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更新日:2013年8月30日
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暴力団員は、刑務所へ入る危険を十分認識しながら、資金獲得のために訪れています。あなどってはいけませんが、必要以上に恐れる必要もありません。
暴力団員は、強い者には弱く、弱い者には限りなく強いものですから、弱みを見せないことです。
暴力団員は、挑発してこちらの失言を誘ったり、言葉尻をとらえて徹底的に糾弾し、無理難題を押し付けてくる脅しのプロです。挑発に乗らず、冷静に応対してください。
受付係員又は窓口係員は、来訪者に「名刺をいただけますか」と名刺をもらうか、「皆様に記入していただいております」などと面会簿に氏名等を記載してもらい人数などを把握して、対応責任者に報告し、あらかじめ選定した応接室等に案内する。
落ち着いて、相手の住所、氏名、所属団体名、電話番号を聞き、用件を確認する。代理人の場合は、委任状の確認を忘れないようにする。
素早く助けを求めることができ、精神的に余裕をもって応対できる場所(自社の応接室)等の管理権の及ぶ場所で応対する。暴力団組事務所等には絶対出向かない。
関係者以外は同席させず、人数を制限する。相手より優位に立つための手段として、常に相手より多い人数で応対する。
応対時間が長いと、相手のペースにはまる可能性が大きくなるため、可能な限り短くする。最初の段階で「何時から用事がありますのでそれまでならお話を伺います」等と告げて応対時間を明確に示す。
暴力団員は、厳しく糾弾してきます。「申し訳ありません」、「検討します」、等の発言は禁物です。「当社の方針としてそのような要求には応じられません」等と答え、隙を与えないことが肝要です。
暴力団員は「一筆書けば許してやる」等と詫び状や念書等を書かせたがりますが、後日金品要求の材料などに悪用します。また、暴力団員等が社会運動に名を借りて署名を集めることがありますので署名や押印は絶対に禁物です。
暴力団員の応対は、組織的に実施することが大切です。相手の要求に即答や約束はしない。暴力団員は、企業の方針の固まらない間が勝負の分かれ目と考えて執拗に、その場で回答を求めます。
いきなりトップ等の決裁権を持った者が対応すると、即答を迫られます。
次回からの交渉で「前は社長が会った。お前ではだめだ。社長を出せ、社長が会わない理由を言え」等と言うので責任者を決めて対応する。
湯茶を出すことは、暴力団員が居座り続けることを容認したことになりかねません。また、湯飲み茶碗等を投げつける等脅しの道具に使用されることがあります。接待は不要です。
電話や面談の応対内容は、犯罪検挙や行政処分、民事訴訟の証拠としても必要です。その場でメモや録音をし、記録にまとめておく。
不要なトラブルを避け、受傷事故を防止する。
お問い合わせ
長野県警察本部刑事部組織犯罪対策課
電話:026-233-0110(代表)