平成30年度):2.1
計画期間内に達成すべき目標(令和5年度):2.0
環境基準:1.0
現状(平成30年度):2.0
計画期間内に達成すべき目標(令和5年度):1.9
環境基準:―
現状(平成30年度):0.005
計画期間内に達成すべき目標(令和5年度):0.005(現状水準の維持・向上)
環境基準:0.005
現状(平成30年度):6.2
計画期間内に達成すべき目標(令和5年度):6.5
環境基準:―
信濃町全体における生活排水施設整備率を75%に向上させるとともに、直接流域における下水道及び農業集落排水施設への接続率の合計90%を目指します。
・降雨に伴い市街地等から流出する汚濁負荷を削減するため、住宅及び事業場における雨水浸透ますの設置や緑化を推進するとともに、地域住民の清掃活動等を支援します。
・流域で営農している農業者に対し適正施肥に係る技術指導を行うとともに、エコファーマーの認定など、各種制度の普及を図り、環境にやさしい農業の地域ぐるみの取組を推進します。
・森林等の自然地域の持つ多面的な機能を高度に発揮させるため、今後も必要に応じて間伐等の維持管理に努めます。
・水草復元の兆しが見られることから、引き続き水草の生育状況についてモニタリングを実施するとともに、野尻湖における水生植物のあり方等に関する研究を進めます。
・野尻湖クリーンラリー等、環境学習を一層推進します。
・魅力的な自然体験プランの設定と情報発信により、野尻湖の特性を活かしたエコツーリズムを推進し、環境保全意識の向上を図ります。
・湖辺の景観保全を含む様々な環境保全活動を支援します。
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